Feeder最新作インタビュー!
Wednesday, April 11th 2012
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さらなるステージへと飛躍する、フィーダー・ニュー・チャプターの幕開けとなる通算8作目のオリジナル・アルバム完成!!
昨年2011年、バンド結成15周年をむかえるにあたりスタートしたニュー・プロジェクト「レネゲイズ」(通常サポート・メンバーを入れてステージを行う彼らが、ここではシンプルなトリオ編成)を一区切りし、フィーダーとして最新作を発表!重厚全曲フィーダー節炸裂と言っても過言ではない位重厚感溢れるサウンドにキャッチーなメロディーが絡む正に正統派フィーダー・サウンドが完成!日本盤のみ後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、細美武士(the HIATUS)とコラボした楽曲をボーナストラックとして収録! |
- --- 今日は家にいたのですか?
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「そうだよ。このところプロモーションで忙しくしている。けっこう反応がいいから自分でもエキサイトしているんだ。今まで取材の依頼がなかった雑誌のインタビューもいくつか入ってるしね。いい感じだ。アルバムは聴いてくれた?」
- --- えぇ。歌詞の対訳をやらせてもらったので、その参考に聴かせてもらいましたよ。なんか、歌詞が初期の頃よりシンプルになってきてますよね。
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「そうかも・・・」
- --- それで、今回の『ジェネレイション〜』と『レネゲイズ』の関係からまず話してもらえますか。
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「うん、最初のプランは『レネゲイズ』用に用意した素材でもう1枚アルバムを作るつもりだったんだ。使わなかったものを取ってあったから、それでアルバムを作ろう、と。でも、そうはならなかった。なんかこう・・・いや、その素材に不満が出てきたというのではなく、むしろ僕がどんどんインスピレーションが沸いてどんどん曲を書ける状況になったのが理由で、新しく出来た曲の方が力あるような気がしたし、新しいアルバムとして発表するのに相応しいような気がしてね。一時は、『レネゲイズ』のパート2として、最初のやつからあまり間をあけずにリリースすることを考えていたんだけど、『レネゲイズ』のツアーがかなり立て込んできて時間がなくなったのと、そんなに慌てて新しい素材を放出する必要もないと思えてきたものだから、とりあえず残った曲は置いておいて・・・ところが時間に余裕ができたら今度は新しい曲が次々と書けてしまって、結局のところ今回のアルバムは『レネゲイズ』の一連の活動が終わってから書いた新曲がほとんどなんだ。たぶん、『レネゲイズ』当時に書いた曲は唯一、“Side by Side”ぐらいじゃないかな。しかも、それは日本盤にしか入らない」
- --- そうですね。
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「ボーナス・トラックだよね。UK盤には入らないんだ。こっちでは、チャリティ・シングルとして出したもので、特に宣伝もしていなかったからアルバムに収録し直すのもありかな、と思ったんだけど、i-Tunes に出てるということは、欲しい人はたぶんもう手に入れてるはずだから、と考えて、無理に収録してアルバムを長尺にすることもないかな、と思い直した。日本に関しては、震災のチャリティというあの曲の性格から是非とも入れておく必要がある、と。あの曲は、『レネゲイズ』のアルバムに入れるには、ちょっとメロディック過ぎるような気がして外したんだけど、今度のアルバムにはぴったりだと思ったし、実際、うまくはまっていると思う。僕としても、ああいう感じのヴァイブ、つまりはロックな感じはキープしつつ、より曲主体でメロディ重視な方へ持っていく、橋渡しになった曲のように感じてる」
- --- なるほどね。新しい曲がどんどん書けたというのは、『レネゲイズ』での活動を経て、そこからくる反動がそうさせた、という部分もありますか。
