【インタビュー】 井上青
Wednesday, November 30th 2011

「声」という最大の武器をあえて封印し迎える、井上青さんの新たなる門出を祝して。
ドライ&ヘビーのシンガー/MCとして世界を股にかけ活躍し、日本のレゲエ/ダブ史に確かな足跡を残した井上青さん。ジャンルの枠に囚われないその活動は、フロントの唄い手とはまた別の面、DJ、トラックメイカーとしての才気を漲らせる初ソロ・アルバム『Arrow』にて見事結実。日々是進化を続けるクラブ・ミュージックのパノラマをキャッチしながら、ベース・ミュージック・ハイム発ブルー・アロー号がいざ!
アルバム発売を間近に控え、また12月9日には「ADRIAN SHERWOOD DUB SESSIONS:ON-U SOUND 30TH SPECIAL」への出演も決まった青さんにお話を伺ってまいりました。
インタビュー/構成: 小浜文晶 |
- --- 12月17日にリリースされるソロ・アルバム『Arrow』についてお伺いします。ドライ&ヘビーのシンガーとして活動されてきた青さんですが、驚くことに記念すべき初めてのソロ作品は全編インストとなりました。これには何か特別に意図するようなものがあったのでしょうか?
おっしゃるとおり、ドライ&ヘビーもそうですし、そのほかのユニット(マカファット)や客演なんかにしても僕はずっとヴォーカルをやってたんですけど、それと並行しながら実は個人的に自宅で打ち込みのトラックも作ってたんですよ。で、今回色々とタイミングが重なってそれを世に出そうじゃないかっていうことになった。だから、もう初めからヴォーカル云々っていうよりは、インスト・トラックで出すことをほぼ前提として作った曲ではあるんで、今までのイメージでこのアルバムを聴いた人は・・・まぁビックリするでしょうね(笑)。
ただ作業的には歌詞を書いたりするのと似たようなプロセスだと思うんですよね。音を選んで、作曲して録音していくっていうことなので、詞とか歌がなくても、そのタイトルなりメロディなりに意志が込められていればそんなに歌と大差がないというか・・・僕的にはそう思っているので、その辺を感じてもらえればなと。- --- 資料には「2004年から制作」とありますが、つまりその頃から断続的に録り貯めをしていた音源に手を加えていった、ということになるのでしょうか?
2004年あたりからDJもよくやっていたんですけど、そのDJの合間にブリッジ的に何かかけたいなっていうのがまずあったんですよね。例えばルーツ・ダブからダンスホールになって、そこからテクノになるっていう流れのそれぞれの間に挟むことができるトラック。単純にそういうものを作りたいなっていうのがあったんですよ。
あとは仲間内の小さなイベントなんかで機材を使ってライブをするっていうこともたまにあったんで、そこで小出しにはしていたんですけど、とにかく当初はリリースすることなんて考えずに作っていたんですよね。でもたまたま今回はそういった7年前の音源なんかも編集して入れてみようって。- --- 収録曲の中で2004年のトラックをベースにしたものというのは。
「Priority Shift」、「VS04」、「Diving」、「Bat Mobile」、あとは「Naha」。ちょうど自分で機材を買い揃えるようになって、ドラヘビと並行してトラック作りをちょこちょこ始めた時期のものですね。リリースを決めてから作った曲もいくつかあるんですけど、それ以外のものは2004年あたりに作った曲。残りは2009年ぐらいから今年にかけて作ったものになりますね。そいういう意味では、アルバム・リリースをはっきりと意識して作ったっていう感じでもないんですよ。それがこのアルバムの特徴と言えば特徴だと思います。
去年ドラヘビを脱退したこともあって、自分の今までの音楽人生、まぁ僕の場合はバンド人生になるんですけど、それを振り返るタイミングがあったんですね。そこで自分だけでこしらえたものが何かないかなってふと考えたときに、こうした2004年の音源のことなんかを思い出して。ホコリまみれのハードディスク・レコーダーを引っ張り出して久々に聴いてみたら、思ったよりは曲になってるし、時間が経ってる分すごく客観的に聴けたんですよね。作った当時は自己検閲でお蔵入りにしてたんですけど、あらためて聴くと「いいパワーが出てるな」って。- --- 相当新鮮に聴こえたんですね。
そうなんですよね。そこで初めて自主制作でもいいからリリースしてみたいなって思えるようになって、その準備を始めていたところにBEATINKさんから声をかけてもらって。そうなるとちょっと欲というか新たなヤル気みたいなものも出てきまして(笑)、「せっかく出すんだったら気持ちよく聴いてもらえるものにしたいな」って、そこから色々と詰めていったんですよ。
- --- 野暮な質問かもしれませんが、制作途中で「ちょっと歌を入れてみたいな」という欲は全く出てこなかったのですか?
