【インタビュー】arvin homa aya ジャパニーズ・ポップス・インタビューへ戻る

arvin homa aya（以下 aya）　 タイトルは「up close and personal」というフレーズから取りました。自分をさらけ出す、もっと深いところまで見せる、事を意味しています。今回の作品は今まで以上に「今の自分」を歌詞、メロディー、コーラスのアレンジ、曲の構成などを通して表していると思います。何にも捕われずに、純粋に作りたかったもの、歌いたかったものを貫いた「私らしい」アルバムだと思います。

aya　 心がけている事は、楽しんでやる事！そして、なるべく自然体で作る事。パソコンに向かって思い詰めたように作業をしてしまうと、結局は“作られたもの”になってしまうような気がして、トラック以外のメロディーやコーラス・アレンジ、作詞に関しては料理をしながら、掃除をしながら、何か他の事に集中を分散させながら、自然と口ずさむものを中心に構築していくやり方をしてます。

アイデアは日常の中で浮かぶ事が多いです。外を歩いてると色々なお店から色々な音が聞こえて来て、その音に合わせて自然とメロディーが浮かんだりします。良いのが浮かぶと、電話してるフリをして携帯に録ってますね(笑) あとはお風呂の中、移動中も多いです。でも、一番の刺激はクラブで鳴ってる音ですね！あの空間で体感しないと湧いて来ない感覚がある気がします。

aya　 皆とのスケジュールを合わせるのが一番難しかったので、基本はデータのやり取りでの作業でした。曲によっては、トラックから歌・コーラスまで作った物を送って、アレンジをして貰って、そこから話し合いながら仕上げて行ったり、または、話し合ってからプロデューサーから頂いたトラックに、歌・コーラスを載せて返して、そこから一緒に仕上げて行ったり。何度もデータを投げ合って構築して行きました。テクノロジーの進歩のおかげでやれるカタチですね(笑)

aya　 unknownだけは会ってないんです！？謎の新人でして。。。（笑） 完全にデータでのやり取りだったんですが、もうすぐ同じレーベルからリリースされるunknownのアルバムで2曲のメロディー提供とコーラス・アレンジで一緒に作業してたので、安心でした。福富さん、CAPさん(阿部登)、とJiNさんは長年お世話になって、仲良くさせて頂いていた皆さんだったので、印象というより、少し成長した自分で久しぶりに一緒にやれて楽しかったですし、嬉しかったです。

aya　 敏くんとは、友達でジャズシンガーのakikoちゃんのツアーにコーラスでお手伝いさせて貰った時からのご縁なんです。ピアノがあまりにも素敵だったので、そのツアーの間に彼をfeat.した曲を作ろうと勝手に決めてました(笑) そして叶って出来たのが「Up Close」。ボーカリストのアルバムなのに、歌よりピアノの容量の方が多いタイトル曲って楽しいなぁと思って！

aya　 う〜ん、難しい。。。あげるとしたら「声」だと思います。更に、その声を重ねた時(コーラスなど)に出る音色かな？日本人にも外国人にも(笑)独特な声だと言われる事が多いので、自分の声質を活かしたコーラスワークもトレードマークの一つになってきてるのかなぁ？と思ってたりします。

aya　 決まったジャンルはないです！でも海外の音の方が多いですね。ポップス、ロック、ソウル、R&B/ヒップホップ、ハウス、エレクトロ、ドラムンベースなど。いろんなタイプの音を聞いて、それぞれに気持ち良いと思う部分、凄い！と思う部分、その全てに刺激を受けますね。

aya　 スタジオでのマイク実験！「Hate To Say I Love You」のレコーディングの途中に、マイクとの相性がどうしても気になって。。。デモを録る時にいつもパソコンの内臓マイクで声を録っているんですが、その音がけっこう好きで、それに近づけられないか？と大西さん(エンジニアさん)に相談したんです。そうしたらアシスタントの寺田さんと大西さんでスタジオにあるマイクを片っ端から出して、小口径のマイクをいっぱい用意して貰って、その一つ一つを試して行きました。結果的にドラム用に使うマイクが一番相性が良くて、レコーディングで「Hate To Say I Love You」「Fly Away」と「interlude」の3曲でそのマイクを使ったのです！ドラム用のマイクで歌を録ったのは初めてだって言われましたね(笑)

aya　 今回は初めて行ける場所もあって凄く楽しみなんです！箇所箇所でCOLDFEETのWatusiさん、SUGIURUMNさん、CAPさん、i-depのナカムラさんなど、色んな方と行けるのも楽しみですし、新曲を力一杯ステージの上で歌えるのもかなり楽しみ！何より各地の皆さんに会えるのが嬉しいですね★ 朝まで、皆で楽しめるエネルギッシュなツアーになると思います！！！