HMVインタビュー: Steve Aoki

2012年3月9日 (金)

interview

Steve Aoki

LMFAOやウィル・アイ・アムほか超豪華ゲストを大量フィーチャーした注目盤!エレクトロ界のセレブDJ、スティーブ・アオキの1stアルバム『Wonderland』のリリース記念オフィシャル・インタビュー!!

Interview by Takahisa Matsunaga

『Wonderland』は様々なジャンルを表現していると思うし、俺をアーティストとして表してくれているアルバムだと思う。


--- DJ、レーベルオーナー、デザイナーなど、あなたはすでにいろんな肩書きを持っていますが、ついにミュージシャンとして本格的に表舞台に立ちます。その心境は?

Steve Aoki: この『Wonderland』は俺にとって初のアーティストアルバムで、聴く人がどう思うかは興味有るところだ。自分なりのサウンドを創るため、ここ数年で影響を受けたものなどを消化してアルバムとして表現したもので、数々の素晴らしいアーティストをフィーチャーすることが出来て幅も広がったと思う。様々なジャンルを表現していると思うし、俺をアーティストとして表してくれているアルバムだと思う。

--- 知らない人に向けて、あなたの音楽プロフィールを簡単に教えてください。まず、どういうきっかけで、もしくは誰に影響を受けて音楽を始めたのでしょう?

Steve Aoki: 俺はプロデューサーでありDJでもある。ここ何年かでエレクトロニック・ミュージックのシングルを多くリリースし、年間220ギグとか280ギグとか、とんでもない数のギグを狂ったようにこなしてきた。Dim Mak Recordsは俺のレーベルで15年、いや今年で16年目に入るね。主にダンスミュージックをリリースしてきたけど、いろんな種類のサウンドを出してきた。ロックも長いこと出してきたね。Dim MakではTシャツなどストリートウェアのアパレルも手がけている。レーベルのウェブサイトに行ってもらえればもっといろいろ見て貰えるよ。今新しいブランドに取りかかっていて2012年の終わり頃にはスタートするだろう。

俺に影響を与えた人?周囲の友人みんなだ。たくさんのDJ、アーティストたち・・・でも最終的には全てのものや事柄から影響を受けた。ツアー、違う文化、ユニークな人々、偶然耳にしたものなど全てのものが俺の音楽に影響を与えた。俺の最終的なゴールはミュージックだ。音楽は子供の頃から作り始めた。16歳までには大体どの楽器も演奏できるようになっていて、基本的にはパンクバンドをずっとやっていた。17歳までには自分のデモを録音できたし(そのへんのデモはどっかに行ってしまったけど)、ギター、ベース、ボーカルまで、全部自分でやって録音していた。そして2005年かな、エレクトロニック、ダンストラックを作ることにハマり出し、それ以来6、7年ダンスミュージックを作ってる。

--- いつ頃から、音楽制作を始めようと?最初はどんなものを使って、どんなタイプの曲を作ったのでしょう?

Steve Aoki: 最初のダンスミュージックはREASONで作った。This Machine Killsってバンドをやっていて2001年に作って、リリースされたのは2002年だった。2005年、制作のパートナー、Weird Scienceが使っていたからプロツールズを使うようになった。その頃から一緒にDJデュオとして活動するようになった。当時はプロデューサーとしてのデュオだったけど。今はロジックで制作している。かつてはライブスタジオで全てレコーディングを自分でやっていた。

--- その後、96年にレーベル「Dim Mak Records」をスタート。これまでブロック・パーティやクラクソンズなどを紹介してきましたが、レーベルはどういうスタンスでアーティストを選定してきたのでしょう?また、アーティストとのやりとりやレーベル運営が、自身の音楽制作に多くの影響をもたらしたのでは?

