[連載] DJ PMX 004
2011年10月21日 (金)

[連載] DJ PMX 「LocoHAMA CRUISING」を科学する 004
BEST BEAT!selected by DJ PMX
『2001』 / Dr. DRE 1999年にリリースされたDR DREのセカンドアルバム。前作のP FUNKをベースにしたサウンドから更にレイドバックしたDOPEなサウンドに進化。このアルバムのリリース以降、ウエストコーストHIPHOPブームが再燃する事になる。『STILL DRE』、『NEXT EPISODE』はいまだにクラブ・ヒットを続けている。 |
『SNOOP DOGG presents THA EASTSIDAZ』 / THA EASTSIDAZ 2000年にリリースされたSNOOP DOGG、TRAY DEE、GOLDIE LOCの三人組のユニット。DJ BATTLECATのプロデュース曲『G'd Up』が大ヒットした。このアルバム以降、DJ BATTLECATはE-40『NAH NAH…』、CHICO&COOLWADDA『HIGH COME DOWN』等のヒット曲を連発した。 |
『ROLLIN'045』 / OZROSAURUS 2000年にリリースされたシングル『AREA AREA』がヒット。ウエストコーストHIPHOPに影響されたサウンドもこの曲のヒットで日本でもようやく認知されていった。2001年にリリースされたこのアルバムも大ヒットし、現在ニュー・アルバムを制作中。 |
『Dabstar Clique』 / DS455 2000年にミニアルバム、シングルをリリースし、満を持して2002年にフル・アルバムをリリース。サウンドは90年代のG-FUNKや同時代のウエストコースト・サウンドに影響を受けて制作した一枚。 |
『SUMMER SWEETZ』 / DS455 前作から2年後にリリースされたセカンドアルバム。1STアルバムをよりメローにより深く追求した一枚。日本ではあまり使われていなかったTALK BOXをフィーチャーしたタイトル曲『SUMMER SWEETZ』がヒットした。当時のHIPHOPシーンはウエストコーストHIPHOP全盛時代、時代は追い風、きたるべき時に出た一枚だったのかもしれない。当時の日本のウエッサイシーンの盛り上がりとその空気の一端を、LocoHAMA CRUISING DVD MIX IIに収録されているDS455の『VERY SPECIAL WEEKEND』やOZROSAURUS『AREA AREA』のビデオで是非確かめて欲しい。 |
DEATH ROWの失速を余所にパワーをチャージしていた西海岸のヒップホップ・シーンを考察
DEATH ROW入りした2PACが放ったメガ・ヒット・シングル「California Love」、それに続く96年リリースの移籍第一弾アルバム『All Eyez On Me』の大ヒットと、シーン内でDEATH ROW長期政権が続くことを誰もが疑わなかったのだが、DR. DREがまさかのレーベル離脱。さらには2PACが凶弾に倒れて他界するという悲劇が起き、頼みの綱であったSNOOP DOGGY DOGGも98年に南部で勢力を拡大していたNO LIMITへ電撃移籍、とDEATH ROW帝国には暗雲が漂い始める。これらの出来事が重なったことで、この時期の西海岸シーンが停滞していたとする向きもあるのだが、実はそんなこともなく、DRE離脱後(在籍時から?)のDEATH ROWサウンドを支えたDOGG POUNDの片割れ(DAT NIGGA DAZ改め)DAZ DILLINGERはバッチリなソロ作をリリースして頭角を現わしたり、ICE CUBE率いるWESTSIDE CONNECTIONからはウェスト然としたルーキーMACK 10が、さらにはKING TEEやALKAHOLIKSらのクルー、LIKWIT CREWからはXZIBITが、という感じで新世代のスターが登場したり、DJ QUIKやWARREN G、E-40、TOO $HORTといった人気アクトはマイペースにメジャーから作品をリリースしたり、とシーン自体は引き続き盛り上がりをキープ。そして99年にはSNOOPとDREが再びタッグを組んで”B Please”をリリース。同曲を含むウェストコースト回帰なSNOOPの『No Limit Top Dogg』に続き、DREもついにセカンド・アルバム『2001』を発表。さらには、そのDREがフックアップしたEMINEMらを率いたDREとSNOOPによるウェッサイ・ヒップホップの祭典ツアー「UP IN SMOKE」の大成功もあって、ウェッサイ新時代が幕を開けることとなった。そしてNO LIMITを円満離脱したSNOOPは、再び拠点を西海岸へと戻して念願の(?)自身のレーベル、DOGGYSTYLEを本格始動。LBC CREWの一員だったTRAY DEEとGOLDIE LOCとによるユニット、THA EASTSIDAZのデビュー・アルバム『Snoop Dogg Presents Tha Eastsidaz』や同じくLBC CREWのBAD AZZ『Personal Business』といった作品を同レーベルからリリースするなど、自身の活動と並行してシーンの牽引にも力を注ぎ始める。
