LINKIN PARKのあの日、あの時 3
2012年4月13日 (金)

前回の内容と多少時期的に前後するのだけど、初めてLINKIN PARKのメンバーに会ったのは、『HYBRID THEORY』のUS発売からほぼ1ヵ月経った2000年11月22日のこと。US中西部ミズーリ州カンザス・シティにあるライヴ会場、ビューモントで、だった。その街を訪れたのは実はLINKIN PARKで、ではなく、(hed)p.e.の写真撮影、取材、そしてライヴ観戦が目的だった。現場に到着し場内に入り、PA卓の上に置かれていたその夜のタイムテーブルを見た瞬間、目が点になると同時に、グッイ〜〜ンとテンションも上がったことを今も覚えている(笑)。出演一番手として、彼らの名があったからだ。当時P.O.D.がトリに座ったパッケージ・ツアーに(hed)p.e.、PROJECT 86と参戦し、各地を巡演していた。
なにしろまったく予期せぬことを現場で知ったのだ。「LINKIN PARKが近くにいるのに、誰にコンタクトしたらいいかわからない。このままだとライヴを観るだけで終わってしまう、どうしよ…」と一時は途方に暮れかけた。が、しかし、『HYBRID THEORY』の日本盤化もまだ決まっていなかったときだっただけに、「この機会を逃したら、次いつ彼らに会えるかわからない」という想いの方が勝ち、腹をくくり、暴挙に出た(笑)。会場に横づけされていた数台の出演バンドのツアーバスのうちのどれか一台が彼らのだろうとドアを叩いたのだ(笑)。とてもラッキーなことに一台目が彼らので、いきなりチェスター・ベニントン(vo)が応対に出てきてくれた!そしてツアー・マネージャー氏を紹介してもらい、事前アポ一切なしの突然の写真撮影のお願いをした。そのツアマネがとてもナイスな人で(初来日のときも同行した)、出番直前に短い時間だったけど撮影の許可を出してもらえた。
ボクとLINKIN PARK
前にGUN DOGというバンドをやっていて、そのときのギターから“お前これ絶対好きだから聴いてみ”と言われたのが、LINKIN PARKとの出会いだったかな。で、聴くと、ごく自然に好きになった。わかりやすい構成、美しいメロディなのに激しいシャウト。そこにラップが入ってくるんだからたまらない!即ノートに『HYBRID THEORY』の曲の構成を全部書き出したのを覚えている。そして、もーマネしまくった(笑)。それが変化をとげ、今のオレの歌と叫びになるなど、完全なるルーツを作ってくれた。チェスターの放つネガティブさが、自分にマッチしたっていうのもあるかな(笑)。今でも聴くし、ライヴがあればいくと思う。『HYBRID THEORY』、ありゃ名作だゼ!アーティストの取材や写真撮影をする場合、事前に日本のレコード会社にいついつどこどこで実施したい、という旨を申請するのが普通で、また“筋”でもある。つまり自分がしでかしたことはもろ“反則技”で、後で責められてもなんの申し開きもできないことだ。決して開き直るわけじゃないけど、それを重々承知のうえでやった、完全なる“確信犯”だった。逆を言えば、そうまでしてでもその場で写真撮影をしたい、どういう人たちなのか会ってみたい、と強く思わせるものが、LINKIN PARKにはあったのだ。
写真撮影の最中、メンバー全員に挨拶しつつ合間を縫ってはたわいもないネタを振り、できるだけ話を引っ張ろうとした(笑)。おそらく“同じ日本人の血”を引いているという、ある種の“同朋意識”のようなものがあったんだろう、マイク・シノダ(vo,g,key)が誰よりも話に乗ってきて、とても気さくな人との印象を得た。デビュー作がいきなりUSチャートを滑走し、喧騒すら引き起こすなどの成功を早くも手にしていたにもかかわらず、みな浮足立つなんてことは皆無で、とても冷静・沈着な人たちだ、とも思えた。後の2004年発売のJAY-Zとのマッシュ・アップEP『COLLISION COURSE』付属のDVDを観て「彼ら、はじけるときはけっこうはじけんだ!?」っていうことを知ったけど(笑)、最初に抱いた人となりの印象は実は今もなおあまり変わらない。なかでもデイヴ・“フェニックス”・ファレル(b,vo)、ロブ・ボードン(ds)はいつもクールで、インテリジェンスすら漂わせる。ブレイク後、ブラッド・デルソン(g,vo)がこういうことを言っていたことがある。
