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彼女は本気のメタル好き!!

IRON ANGEL

Saturday, September 18th 2010

Ancient Myth

Profile / ANCIENT MYTH


東京出身。2002年結成。バンド名は「古代神話」の意。
シンフォニックなキーボードをフューチャーし、クラシカルかつ印象的なメロディーと哀愁を感じさせる楽曲を特徴とするヘヴィ・メタル・バンド。
ゴシックな要素も併せ持ち、現在は細分化されつつあるヘヴィ・メタルのジャンル分けの中では「シンフォニック・メタル」がその音楽性を指す時に最も似つかわしい。Michalは2007年に脱退した前任Vo、旭に変わって2008年1月に加入したヴォーカリスト。彼女が加入後リリースされた 1stシングル「AURORA」を発表して以降、バンドは積極的なライヴ活動を重ね、2010年8月には初の主催となる3マン・イヴェント「Trilogy of Fate」を大成功の内に収める。そして10月10日にバンド初のフル・アルバムとなる「Astrolabe In Your Heart」が発売決定!!

第一の書 『メタラーを象徴するもの』

HMV ONLINE をご覧のみなさん、はじめまして。
麗しく華やかなコラムが並ぶ中、いきなり真っ黒な写真、そして三文小説みたいなタイトル(笑)で参加させていただきます、
ANCIENT MYTH の Michal と申します(・ω・)

あ! 待って! 私…怖い人じゃないですよ。
写真やタイトルはアレですが、ガチ悪魔崇拝者でもガチ女王様でもないので、ブラウザのバック・ボタンは押さないように (´・ω・)

…ところで、モニターの前の貴方はどんな方なのでしょう (・ω・)?

やっぱり「666」に反応したり、着る服が黒くないと落ち着かなかったり、
写真を撮る時のピースがメロイック・サイン |m| だったり、「ヘビメタ」という略し方に疑問を感じていたり、
仕事で許されるなら髪や髭を伸ばしたい(または憧れる)、そんな方だったりするのかしら?

上記の私の想像は、私がメタルを聴くようになってから出会ったメタラー(メタル愛好家)さんたちの統計から導き出したメタラー像です。
あながち、間違ってはいないはず (・ω・)!

メタルは一種の宗教で、ハマればハマるほどに抜け出しにくくなり、
気付けばあまたの神々(バンド)の聖典(CD)にお布施し、集会(ライヴ)に足を運んでしまう…
不景気なんて関係ない、そんな熱い信者が集う特殊な音楽だと思っているのは、きっと私だけではないはず。
信仰なんてものを忘れがちなこの日本に於いても、天使や悪魔、ドラゴンを信じているピュアな魂を持った人たちが多いのも、 メタルならでは…じゃないかしら?

少し前、デス・メタル・バンドを題材にしたカルト的人気を誇る「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」がとっても流行しましたが、
あの漫画は、作者がメタルを知らないだの、馬鹿にしてるだのという意見もありますけれど、
私はアレのおかげで「メタルの特殊性」が世の中に浸透してくれたんじゃないかなー、と思っています。
特殊だからこそ、漫画にした時(もちろんデフォルメされていますが)にとってもインパクトがあって、とっても面白くなったんじゃないかなって。
もちろん、作者の方の才能があったのは大前提として!

このタイトルをつけたのは、メタルの精神性の一部であると私が感じている、
「アンチ・クライスト=マジョリティに対抗するマイノリティの気概」をはじめとする
「メタルを愛するということ」について、私が感じていることを、恐れ多くも語らせていただこうと思いついたからです (・ω・)

今回はコラムの内容についての説明でいっぱい書いてしまいましたので、語りは次回からということで…。

あまり長くなってしまうと、みなさんの目を疲れさせてしまいそうですからねー (´・ω・)
っていう言い訳で、よろしいでしょうか?(よくない!)

さて、初っ端から宣伝をさせて頂くなんて、恐縮ではございまするが…
来たる10月10日に ANCIENT MYTH 初のフル・アルバム、 『Astrolabe In Your Heart』 をリリースします (*・ω・)ノ

結成から7年、活動休止や度重なるメンバー交代という困難をくぐり抜け、ようやく発表することができます
(ちなみに、私とNaokiは2008年1月、YURIは2009年6月加入)。
同日には、目黒ライブステーションでレコ発ライヴを行ないます ヽ(・ω・)ノ
この日はMinstreliX、KNIGHTS OF ROUND、Mary's Blood、一日限りの復活を果たすNOVA-ERAという豪華なラインナップです!
他のバンドを見にいらっしゃるついでに、新曲を聴いていってください (*・ω・)
これまでに発表されている正式音源からの想像を、きっと良い意味で裏切ると思います。

これまでの ANCIENT MYTH にはキャッチーさは少々足りなかったように思いますが、今回は「印象に残るタイトル曲を作ろう!」ということで、
「いっせーの」でみんなそれぞれ曲を書いたのですが、まさかまさかの「全部、速い曲」になりましたw