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「そもそも『レネゲイズ』は僕らが僕ら自身が楽しむために、あの時点で作る必要があったアルバムだった。それと、バンドとしての原点に立ち返る必要も感じていた。今の僕らは厳密には僕とタカの2人ということになるけれど、そもそも最初から最小限のユニットでやってきて、だからこそのケミストリーが特にライヴではあったんだ。それをあの時点で、再確認する必要があった。そして『レネゲイズ』の後、既にある素材で急いで次のアルバムを作るのはやめにした、というのは正に今の質問にあった、『ここは一息入れて、ちょっと違うアプローチでいこうよ』と考えたからなんだ。『レネゲイズ』は作るのもツアーで演奏するのも本当に楽しくて、僕にとっても大好きなアルバム。楽しいロックンロールなアルバムで、飾り気のない、とてもストレートでパワフルなロック・レコードだ。それがあのアルバムの狙いだったし、色んなムードの曲を入れることで勢いに水を差したくはなかった。思い切り直球のロックレコードというのは、実はそれまで僕らもやったことがなかったんだよね。で、それをあのアルバムで吐き出してしまった後は(笑)、何となくこう・・・戻りたくなったんだろうな、その、僕らの一番得意なところへ。それは僕がライターとして自分が最も得意としていると感じているところでもあり、つまりは、ロックであることには変わりないけれども、もっと幅が広くて、ある意味クラシックな・・・昔ながらのフィーダーのレコード・・・特に当初の『ポリシーン』や『イエスタデー・ウェント・トゥー・スーン』あたりのアルバムや、『エコパーク』もそうかな・・・あの辺のアルバムの僕なりに気に入っている点を、1枚のアルバムに凝縮したもの・・・それが今回の狙いだったような気がする。何も大げさな計画を立てていたわけじゃないよ。ただ何となく、僕の頭にそんなイメージがあった、ということ。クラシックなフィーダーのアルバム・・・だけどサウンドには新鮮味がある・・・みたいな」
- --- 振り返って、なぜ『レネゲイズ』のような作品をあの時点で作る必要を感じたんだと思いますか
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「予想を裏切りたい、というのがあったのかもしれない。『こいつらのやることは、だいたい読めるよな』とは思われたくない、と。確かに、僕らが・・・というか僕がライターとして一番好きだし得意なのは、さっきも言ったようにクラシックなソングライティング・・・歌重視のメロディの豊かな曲ではあるわけだけど、同時に実験することも好きだから、どのレコードでも同じことを繰り返すのは嫌だし、それしか出来ないと思われるのは不本意だ。『サイレント・クライ』の後でご存じのようにマークと別れたこともあり、思い切って違うことをやってみるにはタイミングが良かった。正直、『レネゲイズ』の曲の一部は『サイレント・クライ』のツアー中に書き始めて、出来上がっていたものもあったくらいで・・・。やはり、活動が長くなり、ツアーが長くなり・・・というと、変化が欲しくなる時もある。それは事実だ。あの時、僕が求めたのは、3人編成という基本に立ち返って、そこからまた立て直す、ということ。立て直すっていうか・・・うん、でも、そうだね、ある意味、今度のアルバムでまた少し膨らみのあるバンド・サウンドへと積み上げ直してきた感じはあるから。とにかく、自然な流れだったんだよ。自然に任せていたら、やっぱりここ(新作のような音)に戻って来た、というわけさ。今度もけっこういい曲が入ってるから、初期の作品が好きだったという人も通じるモノを感じて楽しんでくれるんじゃないかと思う」
- --- とすると、『レネゲイズ』でフィーダーの1つのチャプターを閉じて次へ、というよりは、あそこで既に新しいチャプターが始まっていた、ということにな1ますか。