もちろんアイデアのひとつとしてはあったんですけど・・・でもそこまで歌にこだわることもなかったというか、今回のやりたい方向性とか統一感とかとすり合わせてみて、「まぁフツーに却下だろ」って(笑)。
- --- ファンの中には青さんの声がどうしても聴きたいと思っている方もかなりいらっしゃるでしょうし(笑)。
(笑)今回はなかったですね。まぁでも、当初は本当に自分のDJに組み込みたいだけで作ってたものなんで。で、2003、2004年って、グライムやバイリファンキみたいな、現代的でさらに現実感がある“レゲエとの混ざりモノ”が色々出てきた時期なんですね。そういうものに相当衝撃を受けてトラックを作り始めたっていうことも大きかったんですよ。
それまでに僕が携わってきた、例えばドラヘビは70年代ジャマイカのルーツ・レゲエを踏襲してそれを現代的に表現するサウンド。言わば過去に遡るような作業をずっと繰り返していたんですけど。今言ったようなレゲエ・ベースのクラブ・ミュージックが爆発したときっていうのは、サンプラーがA4ぐらいのサイズになったりって、ちょうど機材のコンパクト化が進み始めていた時期でもあって、僕もDJをやりながらそういう同時多発的に巻き起こった新しい息吹に何かを感じて一気にそういった機材を買い集めていったんですね。「これはおもしろい流れになってきてるな」って。ドラヘビでの活動と比較してどうこうということではなく、ごく個人的なたのしみのようなものとして「トラックを作ってみようかな」っていうことになったんですよ。- --- おもしろがって色々と実験しながら。
もう、それしかなかったですよね(笑)。「みんなこういう音作ってるんだぁ」って色々なトラックを参考にしながら、自分の持っているリアリティもそこに混ぜ合わせてみたりして。割りとそういうところに自由な雰囲気を感じたというか。もちろんリリースの制約なんかもなかったですし。とにかくすごく没頭できたんですよね。
- --- たしかに色々な要素が混ざくり合った “闇鍋感”みたいなものが、アルバムを通して聴くと伝わってきますよね。
例えばアシュリー・ビードルだったり海外のハウス・プロデューサーなんかにしても、コアにレゲエに精通している人は多いんですよね。過去にはラガ・ハウス、ラガ・ヒップホップみたいに色々な邂逅もあった。レゲエってそういう音楽だと思うんですよ。色んな音楽のベースにもなり得るというか、どんな要素の音楽にもコミットすることができるっていうか。
日本人として東京に生まれ育って、さらにクラブで遊ぶのが大好きだった僕にはそういうのがすごく魅力的だったんですよね。もちろんレゲエはいちばん好きなんですけど、でも同時にそういった化学反応が起きているものを聴いて興奮していたのも事実で。今回実際に作るとなったときにどういうものが生まれるか自分自身たのしみでもあったんですよね。- --- ミキシングも青さんご自身で?
