【特集】 Monday満ちる “ブラジル”がテーマの最新作『Brasilified』

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2013年7月9日 (火)

テーマは“ブラジル”、そして都会的なエッセンスが見事に調和したMonday満ちるの最新アルバム『Brasilified』が到着。
Billboard Recordsからのリリースとなる本作では、Milton Nascimento「Tudo Que Voce Podia Ser」（Everything You Could Be）やEdu Lobo「Zanzibar」、Marcos Valle「Parabens」（Celebrate）などブラジリアン・クラシックスのカヴァー、そしてオリジナル曲を併せ全10曲を収録。ヘッドフォン・リスニングからフロアーまでをフォローする、実にMonday満ちるらしいハイエンドな仕上がりとなっている。
今回の特集ではMonday満ちるさん自身が選ぶ、ブラジリアン作品の名盤10タイトルをご紹介。前述のMilton Nascimentoほか、『Brasilified』の世界をより深く堪能出来るセレクトを、愛情たっぷりのコメントとともにお楽しみいただきたい。

Monday満ちるが選ぶブラジリアン名盤10選

MILTON NASIMENTO 『clube da esquina』

Milton と直接会ったのが1992年のLive Under the Sky Jazz Festivalでした。その時私はテレビ番組のインタビュアーとアナウンサーをやらせてもらっていて、ミルトンの音楽は聞いておらずにインタビューしながらも正直に彼にそのことを伝えると彼はあのきれいな目で「じゃあ聞いてね。いっぱいいいものがでているから」と優しくいってくれました。それから20年以上もたってミルトンの素晴らしい曲に癒され今私にとって一番大好きなアーティストです。今回のBrasilifiedにもカバーしている「Tudo Que Voce Podia Ser」がこのMiltonのアルバムに入っていてとても好きな1枚です。

JOYCE 『Feminina』

このアルバムに出会ったのは93-94年あたりでちょうど日本で再発された時でした。この時よく一緒に遊んでいたパーカッショニストのゲンタからこのアルバムを進められてその後彼と生のJoyceを東京Blue noteに観に行きました。あの素敵な声にいやされて、しかも気軽で大人の音楽的にあそびのある歌に感動しました。自分もこのアルバムから「Aldeia de Ogum」を何年か前にリリースした「My Ever Changing Moods」でカバーしました。

TONINHO HORTA 『Diamond Land』　※廃盤

パットメセニーや多くのジャズアーティスト達からもリスペクトされているTorinhoは主人から紹介されました。彼の作曲力、ギタープレイでのハーモニゼーション、素晴らしい歌、全体の存在が大好きでこのアルバムを選びましたがどれをきいてもすごい！

TANIA MARIA 『Via Brasil』

よくKyoto Jazz Massiveの沖野修也さんがこのアルバムからDJでまわしていてすごく好きになった1枚。Tania Maria 自身をTokyo Blue Noteで観たときにはぶっとびました。。。あの声！あのピアノプレイ！あの自由な音楽性！この時はじめてミュージシャンがプレイする時の“アニマル”部分の力と変化を経験しました。とても彼女のファンキーブラジリアンサウンドにインスパイアされて自分の楽曲“Will You Love Me Tomorrow”を書きました。

SARAH VAUGHAN 『I Love Brasil』

70年代のJazz meets soul-funk meets Brazilian。私が言う程のことではないけれどもSarah Vaughanの声！！！もう、、、言う事はないでしょう。とっても大好きな1枚です。

CAETANO VELOSO 『Livro』　※廃盤

“Brazilian”というとどうしてもBossa NovaやSambaが浮かぶけれども80年代から気になっていたこのCaetano Velosoは自分の伝統的な音楽Rootsに新しい方面を切り開いてくれた素晴らしいアーティストです。このアルバムは死ぬ程きいておりまして、Caetanoの「変態」なところがとても印象的で大好きです。

V.A. 『David Byrne's Brazil Classics 1：Beleza Tropical』

実はこどもの時想像していた“ブラジリアン”は（今になってはずかしいけど）なんとなくダサイ人が聞く音楽だと思ってました。だから大好きなクールなTalking Headsのデヴィットバーンがこのコンピレーションを出した時はとても驚いてブラジリアン音楽を見直してそれまで“ナメてたな”と反省しました（笑）。このコンピレーションのおかげで色々なアーティストを知る事ができ、自分のブラジル音楽に対する愛が広がりました。

V.A. 『Ten Years』

私がコンパイルした3枚組のコンピレーションアルバムです。Adventure Music とはアメリカのレーベルなのですが80%以上 Brazilian Artistのプロジェクトを出しているレーベルです。初めてこのレーベルと出会った時、びっくりする程のカタログと今迄きいたことのない素晴らしいBraziian Artist が沢山で感動しました。コンピレーションアルバム用に曲を選ぶのに何度も何度も音源を深く聴いたのでとてもいい勉強になりました。Brazilにはまだまだ私たちの知らない世界がある。。。

BEBEL GILBERTO 『Moment』

初めてBebelの存在をしったのは Tei Towaさんのプロジェクトからでした。彼女のお父さんはあのGilbertoと知り、声の美しさ以上に何かすごい存在感を感じました。最初のソロアルバムよりこのアルバムはとても彼女のオリジナリティーと自分らしさが出ていると思います。夢の世界にとばされるこのアルバムはよく聴いてます。

JOAO GILBERTO 『Amoroso』

私がいつか死んだらお葬式でかけてほしいTOP3の中でこのアルバムの“Estate”がその1曲です。素晴らしいストリングアレンジメントはClaus OgermanでJoao（Bebelのパパ）のゴージャスな声とギタープレイ、このアルバムを聴きながらだと石とでも恋に落ちれる！！

テーマは「ブラジル」　Monday満ちる最新作

Monday満ちる『Brasilified』　[2013年07月10日発売]

Monday満ちるのNewアルバムは「ブラジル」をテーマにした企画作品。アップビートでありちょっとエレクトリック、トラディショナルなブラジル・テイストもモダンタッチもある「夏」なアルバムに仕上がった。オリジナル曲に加え、マルコス・ヴァーリの「Parabens」やミルトン・ナシメントの「Tudo Que Voce Podia Ser」といったブラジルの至宝の楽曲の英詞カヴァー、そしてハービー・ハンコックの名曲「Tell Me A Bedtime Story」に歌唱をつけた「Bedtime Story」（笠井紀美子が1979年に歌ったバージョン）なども、Monday仕様にブラジル化。共同プロデュースに、Bebel Gilbertoの作品などで知られるSimone Giuliani。ミュージシャンはItaiguara Brandao（Marcos Valle他）、Masa Shimizu（Bebel Gilberto他）、Mauricio Zottarelliらが参加。ブラジルのフリーなヴァイブスとニュー･ヨークの都会的なエッセンスが溶け合った、名盤の薫り高いハイブリッド作品。

【HMV ONLINEオリジナル特典】

Monday満ちる『Brasilified』をHMV ONLINE/HMV MOBILEでお買い上げの方に先着で「サイン入りステッカー」をプレゼント！
※先着ですので、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
※特典の有無は商品ページにてご確認ください。

収録曲

01. Celebrate （Marcos Valle“Parabens”）
02. Brasilified
03. Zanzibar （Edu Lobo）
04. Bossamore
05. Everything You Could Be （Milton Nascimento“Tudo Que Voce Podia Ser”）
06. New Morning （Kitty Winter）
07. Beautiful People
08. Sunrise （George Duke）
09. Things I Say
10. Bedtime Story （Herbie Hancock“Tell Me A Bedtime Story”）

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