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「う〜ん、捉え方は様々だろうけど、もう始まっていた、という考え方は確かにできると思うよ。僕も、ある意味あそこからもう始まっていたような気がする。あれを踏まえて今度のレコードがあるわけだし。僕らもバンドを長くやってきたが、きみも知っているように僕らは常に頑張っている、常に動いている。足を止めたことはないし、僕も常に曲を書いている。今もってインスピレーションが湧き、アイデアが絶えないのは本当にありがたいことだと思うよ。アーティストによっては、あっと言う間に枯渇してしまう人もいるのを知っているだけにね。僕は確かに閃きを感じるし・・・まぁ、家庭人となった今(笑)、曲を書く時間に制約は出てきているけど、でもかなりの時間をかけて曲を書いていることは事実だ。今回のアルバムにも、ちゃんと変化は表れていると思う。経験とか、ここ数年の世界での出来事、自分の生活の中の出来事・・・子供の親として将来を考えたりとか・・・ね、そういう個人的な次元の出来事も含めて、変化に繋がっていると思うんだ。そういえば、アルバム・タイトルの『ジェネレイション・フリークショウ』は、その辺から来ているんだよ。今の時代って、UKでは・・・というか、世界中どこでもそうだと思うけど、ここ数年・・・つまりこのレコードの制作期間に、実に色々なことがあった。ロンドンでの暴動が全国に広まったのもそう。あんなことは、僕は生まれてこの方、見たことがなかった。前にあったとすれば、70年代なのかな? とにかく、そんな不思議な時期に僕らはレコードを作って・・・ということから、ああいうタイトルが生まれたんだ。同名の曲のサビの歌詞が、正にそんな思いを歌っている。僕の子供たちの将来はどうなるんだろう、次の世代の世の中ではどんなことが起こるんだろう、と。一方では、今の若者たちの抱えているフラストレーションももちろん理解できるから、タイトル自体がすごく痛々しいというか・・・痛みを感じるんだよね、僕としては。とりたてて政治的なニュアンスを出すつもりはなかったし、ある意味、リスクを伴うタイトルであることは確かで、ちょっと聞くとものすごくへヴィな内容のロック・アルバムのような印象を与えるかもしれないけど・・・、でも、作業が終わって改めてタイトルを考えた時に、やっぱりこれがしっくりくるな、と。アルバム制作中の、今の時代を反映したタイトルだ、と僕は思ってる。・・・って、そんな感じなんだけど、意味、通じる?(苦笑)」
- --- えぇ。実際、フリークショウという言葉を日本語にした時に、一言ではピンとこないな、というのがありました。
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「うん・・・僕が言いたかったのはむしろ、混沌とした感情、ということなんだよね。若いキッズが荒れる様子を見ていて感じた違和感とか、恐怖とか、でもそこに到るまでに募らせていたのであろうフラストレーションや怒りへの共感とか・・・ね。ただ、ロンドンのあの冒頭には、どうしてそうなってしまったのかが理解しきれない違和感を僕は覚えた。他にも世界ではおかしな出来事がいくつもあって・・・そんな説明のつかない混沌とした気持ち・・・や状況、それを言っているんだと思う。もちろん、アルバムの曲が全部そういうことを歌っているとは言わないよ。しかし、今の時代、若いキッズにとってすごく生きにくいということは確かだろう。日本もそうじゃない?」
- --- ですね。
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「そのへんのことに触れた曲がいくつかある、ということ。“ジェネレイション・フリークショウ”もその1つだし、もう1つは・・・“ヘッドストロング”かな。あれも、フラストレションを抱えた若者の気持ちに触れている。今回のアルバムは、コンセプトアルバムでこそないけれど、僕の人生・・・ライターとしての僕に影響を与えた出来事が題材になっているという点では低通するものがあるんだよね」
- --- えぇ。
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「あとは・・・ま、いいや、このくらいにしとく(笑)」
- --- それもやはり、割と短期間で多くの曲を書いたことからくる一貫性ですね。
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「そうだね。中には前から書いていたものを今回仕上げた、という曲もあるけれど、ほとんどがごく短い期間で書かれている。『レネゲイズ』のアルバムからこぼれた素材も、すごくいいのが沢山あったし、あれは今後また手を入れて使うこともあると思うけど・・・、とにかく新しいのがどんどん書けたんで・・・、確か今度のアルバム用にレコーディングした曲が24曲ぐらいあったはずなんだ」
