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【サンプルフリップ10】 DJ Mitsu the Beats 編

Wednesday, April 18th 2012

【新企画】サンプルフリップ10

単純明快!ヒップホッププロデューサーが、お気に入りのサンプルフリップをベスト10形式で紹介する新企画『サンプルフリップ10』がスタート!第一弾はこの方DJ Mitsu the Beatsが登場!
DJ Mitsu the Beats

DJ Mitsu the Beats

仙台から世界へ。メジャー・インディー、国内外問わず活躍する日本を代表するDJ / プロデューサー / GAGLEのサイドMC / ビートメイカー。

2003年 ソロアルバム『New Awakening』をリリース。海外アーティストと積極的にコラボレーションを行なう。
2004年 L.A.「URB」誌で期待するアーティスト100人に日本人で唯一選出される。
2007年 フランスで行なわれたGilles Peterson's World Wideフェスティヴァルに参加。
2009年 アメリカ、ヨーロッパツアーのみならず、アジアでも成功。セカンドアルバム『A WORD TO THE WISE』を発売。
2010年 サードアルバム『UNIVERSAL FORCE』を発売。
2012年 “質の高いインストゥルメンタル・ミュージック”を掲げ、アルバム『Beat Installments』を発表。

ジャンルの枠を超えた作品への参加とまさにジャンルレスで、ワールドワイドな活動をしているTOPアーティスト。日本が世界に誇るヒップホッププロデューサー。

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DJ Mitsu the Beats 最新作品!

DJ Mitsu the Beats 『Beat Installments』 / DJ Mitsu the Beats
[2012年04月25日 発売]
DJ Mitsu the Beats が2012年に仕掛けるビート・プロジェクト『Beat Installments』が完成。テーマは“質の高いインストゥルメンタル・ミュージック”。ラッパーのフィーチャーは一切無し、サウンドだけで勝負というというのだから恐れ入る。ではその「質の高いインスト」ってのはいかなるものか?まずは、DJ Mitsu the Beats がこれまでの活動の中で積み重ねたビート感覚を詰め込み過ぎることなく絶妙なバランスで構築したセンスに脱帽だ。収録曲10曲中2曲にCro-MagnonのTakumi Kanekoを迎えており、ローズの音色も相まって、郷愁と温かさを大いに感じさせる作品になっている。丁寧に構築されたビート、しかしそれを感じさせないシンプルネス。誰が聴いても耳心地の良いメロウネスに貫かれた極上のリラクゼーションミュージックとしても機能している点には可能性を感じざるを得ない。まずは下記に記した試聴音源で雰囲気だけでも掴んで頂ければと思う。

収録曲 試聴

  • 001.「always something...」 [試聴]
  • 002.「cloud 9」 [試聴]
  • 003.「change」
  • 004.「snow bunny with Takumi Kaneko(Cro-Magnon)」 [試聴]
  • 005.「steep」 [試聴]
  • 006.「slide」
  • 007.「little piano」 [試聴]
  • 008.「silver with Takumi Kaneko(Cro-Magnon)」
  • 009.「masquerade」 [試聴]
  • 010.「nightfall」
 さらに5/25、DJ Mitsu the Beatsによる名門ブラック・ジャズ MIXもリリース!

DJ Mitsu the Beats お気に入りのサンプルフリップ!

大好きなサンプルフリップです。複雑なものだけを選ぶと言うより、その完成度に重点を置いて選んでいます。
もちろんいつでも聴ける、今でも大好きな曲達です。------------ DJ Mitsu the Beats


DE LA SOUL

「STAKES IS HIGH」 DE LA SOUL

数あるAHMAD JAMALネタを使用した曲からこれを。フリップ具合はBPM合わせ程度だと思いますが、その抜きどころが素晴らしい。永遠に残る曲に仕上がってます。それぞれのPADにサンプルを振り分け、それをドラムの上に載せて行く。ただそれだけで完成して行くHIPHOPの無限の可能性を感じた一曲です。
 Sample Source:「SWAHILILAND」 AHMAD JAMAL

