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【連載コラム】Akira Kosemura 『細い糸に縋るように』 第42回 細い糸に縋るように Akira Kosemuraへ戻る

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2013年1月10日 (木)

profile

[小瀬村 晶 / AKIRA KOSEMURA]

1985年生まれ、東京出身の作曲家・音楽プロデューサー。
作曲家として国内外の音楽レーベルからコンスタントに作品を発表する一方、企業広告や、アパレルブランド、公共施設、舞台、映画、TV、ウェブコンテンツなど、特定の分野に限定されることなく様々なコラボレーションを行っている。
今年に入ってからは、コンテンポラリーバレエ公演「MANON」の劇伴、東京スカイツリータウン(一部施設)の音楽や、ドキュメンタリー映画「はじまりの島」エンディングテーマ、「ANA Lounge」の音楽監修などを担当。
コンサート活動にも定評があり、これまでに「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」、「中州ジャズフェスティバル」への出演や、自身のピアノ演奏による全国ツアー / 中国ツアーも成功させている。
また、作曲家のみならず、2007年にSCHOLE INC.を設立、プロデューサーとして音楽レーベル「schole」を運営、数多くの作品に携わっている。




新年、明けまして・・・(うぉーい)おめでとうございます!!
新年のご挨拶をブログやツイッターなど、まだどこでもしていなかったのでこの場を借りて!わっしょい!
(あえて今日明けたばかりのテンションでお送りしています・・・)

馬鹿っぽいのはこれくらいにして。
さて、2013年になりました。なってしまいました。
結局、大きな世界の崩壊もなくとても平和に迎えられて良かったですねぇ。
それにしても2013年とは・・・ずいぶん遠いところまできてしまいました。
僕は1985年生まれなので、2000年がきたときもびっくりしましたが、毎年ひとつ年が明けることになにを考えていたかというと、当時中学生だった僕は、ああ来年には高校生になるのかぁとか、また年が少し進むと、ああ何年には大学生になるのかぁなど自分のおそらく進むであろう未来を想像して、少しずつ大人の階段を上っていくことにわくわくしたり、不安だったりの入り交じった感情を感じていたのを覚えています。
大学生になった2004年以降、自分の未来が一気に開けてしまい、さてあと4年後にはいったいなにをしているのかまったく想像ができなくなってしまったとき(これ大半の大学生は同じだと思うのですが)、もはやわくわくはなく、とても不安になったのを覚えています。それからは、年が一つ明ける毎に、ああうやむやにしている自分の将来を真剣に考えなくてはなぁという、課題?を感じて心が苦しくなるんですね。
いや、真面目なんですよ、昔から。嫌なことは追いつめられる前に終えてしまいたいタイプです。
でも夏休みの宿題はぎりぎりにやってたけれど・・・
それが人生、きちんと考えていれば道は開けるというか、なるべくしてなるように人生はできているんですねぇ。ここに来る為にいろいろな出会いがあり、選択があったのだと思うと、人生は摩訶不思議、けれど面白いなと思うのです。
いまだって当時の気持ちは常に片隅にあって、時々自分の将来を考えて不安になることも多々!あるのですが、そうはいってもそれはそのとき、いまを思うように生きることでしかその先はないわけなので、そんなに先の将来のことは考えず、いま自分がしたい選択をするように心掛けています。
こうやって考えられること自体、自分で書いていてだいぶ強いなと思うのですが、実際は全然そんなことなく、支えてくれる家族や友人、仲間がいるから安心してまっすぐな道を進めるんですよ。本当に感謝ですねぇ。
僕は割とひねくれているし、考えはまげないし、面倒くさいし、間違ってるなと思ったら必ず口に出すタイプの人間なので、そんなに仲間は多くないと思いますが・・・(笑)
人数ではなく、人生を掛けて付き合ってくれる仲間、当たり前といったらそれまでだけど家族がいるというのは凄いことだなぁと思うのです。
僕のなかでは仕事が一番楽しいことなので、他にこれといった趣味はないし、それこそ映画鑑賞くらい・・・これがちょっと異常なまでに好きなので一つで十分ですけど・・・もう少し若かった頃は、仕事があれば他にはなにも要らないや、なんて思っていて、これはでも、せっかく巡り巡って自分はやりたいことをやらせて頂いているのだからこれ以上ねだることはわがままで間違っていると思い込んでいて、そんな風に尖っていた?時期もあったんですけど、人生ね、そんなにスマートにはいかないのです。
自分一人で生きていけるなんて、本当に大間違いですよ。なんて子供なんだといまは思うわけで、本当に感謝しかないなぁと思うわけです。とはいえ、まだそんなに出来上がった大人ではないので、誰にも面と向かっていえる勇気はなく。新年明けまして・・を利用してどさくさに紛れてこんなことを書いている次第です。
生きているといろいろなことがあるし、その都度、選択をしていかないといけないし、誰かが代わりに決めてくれるわけでもない。ただ、悩みというのは必ず誰にでもあるもので、真面目に生きていればそれもなおさら。だから本当につらいなぁ、どうしようかなぁという時は、自分の周りにいてくれる人たちのことを想って、少しでも安心ができたら、きっと自分にとって正しい選択ができるんじゃないかなぁと思います。
皆さんも自分の周りに居てくれる人達を大切にして、大切にし合える一年になることを願って、新年のご挨拶に代えさせて頂きたいと思います。
それでは皆さん、ハッピーニューイヤー!(キラキラキラ)


  http://www.akirakosemura.com/
  http://www.scholecultures.net/





Akira Kosemura 今月のオススメ

『Quiet Moments -winter Promenade』  [2012年12月27日 発売]

