みひろの自伝が映画化！『nude』

2010年11月29日 (月)

ふつうの女の子”ひろみ”から国民的AV女優”みひろ”へ･･･。AV女優の道に踏み込んだ不安と葛藤。衝撃の告白が完全映画化！

2010年6月、”みひろAV引退”というニュースが駆け巡った。次から次へと新人がデビューし、女優の命は1～2年が通例の狭く険しいAV業界において、みひろは長期に渡り第一線で活躍し続け、映画や舞台、深夜番組などにも出演している、国民的AV女優。彼女が今まで語ることのなかったAV女優の道を選んだ真相、そこに秘められた不安や葛藤を赤裸々に書き下ろした私小説「nude」。発売されるや否や、若い女性を中心に大反響を呼び、コミック化、そして、待望の映画化になった。守りに入りがちなこんな時代だからこそ、夢を叶えるため、苦しい現実にも耐えながら頑張り続ける彼女の姿に深く感銘を受けるだろう。

nude

幅広い役柄に挑戦し続ける若手実力派女優、渡辺奈緒子が体当たりで挑む！

みひろ役を演じるのは『東京大学物語』（06）にてデビュー、窪塚洋介がカメラマンを務めた「月刊渡辺奈緒子」（新潮社）が話題を呼び、『リアル鬼ごっこ2』（10）、北野武監督作品『アウトレイジ』（10）など、話題作の出演が相次ぎ、本作が映画初主演となる渡辺奈緒子。体当たりの演技に加え、主人公の複雑な心理描写を見事に演じきった。また、みひろをスカウトする柄本役には、名脇役として活躍中の光石研。さらに、親友のさやか役には『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』（07）、『悪夢のエレベーター』（09）の佐津川愛美、恋人の英介役を『ガチンコ疾走上等』（10）で主演を務めた永山たかしなどが顔を揃える。

監督は『童貞放浪記』（09）や『結び目』（10）など、人の心情を描くことに定評がある、小沼雄一。一人の若い女性が悩みながらも自ら決断し、前を向いて歩いていく姿を丁寧に描き出した。

『nude： Blu-ray』

【映像特典】
メイキング、初日舞台挨拶、一般試写会、劇場予告編

『nude： DVD』

【映像特典】
メイキング、初日舞台挨拶、一般試写会、劇場予告編

※内容はすべて予定です。変更になる可能性がございますので予めご了承下さい。

STORY

わたしは今日、セックスに嘘をついた。

新潟の高校を卒業し、大親友のさやかと別れ、上京して空港の警備員として働くようになった山瀬ひろみ。芸能人になりたいというおぼろげな夢を持ちながら、東京で大学に通う恋人の英介とも仲良く暮らしていた。ある日、スカウトマンらしき男が若い女性に声をかけているのを見かけたひろみは、自ら彼に近付きスカウトされる。舞い上がって話を聞きに行くが、それは実はヌードモデルへの勧誘だった。はじめは受け入れられなかったが、今の仕事よりは少しでも夢に近付くのではと思い、空港の仕事をやめ、AV出演はしないことを条件にヌードモデルになることを決意する。はじめは戸惑いながらも、周りのスタッフのプロフェッショナルな対応、そして今まで経験したことのないスタジオ撮影が、少しずつ楽しくなっていく。だが、”みひろ”という芸名を付けてもらい、仕事に誇りを持ち始めた矢先、同棲を始めた英介に自分がグラビアを飾った雑誌が見つかってしまう。地元でもヌード写真が出回り、親友のさやかからは「あんた最低だね」と言われる。苦しい時にこそ近くにいて欲しい人、理解して欲しい人たちからも、だんだんと孤立していってしまう。

Vシネマの仕事が徐々に増えていき、あくまで演技の延長と考え「カラミ」という裸での擬似セックスシーンも沢山こなしていくひろみ。そんな中、裸の仕事を続けていることを言えないまま、彼氏からプロポーズされる。嬉しい半面、せっかく掴んだチャンスを棒には振れず、一人悩む日々が続いていく。ヌードとVシネマの仕事をこなしていくが、ある日大物プロデューサーから「きみは中途半端だね」と、AV出演を勧められる。悩み、苦しみながらも、知名度と人気を得るためにAVに出演することを一人で決めてしまうひろみ。「絶対に絶対に絶対に有名人になってやるんだ」。その決意は、決して揺るがないものだと思っていた。しかし、その決断の先には、想像をはるかに超えた試練が待ち受けていたのであった･･･。