- --- へぇ〜。
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「その上、『レネゲイズ』から引きずっていた曲もある、となるとアルバムに入れる曲を選ぶのは本当に大変で、今だに『入れたかったな』と思う曲がいくつかあるという・・・」
- --- あはは。それだけ沢山の曲の中からアルバム収録曲を選ぶ基準は、どこに置きましたか? さっきから話に出る、歌重視とか、メロディとか、あとは幅の広さ、といったところでしょうか。
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「実は“ボーダーズ”っていう、こっちでシングルになっている曲が、アルバムの中で最初にミックスまで終わった曲だったんだ。それが1stシングルになるんだから、面白いよね。最後に出来たのは・・・最後に出来た曲はどれだったかな、えぇと・・・、割と最後の方で何曲かまとまって出来たんだけどね。トラックはとっくに出来上がっていて、僕の歌入れが後回しになった曲もあれば、全体に短時間で仕上がったスポンテニアスな曲もあり・・・リハーサルからそのまま録りに入ってしまったこともあったしね。全体として、デモを一回作って、それを忠実に再現していく、という以前のようなやり方は今回は避けたかったんだ。曲は僕が書き上げておくけれども、それを皆で聴いて、ドラムのパートはカールが自分の感覚で作って・・・みたいなパターンが今回は多かったんで、その意味でも初期に近いものがあって楽しかった。その方が新鮮味があるからね。一度仕上げた曲をやり直すような・・・録音し直すようなやり方だと、デモの時の感覚を取り戻すのは場合によってはすごく難しい。最初のレコーディングだからこそ形にできる何かっていうのがあって、それはそう簡単に取り戻せるものじゃないからね。なんで、今回はレコーディングのプロセスを過剰に念入りにするのは避けたいと思っていた。そもそも、うんとダイレクトでシンプルというアルバムの方向性は見えていたから、プロデュース過剰にはならないように、そのままライヴで演奏できるような仕上がりに、ということは意識していたし」
- --- その点は、『レネゲイズ』に通じますね。
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「そうだね。その点は『レネゲイズ』とすごく近い。『レネゲイズ』にあった自由なスピリットは、今回のアルバムにも生きていると思う。ただ曲としては今回の方がもっとこう・・・歌を大事にしたアルバムだよね。それと、幅も広くなっている。“チルドレン・オブ・ザ・サン”みたいな静かな曲もあるし。・・・まぁ、バラードとまではいかないけど、わかるだろ?メロウな感じ、というか。ああいうのは『レネゲイズ』には無かった。強いていえば“ダウン・トゥ・ザ・リウヴァー”がそんな感じでではあったけど」
- --- 今回、本当に曲調が様々ですよね。“アイダホ”なんか、タイトルからして意外な感じがしました(笑)
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「わかるよ。ただ、あれのヒントになったのは・・・どうなんだろう、みんなあれをラヴソングだと思ってるかな。昔出会った人のことを思い出している、みたいな。でも実は、あの“アイダホ”っていう曲は・・・これを話すと笑われるかもしれないんだけどさ、僕がメインで使っているアコースティック・ギター・・・ほとんどの曲をこれで書いているというギターが、アイダホのボイジーで買ったものなんだよ」
- --- え?
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「最初のアルバムの頃、アメリカ・ツアー中に買ったんだ。当時はギター1本買うお金も無くてさ。で、たまたまボイジーで入った楽器屋で見かけたギターに何故だか目を奪われて、『どうしてもこれを手に入れたい、手に入れなきゃ』って・・・古いギブソンのJ200で、そんなに高い値段でもなかったんだけど、その時は持ち合わせんもなかったし、とりあえず店のカードだけもらって帰って、2週間ぐらい・・・かな、迷い続けた挙句、『やっぱり欲しい』ってことになり、銀行口座に残っていた金をかき集めれば何とかなりそだったんで店に電話してみたら、まだ売れずに残ってて(笑)。そしてツアー先の安ホテル宛に送ってもらったんだ。やたら大きな箱に入って届けられて・・・まぁ、ギター自体もけっこう大きいんだけど。とにかく、そんなことがあってアイダホのボイジーには特別な思い出があるわけ。ショウもやったけど、以来ずっと僕に忠実に使えてくれているあのギターを手に入れたのも、あそこだからね。つまりあの曲は、僕とあのギターの関係を歌っている、ともいえるんだ(笑)」
