【インタビュー】LEO ジャパニーズ・ポップス・インタビューへ戻る

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2012年2月16日 (木)

interview

天才ヴォーカリストの名を欲しいままにしてきた、奇跡の歌声を持つ男が遂にそのヴェールを脱ぐ。 日本人離れした圧倒的な歌唱力でR&Bシーンを切り開き続け、R&Bを芸術的美しさまで押し上げ気品を漂わせる。 誰もがデビューを待ち望んだLEOが、遂に待望の1stフルアルバムをリリース。 このリリースに伴い、インタビューを行わせて頂きました。その奇跡の歌声に秘められた物語。是非ご覧下さい。
(西崎信太郎 Urban NEXT)



-- 1stアルバム「ONE VOICE」のリリース、おめでとうございます。完成された今のお気持ちは如何ですか?

LEO  遂に完成したなっていう感じですね。これまでやってきた音楽活動の積み重ねでこの1枚のアルバムが出来上がりましたけど、ジャケットを見たり、ブックレットを見たり、西崎君が書いてくれたライナーノーツを見たり、形になった物を第3者的な視点で見た時に改めてアルバムが完成したっていう実感が湧きますね。

-- そういった意味だと、店頭にCDが並んだり、リリース・イベントをやったり、これから更に実感が湧いてきますよね。アルバムのリリースを決めたのはいつ頃だったんですか?

LEO  昨年の10月くらいですね。自分が作ってきた楽曲も増えてきましたし、このタイミングでリリースしようと決めました。

-- アルバム・タイトル「ONE VOICE」に込めた意味は?

LEO  音楽活動を続けて行く中で、僕はずっと「ONE VOICE」っていう言葉をテーマに活動してきたんですが、この1stアルバム「ONE VOICE」には、既にデジタルでリリースした楽曲だったり、昔の楽曲だったり、色々なコンピレーション・アルバムに収録されている楽曲だったり、自分の色々な表情や声が詰まっています。自分の声が沢山の人へ届けば良いなという思いを込めて、この「ONE VOICE」というタイトルに決めました。

-- これまでに沢山の楽曲をリリースされ、アルバムに収録されなかった曲も多いと思いますが、最終的にこの14曲に絞った基準は?

LEO  「君がくれたもの」がアルバムのリード曲になっているんですけど、この曲を含めて自分の楽曲は比較的ミッドやバラードの曲が多いんです。それが自分の持ち味だと思いますし、バランスを考えてこの14曲を選びました。

-- ミッドやバラードの楽曲が多い中、バラードでは恋愛の事をテーマにしている楽曲が多いですが、この辺りは歌で表現したい事の1つですか?

LEO  そうですね。1つの恋愛でも何百通りという捉え方があると思うんです。ただ「愛している」とか「好きだよ」とかだけではなく、もっと細かいニュアンスを男の目線で表現したいです。僕は海外のR&Bも大好きですが、その理由の1つとして“悲しさ”、“情けなさ”、“切なさ”みたいな弱い部分をストレートに歌っているという部分があります。歌詞とメロディの切なさがR&Bというジャンルにのる事によって、よりその感情が伝わりやすくなると思うので、僕自身もそういった感情を日本語で表現したいですね。

-- エロスをストレートに表現するセクシャルな歌詞の内容なども海外R&Bの特徴の1つだと思いますが、この部分はR&Bシンガーとして意識する点だったりしますか?

LEO  そこも挑戦したい事の1つですね。僕の楽曲に当てはめると、このアルバムに収録されている「I Know U Want Me」や、以前にデジタル・リリースした「Melting X'mas」がニュアンス的には近い部分がありますね。今までの路線から極端にシフトチェンジは出来ないかもしれませんが、今後は違う一面も表現出来れば良いですね。セクシーな部分をR&Bで表現する事は大事ですし。

-- 今回のアルバム「ONE VOICE」は、LEOさんの活動を支えてこられた今井了介さん(日本の音楽プロデューサー)率いる“Tiny Voice Production”の総勢力が注ぎ込まれた、同プロダクションにとっても重要な意味合いを持つ作品だと思います。先程LEOさんがおっしゃられた「歌詞とメロディの切ない部分があわさったR&Bが好き」という観点から見ると、今作の約半数の楽曲を手掛けられている同プロダクション所属のクリエイターEQさんが、LEOさんの意向をストレートに突いているかなと思いますが。