Steve Aoki: 契約したアーティストたちはみんな俺が愛したアーティストだし、彼らは俺にも影響を与えてくれた。俺のサウンドの一部でもあると100%言える。DIM MARKを運営することによって本当に幅広く様々なジャンルの音楽を聴く機会を与えられた。これらの音楽が俺に影響を与えてくれて、『WONDERLAND』が形になった。このアルバムを聴いてもらえれば、いろんな国の様々なジャンルを聞いてもらえるだろう。

--- また、DJとしても活躍。世界各地を飛び回っていると同時に、さまざまなタイプのアーティストのリミックスも手がけてきました。DJとして、こだわっていることはありますか?またさまざまなシチュエーションでDJをしてきたことによって、得たものは何でしょう?

Steve Aoki: 最初の頃、リミックスは俺を世の中に紹介するフライヤーのような物だった。他からも俺が選ばれるようにするためのツール。リミックスをやるとネットで出回るから、俺のアーティストとしてのプロフィールが良くなる。リミックスやシングルを気に入ってくれた人はDJすれば俺を見に来てくれるし。だからどんなアーティストにとっても最初にリミックスをやることはいいスタートになることだ。なぜならリミックスは最初にカンバスがあってそこからやればいいが、オリジナルとなると何もない最初から作らないといけない。(リミックスだと)メロディ、ハーモニー、リズム、パターン、ドラムス、パーカッションなど、いじるものが最初からあるからね。

--- アルバムの構想はいつ頃から描いていたのでしょう?またどれくらいの時間をかけて制作したのですか?

Steve Aoki: 制作には3〜4年かかった。最初にアルバムの曲が出来たのは2007年の「Come With Me (Deadmeat)」だけど、そのときはアルバムを作ろうというつもりではなかった。アルバム制作のアイディアが浮かんだのは2010年だと思う。2010年は意図的に自分をスタジオに閉じ込め、とことん楽曲制作に打ち込んだ。2011年は最後のタッチという感じでアルバムとして世に出しても大丈夫なように最終的な調整に費やした。今回のアルバムには時間をかけたよ。いつまでにアルバムを出さなくちゃいけないという〆切はなかったし、アルバムをどうしても出さなくちゃいけない、ツアーを続けるためにアルバムが必要、といった制約もなかった。ツアーをやっていくだけなら話題になるシングルを出しておけばいい。そういうシングルを出し続けていればDJとして生き残っていくことは出来るからアルバムを出さなくてはいけない訳じゃなかった。だけどアルバムというのは俺にとっては、アーティストをアーティストたらしめる物なんだ。もともと俺がいた世界(デモを作っていた頃の)ではアーティストというのはアルバムをリリースするものだった。

--- どういうプロセスで楽曲は生まれていくのでしょう?

Steve Aoki: おお、そういう質問・・・。コンセプトとして話せばいいかな。結局コンセプトが全てで、それがすべての行程(プロセス)と言える。このインタビューでうまく説明できるとは思えないけど、がんばってみるよ。
俺が曲をコンセプトとして作る場合、最初にあるのはムード、雰囲気だ。どういう雰囲気が欲しいのかをまず考える。悲しいのか楽しいのか、メジャーキーにするのかマイナーキーにするのか、どのキーで始めるのか、が最初にある。その次はブレーンストーミングのようなセッションで、そこからメロディを考えたり、リズムのパターンなどを考え、うまくマッチするな、という物が浮かんだら書き出す。その下にベースラインを書いて、その上にマッチするように聞こえた物を書き出し、うまくなじむかリピートさせる。そしてここから本格的に様々なサウンドデザインのアイディアや要素を足していく作業が始まる。これには12時間とか16時間とかかかることもあるが、その曲の特徴となるものを探し出す、最も重要で最も難しい作業だ。なぜならこういう俺が使っているようなプログラムでは、サウンドを探し始めると使える可能性のある素材が何百万とあるからね。

--- サウンドに関しては、最先端のエレクトロやダブステップから、ロックやポップの要素まで幅広く取り入れています。とても華やかで、いろんな音楽リスナーが楽しめる内容になっていると思いました。しかしばらつき感はない気がしました。そういったいろんな音を融合させるにあたり、気をつけたことは?

