HMVインタビュー:スティーヴィー・ホアン
2011年6月14日 (火)
日本のインディR&B・シーンを変えた男と 言っても過言ではないイギリスはロンドン出身のアジア系シンガー、スティーヴィー・ホアンも今回のニューアルバムで通算4枚目。 口コミ王子・・・という肩書きも必要なくなった彼が、今、新たなステップへと踏み出す。
- --- 前作にあたる『All Night Long』そして『No Coming Back』を振り返ってみてどうですか?
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多くのシンガーたちがアルバム1枚すら出せない中、3枚ものアルバムを出せたという事は夢のようです。多くの人に僕の曲を聴いてもらえて、僕の物語を共有してもらえることは素晴らしい体験ですね。 『All Night Long』は僕にとって大切なアルバムです。このアルバムは今までよりポップで日本での僕の知名度が上がりました。『No Coming Back』はすごくいいボーナストラックを収録したスペシャル・エディションです。過去のアルバムには誇りを持っていますし、たくさんの知識と経験を得ることができました。そしてこれからも今まで同様に向上していければと思っています。
- --- マーキュリーとの契約に関して聞かせて下さい。またそこで学んだことはありますか?レッドワンとのコラボや、ロバート・オートンのミックス、リアレンジについてはどう思いましたか?
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マーキュリーと仕事をした時間はとても良い経験になりました。すごく良いPVを撮ったり、全国ツアーをしたりと貴重な機会を与えてもらいました。ただ良くなかったことは、僕が今までやってきた音楽のやり方に自由を貰えなかったことです。僕はインディーアーティストとしてスタートしたので、音楽のスタイルに関して自分で決めることに慣れていましたが、彼らはUKマーケット用に僕を変えたかったのだと思います。そこがうまくいかなかったですね。でもメジャーレーベルと契約する経験ができたことは良かったと思っています。RedOneやRob Ortenと仕事ができたことは素晴らしい経験でした。彼らは世界で最も優れたプロデューサーとエンジニアの2人ですから。彼らからはたくさんの事を学びました。でもダンス・スタイルの曲は、あまり僕には合わなかったかな。R&Bのようには。僕のベスト曲はR&Bスタイルだと思いました。
- --- 新作を制作する上で思い描いたコンセプトを教えて下さい。
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このアルバムにはいろいろな曲がミックスされています。様々な音楽スタイルが出来るということを証明して見せたかったのです。と同時に昔からのファンが喜んでくれるような本物のR&Bもあります。僕は一人で音楽を作っているので、いつも向上するように努力しています。 世界中の最新サウンドを取り入れたアルバムを作りたかったので、Michael JacksonからLady GAGAまで様々な音楽を聴いてインスピレーションを受けました。音楽業界は常に変化していて、 UsherやNe-Yoでさえダンス・ソングを作っている。R&Bだけをやっているわけにはいかないのです。いろいろなスタイルをミックスして、子供から大人までエンジョイしてもらえるようなアルバムを作りたかったです。
- --- 「All Around The World」をカヴァーした理由を教えて下さい。原曲への思い入れについてや工夫したこと、May.Jとのコラボレーションについて教えて下さい。
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「All Around The World」のカヴァーは驚きのチョイスでした。僕もレーベルも、誰も思いも寄らないようなカヴァーをやりたかったから、いいアイデアでした。80年代の曲だから誰もが知っている曲でクラシックだけど、今までP.Diddy以外、ビッグ・アーティストは誰もカヴァーしたことがないのです。なので、これが初めての真のR&Bカヴァーということで、すごく良かったですね。Lisa Stansfieldのオリジナルや、Barry Whiteとのコラボレーションも大好きでした。彼らのヴォーカルはすばらしく、80年代のすばらしい曲です。でも今回、僕は2011年らしい新しいサウンドと新鮮なヴァイブを出したかったんです。オリジナルが持つ魔法を残しながら、僕のスタイルで新しい曲のようなサウンドにしたかった。May J.をフィーチャーしたのはすごく良かったです。彼女とは去年スタジオで仕事をした事があって、彼女はすばらしいシンガー。この曲は彼女の声にフィットしたと思います。僕たちの声もお互いによく合うと思いますよ。
- --- 「Fight For You」ではTOTOの「Africa」を引用してますが、これについてはどうですか? またゲスト参加したアイヤズについても教えて下さい。