- --- (笑)
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「なんか、説明しずらいよな、こういうのって。ラヴソングっぽく書いてあるから、アイダホで出会った人を忘れられずにいるという話だと思うだろうが、実は僕とギターの繋がりを、一般的にわかりやすいようにラヴストーリー仕立てにしてある、という・・・。アイダホって、いかにもアメリカなタイトルだけど、そんな事情があるんだよ。そんな事情から生まれた・・・まぁ、ちょっとした楽しい曲、ってこと」
- --- な〜んだ(笑)
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「意味、わかる?」
- --- わかりますけど、なんだかロマンチックさが損なわれちゃった感じ(笑)
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「そうか・・・。いや、ロマンチックではあるんだよ。曲としてはけっこうシンプルだけど、ストーリー的には・・・外国で出会った人と別れて自分の国に戻ってから『あぁ、あの人が運命の人だったのかも』なんて思うことは、誰にでもあるだろうし、中にはもう一度会いに行く人のいるだろうし、『もしも』のまま想像だけ巡らせて終わってしまう人もいるだろう。曲の中では、彼女がまだそこにいてくれることを願いながら、新しい人生を求めてそこへ戻っていく、という展開になっている。後悔して終わるのではなくて」
- --- そういう、ここではないどこかを目指すような歌詞が多いような気もします。
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「いわゆるスモール・タウン・ライフ・・・小さな町の暮らしを歌った曲だよね。うん、“ボーダーズ”もそうだ。僕自身もすごく小さな町に生まれ育ったから、当時の自分の気持ちとか、田舎町の雰囲気・・・たぶんそれはUKでもアメリカでも日本でも同じだと思うんだけど、そういうのが歌詞に出てくるんじゃないかな。別に小さな町が悪いってことじゃないよ。いいところだって沢山あるから。でも、中にはそこで行き詰まってしまって、『このままじゃダメだ』と思う人もいる。そういう、当たり前の環境から飛び出して違う何かを探してみたい、という思いを僕も持っていた。僕にとって小さな田舎町からロンドンに出てきたことは大変な冒険で、でも音楽をやる上では大正解だった。当時のあの田舎町では、僕がやろうとしていたような音楽はできなかったからね。でも逆に、田舎町で育ったからこそ音楽と出会ったとも言えるんだ。他に何もなかったから音楽に楽しみを見出し、自分はそれが得意だということに気づき、音楽が友達のような存在になっていったわけだから。“ボーダーズ”は正にそういうことを歌っている。主人公は女の子で、小さな町での暮らしとは違う何かを見つけたいと思っている。それをもうちょっと抽象的に言い表したつもりだけど。僕としては、あの歌詞を書きながら考えていたのは、むしろこう・・・逃避や、人生にはもっと他に意味があるんじゃないかという思い・・・単なる外への憧れではない、もっと深いものを表現したかった。例えば、デイビッド・ボウイの“地球に落ちてきた男”って、知ってる?」
- --- ええ。
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「あんな感じのイメージが頭にあったんだ、あの曲を書きながら。曲としては、コード進行から何からすごく古風で、レトロでは決してないけれども普遍的・・・っていうのかな。そしてサビのところは前向きで高揚感のあるものにしたかった。あんまり暗くならないように。とにかくあの曲は、今いる場所に納得がいかないなら居場所を変えてみればいい、という、逃避主義的な感覚を歌っているんだよ」
- --- ということは、歌詞もメロディも一緒に浮かんできたの?