今回が本当に初めてだったんですけど、マスタリングの手前のミックスダウンまで全部自分でやりました。2004年ぐらいの作品は、ハードディスク・レコーダーにサンプラーやシンセサイザーをリアルタイムで演奏してオーバーダブしていくっていう作業で作ったものになるんですけど、最近はコンピュータ・ベースのDAWっていうシステムを使ってやるようになって。でまぁこれが作曲よりも大変な作業で、何ヶ月もかかっちゃったんですよ(笑)。作曲とはまた全然別の耳が必要というか、世に出る以上は気持ちよく聴いてもらいたいっていう新たな客観性を投入しないと・・・やっぱり自己満足的な音だけじゃダメなんですよね。作曲は、心象風景を出そうと思って僕は割りと衝動的に作るんですけど、ミックスに関してはそれこそ「自我」っていうものを一旦無くさなきゃいけないことが場合によってはあるんで。途中で良いのか悪いのかワケわかんなくなったりもして(笑)。耳って結構簡単にマヒしちゃうところもあって、さらに根拠の無い自己検閲なんかも入ってきたりするともう収拾つかなくなるんですよね(笑)。それでも何かしら伝えたいことを封じ込めなきゃいけないわけですし。そういうときにリフレッシュも含めて、過去の作品、例えばON-Uの作品なんかを色々聴いてリファレンスしていったんですよ。
さらに難しかったのが、そういう中で「いかに個性を出していくか」だったんですよね。最近のクラブ・ミュージックって音圧だけじゃなくて、音像自体もすごいじゃないですか。ダイナミックレンジの使い方や、音の定位なんかにしても数年前と比べて飛躍的に“エンタメ度“がアップしているんですよね。そういうことを若干意識しつつ、2004年の曲をどのぐらいアップデートしたらいいのかなっていう。だから、技術的な部分も含めてとにかくすごい苦戦しましたね(笑)。
マスタリングはAZZURROさんにお願いしたんですけど、そのマスタリング段階でやっと自分的には安心してリリースできるようなものが出来たので、当たり前ですけど専門家の方っていうのはすごいなってあらためて思いましたし(笑)、かなり耳も鍛えられましたね。ミックスダウンですら僕は未知の領域でしたから。- --- ご自身が作られたトラックとは言え、やはり7年前と今とではそこまで極端に違うものですか?
やっぱりミックスにはそのときのトレンドが確実にあると思うんですよ。技術の発達によってありえないぐらい音を拡げることができたりして、定位のバランスなんかにしてもどんどん進化しているんですよね。しかもそれがちゃんと「エンターテインメント」になってる。レゲエも、例えばダブにしても当時は斬新で誰もがビックリしたサウンドだったわけで。何となくそういったダブの文脈に沿いながらも、「エンターテインメント」的なたのしさがあって、あるいは美しかったりビックリするようなものになるよう心がけてミックスはしましたね。
2004年のものを、DJなんかでかけてもやっぱり圧倒的に古いんですよね、ミックスが(笑)。音量というか、ダイナミックレンジからしてまずは全然違いますし。もちろん機材の進化に因るところが大きいんでしょうけど、とにかくその辺は注意深く聴いて意識はしていたんですね。この頃の曲の中には2ミックスの状態でしか残ってないものもあったんで、それを色々なソフトやアウトボードの機材なんかを使って音を拡げたり強くしたりして。この当時はこれでよかったんだろうなっていう音質ではあったんですけど、さすがに7年の差は大きいというか、モノラルなんじゃないかっていうぐらい古くて、音が真ん中に固まっちゃっているんですよね。それをitunesのプレイリストなんかで今のものと並べて比較すると、仮に曲が良くてもしょんぼり感がどうしても際立っちゃうんですよね(笑)。- --- (BEATINK/DIS Inc. 担当・藤田氏)でもまぁ分かんなくなっちゃいますよね、ミキシングって。
しかも僕の家、住環境的にあまり音が出せなくて。やっぱりモニターの環境なんかで全然違う印象で聴こえますからね。その設備投資もままならず、もっと言うと、実は家ではヘッドフォンとCDラジカセでしか聴いてなかったんで(笑)。だからたまにちゃんとしたサウンドがある所ではラージで流して聴いてみたりとか。
あとは、“ブラインド・テスト”というか、DJをやるときにそこのクラブに持って行って密かにかけるっていうのをよくやってましたね。数ヶ所機材的に音のいいところがあるんで、そういうときだけ自分の曲をチェックしながらDJするっていう(笑)。
自分の中では、無理に背伸びしたりせず手元にあるもので作り込みたいっていうワガママな欲も多少あったんですよ。そういう部分ではレゲエやON-Uの“DIY”スピリットみたいなものに共通する部分でもあるかなと。で、そこはちょっと貫きたいなって。心の底には「別に機材じゃないんだ」っていうのも何となくありましたし。今まで人力のバンドをずっとやってきたっていうのも“イズム的”には大きかったんだと思いますね。- --- 先ほどおっしゃっていた音響的な“リファレンス”材料として特にこの時期によく聴き込んだものというと?
