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HMVインタビュー: Japanese Popstars

Monday, March 7th 2011

interview

The Japanese Popstars

ジョン・スペンサー、キュアーのロバート・スミス、グリーン・ヴェルヴェットといった豪華ゲスト陣を迎え、更なる進化を遂げた2ndアルバムをリリースする、ライブ・エレクトロニック・バンド The Japanese Pop Starsのメンバー、Gareth Donoghueに伺いました。

自分達の為にも、リスナーの為にも、前進して、それが結果として成功すれば良いと考えていた。


--- まずは簡単に自己紹介をして頂けますか?

Gareth Donoghue: 僕の名前はGareth Donoghue。ここ4−5年は北アイルランド出身のグループ、The Japanese Pop Starsの1/3を担当しているよ。 それ以前の僕の人生は今と全く違っていて、僕はコンピューターソフトを教える講師の仕事をしていた。音楽は単に僕の趣味で、普段の仕事を終えてから、DJをしたり、夜に曲を書いたり、編集したりしていたんだよ。それが本職になって、今に至るというわけさ。今は毎日がとても楽しいよ。

--- コンピューターの会社にいたんですか?

Gareth Donoghue: コンピューターソフトを教える仕事をしていたんだ。だからThe Japanese Pop Starsとしてショーをやり始めた頃は、週末ショーをやる為に遠征して、月曜の朝には30名の研修生にコンピューターソフトを教えるために地元へ戻る、という生活を送っていた。今とは全く違うライフスタイルだったよ。

--- 今作は、新しい挑戦が盛り込まれた素晴らしい作品になっていると思いますが、アルバムを完成させた今、率直な感想を聞かせて下さい。

Gareth Donoghue: 2ndアルバムで僕たちの絆はさらに深まったと思うよ。僕たちは2ndアルバムをリリースするという、バンドとしては難しい時期にいたけれど、なるべくそれを意識しないようにした。1stアルバムを作っていた時は、僕達は全員フルタイムで別の仕事をしていたから、作詞や作曲ができるのは夜や週末だけだった。だからアルバムに満足できるだけの時間を費やすことができなかったと感じた事もあった。特にヴォーカリストを起用して曲を作るという余裕は、あまりなかった。それでも1stアルバムの仕上がりには満足しているし、誇りに思っているよ。だけど2年くらい前、今までやっていた仕事を辞めて、フルタイムのミュージシャンとして音楽活動に専念できることになってからは、自分達のサウンドをさらに進化させて、アルバムもより磨きをかけた作品にしたいと心から思っていたんだ。2ndアルバムの為に、少なくとも50−60曲は作ったよ。僕達は、時間を自由に使えるようになったから常に作曲をしながら、より良いアイデアをどんどんまとめていった。今回、ヴォーカリストと仕事をするのは僕達にとっては大きな挑戦だった。今まで独学でダンスミュージックの制作をやってきて、実際のところ自宅で音楽を作っていたからね。各自、自宅に小さなスタジオがあって、僕らの制作活動はほぼそこで行われてきた。だから、ヴォーカリストと共演するのは、自宅でインストのダンスミュージックを作る事とは全く違った経験だった。でもグループ皆でその過程を学ぶ事ができたし、将来の活動へ向けての貴重な糧となったから良い経験だと思っているよ。だから僕達は自分達が達成してきたことを、とても誇りに思っているし、次の3rdアルバムに向けて取り掛かる準備も既にできているんだ。

--- 今作にはジョン・スペンサー、ロバート・スミス、グリーン・ヴェルヴェット等ビッグなアーティストが参加していますね。参加アーティストはどういう視点で決めたのでしょうか?また、レコーディング時に印象的だった出来事、ハプニングなどがあれば教えてください!

Gareth Donoghue: グリーン・ヴェルヴェットは同じクラブのイベントでプレイすることがあって、彼はとにかくクールな奴だったから、いつか一緒に仕事ができたらと思っていた。そんなある時また同じ場所でプレイする機会があったから、僕達は「一緒に曲を作りませんか?」と聞いてみるぞ!と気合を入れていたんだ。イベントが終了し、みんながリラックスしている雰囲気の中、機材の片づけをしていた。そこで僕達は彼に近づいた。すると彼は僕達にこう言ったんだよ。「お前ら最高だよ!今度、一緒に曲を作ろうぜ!」て、本当にびっくりしたよ!