LEO  EQさんの事はもちろん以前から知っていましたが、初めて一緒に制作させて頂いた楽曲は、SUGAR SHACK FAMILYのアルバム「SUGAR SHACK FACTORY」にも収録され、このアルバムにも収録されている「希望の未来」という曲でした。この曲を作っている時は色々と煮詰まっている時期で、本来は自分でメロディを付けるんですけど、この曲に関してはEQさんがメロディを付けてくれて、完成された曲を聞いて衝撃的でしたね。EQさんはラッパーでもあるので、Hip Hopテイストのトラックが特徴的な曲なんですが、良いラインのメロディを突いてくるんですよ。しかも、キーを高い所に設定してあって、自分で作るメロディとはまた違う雰囲気ですね。でも、それはEQさんが僕の声を理解してくれていて「LEOだったら歌えるから」っていう意図が込められているので、僕も勉強になりましたしそこから色々と変わりましたね。

-- アルバムを作る前と、完成した後では気持ちの変化はありましたか?

LEO  とにかく今はやっとスタートラインに立てたという気持ちですし、目標や夢も沢山あるのでここからスタートですね。でも正直にアルバムが完成した事は嬉しいです。

-- ちょっと遡って、LEOさんのバックグラウンドを色々とお伺いしたいと思います。そもそもシンガーを志したきっかけは?

LEO  幼稚園に入る前の小さい頃から声を出して歌うという事を自然にやっていたようで、その感覚は今でも変わっていない事かもしれないですね。その後も、特に歌手を目指していた訳でもなく、学生時代は皆でカラオケに行ったりするくらいだったんですけど、同じ高校の仲間と2人でデュオを結成する事になったんです。当時の日本のR&BシーンはF.O.Hのようなコーラスグループが全盛の時代で、コーラスに憧れていたんです。遊びの延長みたいな感じでしたけど、オリジナルで曲を作ったり、カバー曲を歌ったり、その頃に初めてクラブでも歌を披露したりするようになりました。

-- 歌う事自体が自然な流れだったんですね。

LEO  この頃には、既にR&Bバカになっていたので、とにかく“R&B”っていう文字にひたすら反応していて(笑) このデュオで色々と経験をした事をきっかけに専門学校のR&B科という所に入ったんです。学校に行けば、音楽の道を志す人達が沢山いて、この専門学校での色々な出会いがきっかけでJOYCEというコーラスグループを結成したんです。なので「よし、俺はR&Bシンガーになるぞ!」っていう感覚というより、自然な流れでそうなっていきましたね。

-- LEOさんは、常々“R&B”という言葉を提唱し続けている部分が印象的ですが、R&Bに出会ったきっかけは?

LEO  R&Bという言葉を意識し出したのは、Boyz II Menを聞いてからですね。僕自身も元々コーラスグループとして活動をスタートさせたので、「Ballads Collection」というアルバムを聞いて「あ、これでしょ!」みたいな。コーラスの王道じゃないですか、アカペラとかも凄いし。そういった影響もあったかも知れないですが、当時は1人で歌うっていう事は考えていなかったですね、何か恥ずかしいじゃないですか(笑)。

-- 今でこそ、日本の実力派男性R&Bシンガーを集結させたプロジェクトSUGAR SHACK FAMILYとしても活躍しているLEOさんですが、メンバーの方々と交流を深めたのもこの辺りの時期からですか?

LEO  専門学校に行っている時にF.O.H.(日本のR&Bグループ。SUGAR SHACK FAMILYのメンバー。)を聞いていて、日本人のR&Bとしてここまでカッコいい事をやっているのは凄いなって当時衝撃を受けて、とにかく憧れていました。1つの大きなきっかけは、Tiny Voice Productionの今井了介さんが発足したプロジェクト“Voice Of Love Posse”にJOYCEとして参加させて頂いて、そこから色々と繋がっていきましたね。後にSUGAR SHACK FAMILYの先輩になる方達とも一緒のイベントで共演したりもしていましたけど、当時はここまで全く予測していなかったですね。

-- JOYCEのメンバーとして、ソロのシンガーとして、SUGAR SHACK FAMILYのメンバーとして、これまでに様々な活動をされてきていますけど、シンガーとして手応えを感じたターニングポイントってありましたか?

LEO  無いです無いです!(笑) SUGAR SHACK FAMILYの先輩方に比べればキャリアもまだまだ全然浅いですし、本当にまだまだこれからだと思っています。

-- ヴォーカリストとして、ご自身の強みってどう思われていますか?

LEO  声の圧力はあると思いますね。本当にR&Bバカ、ボーカルバカですね(笑)。

-- 歌う際に、気をつけていたり意識しているポイントは?