WARPのコンピとか、HYPERDUBのコンピとかですね。レゲエはもちろん好きなんですけど、僕は古い音が好きなんで、そうするとほとんどがモノラルになっちゃうんですよ。さすがに今回それをリファレンスするのは難しいなと。で、そういったコンピから好きな曲をピックアップして、しかも曲の良さどうこうっていうよりは、ミックスのヴァリエーションだとかを参考にするために聴いていたんですよね。そこに少しでも近付けたらいいなっていう感じで。
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- Warp20 (Chosen)
- 2009年3月初旬から2009年5月下旬までの約2ヶ月半の間、「Warp20」のオフィシャル・サイト「Warp20.net」上で行われた、熱狂的なワープ・ファン達の投票によって選ばれた10曲を収録したディスク1。この投票では5万通を超えるエントリーがあり、投票したトラックにまつわる2万以上のそれぞれのストーリー、思い出、メッセージが集まったが、その中から厳選されたものがアルバムのアートワークの一部としてプリントされる。またディスク2には、<WARP> の主宰 Steve Beckett(スティーヴ・ベケット)によってセレクトされた14曲が収録。今聴いても色褪せない<WARP>の歴史がぎっしり詰まった名曲揃いの本作は、まさにベスト・オブ・<WARP> コンピと言える作品!
- Warp20 (Recreated)
- こちらは初期<WARP>を象徴するアーティストから今の<WARP>を代表するアーティストまでが、独自のアイディアを生かして<WARP>楽曲をカバーした2枚組コンピレーション・カバー・アルバム。収録されているトラックは、オウテカ、クラーク、マキシモ・パーク、プラッド、ハーモニック313、ジェイミー・リデルをはじめとする様々なアーティストによって手掛けられている。オリジナルの良さを生かしながらも、まったく新しい可能性と個性を兼ね備えた予想不能なサウンドへ生まれ変わった全22トラック。この企画の為だけに製作された曲やこのコンピだけでしか聞けないレア曲も多数収録。アーティスト同士の類稀な才能と斬新なアイデアがぶつかり合った<WARP>ファン必聴のカバー・コンピ。
- Warp20 (Unheard)
- <WARP>の設立20周年記念コンピレーション第3弾は、オウテカ、クラーク、ボーズ・オブ・カナダ、エレクトロイズ(エイフェックスも大ファンのデトロイト・テクノ界で最もミステリアスな伝説のユニット、ドレクシアの変名)などレーベルを代表するアーティストたちのウルトラレアな未発表音源を収録! WARPの倉庫から奇跡的に発見されたこの貴重な音源は、超限定の『WARP20 BOX』(HMVでは取り扱いなし)の10インチかこのCDでしか聴く事ができません。
- Hyperdub: 5 Years of Low End Contagion
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ダブステップシーンの決定打:ブリアルを世に送り出したHYPERDUBの5周年を記念した2枚組コンピレーション。ブリアル、コード 9を筆頭にフライング・ロータス、ザ・バグ、サミヤムから新鋭ゾンビィ、アイコニカなども参加。シーンの過去・現在・未来を繋ぐ重要盤。収録音源のほぼ全曲が初CD化で、ブリアルのエクスクルーシヴ楽曲も収録。
- --- お話を訊いていますと、何となくレストア専門の職人工のような感じで(笑)。