ジョン・スペンサーとのコラボにも裏話があるよ。「Destroy」という曲を書いていたときに、いつものように「この曲は誰のヴォーカルをのせるのが良いかな」と皆で考えていた。とりあえず彼に曲を送ることにした。曲のタイトルは「Destroy」というんだけど、僕らのマネージャーがジョン・スペンサーに曲を送るとき、メールの標題に「Destroy John Spencer (=ジョン・スペンサーを破壊せよ)」と入れたんだ。だから、ジョン・スペンサーがメールを受け取ったとき、ウィルスかと思ってメールを開くのが恐ろしくなってしまったと言っていた(笑)。でもね、ちゃんとメールを空けてくれて、曲を持ってスタジオ入りして、「Destroy」のヴォーカルをのせて曲を返してくれた。曲を聴いたときにはびっくりしたよ。僕らが想像していたものとまったく違う仕上がりになっていたからね。

--- 今作のアルバムの制作期間はどのくらいかかったんですか?

Gareth Donoghue: 僕達は2008年からずっとツアーをしていて、ツアー中にもアイデアは色々出てきたりしていたんだ。アルバムを完成させたのは約1年前かな。ただ完成させてからも、他の曲を加えたり、レーベル移したりしていた。本当は去年アルバムをリリースする予定だったんだけどね。(笑)

--- 作曲はどんな工程で進めているんですか?

Gareth Donoghue: 僕は夜ギグをやると体内時計がすぐに狂ってしまう体質で夜中に眠れなくなってしまうんだ。特にヨーロッパでやるショーは夜遅いものが多いからね。だから、ギグが終わってアイルランドに戻ってきてからも夜中に起きていて、夜作業をすることが多い。僕は夜の方が、仕事が捗るんだ。新しいアイデアを練っていき、それがたとえ30秒のループであっても、メンバーに持って行って「このループどう思う?このアイデアは発展できそうかな?」と提案するんだ。Garyは体内時計を元に戻すのが上手だから、僕とは逆で、昼間に曲を書く。そして僕は夜に書く。こんな流れだよ。 僕とGaryは実は違う街に住んでいて、お互いの家は1時間15分くらい離れている。だからアイデアはEメールで送りあって、ある程度アイデアが集まったら、彼が僕のスタジオに来るか、僕が彼のスタジオに行くかして、一緒にアイデアを発展させるんだ。

--- 少し離れた場所に住んでいるんですね。プライベートでもメンバーとは仲良し?

Gareth Donoghue: うん。そうだよ。それがバンドの絆を強くしていると思うんだ。僕はDekkyとはバンドを通じて出会ったけど、昔から知っている様な感じがする。Garyとは音楽を始める前から友達だった。だから僕達の関係は基板がしっかりしている。そういうバンドは、他のバンドよりも有利だと思うんだ。特にバンドメンバーの一人が落ち込んでいる時なんかは、友達として話を聞いたり話し合ったりすることができる。僕達はバンドメンバーであるよりも先に友達だからね。僕達はこの事を忘れずに活動していきたいと思っている。

--- バンドメンバーで一緒に遊んだりしているんですか?

Gareth Donoghue: もちろんだよ!!!お互いの街にいる時は一緒にクラブに行くし、お互いの街のシーンを知るのも大事だと思っている。僕はクラブやバーに出かけるのが大好きだし、僕が住んでいるベルファストには多くのDJやプロデューサーの友達がいる。そういう友人のショーを観に行くのも大好きだよ。あとはプレイステーションもよくやっていて、Garyはサッカーのゲームが好きだからプレステで彼とサッカー対戦する時もあるよ。だからバンドメンバーとは色々な事をして楽しんでいるよ。

--- 今作は豪華コラボレーター参加等、新しい挑戦が盛り込まれた作品でしたが、次はどんな作品を作りたいですか?どんな事にチャレンジしたいですか?