速い曲、ゆったりな曲、重くて暗い曲、攻撃力の高い曲、癒し曲などなど、私以外の全員が2-3曲ずつ書いていますので、
とってもバラエティー豊かです。1曲でも、貴方の心に残ってくれますように…。

アートワークは前作 『Aurora』 に引き続き、私が担当しました。今回のコンセプトは「天体」です。
ブックレットは絵本を眺めるように見ていただけたら嬉しいな (*・ω・)

そうそう…アートワークと言えば!
メタルは「ジャケ買いする人が多い」(太っ腹ですよね!)ジャンルだとも思っている私ですが、美麗なアートワークと
耳を虜にする楽曲の両方を併せ持つバンドのCDも、 毎回独断と偏見で紹介させていただきます(*・ω・)

ではでは、第2回でまたお逢いいたしましょう!



HMV オリジナル特典 : Michal さん生写真!!

10/10発売の『Ancient Myth / Astrolabe In Your Heart』(BLRC00039)をお買い上げのお客様に先着で HMV オリジナル特典としてAncient Myth ヴォーカル、Michal さんの生写真!をプレゼントいたします!ご注文はお早めに!!
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 現在の女性Voバンド・シーンに影響を及ぼした(と、私は思っている)Evanescenceの元メンバー、メイン・ソング・ライターのBenを含む3人が新たに結成したバンド。いやあ、しかし意味深なバンド名です (・ω・;) 残念ながらまだ日本盤リリースは決まっておらず、オリジナル盤も2010年5月リリースにも関わらずその数ヶ月後に廃盤(!)となってしまい、現在は入手困難なデビュー・アルバムです。私も行きつけのお店では品切れと言われてしまったので、ネット通販でデジパック版を注文しました。

 たまたま輸入盤を見付けた、とおっしゃる方からクリア・ケースのヴァージョンを頂いたのですが、レーベルはどちらも同じUNIVERSAL REPUBLIC。廃盤になったのはレーベル移籍だとかなんだとか…ミステリアス、であります。
 どうでもいい話ですが、デジパック版の印刷の方がシアン(青系の色味)が出ていて、よりクールで冷たい印象。シアンって印刷に思ったように出辛い色なので、デジパック版の方がデザイナーさんの意図とするところなのかしら? ちなみに、こちらのデザイナーさん、AMORPHISやKATATONIA、OPETH、OVERKILLらのアートワークも手がけておられます。ギャラリー(http://www.seempieces.com)にはいろんな作品がありますよ!
 さらに余談ですが、ブックレットは歌詞が一切掲載されておらず、印刷は6面分(ブックレット分4ページ、CDトレイ分2ページ)のみというシンプルさ。これって私の感覚だとちょっとびっくりなんですが、日本とは違って歌詞がネットから拾えることが多い海外ならではなのでしょうか?(これがあちらの著作権保護法的にどうなのかは、わからないのですけども…)

 さて、そんな音楽とは別の話でだいぶ引っ張ってしまいましたが(笑)、肝心の楽曲の方はというと…もう1曲目をかけた瞬間から「あれ?これEvanescence?」と、ある種の禁句を思い浮かべてしまうほどのBen節炸裂です。元アイドルというVoのCarlyの声質も、中〜高音域あたりはAmyを彷彿とさせる部分があり、それがBenのメロディーに載るので余計に前バンドの影を臭わせてしまうわけですね。
 歌詞やタイトル、曲からは痛いほどの孤独、癒されない悲しみが伝わってきます。落ち込んでいる時…とことん落ち込んで、泣いて、発狂したい時にはもの凄くお勧めです。英語がわからなかったとしても、メッセージが目に浮かぶような楽曲揃いですよ。「ゼロ」には何を掛けても「ゼロ」にしかならないけれど、Carlyが歌う「I」がマイナスの存在だとしたらきっと「You」もマイナスの存在で、否定×否定=肯定なのかな、とか勝手に推測(因みに、私は数学大嫌いです/笑)しちゃいました。

 ヨーロッパ産のゴシック・メタルに多いオペラティックな歌唱ではなく、表情豊かでロック!な歌唱、デジタルの無機質さ、Voを際立たせたバランスなど、個人的にはもっとGが重苦しくてもよかったかなーとは思いつつも、やはりアメリカ的ゴシック・メタルを確立した人たちが創ったんだなーと思えるアルバムです。ご本人達はゴシックでもメタルでもないと思っているかもしれませんけどね。
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 私にとって、なくてはならないバンド…「叙情派メタルの帝王」KAMELOT、9枚目のフル・アルバムです。いやー…前作『Ghost Opera』から3年ほど待たされ、その間に出た(日本未発売)『Ghost Opera: The Second Coming』も漏れなく買ってしまった私ですが、待ち切れない日本のファンの気持ちを察していただけたのか日本先行発売!!ということで…。なんでしょうねこの優越感…(笑)。マーキーさんありがとうありがとうありがとう… (;ω;)
 7枚目のフル・アルバム『The Black Halo』から(7枚目は6枚目の『Epica』のコンセプトを引き継いだアルバムだったけど)、アートワークを含めたバンドの世界観がぐぐっとダークな方向へ傾きだし、プログレッシヴな要素も深くなった彼ら。7枚目、8枚目、9枚目とその世界観は一層深化していったので、もう彼らをただのシンフォニックなメロパワだと思っている方は少なくなったでしょうか?
 失礼ながら、『The Fourth Legacy』までは所謂ありがちなメロパワ系のジャケットでしたが(と、言いながら、私がKAMELOTにハマったキッカケは『The Fourth Legacy』です/笑)、今作のジャケットはダーク、オカルト、ゴシック好きな方には身悶えしちゃいますよね。つい最近、私はOMEGA LITHIUMというインダストリアル・ゴシックな女性Voに激ハマりしたのですが、そのアートワークと非常に似ているなーと思ったら、同じデザイナーさんだったよ!(笑)
 気になった方は「seth siro anton」で画像検索してください(彼の公式サイトは、訪れてみましたが工事中でしたので…)。ちなみに、グロ注意…です! でも、ゴシック、ブラックなメタルが好きな方は、いくつか知っている作品を見付けられると思います。

