小林香織 新作はR&Bがテーマ
2013年2月13日 (水)
“アジアでもっとも美しいサックス奏者”と称され、今や国内だけでなくアジア全方位で人気急上昇中の小林香織さん。通算8枚目となるセルフ・プロデュース第二弾アルバム『アーバン・ストリーム』は、極上のBGMのようなR&B。情感豊かなグルーヴが宿る新作には、彼女の新しい魅力が感じ取れます。サックスの音色でインストゥルメンタルの可能性を追求する小林さんに、クリエイティブの発露や作品に込めた想いを語って頂きました。
取材・文:鄭 美和
サックスを始める前からずっと聴き続けてきた“私の好きな音楽”と“実際にサックスで演奏する音楽”の距離を縮めてみたいと思ったのがきっかけです。
-- 『アーバン・ストリーム』に漂う情感豊かなグルーヴや色深い艶に惹きこまれました。小林さんの静かな情熱や新しい一面が感じられます。
昨年初めてセルフ・プロデュースした『SEVENth』は、“小林香織カタログ”的にやりたかったことをコラージュした作品ですが、私が今年作りたかった音楽は “極上のBGMになるようなR&B”。
“BGMみたいな”と形容されることに、昔は傷ついたり強い抵抗があったのに自分からやりたくなるなんて(笑)。大きな心の変化ですね。
サックスは、私にとって金属製のもう一人の私。生き様、私生活、考え方がさらけ出されて嘘がつけない。30代を迎え、経験値も増えた今の自分が投影された作品です。
-- インストゥルメンタル作品ならではの強さ、豊かさを体感できました。
私はサックス奏者としてインストゥルメンタルの大ファンなので、そう言って頂けると本当に嬉しいです!今、レコーディングが終わり少し時間のゆとりができ、よく小説を読んでいるのですが、小説とインストって似てるなって思うんです。小説は活字で説明されてますが、読む人によって全然違う風景を想像しているかもしれない。インストも、旋律で世界観を表現しますが、浮かぶ風景は聴く人それぞれ。作り手と聴き手の間で想像力の交換ができるような感じが豊かですよね。
でも、インストの中で唯一言葉で説明できるものがあって。それは曲のタイトル。歌モノは歌詞とのバランスがあるので後からタイトルを付けることはなかなかできませんが、インストはそれができる。今回書き下ろした10曲はどれも収録後にタイトルをつけたのですが、収録後の方がイマジネーションが膨らんで、ストーリー性も持たせられる。それもインストのいいところ。タイトルを付けるのがこんなにも楽しかったのも、本作が初めてです。
-- インストゥルメンタルでR&Bを表現しようと思ったきっかけは?
R&Bは、私にとって「ずっと憧れていた音楽」なんですね。エリック・ベネイが大好きで、他にはミュージック・ソウルチャイルドやミントコンディション。このあたりはずっと聴き続けていて。中高生の頃はタミヤやバーシア、ウエンディ・モートン・・・・・・あ、この話題はノンストップですね(笑)。サックスを始める前からずっと聴き続けてきた“私の好きな音楽”と“実際にサックスで演奏する音楽”の距離を縮めてみたいと思ったのがきっかけです。
-- R&Bを実際にサックスで演奏する中で体得した確かな手ごたえとは?
R&Bのバックグラウンドや印象との結びつきが薄いサックスでR&Bに挑戦すると、とかくスムースジャズとして受け止められてしまう。歌が入ればR&B風になってもサックスで演奏すると別モノになってしまう。そのバランスが本当に難しく、音楽家としてこれほど深く考えさせられた作品はなかったです。
では、何の要素を足し引きすれば私なりのR&Bになるの?と考え、大切にしたのはバックトラックの音選びです。R&Bという被写体があるけれど、その背景は山なのか海なのか、森なのか?森にしても国内なのか海外の森なのか・・・・・・?音の背景を具体的に想像しながらメロディーを紡ぎました。また、サックスはアコースティックな楽器なので、ギターやピアノ以上にキーの差が激しいんですね。半音違うだけで鳴り方も倍音の含みまでも変わってきてしまう。サックスの音色が映えて、情緒豊かに垢抜けるキーの選び方にこだわり抜きました。
-- その一音一音から体温が伝わってくるような。ミキシングで特にこだわったことは?
少し変わった例えですけど、ミキシングって、メイクの“付けまつげ”に似ているなって。私は、大きなステージに立つ時は付けまつげをしますが、普段のステージではしないんですね。というのも、付けまつげをした時点で顔が大きく変わって、本来の私の顔ではなくなってしまうから。ミキシングもそれと一緒で、作り込んだ方がいい時と、素の顔がわかる方がいい時の使い分けが必要なんですよね。今回は“素の自分、今の小林香織の音”が届くようなミキシングやマイキングを意識しました。
-- “今の小林香織”を表している楽曲を、10曲のオリジナルの中で挙げるとすれば?
同時期に同時進行で書き下ろしたので全てが同じ重みですが、一番やりたかったこと、どこに向かいたかったが明確な曲はM-2「Time」です。私が好きなハイの成分が入った音も出せて、音色に陰影を付けることができました。NOBU-Kさん(EXILE、安室奈美恵等を手がける)が,例えば足音など、ストーリー性溢れるアレンジを加えて下さってインパクトのある曲に仕上がりました。
-- NOBU-Kさん(EXILE、安室奈美恵等を手がける)を始め、10名の錚々たる気鋭のアーティスト、プロデューサーがトラックメイカーとして参加されていることも話題です。
ひとりの方にお願いをすると、どうしても私に対するイメージが偏りが出ますが、今回素晴らしい才能の10名の方々に参加して頂き、アイディアを交換し合え、多くを学ばせて頂きました。M-10「Back Street」での、SWING-Oさん(福原美穂、MINMI等のプロデューサー)によるアレンジも意外性に富み、私の作曲&アレンジがイイ意味で変わり、本当の意味でコラボレーションできた曲です。
-- M4-5「Gotta Go to School」は、冒頭でのアレンジや展開に遊び心がピリっと効いてますね!