[その時日本は…]
それらUSウェストコースト・シーンのムーブメントに呼応するかのように、同地のサウンドやカルチャー、スタイルに強く影響を受けたアーティスト/グループが日本にも現れ始める。その筆頭格に上げられるDS455はラッパーのKayzabroとDJ/プロデューサーのDJ PMXによるユニット(デビュー当時は他にもメンバーが在籍)で、2000年に『Bayside Ridaz』でデビュー。当初こそ表立った大きな反応は見受けられなかったものの、全国各地に独自のネットワークとファン層を形成していたDS455だけに徐々にその名はシーン内へ浸透。さらに同年リリースされたPMXのプロデュースによるOZROSAURUSのシングル「AREA AREA」、そして翌年リリースのOZROSAURUSのフル・アルバム『Rollin’ 045』のストリート・ヒットにより、OZROSAURUSはモチロン、手掛けたDJ PMXや所属するDS455の名前も一気に全国区へ拡散することとなった。そしてDS455として02年に名曲「NIGHT CRUISE〜星降る夜に〜」を含むセカンド・アルバム『Dub Star Clique』、04年に「Very Special Weekend」を含むサード・アルバム『Summer Sweetz』とヒット作を連発。この辺りから日本独自のシーンである所謂ジャパニーズ・ウェッサイのシーンが形成されていくこととなった。その「AREA AREA」「NIGHT CRUISE〜星降る夜に〜」「Very Special Weekend」といった初期ジャパニーズ・ウェッサイ・シーンを代表するクラシック・チューンのPVは、このたびリリースされるDJ PMXの人気DVDミックス・シリーズ第2弾『LocoHAMA CRUSING DVD MIX II』でもチェックすることが出来る。
TEXT by 升本徹
DJ PMXの最新リリースはこちら!
『LocoHAMA CRUISING DVD MIX II』 / DJ PMX [2011年10月26日 発売] 待望のMIX DVDの第2弾、遂に登場! ライムスター宇多丸、K DUB SHINE、SHINGO☆西成、DABOら計20名に及ぶラッパーを迎えた”4 My City II”のデジタル・リリースでこの夏の話題をさらったDJ PMX。早くも10月に発売が決定した新作は大ヒットシリーズ、LocoHAMA CRUISINGのDVD MIX第2弾!邦楽ウエストコースト・スタイルののビッグ・チューンをフルに満載したDVD MIXに、新曲”At The Party feat. G.CUE,TERRY, BIG RON, Ms.OOJA / DJ PMX”をCDに収録(DVDにはビデオ・クリップも)した究極の2DISCデラックス! 収録曲[TRACK on CD]01. At The Party feat. G.CUE, TERRY, BIG RON, Ms.OOJA / DJ PMX [TRACKS on DVD] 01. INTRO 02. At The Party feat. G. CUE, TERRY, BIG RON, Ms. OOJA/ DJ PMX 03. MAKE IT TO DA TOP feat. YOUNG DAIS (N.C.B.B), KOZ (S.T.M), MoNa a.k.a. SAD GIRL, CITY-ACE / DJ PMX 04. NIGHT CRUISE 〜星降る夜に〜 / DS455 05. AREA AREA / OZROSAURUS 06. I’M A SOLDIER / CRAY-G 07. TAKE CARE OF YOU feat. EL LATINO, Ms. Ooja / TWO-J 08. Very Special Weekend / DS455 09. LADY JANE feat. SAY/ S.T.M 10. SUMMER MADNESS feat. Kayzabro & A☆ZACK / DJ☆GO 11. BOMG 9 BOMB feat. KOZ (S.T.M), 大地 / GIPPER 12. 