いやでも、まさにそうなんですよね(笑)。僕は楽器が全然できない人なんですけど、機械をイジるのは昔からすごい好きなんですよ。それこそオートバイをレストアしたりとか、そういうのが子供の頃から大好きだったんですね。だから機材がちょっとコンパクトになったときに、そっちの方向でも折り合いが付いたというか。全部独学ですけど、コンピュータを使ってトラックを作るっていうことも、レストアみたいな感覚がベースになっているんですよね。何かを分解して、それをちゃんと機能するように磨き上げたり手直ししたりしてキレイに組み立てる。まさにそういう作業。例えばレゲエのダブでも、機械をセオリーどおりに使わずにミックスするとか、あるいはカスタマイズしてしまうとか、そういうところにも多くの接点があったりなんかして。音楽的な感覚っていうよりは、どちらかと言うと本当に修理工的な感覚ですよね。
- --- この『Arrow』の完成をもって新しいステージに踏み込んだような、そういった感覚は青さんご自身の中にありますか?
個人的にやってるDJの活動を除けば、僕の音楽の歴史って全部バンドなんですね。で、そもそもソロで何かをやるっていうことは昔からまったく考えてなかったし、去年までは想像すら付きませんでしたからね。でもいざソロになってみると、これまでのバンドでの経験はもちろんなんですけど、もっと遡って、例えばさっき話してた子供の頃から好きだった機械イジりのような部分にまでつながって、むしろそっちの方がドンッと出てくるみたいな(笑)。そういう不思議な感覚はすごいありましたね。
それは当然のことなのかもしれないんですけど。今まで集団でやってきて、これからひとりでやるっていうときに自分の根底にあるものが自然と出てくるっていうのは。だから、子供の頃に戻ったっていう感覚もちょっとあるんですよ。- --- 『Arrow』を聴いたエイドリアン・シャーウッドからのコメントもありますね。「トラックすべてが素晴らしいよ」と。
BEATINKのスタッフを通してイチ早く聴いてもらうことができたんですよ。しかも、エイドリアンの「ダブ名盤セレクト」みたいな特集でも、発売前にも関わらずこの『Arrow』を取り上げてもらって。それはすっごい嬉しかったですねぇ。エイドリアンとは元々はドラヘビがきっかけで仲良くさせてもらうようになって、DJのツアーで東京や名古屋を一緒に回ったこともあったんですよ。ちょうど僕がトラックを作り始めた頃なので2004年とか2005年ですね。
ドラヘビのように昔のルーツ・サウンドを踏襲するやり方だけじゃなくて、僕自身の嗜好みたいなものもエイドリアンは理解してくれていたんで、DJツアーのときから色々と情報交換はしてたんですよ。エイドリアンからダブ・プレートをもらったりもして。でもルーツだけじゃなくて、最新のダンスホールのリディムの話だったり、それこそテクノやハウスが混ざったりしたモノの話だったり色々と。だから、「お、作ったのか」っていう感じで割りとすんなり『Arrow』は聴いてもらえたんじゃないかなって思うんですけどね。しかも、こういった音になっていることを恐らくそんなに意外には思わなかったんじゃないかなって。でも、まさかここまでの反応がもらえるとは思わなかったんで、本当に涙が出るぐらい嬉しかったですね(笑)。
- Adrian Sherwood (エイドリアン・シャーウッド)
- 2011年は「ON-U SOUND」のイニシャル・リリースから30年。時代と共にシーンを牽引してきたエイドリアン・シャーウッド。パンクとレゲエの融合を成し遂げ、これまで多くのアーティストを世に送り出してきた。レゲエやダブの伝統的な手法をなぞるだけでなく、実験的なスタジオ・ワークを果敢に取り入れるその姿勢は、30年経った今なお変わることはない。常にルーツに敬意を払い、よりダブをジャンルレスに発展させた功績はあまりに偉大。
- --- 12月9日に行なわれる「ON-U SOUND 30TH SPECIAL」イベントには青さんもご出演されますが、ライブではこの『Arrow』の世界はどういった感じで再現されるのでしょうか?
