今、アジアが熱い！

2010年11月1日 (月)

かつては、アジア出身/アジア系アーティストが、世界で成功を収めるのは難しいと言われていたこともありましたが、昨今の活躍は目を見張るばかり。こちらでは、世界を相手に堂々とヒットを飛ばし、評価されているアジア系アーティストをご紹介。さらに、巷で空前の大ブームとなっているK-POPシーンの中でもUSシーンとリンクする注目の才能をごく一部だけですが、ピックアップしてみました。

海外で高い評価のアジア系アーティスト

まず、何といっても今一番旬なのは彼ら、Far*East Movment（ファー・イースト・ムーヴメント）でしょう。ジャパニーズ／チャイニーズ・アメリカンのケヴ・ニッシュ、コリアン・アメリカンのプログレス＆Jスプリフの3人のＭＣ、そしてフィリピーノ・アメリカンのDJ＝DJヴァーマンの4人からなる彼らは、あのレディ・ガガに才能を認められ、彼女のレーベル、チェリー・トゥリーからメジャー・デビュー。ガガの日本公演にも同行し、注目されておりましたが、アルバムからのリード・シングル「Like A G6」が、なんと ビルボード・チャートでNo.1を2週連続獲得し、iTunesでも爆裂ヒット。全米中にいるアジアン・アメリカンの後押しも得て、大ブレイクを果たしております。

charice

続いて日本でも話題を呼んだフィリピン出身の新・歌姫、Charice（シャリース）。動画投稿サイトに上がっていたパフォーマンス映像をきっかけにアメリカのトーク番組に出演。それを見ていたデヴィッド・フォスターがワーナー・ブラザーズとの契約を橋渡し、自らもプロデューサーとしてアルバム制作に関わることに。その全米デビューアルバムが、なんと全米チャートで8位を記録。トップ10入りはアジア人初の快挙となりました。先日のデヴィッド・フォスターの日本公演でゲスト出演し、その圧倒的な歌唱力で次世代のマライア、ホイットニーと絶賛され、人気再燃！来年には待望の単独コンサート決定！

24karate

日本のヒップホップ・シーンも負けてません。かつて、ジェイ・Zやキャンプ・ローの作品で手腕を発揮していたプロデューサー、スキー・ビーツが、ジェイ・Zやカニエ・ウェストらを輩出したロッカフェラ・レコードのCEOとして知られていたデイモン・ダッシュのレーベルからリリースした『24 Hour Karate School』。カレンシー等、今後、シーンを牛耳る気鋭MC達を集めた強力盤としてヒップホップ・ヘッズ達の間で話題になりましたが、その『24 Hour Karate～』の日本バージョンが発売。USバージョンと同じスキーのビートを使い、韻踏合組合やSEEDA、般若、ZEEBRAといった日本のMC達がラップしたこの作品は、オリジナルとはまた別の新たな魅了を吹き込んだ1枚として話題沸騰。メジャー/インディー/国境という垣根を超えたところで、大きなムーブメントが起きております。

巷で話題のK-POPシーン！

先日、日本デビューが決定した最も話題の女性4人組、2ne1（トゥエニーワン）。これまでの韓国の女性グループにはないパワフルさとパフォーマンスで人気のある彼女達。なんとあのブラック・アイド・ピーズの中心人物Will I Amもお気に入りだとか。特に本国のサウス・ヒップホップのビートを取り入れた「Fire」のストリート・バージョンはヒップホップ/R&Bファンからも絶賛されるなど、ワールドワイド・デビューに最も近い女性グループかも。今後、要注目の存在です。

jyj

圧倒的な人気を誇ったグループ東方神起のユチョン、ジュンス、ジェジュンの3人組、JYJ。彼らが先日、世界デビューしたのは既にご存知の通り。英語アルバム『The Beginning』には、今最も音楽シーンが注目しているラッパー/プロデューサーのカニエ・ウェストと、マイケル・ジャクソンやブリトニー・スピアーズ、ディスティニー・チャイルドの楽曲を手がけたロドニー・ジャーキンスが楽曲を提供ということで、アメリカのビルボードのオフィシャル・サイトに取り上げられたほど。

R&B

	Wonder Girls
	シングル「Nobody」がBillboard Hot 100で76位に。ジョナス・ブラザーズのツアーでオープニングアクトも務めた。

	パク・チニョン
	Rain（ピ）やWonder Girlsを世に送り出した韓国のTeddy Rileyと絶賛されるプロデューサー。CassieやWill Smithも手がけたことも。

	テヤン (BIGBANG)
	BIGBANGのテヤンはソロでインターナショナル・デビュー済み。メイントラックはTeddyのペンによる英語詞の「I'll Be There」。

	G-DRAGON (BIGBANG)
	大人気グループBIGBANGのメンバーのソロ・コンサートの模様を収録したライブCDについているボーナスCDにはあのFlo Ridaが参加。

	4Minute
	韓国の血を引くR&Bシンガー、Amerieの最新アルバムの韓国盤にK-Popガールズ・グループ4Minuteが参加。

	Jay Park (パクジェボム)
	元2PMのジェボムことJay ParkのソロEPでは、全米No.1ヒットとなったB.o.Bの「Nothin' On You」をカヴァー。

HIPHOP

	Psy
	韓国の鬼才ラッパーが4年ぶりに放つニューアルバム。YDGとの曲が鬼ヤバ。

	San E
	JYPレーベルが送り出した新人ラッパー。かなりUS志向。ミクステも出しているようです。

	DJ DOC
	アルバムを出せば100万枚越となる韓国ラップ・シーンの重鎮。

	E.Via
	韓国では珍しい女性ラッパー。萌え系ルックスと超高速ラップの組み合わせがクール。

	Jinusean
	残念ながらアルバムは全て廃盤ですが、SnoopやWarren G、Cypress Hillと共演経験あり。ウェッサイファンは要チェック。

	Seo Taiji and Boys
	韓国シーンのカリスマSeo Taijiが92年に結成。Cypress Hillに影響を受けたミクスチャー系ヒップホップで当時絶大な人気を誇る。