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「あの曲はそうだよ。あと、“チルドレン・オブ・ザ・サン”も、タイトルまで含めて割とスラスラ出てきたんだ。なんか、ヒッピーっぽいタイトルじゃない?(笑)」
- --- ――えぇ(笑)
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「あれはね、TVを観ていて閃いたんだ。人類の誕生とか惑星がどうしたとか・・・なんか、すごく面白い番組だったんだけど、その中で『要するに人はみな、太陽の子供なのです』という発言があったのが印象に残ったからメモしておいたのを、あの曲を書きながら思い出して、その一節を踏まえて歌詞も曲も組み立ていったんだよ。天文学の番組だったと思う。すごく興味深くてピンとくるものがあった。そんなふうに曲を書くことは、僕はあんまりないんだけどね。題材としても今までに書いたことのないものかもしれない」
- --- 何がヒントになるかわからないものですね。
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「そうさ。何も考えずにテレビのチャンネルを回している時とか・・・どこにヒントがあるかわかったものじゃない。iPhoneでニュースを読んでいたらロンドン暴動の話が飛び込んできたり、とかさ。特に、今回のスタジオが滞在型で、街の中心から離れたところにあったから、僕らもいつもの生活とは離れて・・・毎朝新聞が届いて、みたいな、そういう慌ただい街の暮らしとは違う流れの中で静かに、でもレコーディングで忙しいからTVをゆっくり観ているような時間はなく、だからちょっと世の中のことに疎くなっているところにそういうニュースが入ってくると、また特殊なインパクトがあると思う。iPhone と、たまに買ってくる新聞だけが情報源・・・みたいな、あのレコーディング中の環境も、そこここで歌詞に影響を与えていることになるんだろうな」
- --- なるほどね。
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「でも、ホント、色々なんで。ラヴソングもあるし・・・まぁ、言ってしまえば人生の中の出来事、という意味でいつも僕が書いているのと何も変わらないのかもしれないけど、全体として今回は楽観的なアルバムになっていると思う。高揚感があって、決して暗くなるようなアルバムじゃない」
- --- そうですね。実際、太陽の光を感じるような曲もいくつかあるし・・・。
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「そういえば、“サンライズ”は部分的に富士登山がインスピレーションになってるんだ」
- --- あぁ、そうだ、登ったんですよね。
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「うん。あの曲を思いついた時、そのことがちょっと頭にあった。別に富士山のことを歌っているわけじゃないけど、あのご来光の素晴らしい美しさ、とか。富士山の頂上じゃなくたって、たとえ町の中にいてもきれいな日の出を見るとスゴイと思うもんね。あの曲のメッセージはごくシンプルで、都会で暮らしていてたまに感じる『ここは何でもあって、次々と新しいものが見つかる最高の場所だな』と思うそばから独りでいるとものすごく孤独だという・・・ここは大好きだけど孤独な場所でもあるから、誰か・・・友達でも何でもいいけど一緒にいてくれる人がいるといいな、という、そういう曲なんだ。今度のレコードは、かなり幅が広いよね。普段の暮らしのちょっとしたことがヒントになってタイトルや曲が生まれてきた結果だと思う。そんなふうに曲が書けることが僕は嬉しいんだ。しかし、日の出に大きな感動を覚えるというのは、僕が日本に特別な思い入れを持っているせいなのかな(笑)。日の出って言葉だけで、なんだか日本を連想するし(笑)」
- --- フジロックの後で登ったんでしたよね。頂上まで行ったんでしたっけ?
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「そうだよ。かなりの標高だから危険だし、体調に異常をきたすこともあるから気をつけるように散々言われて、脅かされてたんだけど、やってみたらけっこう短時間で登れてしまってね。素晴らしい経験だったよ。やってよかったと思う。もう一度やれと言われたら、ちょっと考えるけど(笑)。子供たちを連れていけたらいいかもしれないけどね。でも、独りでまた登ることはないんじゃないかな。ただ、本当にすごい経験になった。一生に一度はやってみてもいいかもしれない」
- --- ご来光も拝めたんだ。
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「うん、天気が完璧でさ。登山はギャンブルで、せっかく登っても雲だらけで何も見えない可能性もあるわけだけど、あの日は最高の天気で、すごくいい写真が撮れたのをフェイスブックにもアップしてある。いい思い出だ。子供たちがもう少し大きくなって登りたいと言い出したら連れて行こうと思うけど、その頃にはもう僕がついていけなくなってるかもね、『おまえら、速すぎるぞ〜っ』ってさ(笑)」
- --- 日本人の血を再確認するにも、いい企画かも(笑)
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「そうだよね。あの子たちは日本が大好きだし、半分日本人であることもちゃんと意識しているけど」
- --- わかりました。アルバムの話に戻りましょう。
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「うん(笑)」

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- Generation Freak Show
Feeder - 昨年でデビュー15年をむかえ、さらなるステージへと飛躍する、フィーダー・ニュー・チャプターの幕開けとなる通算8作目のオリジナル・アルバム完成!! 日本盤ボーナストラック収録!