舞台は何気ない日常。主人公は私達。そんな設定でつくられた、架空の映画のサウンドトラック。あの名コンピシリーズ / ロングセラー・アイテム『クワイエット・モーメンツ』待望の第4弾!
「都市生活者のためのサウンドトラック」をテーマに、慌ただしく過ぎて行く毎日の中、じっくり音楽と向き合えるプライベートな時間に耳を傾けたい価値ある作品を紹介していくコンピレーション・シリーズ「Quiet Moments」。シリーズ第4弾は、ウインター・シーズンの空気感をイメージ。木々が色づく季節の風景、冬の朝の澄んだ空気、出勤途中や散歩道で感じるやわらかな日射し、窓際の陽だまりの心地よさ、憂愁感や寂寥感・・・。そんな何気ない日常に寄り添ってくれる素敵なコンピレーションです。
(レビューより)






Akira Kosemura 最新作

Akira Kosemura 『MANON』  [2012年05月23日 発売]

18世紀フランスロマン主義文学の名作「マノン・レスコー」(アベ・プレヴォー原作)を、キミホ・ハルバート演出・振付によって現代にも重なるアレンジを施したダンス公演「MANON」。本公演の劇伴を担当した小瀬村 晶による書き下ろし楽曲、2枚組 全80分に及ぶ超大作のサウンドトラック。

風の様に天真爛漫で、終いには自分が巻き起こす竜巻に巻き込まれ死を迎えるマノンと、彼女との出会いから運命に翻弄されつつもマノンを愛し続けるデ・グリュー。二人の壮絶な恋愛劇を、時に美しく、時に儚く、そして時に残酷に、運命に翻弄される二人の人生に呼応するように書き下ろされた音楽からは「生きることへの喜びと、生き抜くことへの困難さ」という、現代にも通じる普遍的なテーマへと重なっていく。
前作のオリジナル・アルバム『how my heart sings』は、自身のピアノ演奏に重きを置いた飾らない演奏によるシンプルで美しいピアノ・アルバムだったのに対して、今作では、演奏家に白澤 美佳(ヴァイオリン)、人見 遼(チェロ)、良原リエ(アコーディオン)、三沢 泉(マリンバ・パーカッション)、高坂 宗輝(ギター)、荒木 真(フルート)、Shaylee(ボーカル)を招き、様々な顔を持った楽曲アレンジを施している。さらには、ギミックの効いた電子音楽や、ノイズ・ミュージックなど、これまでの小瀬村 晶作品では見受けられなかった作風も大胆に散りばめられており、オリジナル・アルバムとはまたひと味もふた味も違った、職人としての側面も垣間みれる充実の作品に仕上がった。
舞台作品のサウンドトラックでありながら、一音楽作品として非常にエキサイティングな聴覚体験が続く全80分、19曲を完全収録。

※舞台作品としての一連の流れを徹底した美意識で追求した本作は、小瀬村 晶 本人の希望によりCDフォーマットのみでの発売となります。



schole 最新作

paniyolo 『Christmas Album』  [2012年11月01日 発売]

SCHOLE 冬のリリースはこれまでに『I'm home』(2009)、『ひとてま』(2012)の2作品をリリースしているギター弾き、Paniyoloのクリスマスカバーアルバム。 冬の大定番の今作、Paniyoloの温もり溢れるギターの音色がシンプルで心地よいギターアンサンブルとなって、大切な空間にそっと灯りをともします。
過去のSCHOLE作品で数多くのギター演奏を担当してきたPaniyoloですが、リミキサーとして参加したFlica、ghost and tapeの作品では他楽曲へ自らの色を溶け込ませるセンスの良さと、そのアレンジ力が好評を博し、日本の童謡楽曲など、これまで様々なカバー楽曲を披露してきました。 前作『ひとてま』で確立したPaniyoloの定番スタイルとも言うべき、素朴でささやかにつま弾かれるギター演奏で「レット・イット・スノウ」、「サンタが町にやってくる」、「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」などの親しみやすい楽曲を、ゆっくりと静かに奏でていきます。
アートワークは絵描きと音楽家の2つの顔を持ち、自身もSCHOLEより作品をリリースしている武澤 佳徳(Yoshinori Takezawa)が担当。
メロディの美しさそのままに、シンプルに洗練されたアレンジが、落ち着いた雰囲気を演出。
そっと優しく、わくわくを届けてくれる、Paniyoloのクリスマスアルバム。



次回へ続く…(2/12更新予定)。






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