LEO  マニアックな話をしてしまうと、声帯の使い方とか、呼吸の仕方とか、全部が1つにならないと理想的な声を外に発せないので、特にライブとかでは見に来て下さっている方々に本当に良い声を聞いて欲しいから、細部にまでこだわりますね。マイクを通して声を発した時の声の響き方とか、トラックとのバランスだったりとか、全てをあわせて 1 にならないと良いモノが生まれないので、常々気を付けています。大なり小なり、その会場がどういう音の響き方をするのかを知っていないとダメですし、空間と音響で細かい部分が色々と変化してしまうので、常にその場その場での100%を見せる為には全てを揃えないと納得するパフォーマンスが出来ないですからね。

-- プロのヴォーカリストとして、素晴らしいこだわりですね。好きなアーティストとしてMichael Jackson、Otis Redding、Stevie Wonderなど、R&B/SOULシーンの大御所の名前を挙げられていますが、一連のプロ意識みたいな感覚も彼らから影響を受けている感じですか?

LEO  昔から彼らの音楽は沢山聞いていました。例えばOtis Reddingとか、マイクが割れるくらいのボリュームで歌っているのを聞くとやっぱりソウルを感じますし、ダンスで注目されるMichael Jacksonも僕はヴォーカリストとして尊敬しています。あの高い声に持っていくまでの半端じゃないスキルは痺れますね。

-- 普段聞かれる音楽は、R&B以外のジャンルも聞かれるんですか?

LEO  基本的に何でも聞きます。J-POPも歌謡曲も聞きますし、最近はクラシックをよく聞きます。メロディとか素敵ですし、まだ見に行けていないのでオーケストラとか見たいですね。R&Bも、時代と共に常々変化していますけど、色々な音楽に影響されたり、融合したり、誰かが新しい事をやっているから新しいモノに生まれ変わったり、良いモノは良いっていう認識ですね。今まで聞いてきた音楽の全てが自分の聞く耳になっているので、それが曲作りに反映したりしていますし。あとは、やっぱり自分は日本語で歌うので、歌謡曲が持つ切ない部分とR&Bをリンクさせて表現したいっていう思いもありますね。

-- ルーツが色々とあって興味深いですね。LEOさんのファンは、女性ファンはもちろんの事、LEOさんと同じシンガーを志す同性のファンの方も多い印象を受けます。プロのシンガーを目指している方にアドバイスはありますか?

LEO  とにかく続ける事ですね。好きだったら、頑張る事。特にR&Bって技術の音楽じゃないですか。黒人の人達はサラっと歌いこなしちゃうかもしれないですけど、日本語でR&Bを名乗るには相当な自信が無いと出来ないと思うんです。男でも高い声をバーンって出すとか、半端じゃないコーラスワークを魅せるとか、ピッチが大事ですしとにかく技術が必要。例えば、洋楽のR&Bを聞いて「あいつのフェイクを真似してやろう」と思っていても全然出来なくて悔しい時もありましたけど、何より歌を続けていないとそういった細かいニュアンスも理解出来ないですよね。でも、歌い続けていく中で今まで出せなかった声が出せるようになる瞬間も絶対に来るし、好きだったらやり続けて欲しいですね。

-- R&Bという音楽に人一倍の思いを常々捧げてきたLEOさんだからこそ、言葉の1つ1つに重みがありますね。今の日本のR&Bシーンはどう思われていますか?

LEO  良い意味でジャンルレスになってきていますけど、まだ日本のR&BシーンとしてはHip HopやReggaeに比べるとまだまだ伸ばす余地はあると思うので、それは僕やSUGAR SHACK FAMILYが引っ張っていかなければいけないなっていう思いはありますね。だから、常々「R&B、R&B」って言い続けていますし、逆にR&Bっていう認識を持っていなくても、僕らがやっている音楽に共感してくれる方達を増やしていきたいです。「あいつらが歌っている曲は何て言うジャンルなの?あれが良いんだけど!」って思ってもらえれば嬉しいですね。何より、自分の好きなR&Bを皆さんにも好きになって欲しいっていう単純な思いですし、そうじゃなきゃジャンルって存在しないかも知れないですしね。あとは男のシンガーがドンドン増えてきて欲しいなって思いますね、女性は多いんですけど。ライブとかバンバン出てもらって、若手のシンガーが沢山登場する事によってシーンがより面白い方向に進むと思います。