ライブ用のエクスクルーシヴ・ヴァージョンと、今回アルバムに入らなかったものが数十曲あるので、それをCDJ、エフェクターを使って混ぜながらっていう感じですね、今の段階では。前回の「BRAINFEEDER」のイベントもそうだったんですけど、ひとまず年内はそういったセットで。来年からはライブセットを新たに構築しようかなって思っているんですけど、具体的にどういう形式になるかはまだ未定ですね。
- --- ミキサーを付けたライブ・ダブ・セットにしたり。
リアルタイムのダブ・ミックスをするか、もしくは楽器を入れてフレーズやノイズを付け足すのか・・・ただラップトップとにらめっこしながらっていうのだけはやりたくないんで(笑)、その辺の演出なんかは色々と考えてはいるんですけど。ダンサーを付けたりとか、とりあえずアイデアはそれなりにあるんですよね。
- --- これからの展開に関しては、ファンの方々はもちろんですが、青さんご自身が最もたのしみにしているというか(笑)。
たのしみだし、ヤル気は俄然ありますね(笑)。まぁそれ以上に、色々とサヴァイヴァルしながらやっていかなきゃいけないので、その中でたのしみながら率直にパワーを注ぎ込めたらいいなとは思ってますよ。むしろ自分のペースはきちんと死守して。 “ひとりでやる”っていう自由な面とその責任とをきっちり折り合いをつけた上でやっていきたいなとは思ってますね。
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- Arrow / AO INOUE
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才気溢れる新鋭トラックメイカーがここに登場! 世界同時多発ベース・ミュージック祭典へ放たれた一本の矢。DRY&HEAVY の一員として、日本のレゲエ/ダブ史に確かな足跡を残してきたAO INOUE、待望の1stソロ・アルバムが遂にリリース。ダブステップ〜グライム、新種のデジタル・ダンスホール、そしてダブ・ブレイクビーツのニュアンスも聴き取れるが、本作に収録されたトラックはダブステップやビート・ミュージックの再現に終止することなく ”AO INOUE” の自由なスピリットと独創性から放たれた〈矢=ARROW〉は、ジャンルという枠(概念)を飛び越え、聴く者にポジティヴなメッセージを届けている。この青い矢は、東京のアンダーグラウンド・シーンから日本の未来へ向けて放たれた真のオリジナルな希望の矢なのだ。
ADRIAN SHERWOOD DUB SESSIONS:
ON-U SOUND 30TH SPECIAL
【日時】2011年12月9日(金) 23:00 OPEN / START
【会場】SOUND MUSEUM VISION
【料金】前売:3,500 円 当日:4,000円
ローソンチケット (L コード:77154)
【出演】ADRIAN SHERWOOD (ON-U 30th SPECIAL DUB MIX)
AUDIO ACTIVE (live dub mix by ADRIAN SHERWOOD)
AO INOUE
KURANAKA 1945
NAOYUKI UCHIDA (featuring guest: LIKKLE MAI)
MOODMAN
DOUBLE BARREL
PART2STYLE SOUND
O.N.O (MACHINE LIVE)
ALTZ
DJ KENSEI
and more!!
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