【HMVインタビュー】 jizue 『journal』

2013年5月31日 (金)

インタビュー jizue 『Journal』
京都という土地は、磁場が良いせいか、昔から独特な魅力を放つ良質なアーティストが時々ぽんと現われる。くるり、村八分、非常階段、どんと、竹村延和、レイハラカミ、Soft...近年もNabowa、長谷川健一、ゆーきゃんなど、ジャンル問わず素晴らしいアーティストが軒を連ねる。今回紹介するjizueもその中の一つ。流麗なピアノの旋律とスムースな曲展開が魅力のインストゥルメンタルバンドだ。多くのライブ、そしてFUJI ROCKFESTIVAL 2012への出演を経て奥行きを増したサウンドが凝縮されたサードアルバム『journal』(最高傑作!)が、いよいよ6月5日にリリースされる!アルバムを完成させたメンバーに伺った。
インタビュー・文:松井 剛

--- HMV ONLINE初登場となりますので、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

片木 ピアノの片木希依です。

井上 ギターの井上典政です。

山田 ベースの山田剛です。

粉川 ドラムの粉川心です。

--- jizue というバンド名の由来を教えて下さい。

山田 男子三人が小学校からの幼馴染でサッカースポーツ少年団に入っていたこともあり、サッカーにちなんだ名前にしようということで、元フランス代表ジダンの愛称zizou(ジズー)の発音を拝借しました。

--- jizueの音楽は、様々な音楽からの影響が感じられますが、メンバーはそれぞれどのような音楽的バックグラウンドを持っているのでしょう?

井上 若かりし頃はメロコアやミクスチャーばかり聴いてました。

山田 十代の頃はハイスタなどのメロコアに始まり、SublimeやIncubus、Jimmy Eat Worldなどをよく聴いてました。今でこそどんなジャンルも好んで聴くようになりましたが、バックグラウンドという意味ではそういった部分が強いと思います。

片木 ピアノ自体はクラシックピアノを学校で勉強していたのですが、ブラックミュージックやクラブミュージックが好きでよく聴いていました。大学ではアクースモニウムや前衛的な現代音楽を学んでいたのですが、やっぱりシンプルにピアノが好きという原点回帰になりました。

粉川 僕も同じ年の男子メンバー二人と同じような感じです。そこからハードコア、ヒップホップ、ジャスなどなど、何でも聴くようになっていきました。    

--- 自身にもっとも影響を与えた作品を、それぞれ教えて頂けますか?

井上 衝撃だったのはSquarepusherの「Iambic 9 Poetry」ですね。

片木 私の部屋にTVがなくてよくラジオを聴いていたんですが、そこから流れてきたAretha Franklinの「Let It Be」です。音楽を聴いて心臓が跳ね上がった初めての曲です。

粉川 沢山ありますが京都ハードコアNaiadの「HARDCORE EMOTION」です。ライブを観る度に感動出来た数少ないバンドです。

山田 Oasisの「Don't Look Back In Anger」。中学時代初めて好きになった洋楽で、言葉がわからずともこんなに心に響くのかと感動したのを覚えてます。

--- jizueの楽曲は、1曲の中にストーリー、ドラマティックな展開があると思うのですが、楽曲はどのようにして生まれるのでしょう?

山田 作曲する人間がパソコン上で全ての楽器を打ち込んで完成させます。メンバーに曲を渡す時に曲の世界観も伝え、スタジオで合わしながらアレンジしていく感じです。

--- 今回、6月5日に、1年振りのサードアルバム『journal』がリリースされます。完成させた率直な感想を教えて下さい。

粉川 今までのjizueと新しいjizueが半分づつな感じで、新たな場所に連れていってくれる一枚だと感じています。音質もさらに磨きがかかっていて間違いなく自信作となりました。

--- 1st『Bookshelf』、2nd『novel』を経て『journal』。このタイトルに決めた理由を教えて下さい。

片木 1枚目は短編小説が集まった本棚のようなアルバム『Bookshelf』、2枚目が長編小説、新しい、という意味合いの『novel』、今回も本にまつわる言葉から考えて、曲の幅も広がったということで『journal』にしました。

--- メンバーが、アルバムの中で特に気に入っている楽曲はどれでしょう?理由も含め教えて下さい。

山田 「life」と「holiday」です。自分にとって大切な知人夫婦とその子供を思い描いて作った曲なので、特別強い感情がこもっています。

片木 今回も本当にどの曲も好きなんですが、その中でも特別に思い入れのある曲は「dance」と「lamp」です。普段曲を作るときは、感情や風景、物語がベースになることが多いのですが、「dance」は風営法に対する"メッセージ"を表すためにつくりました。ライブでのお客さんの反応も今までとは全然違って面白いです。「lamp」は、はじめてソロの曲をかきあげました。アルバムにはその一部だけ収録しているのですが、今の等身大の曲が書けたなと思います。

粉川 僕も「life」ですね。jizue史上一番気に入って聴いてる曲です。

井上 「clock」。今迄のjizueには無いシンプルでクールな曲調が演奏していても心地よいので。

--- 今回ゲストボーカルにYeYeさんを迎えるなど、新しい試みにも挑戦されていますが、いかがでしたか?