1981 answer2 feat. DESTINO / JOYSTICKK 13. neXXX episode / Mr.OZ 14. SNAP AND CLAP / RIDE RECO SOLDIER 15. BABY PLEASE / 大地 16. NEXT DOOR feat. 大地, Cherry Brown, ONE-G, pukkey / DJ PMX 17. REWIND feat. CIMBA, DJ LAW / Mr. Low-D 18. Dream Goes On 〜真昼の夢〜 feat. AKASHINGO (EMERALD) / HYENA 19. One Love feat. MACCHO (OZROSAURUS) / SAY 20. Profile / OZROSAURUS 21. The Doberman feat. Ganxta Cue, Mr.OZ, TWO-J, HIROM Jr. / DJ DOPEMAN 22. 未来へ / pukkey + U-PAC 23. HAPPY 4 LIFE / KOZ 24. Hope Full feat. ARIA/ EL LATINO & MS.OOJA 25. ONE WAY / DAZZLE 4 LIFE 26. THE RED MAGIC / AK-69 27. Good Fellow / HOKT 28. Lost’in Bad Game / ZANG HAOZI 29. EVERYTHING IS YOU / BIG RON |
DJ PMX Profile
日本のヒップホップが産声を上げた1980年後半から数多くのアーティストをプロデュース。アメリカ西海岸のヒップホップの影響を受け、今ではJAPANESE WEST COAST HIPHOPの基盤をDS455のメンバーとして構築。80年代からシーンの中核にいる日本では数少ないヒップホップ・プロデューサーの一人だ。その集大成として初のソロアルバム「THE ORIGINAL」を2008年6月に発売し、幅広い人脈と確かなプロデュースワークがアーティストからも評価が高い。また新人の発掘と制作を請け負う「トータルプロデューサー」としての手腕も高い評価を受け、BIG RON・OZROSAURUSに続き、東京S.T.Mの一員であるKOZのフルプロデュースも手掛けた。また、AK-69・BIG RON・HI-D・OZROSAURUS・ZANG HAOZIの曲をプロデュースするなど作品を世に出し続け、全ての作品が高い評価を受ける。 このような数多くのプロデュースワークをこなしながらDS455結成20周年を迎えた2009年、2年ぶりの5THアルバム「CHECK THA NUMBER」 をリリースし、同年の9月にはDJ PMXベストワークス集「THE CHRONICLE」をリリースした。そして2010年2月には、誰もが待ちかねたLocoHAMA CRUISINGのDVD版「LocoHAMA CRUISING DVD MIX mixed by DJ PMX」をリリースする。 そして2011年の初頭にファン待望のLocoHAMA CRUISINGシリーズの最新作「LocoHAMA CRUISING 003」をリリース、新曲の”NEXT DOOR feat. 大地、Cherry Brown, ONE-G, pukkey”をヒットさせ、8月にはライムスター宇多丸、K DUB SHINE, DABO、DS455の盟友Kayzabroら、計20名に及ぶゲストを迎えた”4 My City II”(LocoHAMA CRUISING 001のために録音された”4 My City feat. AK-69, RICHEE, HOKT, HIRO of LGYankees, BIGIz’ MAFIA”の続編)を配信限定でリリース。その話題が冷めやらぬ9月には10月26日リリースの「LocoHAMA CRUISING DVD MIX II」から新曲”At The Party feat. G.CUE, TERRY, BIG RON, Ms.OOJA”がデジタルで先行カットされるなど、今年に入ってから続くトピックの数々すべてが2012年にお披露目がウワサされている「THE ORIGINAL 2」へのプロローグと言っていいのかもしれない。 |



日本のヒップホップが産声を上げた1980年後半から数多くのアーティストをプロデュース。アメリカ西海岸のヒップホップの影響を受け、今ではJAPANESE WEST COAST HIPHOPの基盤をDS455のメンバーとして構築。80年代からシーンの中核にいる日本では数少ないヒップホップ・プロデューサーの一人だ。