日本盤:2012年04月18日発売

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- Renegades
Feeder - 通算7作目のアルバム

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- Seven Sleepers
Feeder - 2009年の来日公演を記念した日本独自企画ミニ・アルバム

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- Silent Cry
Feeder - 2008年発表の7作目のアルバム

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グラント・ニコラス(vo&g) / タカ・ヒロセ(b)
1992年結成。南ウェールズ出身のグラント・ニコラス(ギター、ヴォーカル)とジョン・リー(ドラム)がロンドンに移り、そこでバンド・メンバー募集の広告を通じてタカ・ヒロセ(ベース)と1995年に出会う。
1996年春に「スイム」と名付けられたミニ・アルバムでデビュー。その後シングルを数枚リリースした後に1997年5月にデビュー・アルバム「ポリシーン」を発表。「METAL HAMMER」誌ではアルバム・オブ・ジ・イヤーに選ばれたこのアルバムは、同年秋にリリースされスマッシュ・ヒットを記録した"ハイ"を収録して再リリースされることになった。その後はアメリカへも進出を図り、長期のツアーを98年には行う。
そのツアー後セカンド・アルバム「イエスタデイ・ウェント・トゥー・スーン」をレコーディングし、アルバム前にシングルを2枚リリースし、ウォームアップ・ツアーをこなした後、99年にそのアルバムはリリースされ、全英総合チャートで初登場7位を記録した。この年にはイギリスでの数多くのフェスティヴァルに出演、ツアーを大成功におさめた。この年にフジロックフェスティバルでも遂に初来日を果たすこととなった。2000年1月には初の単独来日公演も成功に収めている。
2001年にはギル・ノートンをプロデューサーに迎えた「エコー・パーク」を発表。全英アルバム・チャートでも堂々の初登場5位を記録した。バンドはヨーロッパ、日本、アメリカと勢力的にツアーを行う。この年は再びフジロックフェスティバルのステージを踏むこととなった。
2002年1月にはジョンが自宅にて自らの命を絶つ、という突然の悲劇が訪れる。残された2人のメンバーはその悲報を乗り越え「あくまでも前進していく」という道を選択した。3月スカンク・アナンシーの元メンバー、マーク・リチャードソンをサポート・ドラマーに迎え、デモ制作からそのまま新作のレコーディングに突入、完成した4thアルバム「コンフォート・イン・サウンド」は10月にリリースされ、全英初登場6位となり50万枚以上のセールスを記録している。2003年3月には2度目の来日公演を行った。
翌年を新作の制作に費やしたバンドは2005年には通算5作目のアルバム「プッシング・ザ・センシズ」を発表、全英初登場2位を記録した。このアルバムからマークが正式メンバーとなった。アルバム発売直後には英ダウンロード・フェスティヴァルでヘッドライナーを努めた。その後春にはヨーロッパ・ツアーを行い、また、R.E.M、U2のヨーロッパ公演でのサポート・アクトにも抜擢された。そして7月にはフジロックフェスティバルに3度目の出演を果たした(ホワイト・ステージに登場)。その後11月には単独公演が大成功のうちに終了。
2006年には「シングルス」と題されたベスト・アルバムを発表。前作同様全英最高2位を記録した。その年末には日本に再びツアーで訪れている。
2008年、通算6作目となるアルバム「サイレント・クライ」発表、全英では8位を記録した。その年の夏にフジロックではレッドマーキーのヘッドライナーを努め、英レディング/リーズでもメイン・ステージに登場した。翌年2月には来日公演を行うも、その後マークの脱退が発表された。
2010年スリーピースのシンプルな編成でステージを行う別プロジェクト「レネゲイズ」の活動を開始。6月には代官山UNITにて来日公演えお行う。2011年通算5度の出演を経てフジロックのグリーン・ステージに登場。ラストにはかねてより親交のあるLUNA SEAのINORAN氏とthe HIATUSの細美武士氏が飛び入りで登場。ニルヴァーナの“ブリード”をカヴァーして話題となった。
(ビクターエンタテインメント公式サイトより)
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