COMMON

「HEAT」 COMMON

これは時代を問わず何でもサンプリングしてしまうJ Dilla のアイディア勝ち。元とBPMが違うので、しっかりとフリップしてる物と考えられます。元々のグルーヴを活かす方向でのフリップの好例です。
 Sample Source:「ASIKO」 TONY ALLEN

QUASIMOTO

「JAZZ CATS」 QUASIMOTO

知ってないと判らないかもしれません。最初に気がついた人は素晴らしい。後半に一瞬出てきます。これをフリップと呼ぶのかどうかは判りませんが、このワンフレーズで一曲を最高な状態に持って行くのはHIPHOPでしか成し得ない事だと思います。
 Sample Source:「THE EGG」 HERBIE HANCOCK

GANG STARR

「FULL CLIP」 GANG STARR

プリモ節全開。これぞフリップの妙技。元曲を是非聴いて欲しいんですが、組み方がとても素晴らしいです。典型的なプリモスタイルだとは思いますが、完璧にハマっています。出だしのR.I.P.の節で2割増。
 Sample Source:「WALK ON BY」 CAL TJADER

J DILLA

「SO FAR TO GO」 J DILLA

元曲のメロディーを余崩さないながらも、しっかりとフリップして仕上げている曲です。元々のネタが良いのは勿論ですが、無駄の無いフリップ、違和感の無いドラムが相まって最高な一曲となっています。この方法は僕も良くやりますが、ネタに生音を合わせる為に、元曲のスピード、ピッチは保持してキーがずれない様にしています。こうすると歌ものにする時も歌い手に負担が少ないですね。
 Sample Source:「DON'T SAY GOODNIGHT」 ISLEY BROTHERS

SLUM VILLAGE

「HOC N PUCKY」 SLUM VILLAGE

もともとこの曲自体が有名ではないんですが、元曲を理解する難解度はかなり高めで素晴らしいフリップをしています。数あるJay Deeワークスの中でも、特に初期頃にはたくさんのBill Evansネタを使った曲が存在してます。その抜き方もイントロやメインの旋律を使うのではなく、一瞬しか出てこなかったり、終わり際の音等をサンプリングしていてとても面白く深いです。
 Sample Source:「TWELVE TONE TUNE」 BILL EVANS

COMMON

「THELONIUS」 COMMON

元ネタを知った時、どうやってるのか判りませんでした。元ネタ聴いても判らない人がいるかもしれません。ここを抜いて曲に仕上げていくスキルは誰もが持ってる物ではなく、特別な気付きと感性を持った人のみに出来る事だと思います。自分もそうなれたら…と思わされる一曲です。
 Sample Source:「VULUCAN MIND PROBE」 GEORGE DUKE

OC

「TIMES UP」 OC

これはサンプル勝ち。殆どまんまですが永遠に聴けるループに仕上がってます。オーケストラヒットを入れるタイミングが絶妙。
 Sample Source:「A DAY IN THE LIFE」 LES DEMERLE

JERU THE DAMAJA

「ME OR THE PAGES」 JERU THE DAMAJA

さんざんネタに使われた元ネタに、まだあったのか!という部分をサンプルして超絶フリップ。まさに切り方のお手本です。フリップして使う時、難しいのは作ろうとしている曲よりサンプルの方がBPMが早い時。そんな時にこそ良曲は生まれますが、なかなか簡単な作業ではありません。いとも簡単に料理してしまうプリモには頭が上がりませんね。
 Sample Source:「I LOVE MUSIC」 AHMAD JAMAL

SLUM VILLAGE

「PLAYERS」 SLUM VILLAGE

文句無しの1位はこれ。フリップと言う言葉を聞くとプリモのそれを想像してしまいがちですが、これは別格。サンプルそのものを知ったときの衝撃、そしてタイトルをもじっている事、切り方、並べ方、フィルターの掛け方全てにおいてここまで衝撃を受けた事は無いです。数段上の世界。多分天然で生まれたもの。真似てみても絶対にたどり着けません。これを越える衝撃を受けてみたい。ありがとうJay Dee。
 Sample Source:「CLAIR」 SINGERS UNLIMITED
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