Steve Aoki: 様々なジャンルを融合させる元となった原動はアーティストとしての俺だ。(アルバムに含まれている)すべてのサウンドの中心となっているのが俺で、俺という人間を定義するのがこれらすべてのサウンドだ。俺は元来、幅広い音楽バックグラウンドを持っている思う。本当に様々な音楽を聴いて育ったし、好きなバンド、ミュージシャン、DJ、アーティストも様々だ。だからこそ幅広く色とりどりなサウンドを創りたいと思った。

--- また、何より今回のコラボレーターが豪華なのも印象的。さすが、各地のパーティで腕を鳴らしているがゆえに実現できたものだと思うのですが、アーティストをセレクトする際に気をつけたことは?リスナーを驚かせる人選に徹底的にこだわったとか?また、アーティストに対して何か統一したテーマやルールなどを提示してコラボしたのでしょうか?

Steve Aoki: ルールはない。ルールなんて物は破るためにある。(Break the fucking rule)
コラボレーションした人たちは全員俺の友人だ。それぞれがみんな忙しいスケジュールをこなしている連中だ。彼ら自身にもシングルやアルバムの〆切や、ツアーもある。時間を作るのはとても大変なことなのに、彼らがわざわざ俺のアルバムのために時間を割いてくれたのは友情があるから。これだけのアーティストに参加してもらえたことは本当に幸運だと思う。

--- タイトルを『ワンダーランド』にした理由は?また、全体を通して何かメッセージ的なものはあるのでしょうか?

Steve Aoki: ワンダーランドはこのアルバムに入っている曲のほとんどを書いたスタジオがあるストリートの名前。ロサンゼルス市ワンダーランドという住所なんだ。

--- 最後に日本のリスナーにメッセージを。

Steve Aoki: 日本は大好きだ。俺自身が日本人だし、日本で俺のことを気にしてかけてくれる人やファンがいてくれることは大きな意味を持つ。まずこのインタビューを読んでくれたことに感謝したい。『WONDERLAND』をサポートしてくれるとうれしい。また日本に行ける日を楽しみにしている。それはそんなに遠くはないだろう。

新譜Steve Aoki / Wonderland
地元ハリウッド(!)を拠点に活動するセレブDJ、スティーヴ・アオキが放つ初のオリジナル・アルバム!馴染みの友人だというブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムや大人気のシャッフル・デュオ LMFAOをはじめ超ビッグな面々を全面フィーチャー、エレクトロを基調にハウス〜ヒップホップ〜ロックの要素をアッパーでメジャー感のあるポップ・サウンドに仕立てた間違いなしの一枚!



    • Wonderland
      Steve Aoki
    • 2012年3月14日発売


    • 【収録曲】
      01. Earthquakey People feat. Rivers Cuomo
      02. Ladi Dadi feat. Wynter Gordon
      03. Dangerous feat. [[[zuper blahq]]]( ←WILL I AMの別名!)
      04. Come With Me (Deadmeat) feat. Polina Goudieva
      05. Emergency feat. Lil Jon and Chiddy Bang
      06. Livin' My Love (←feat.LMFAO!!)
      07. Control Freak
      08. The 80s feat. Angger Dimas
      09. Heartbreaker feat. Lovefoxxx
      10. Cudi the Kid
      11. Ooh feat Rob Roy
      12. The Kids Will Have Their Say feat. Sick Boy and former members of The Exploited and Die Kreuzen
      13. Earthquakey People (The Sequel) feat. Rivers Cuomo
      【国内盤ボーナストラック】
      14. Turbulence feat. Lil Jon / Laidback Luke & Steve Aoki
      15. No Beef feat. Miss Palmer / Afrojack & Steve Aoki
      16. Misfits / Travis Barker feat. Steve Aoki
      17. BRRRAT! / Steve Aoki & Armand Van Helden
      18. Wake Up Call (Datsik Remix) / Steve Aoki & Sidney Samson

      試聴できます♪
      「Livin my love」 (feat. Lmfao & Nervo) (Youtube)

      国内盤にはオンライン限定特典あり!

      抽選で1名様に「スティーブ・アオキ 特製Tシャツ」をプレゼント!!

      ※ HMVオンライン/モバイル本サイトからのご購入のみ対象となります 



    【関連作品】





ハウス/クラブミュージック最新商品・チケット情報