「いきなり成功しようがなんだろうが、オレは決して特別な人間なんかじゃない、そう思う。もちろん自分の作品には誇りを持っているし、人前でプレイすることに喜びも感じている。だからと言って自分がほかの人たちより優れた存在だなんて思ってもいないし、求められればファンと握手したり、交流したりすることはなんの苦にもならない。自分と同じように、『HYBRID THEORY』にエキサイトしてくれるファンには本当に感謝している。自分はロックスターだと勘違いすること自体とんでもない間違いさ。そういう考え方は好きじゃない。オレは普通の人間だし、人がオレたちに敬意を払ってくれるのなら、こちらも同じように相手に敬意を払わなくちゃ。ときには長時間のフライト後で睡眠不足もありすごく疲れていて満足にできないことだってあるよ、だけど大抵は自分たちを支えてくれるファンとの交流に努めているよ」
『HYBRID THEORY』に続く作品が同作のリミックス盤『REANIMATION』で、2002年夏に発売された。まだ作業中にあったジョー・ハーン(dj,samples,key)が当時、こう語った。
「先日“With You”(作品上での正式曲名表記は“WTH>YOU”)をやったんだ。メロウでヒップな感じに仕上げたよ。あれはラヴソングだから。ほかにTIMBALAND、ORGYのジェイ・ゴードン、CRYSTAL METHODらがリミックスをやってくれているんだ。『HYBRID THEORY』日本盤にボーナス・トラックを2曲提供したじゃん?あの14曲を全曲リミックスすることになるよ」
『REANIMATION』はUSチャートで最高位2位をマーク、今日までに本国だけで100万枚以上売れ、プラチナ・ディスクに認定されている。とてもじゃないけど、企画盤とは思えない大きな実績だ。これもLINKIN PARKだからこその成せる業と言っていいだろう。ジョーが言うとおり14曲を、バンドがこの人と思うリミキサーたちに一斉にリミックスをお願いする。実際は収録曲数以上の人数のリミキサーたちにオファーをしていて、でき上がってきたリミックス・ヴァージョン群から選りすぐって作品化する、というアプローチがとられた。事実、収録から漏れたアウト・テイクが5曲ほどあった、と記憶する。そのうちの1曲がMARILYN MANSONによる「By My Self Remix」。この曲は日本盤のボーナス・トラックとして追加収録されたのみで、欧米では事実上の“お蔵入り”となった。言うまでもなく、MARILYN MANSONは超ビッグ・アーティストだ。そのテイクを作品収録選から外した、というのはすご過ぎだ。当時、ちょっとした話題になったほどだ。
この『REANIMATION』発売で “HYBRID THEORY章”は締めくくられ、ストーリーはいよいよ“METEORA章”へと突入していく…。
LINKIN PARK 最新作ニュース
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リンキン・パーク新作完成!
リック・ルービンとマイク・シノダの共同プロデュースによるニュー・アルバム『リヴィング・シングス』のリリースが6月に決定!
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LINKIN PARK 関連サイト
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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同時連載中の「あの日、あの時」シリーズ & GrindHouse × HMV
Grindhouse Magazine Vol.71 の激押しタイトル! LOSTPROPHETS / 『WEAPONS』
5枚目の新作。前作『THE BERAYED』(2010年)はもちろん1枚の作品としてのクオリティは高く、“ロスプロらしさ”もあったけど、と同時にディープさを味わうなどの“混沌性”も感じられた。バンドが向かいたい方向と、ファンが彼らに望み、期待したそれとの間に“違い”“開き”があったのは事実だ。で、今作はまるで“原点回帰”を意図したように“混沌性”などは一掃され、実にわかりやい作風に仕上がった。ヘヴィ性とキャッチネスの共存共栄っぷりは見事で、印象度の高いメロディ、曲があふれ出てくるさまも説得力大だ。
オルタナティヴ/パンク最新商品・チケット情報
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まとめ買い価格(税込) : ¥1,732発売日:2000年10月28日
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