HMVインタビュー: TOKiMONSTA
Thursday, August 11th 2011
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このEPはとてもパーソナルな感覚を持ったもので、他の誰かを喜ばすというより、自分自身の為に作ったものなの。
- --- 幼い頃ピアノを習っていたと聞きましたが、それは貴方の音楽制作にどのような影響を与えましたか?
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TOKiMONSTA: メロディーを理解するのと、曲の構成を考える上で影響されたわ。
- --- トキモンスタという名前の由来を教えてください。
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TOKiMONSTA: トキは韓国語でうさぎって意味なの。小さなころ両親からトキと呼ばれていたわ。モンスタはMonsterをMonstaって書き方にしただけよ。
- --- 現在のようなエレクトロニック・ミュージックをつくろうと思ったきっかけはありますか?
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TOKiMONSTA: 最初にエレクトロニック・ミュージックに出会ったのは、初期のレイヴシーンだったと思う。音楽を作るきっかけになったのはヒップホップなんだけど、それにエレクトロニック・ミュージックの影響も加わっていったの。
- --- 今作のアルバムのテーマを貴方から聞かせてください。
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TOKiMONSTA: このEPは何年か経ってまた聴きたくなるようなタイムレスなものにしたかったのよ。いつもとは違う考えや感覚をもたらすような、ユニークなリスニング経験をつくりたかったの。それからこのアートワークは私自身で手掛けたの。
- --- 今作をリリースすることになった経緯を教えて下さい。
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TOKiMONSTA: <ブレインフィーダー>に所属してしばらく経つけど、レーベルにフィットした作品ができるまで、リリースを待つ事にしたの。このEPはとてもパーソナルな感覚を持ったもので、他の誰かを喜ばすというより、自分自身の為に作ったものなの。過去の作品とも少し違うけど、<ブレインフィーダー>のリスナーは楽しんでくれる作品だと思うわ。
- --- 主に夜中に音楽制作をされるとお聞きしましたが何か理由があるのでしょうか?
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TOKiMONSTA: 夜中の方がクリエイティブになれる気がするの。それに誰にも邪魔される事がないし、なんの障害もなく音楽を作る事だけに集中できるから。
- --- どんな場所で制作されているのですか?
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TOKiMONSTA: 自分のスタジオが一番ね。ツアー中に曲を作ることもあるけど、ちょっと難しいわね。
- --- 貴方のインスピレーションは主にどこからくるのですか?
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TOKiMONSTA: インスピレーションは全ての物と場所から来るわよ。
- --- フライング・ロータスとはどういった人物でしょう?また彼から作品に対してアドバイスなどありましたか?
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TOKiMONSTA: フライング・ロータスは私の友人であり仕事仲間よ。
すごく沢山の曲の中からスティーヴ(フライング・ロータス)と一緒にこのEPに合うトラックを選んでいったの。 - --- <ブレインフィーダー>というレーベルはどんなレーベルでしょうか?
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TOKiMONSTA: 似た考えを持つミュージシャンの集まりね。作る音楽はそれぞれ違うかもしれないけど、曲作りのアプローチについては皆似たような哲学を持っているの。
<ブレインフィーダー>はその名の通り、人の脳に(アイディア)をフィード(供給)しようとしているのよ。 - --- レーベルメイトとは良く会いますか?
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TOKiMONSTA: 皆よく会うわね。LAで誰かがプレイしている時はばったり会うし、他の場所とか国で一緒にプレイすることもある。ただ遊びに行ったりご飯を食べにいく事もあるわね。
- --- LAには、まだまだ私達の知らない、面白いシーンがあるのではないかと思いますが、少し紹介していただけますでしょうか?
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TOKiMONSTA: LAも他の場所と同じように、新しい音楽シーンが毎日生まれるわ。でも自分が関わっているシーン以外の最近のシーンについてはあまり詳しくないの。
- --- 貴方が注目しているアーティストがいれば教えて下さい。
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TOKiMONSTA: JonwayneとShlohmoは若い世代で本当に素晴らしい音楽を作っていると思うわ。
- --- 日本の音楽シーンにはどのような印象をもたれていますか?
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TOKiMONSTA: 日本の音楽シーンはいつもユニークで新しい音楽を送り出していると思う。それにリスナーは色んな音楽を受け入れる耳をもっていると思うの。
- --- これからの予定や今後チャレンジしたい事を聞かせてください。
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TOKiMONSTA: 今は新しいプロジェクトにとりかかっているの。これからは、ライブパフォーマンスにもっとヴィジュアルの要素を足していきたいわね。今すぐのリリースはないけど、そのうちに何かリリースする予定もあるわよ。
- --- このインタビューを読んでいるファンにメッセージをお願いします。
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TOKiMONSTA: 私が作る音楽を聴いて、楽しんでくれて本当にありがとう!
- 新譜TOKiMONSTA / Creature Dreams
- フライング・ロータス主宰レーベル<ブレインフィーダー>の紅一点、TOKiMONSTA(トキモンスタ)が12インチでリリースされ話題となっていたEP「CREATURE DREAMS」を日本限定でCD化!本格的なビート・サウンドとドラマティックなメロディーの絡みが印象的な、ビート・ジャンキーからジャジー・ヒップ・ホップ好きまで幅広く楽しめるサウンドに注目!!

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- Creature Dreams
TOKiMONSTA - 2011年8月13日発売

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- Midnight Menu
TOKiMONSTA - 2010年7月発売

L.A.の南海岸で生まれ育った韓国系アメリカ人女性アーティスト、ジェニファー・リーことトキモンスタ。幼少時代から習っていたクラシック・ピアノのバッググラウンドを活かし、生楽器、パーカッション、デジタル機器、そしてアナログ・レコードを使用し、広大なサウンド・スケープを創作するミュージシャンへと成長した。そしてL.A.で最もエキサイティングなレーベル、フライング・ロータス主催
の唯一の女性アーティストとなる、その後'10年にはRed Bull が主催するミュージック・アカデミーRed Bull Music Academyへ参加。ここ日本にもLow End Theory Japanの開催に合わせて来日を果たした。その可憐な見た目も手伝ってかまたたく間に注目のアーティストとなる。温かく、ぼんやりとした楽曲、最も奇妙で美しい夢の世界を再現したサウンドトラック、これがタイトル『Creature Dreams』の由来だ。弾むようなベース、優しく透きとおるヴォーカル、まさに本作は女性らしい温もり、力強さ、そして創造力の両方が満たされた作品なのである。
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