山田 ボーカル曲がやりたいという気持ちはずっとありました。YeYeさんは一度共演して以来ずっと一緒に制作してみたくてお願いしました。ヴァイオリンで参加してもらったNabowaの山本啓くんもそうなのですが、同じ京都で活動するアーティストという事で、すごく近い距離でやり取りが出来、おかげで100%納得のいく仕上がりになったと思います。

--- jizueの楽曲タイトルは、シンプルなものが多いですが、何かこだわりはありますか?

井上 僕の場合は曲を作り始める段階で仮タイトルの様なものが決まっていて、そのタイトルから曲を広げて行く事が多いです。ですので、出来上がった曲を改めて聴いて初めのイメージと重ねてタイトルを付ける事が多いです。単語が多いのは曲を作り始めた最初のイメージをぼやけさせない為と、聴く人の想像に幅を持たせるためです。

--- 前作の時以上に、楽曲に奥行きが出ているように感じますが、何か意識した事はありましたか?

片木 まず、全員の好きな音楽の幅が広がった、というのが出来上がった作品から自分達自身でも感じます。1枚目から聴き比べていくと、ちょっとは大人になったかなと。 また、こんな人に聴いてほしい、ライブでやった時の反応や空気感など、届けたい相手と場面を今までより具体的に想像して曲を作りました。

--- jizueの音楽にとって、地元“京都”は重要なファクターのような気がします。“京都”とはご自身にとってどのような所なのでしょうか?

粉川 京都の持つ空気感や風土はもちろん、学生運動あたりから続く京都独自の濃い音楽シーンがたくさんあって。インディペンデンスなスタンスのアーティストが多い街なので、とても面白い影響を受けていますね。

--- また、“Live”も重要なファクターだと思います。jizueにとって“Live”とは?

片木 そうですね。“Live”が一番jizueの音楽を伝えられる場所だと思っています。毎回その空間、その瞬間にしか生まれない感情と音楽があって、私達自身“Live”をしているときが一番生きてるなって感じます。

--- 今後の予定を教えてください。

粉川 6月の発売から、北は北海道、南は九州まで全国の都市を周ります。詳細はHPに掲載しているので是非チェックして頂いて、各地会場で沢山の人に聴いてもらえたらと思います。

--- 最後にご覧になっているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

片木 最後まで読んで頂いてありがとうございました。jizueの音楽が、一人でも多くの人の心に届くと嬉しいです。小難しいことしてるように聴こえますが、伝えたい想いはシンプルで。言葉が無い分、自由に聴いて感じてもらえたらなと思います。4人のエネルギーを爆発させているので、是非一度ライブに遊びにきてください。

粉川 音源とライブは別の表現のものだと思い音源はなるべく聴きやすいように丁寧に作っていますが、ライブでは細かい事など気にせず張りつめた緊張感と爆発力に全てをかけています。是非。

井上 これから各地へのツアーが始まります。新たに出来上がった楽曲を更に磨き上げるツアーになると思いますので皆様どうぞお楽しみに。

山田 今回もリリースツアーとして全国津々浦々まわらせてもらいます。ライブこそjizueの真骨頂なのでぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいです。

--- 有難う御座いました。


jizue プロフィール

2006年、井上典政、山田剛、粉川心を中心に結成、翌年より片木希依が加入。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンド で、地元京都を中心に人気を高め、全国で精力的にライブ活動を行っている。 2010年7月には待望の1st album『Bookshelf』を発表し、その高い音楽性から各方面より高評価を得る。 2011年12月限定シングル『Chaser』を発表。 2012年5月9日には2年振りとなる2nd album『novel』を発表し、FUJI ROCKFESTIVAL 2012への出演も果たす。 2013年5月8日、iTunes限定シングル『dance』を、そして、6月5日に一年振りとなる待望のニューアルバム『journal』をリリース。

jizue : official website http://www.jizue.com/

 jizue 『journal』
[2013年06月05日]

jizue 『journal』 前作『novel』がロングセラーを記録、『FUJI ROCK FESTIVAL 2012』へも出演を果たし、シーン最注目のインストゥルメンタルバンドとなった「jizue(ジズー)」待望のニューアルバム。

【先着特典】 CD-R 「jizue @ AOYAMA CAY(2013.4.19) Live音源」

※こちらの特典は店舗ではお付けしておりません。
※特典は無くなり次第終了となります。ご購入前に必ず商品ページにて特典の有無をご確認下さい。

『journal』収録楽曲

  • 01. intro
  • 02. rosso
  • 03. buzz
  • 04. clock
  • 05. dance
  • 06. eat faker
  • 07. 5
  • 08. life feat. YeYe
  • 09. holiday
  • 10. lamp
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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