-- LEOさんの活躍で、日本のR&Bシーンが更に盛り上がる事を楽しみにしております。最後にHMV ONLINEをご覧の皆様にメッセージをお願い致します。

LEO  自分の色々な声や曲が入っているので、じっくり聞いてもらいたいですね。このアルバムをきっかけにLEOというアーティストを好きになってもらえたら嬉しいです。



新譜 LEO 『ONE VOICE』
アルバム『SUGAR SHACK FAMILY』のヒット!脚光を浴びる日本の男性R&Bシーン。その“SUGAR SHACK”において、頭角を現しているシンガーこそLEOだ。数々の重要アーティストとの競演や大型イベントに参加。シーンから認められた存在として、単独のアルバムを待つ声が高まる中、待望のファースト・アルバムが登場!今作リードとなる「空(仮)」、『SUGAR SHACK FAMILY』に収録された「希望の未来」、SAVAGEレーベルのスプリットシングルに収録された「どうして二人は…。」、今井了介とFull Of Harmonyが生んだ日本のR&Bのクラッシク「IN MY LIFE」など、バラードの名曲を網羅。天が授けた、心の奥まで響く美声と歌唱力に日本を代表する制作集団・TINY VOICE PRODUCTIONによる高品質のR&Bアルバム。

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      LEO 『ONE VOICE』
    2012年02月15日 発売

    [収録曲]
    1.君がくれたもの
    2.君におくる歌
    3.どうして二人は…。
    4.希望の未来
    5.Can you hear me?
    6.IN MY LIFE
    7.Moments(Interlude)
    8.Flashlight
    9.JUMP UP
    10.I Know U Want Me
    11.Dream Of Love(Part 1)
    12.あなたがそばにいること
    13.ひとつだけ
    14.NEXT STAGE feat. L&J, 真之介, MICHIYA


    【ローソンWEB会員限定】

    LEO『One Voice』を期間中にご購入されたお客様の中から抽選で3名様に「LEOサイン入りポスター×SHUGAR SHACK FAMILYタオル」をプレゼント!

    【購入対象期間】2012年2月14日〜2012年2月27日
    ※2月14日以前にご予約の方も対象となります。
    【応募対象期間】2012年2月14日〜2012年3月4日
    【応募方法】対象商品ご購入後に、メールで応募フォームのURLをお知らせ致します。
    ・HMV ONLINE/HMV MOBILEでお買い上げのお客様→商品出荷時にメールにてご案内します。
    ・HMVストアでお買い上げのお客様→ご購入日より2〜3日以内にメールにてご案内します。
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profile



[LEO(玲央)]

10代にストリートで始めたダンスをきっかけに、HIP HOP/R&B/ソウル/ゴスペルなどブラック・ミュージックに出会い、コーラスグループでの活動を経て2005年からソロシンガーとしての活動を開始。 映画『female』のオリジナル・サウンドトラックにSowelu&LEOとして参加、R&Bシンガー・HI-Dの3rdアルバム『ME II YOU』にもフィーチャリングで参加し高い評価を得る。SHIBUYA-AXで開催されたR&Bイベント“BALLROOM”ではFull Of Harmony/LL BROTHERS/HI-D/三浦大知といった男性R&B界の第一線アーティストと共演。
2007年には、コンピレーションアルバム『Licca WORLD TOUR Official Selection Album』にLEO feat. arvin homa ayaとして参加。 2008年には、R&B DJとして絶大な人気を誇るDJ KOMORIの『WHAT'S R&B』へ参加し、国内の著名なR&Bシンガーと共に楽曲が収録。 男性R&Bイベント『SUGAR SHACK』がスタートし、LEOはレギュラーアーティストとして出演。 イベント名を冠した楽曲「SUGAR SHACK」では、Full Of Harmony/LL BROTHERS/三浦大知/HI-D/JAY'ED、TSUYOSHI などシーンを代表する蒼々たるアーティストとも共演。
2010年、HIP HOPシーンで絶大な人気を誇るICE DYNASTYの2ndアルバム『C.O.L.D』にフィーチャリング参加、 また、西崎信太郎氏セレクトによるコンピレーションアルバム『URBAN NEXT J-R&B』へ唯一2曲参加したアーティストとしてより注目を集める。
2011年、今井了介とFull Of Harmonyの名曲「IN MY LIFE」をカヴァー、アルバム『SUGAR SHACK FACTORY』に参加。スプリット・シングル『SAVAGE presents Full Of Harmony/LEO Special Sprit Single』発売など、男性R&Bシーンで人気・知名度・評価を急上昇させている。



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