タイトル直訳は「学校に行かなくちゃ」ですが、この曲は学生たちへの応援歌でもあって。今、学校では様々な事件が起きていますよね。でも、本来学校生活は楽しくあって欲しいし、「学校へもっとおしゃれに行ってみたらどう?」「行ってみればきっと楽しいからさ」というメッセージを音に乗せてみました。日ごろ見聞きするニュースが、意図的ではないにしろ音楽に反映されることはありますね。
-- M11「Lovin’You」(ミニー・リパートン)とM12「September」(EW&F)。まるでメドレーのような疾走感のあるカヴァーも魅力的です。
DJがつなぐようなメドレー形式で、ライブでもよく演奏しているこの2曲は、お客様にも喜んで頂いているので、レコーディングでしっかり残したかったんですね。それと自分がCDを買う立場で考えた時、知っている曲が入っていると安心できるので。何よりこの2曲はR&Bの名曲なので入れました。
-- この数年は、日本はもとよりタイ、香港、韓国・・・とアジア全方位で活躍を続けていらっしゃいますが、本作初回限定盤には、昨年の香港でのコンサートの映像DVDも。熱気と興奮が圧巻!です。
香港では3000人キャパの会場で演奏する機会を頂いたのですが、会場の皆さんとひとつになれた瞬間の感覚は未だに忘れられなくて。当初、会場が静かで「えっ」と思ったのですが、実はものすごく集中して一音一音を聴いて下さっていたんですね。全ての演奏が終わった時にそれまでの分の鳴り止まない拍手を頂いて。音楽をやっていて本当に良かった!
よく「ライブで盛り上がる」という表現がありますが、何をもってして「盛り上がる」というのか?パフォーマンスをする側、見る側、ステージ全てのことを改めて考える転機になりました。機会を頂けるのなら、もっともっといいステージを作ってゆきたい。どの角度から見ても真実の意味で「いいライブ」「いい音楽」を作っていくことは、ずっと変わらない目標です。
-- 最後に、新作を楽しみにしているファンの皆様へのメッセージをお願いします!
聴いて下さる方々の日常にいつも寄り添うBGMを作りたい。
そんな想いから、私が憧れていた音楽R&Bをコンセプトにした作品を作りました。
そばにいてじゃまにならず、支えてくれるもの。
空気のように自然な存在ながら無くては困るもの。
疲れや悲しみを癒し、楽しいことはさらにハッピーに感じられる一枚として、この『アーバン・ストリーム』を選んで頂けたら心より嬉しく思います。
小林香織 『Urban Stream』 (DVD付き初回限定盤)
R&Bテイストのオリジナル曲の他「Lovin' You」「September」のカバー曲をEXILE、安室奈美恵等を手掛けるR&B界のクリエイターNOBU-Kや、清水翔太,加藤ミリヤのプロデュースするMANABOON。福原美穂、MINMIのプロデュサーで知られるSWING-O a.k.a. 45や久保田利伸、CHEMISTRY、小柳ゆき等を手掛ける柿崎洋一郎など、気鋭のトラックメイカーとのコラボレーションで綴ったオシャレで都会的なサックスR&Bアルバム。
初回限定盤には香港のコンサートで収録した人気曲メドレー(キラキラ〜エアフロー〜シャイニー〜ソーラー〜PRECIOUS)のライヴ・パフォーマンス映像DVD付。
収録曲
- 01. Prayer (Kaori Kobayashi)
- 02. Time (Kaori Kobayashi)
- 03. Dream Market (Kaori Kobayashi)
- 04. Gotta Go to School(Interlude) (Kaori Kobayashi)
- 05. Gotta Go to School (Kaori Kobayashi)
- 06. Solitude (Kaori Kobayashi)
- 07. Cats & Dog (Kaori Kobayashi)
- 08. Tears (Kaori Kobayashi)
- 09. Sultry Nights (Kaori Kobayashi)
- 10. Back Street (Kaori Kobayashi)
- 11. Lovin' You (Minnie Riperton – Richard Rudolph)
- 12. September (Maurice White – Al McKay – Alta Sherral Willis)
- 13. City Lights (Kaori Kobayashi)
HMVオリジナル特典
小林香織『Urban Stream』(初回限定盤、通常盤)をお買い上げの方、先着にてHMVオリジナル・ポスト・カードをプレゼント。
特典は数に限りがあります。予定数に到達次第終了となります。予めご了承ください。
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小林香織 新作はJ-POPカヴァー
女性フュージョン・サックス奏者、小林香織が懐かしいニュー・ミュージック、そしてJ-Popナンバーを取り上げたスムース・ジャズ。動画メッセージ掲載。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
最新作 DVD付き初回限定盤
Urban Stream (+DVD)
小林香織
価格(税込) :
¥3,772
会員価格(税込) :
¥3,207
まとめ買い価格(税込) :
¥3,207
入荷日未定
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最新作 通常盤
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小林香織参加グループ
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