【10-FEETのあの日あの時20】有島博志による現場目撃秘蔵ストーリー
Thursday, June 20th 2013
昨年9月にスタートしたこの連載もいよいよ大詰め、後半に差しかかってきた。話は通算7枚目となる最新スタジオ録音オリジナル作『thread』へと突入する。実は今作制作真っ只中にあった都内・某レコーディング・スタジオにお邪魔し、TAKUMA(vo,g,key,blues harp)、NAOKI(b,vo)、KOUICHI(ds,background vocal)に話を聞いている。14thマキシシングル『その向こうへ』(2011年)がオリコン・シングル・チャートで初登場8位を奪取してから少し経ってからのことだ。実は、この元気のいいチャート・パフォーマンスはバンド・キャリア上最高位だ。10-FEETの制作現場潜入取材はこのときで2度目だったのだけど(最初は5枚目『VANDALIZE』のときだったか)、こうした、ある意味特例とも言える取材申請を、所属レコード会社の担当者にお願いするたびに必ずといっていいくらい、こう言われるのを覚えている。
「作品制作現場にきていただき、取材や写真撮影をしていただくのは全然問題ないんですけど、それを制作期間中のどこでやるかなんですよね...」
当然、作品制作にはプロセスというものがあり、順を追って作業は進んでいくものだ。めちゃくちゃザックリ言うと、ベーシック・トラック録り(いわゆるリズム録り)→ギター・オーバーダブ→歌入れという流れとなるのだけど、その“どこでやる”かが非常に大事なポイントとなってくるのだ。制作中の音源が未完成ながら少しでも聴かせてもらえるか否かということではなく、あんまり早い段階で現場にいってしまうと、バンドのなかでまだ“作品の全体像”すら描けておらず、質問しても詳細を答えられないっていうことがときにあるからだ。担当者もこう説明した。
「あまり早い段階でスタジオにきていただいても、たぶんTAKUMAがなにも話せないと思うんですよ...。ちょっとその、どこでやるかを探り、考えてみます」
その結果、潜入取材は2011年10月某日に実現した。スタジオが何ヵ所か入っているビルの何階かにある休憩ルームのようなところで、3人と向き合った。“制作佳境期”ではなかったと記憶するけど、3人の表情には“根を詰めて制作作業に没頭してる”ことからくる疲労の色が見て取れた。そして、みなやはり言葉数は決して多くはなかった。特にTAKUMAは普段の取材のときあまりにも饒舌なゆえ、その“違い”をハッキリと感じた。新作制作と、そのレコーディングに対してプレッシャーがあると認めた上で、TAKUMAはこう語った。
「プレッシャーがめっちゃあるんですけど…ただ、ただ、あるって感じで。現在は企画開発部みたいな感じで、グワッと作って作って、アイディア考えてっていうときもあれば、これがやりたくて仕方がないと思えてくるときもあって。バンドをやり始めたとき、誰だれみたいになりたいみたいな、そんな思いで曲を作るときもあるし、音楽をやりたいっていうか、なんか歌いたいんだよなってときもある。ただ、今はまだ、新しい作品っていうか・・・それより前に“コレやりたい!”っていう気持ちがもうちょっと必要やなって思っている時期で。それってわりと恋と同じで、しようと思ってもできないっていうか。だけど時間は流れていく。スゴい作品っていうのを常に作りたいから、頭のなかでも心のなかでも稼働している部分で曲を作っていて、今少なくとも心や頭のなかで震えてる箇所で作れる曲の1番イイ類のものから着手しているっていうか。同じ系統のものを同じ気持ちで作り続けるのってわりと難しいし、よくないんじゃないかなとも思っているんですよ。だから、そこに対してもそんなガツガツしてないし」
さらに、このとき薄らとピリッとした空気も肌で感じられた。当たり前だけど、ツアーに出てるときと、作品制作中にあるときのアーティストが漂わす雰囲気はかなり違う。NAOKIが続けた。
「細かいことはわからないですけど、放つ雰囲気から今TAKUMAがどういう状況にあるかはだいたいわかりますね」
そして、KOUICHIがこう言った。
「少しでもTAKUMAの気持ちをほぐすために、作業に関する助言ということよりも、むしろ全然関係のないようなことを言ってますね。とは言え、そんな大それたことなんて言ってないですよ。まあ普通に(笑)」
中心になって曲を書くのも、制作作業の主導・先導役を担うのもTAKUMAだ。制作期間中、NAOKIもKOUICHIも日々その日のTAKUMAを見て、読んで一歩下がったところからサポートしている、っていうのが窺える。これぞ、長らく苦楽をともにしてきた間柄だからこその“成せる技”なんだろう。しかも、ごくごく自然体で。とても素敵な間柄だ。制作現場を訪れたとき、どうしても訊きたいことがいくつかあった。そのうちのひとつが、今作の方向性、作風がはたして前作『Life is sweet』の延長線上にあるものなのか。それともまったく違うものなのか、だった。
「......どーでしょう?『Life is sweet』に近いところもあるとは思うんですけど・・・自分たちにもまだ、どんなものになるのかの半分も見えてないんで。過去の作品群それぞれから継承している部分っていうのは…まあ、どの作品、どの時期からも、なにかしらを継承しているものはあると思うんですけど、パッと聴いただけでわかるっていうような、そんなわかりやすいのはないっていうか。ようはその特徴よりも、それ自体の中核というか本質みたいな、表情というよりそこに込められたマインドみたいなのが大事なので。わかりやすい継承の仕方をしていないから、そこに耳や思いがいくよりもなんか…また違う内容やなっていう見え方になりそうな感じかな。現時点では、ですけど...」
予想していたとおり、この時点ではまだ、TAKUMAのなかで次作のピクチャー、ヴィジョンなどは明確には描かれていなかった。その発言からもわかるとおり、絶賛それに向かっている真っ最中にある、っていう感じだった。当初、今作は2012年春には発売されることになっていたのだけど、より制作に時間をかけたいとのことから発売が半年先送りとなったっていう経緯がある。次回は『thread』の詳細に入っていく。
10-FEET関連タイトル
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
10-FEET 最新作ニュース
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10-FEET 3年ぶりニューアルバム!
10-FEETニューアルバム「thread」9月19日発売!初回盤DVDには今年の京都大作戦の映像を収録!
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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同時連載中の「あの日、あの時」シリーズ & GrindHouse × HMV
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