Gareth Donoghue: バンドの次のチャレンジは、このアルバムをベースにツアーをするということだね。実際のところ、ツアーは既に始まっていて、一昨日ヴォーカリストと一緒にライブパフォーマンスをやったんだ。UKのテレビ番組用の収録で、Editorsのトムと一緒にステージでライブをやった。僕達にとって全く新しい体験だったし、トムにとっても全く新しい体験だった。これからの夏のフェスに向けて僕達が力を入れていきたいのは、アルバムにフィーチャーされているアーティストを僕たちのツアーに一緒に連れて行くということなんだ。夏以降は、3rdアルバムの作成に取り掛かろうと思っている。次のアルバムで歌って欲しい人達が候補として何人かいる。僕達は新しい音楽をたくさん聴いているから、今後活躍しそうなアーティスト達をたくさん知っている。ヴォーカリストとコラボするのは、メンバーの皆がこれからも続けていきたい事だと考えている。ヴォーカリストとコラボすることで、曲をさらに高い次元へレベルアップさせることができるから。The Japanese Pop Starsはインストの曲ももちろん書き続けるよ。でも現在の方向性としてはセカンドアルバムをさらに進化させて、3rdアルバムが出る頃には僕達がまた1年分、賢くなり、腕を上げたプロデューサーになれていれば良いと思っている。サウンドを発展させていくということが大事なんだ。セカンドアルバムを作っているときに意識したのが、ファーストアルバムのような作品を再び作らないようにしよう、ということだった。自分達の為にも、リスナーの為にも、前進して、それが結果として成功すれば良いと考えていた。

--- 貴方が今一番オススメしたい3曲を教えてもらえますか?

Gareth Donoghue: まず1曲目は『Song for Lisa』という、僕達のセカンドアルバムからの曲。リサ・ハニガンというアイルランド出身のシンガー・ソングライターとコラボした曲で、僕にとってはとても特別な曲なんだ。それに曲の仕上がりにも非常に満足している。
2曲目はザ・キュアーの『Disintegration』というアルバムからの「Disintegration」という曲。僕は昔からザ・キュアーの大ファンだった。僕たちのマネージャーがザ・キュアーの熱狂的ファンということもあって、ここ数年間は特にザ・キュアーの後期の作品を聴いていたんだ。ロバート・スミスが僕たちのアルバムに参加してくれたことは本当にエキサイティングな出来事だったし、「Disintegration」はザ・キュアーの曲の中で僕が一番好きな曲なんだ。
3曲目は「Fall」という曲で、ダフト・パンクが映画『トロン』のサウンド・トラックとして作った曲。1分30秒の短いエレクトロニカの音楽なんだけど、とても強烈な感じがして『トロン』のサウンド・トラックの中でも特に目立っていた。

--- 色々質問に答えて頂いてありがとうございました。日本のファンへ一言メッセージをお願いします。

Gareth Donoghue: 皆さんが僕たちの新譜を気に入ってくれると良いと思っています。なるべく早いタイミングで、クラブイベントやフェスなどを通じて、皆さんに会いに行こうと思っています。そして、皆さんとまた一緒にパーティできる日を心から楽しみにしています。

新譜Controlling Your Alleglance / The Japanese Popstars
”ジャスティスへの返答”とシーンを騒がせたアイルランド出身のライブ・エレクトロニック・トリオによる2年ぶり2枚目となるニューアルバムが遂に完成!ジョン・スペンサー、キュアーのロバート・スミス、グリーン・ヴェルヴェットなどの超豪華ゲスト陣を迎え更なる進化を遂げた強力サウンド炸裂の一枚!!



profile

THE JAPANESE POPSTARS
(ザ・ジャパニーズ・ポップスターズ)

名前のインパクトもさることながら、つくりだすトラックも攻撃的なザ・ジャパニーズ・ポップスターズ。ティム・デラックス、エロール・アルカン、ダレン・エマーソン、2Many DJs等数多くのアーティストから熱い支持を受けている、北アイルランド、デリー出身のライブ・エレクトロニック・トリオ。ギャリー、デッキー、ギャレスの3人は、2006年にインディ・レーベルから2枚の作品をリリースし、それが成功を収めると、そこから急激な早さでキャリアを積み重ねていった。バンド結成から約5年、彼らはダンス・ミュージック界の大物アーティストたちをも脅かす存在へと急成長を遂げた。
前作『We Just Are』をリリースしてからの2年間で、彼らは様々なダンス・ミュージック・アワードを受賞し、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ等、各国の大型フェスティヴァルに出演。ここ日本にも、GAN-BAN NIGHT 08、FUJI ROCK FESTIVAL 09で来日し、多くのファンを熱狂させたのは記憶に新しい。ライヴ・パフォーマンスで強烈な印象を残す一方、その合間を縫って2ndアルバム『Controlling Your Allegiance』を完成させた。

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