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「Africa」は僕の最も好きな曲のひとつです。パワフルな曲で、コーラスが素晴らしい。このコーラスを自分の曲の中で使いたかったので、周りから反対されても好きな女の子といっしょにいるために、彼女のために戦うという歌詞を書きました。曲のコンセプトは全く違うものに変更しましたが、「Africa」のコーラスに完璧にマッチしました。Iyazとは去年RedOneと仕事をしていた時に会いました。彼はとても良い人で、ツイッターのネームを聞かれて、出来たら一緒に曲を作ろうという話をしました。早速彼にトラックを送ったら、気に入ってくれました。この曲を書いた時にIyazに歌ってもらえたら良いと思ったことを覚えています。だから彼をフィーチャーできた事はとても嬉しいです。
- --- シングル曲について教えて下さい。アルバム・タイトルは『Summer Love』ですが、具体的にイメージした夏がありますか?また、今まで行ったことのある街、国だと、どこの夏が良かったですか?最後に貴方にとって思い出深いSummer Tuneを教えて下さい。
「Summer Love」はアップビートの気持ちが良い曲です。この曲を書いた時、聴いてくれる人に夏を思い起こしてもらいたいという気持ちでした。 ムードを作るためにカラフルで明るいサウンドを使ってプロデュースしました。 夏にスペシャルな人と過ごした時間を思い出し、その時にもう一度戻れたらと願う曲です。 アルバムのイメージは、暑い日にリラックして楽しい時間を過ごしながら車の中でかけられるような感じですね。 今まで、夏が良かった場所は・・・去年のロサンゼルスはいい感じのサマー・ヴァイブを感じました。 あと東京の夏はいつも活気がありますね。特に夜のクラブシーンはね。好きな曲はWill Smithの「Miami」!これを聞くと暑い夏の日とビーチが思い浮かぶよ。
- 新譜Summer Love
- 2008年の日本デビュー以来、「This Is Me」、「All Night Long」、そして「No Coming Back」と3作のアルバムを送り出し、また東方神記のカバー等でおなじみのR&B界の口コミ王子ことスティーヴィー・ホアンの通算4枚目のニュー・アルバム。今作では「This Is Me」や「All Night Long」で表現した日本でも特に人気の高い方向のサウンドに『原点回帰』!胸キュン系美メロはもちろん、夏に向けたキャッチーな楽曲が満載!リード曲「Summer Love」には心地よいラップが折り混ざり、またTOTOの大ヒット曲「Africa」をベースにした「Fight For You」では「Replay」等のヒットで知られるIyazをフィーチャリング。ボーナストラックにMay J.との共演曲収録。
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- Summer Love
Stevie Hoang - 2011年7月13日発売
- Summer Love
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- Unsigned (輸入盤)
Stevie Hoang - 2011年4月発売
- Unsigned (輸入盤)
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- No Coming Back
Stevie Hoang - 2010年7月発売
- No Coming Back
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- All Night Long
Stevie Hoang - 2009年9月発売
- All Night Long
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- This Is Me
Stevie Hoang - 2008年6月発売
- This Is Me
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- Biography
Lisa Stansfield - 2003年2月発売
- Biography
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- Africa: The Best Of Toto
TOTO - 2011年3月発売
- Africa: The Best Of Toto
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- Replay
Iyaz - 2010年6月発売
- Replay
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- Big Willie Style
Will Smith - 1997年11月発売
- Big Willie Style
- 関連サイト(外部サイト)