前作『Ghost Opera』も暗黒な香りがしましたが(今作とは違うデザイナーさんです)、今作のダークさには到底敵わない! 透明感はかなり薄れ、頽廃度満点です(惜しむらくは、メンバー・ショットが「わざとなのだろうけど」他のグラフィックスに比べて解像度が荒いように見えてしまうこと)。
 それにしても、前作にも今作にも、東洋人と思しき・またはオリエンタルさを感じさせる女性が描かれているのですが、これって日本のファンへのアピールとして受け取って良いですか (・ω・)?
 アートワークのダークさ増加度に比べると、楽曲のダークさ増加度はそれほどでもないのですが、毎度毎度彼らが新しく取り入れてくる「何か」にはドキドキさせられます…今回は「デジタル度」、かな? この「デジタル度」はサウンド・エフェクト類をはじめ、アナログの存在であるバンド・メンバーに「異世界感を与える」もの全てを指します。複数の音や声がかなり複雑に絡み合っているのに、絶妙なバランスというか…単純に音楽的な部分でもそうなんですが、「各楽曲のキャッチーさ」から「アルバム全体のドラマ性」に重点をシフトさせていっているこのバンドには、とても大事な部分なのでしょうね、きっと。
 もはや恒例となったEPICAのVo:Simoneのゲスト参加に加え、今作も名だたるゲスト・ミュージシャンが参加しています。5曲目のGus Gソロは反則技やろー!とか、デス・ヴォイスのゲストとしてはSOILWORKのBjörn "Speed" Stridが参加していて、かつてのDIMMU BORGIRのShagrathも豪華でしたが…いやはやビッグ・バンドの交流とお金持ち度にはびっくり(赤裸々/笑)。Björnは「The Great Pandemonium」のPVにも出演していて、いや〜、このPV夜中に子供が見たら絶対トラウマになるよね〜っていうほど恐ろしい仕上がりです。これから観るよ、という方はちょっと覚悟してから観たほうがいいです。ノミの心臓な私(でもホラー好き…「ホラーだ」とわかって観ると大丈夫なのだ)はとりあえず飛び跳ねるハメになりましたぜ。
 恐らくPVは後発でどんどん新作が出るので(前作がそうだったので期待してます)。リリース後も目が離せないKAMELOT。…で、いつ、日本に来てくれるのかなー (;ω;)? 首をながーくして待ってますよお…!


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 私なんかが語るまでもない、「メタルってどんなバンドが居るの?」と訊かれたら必ず名前が挙るバンドのうちの1つ、大御所の9枚目にあたるフル・アルバム。恥ずかしながら、私、これまでBLIND GUARDIANを聴き込むというほどは聴いたことがなかったのです。えーと、実はジャーマン・メタル(10年前くらい、当時こう呼ばれていたバンドという意味合いで)にはそれほど魅了されず、その発展系と云えるシンフォニック・メタルには今も尚ハマっているわけですが、ハマったなーと思えるほどの作品はありませんでした。アートワークも「おおお!」と魅かれるほどのものはなく、ファンタジーを題材としていることは非常に伝わってくるのですが、ほら、10年くらい前というと丁度『A Night at the Opera』の頃ですね。耽美派な私には、ちょっと厳しかったの…あ、ファンの皆さん、石は投げないでー (;ω;)
 まあ、そんなお話はさて置き。しばらくの間、ゴシック/ダーク/シンフォニック/女性Voというカテゴリーに傾倒していた自分にとって、久しぶりの「わかりやすい」アルバムでした (・ω・)! あ、コーラス・ワークってこういうことなんだね、と申しますか、アルバムを聴いているとどこでお客さんがノってくるのかが超・想像できます(笑)。これ、ライヴで一緒に歌わないでいられる人って居るんでしょうかー…!?
 個人的には5曲目”Curse My Name”に痺れました! もともとアイリッシュ、ケルトといった「民族音楽×メタル」に弱いのですが、これまでに聴いてきたものの中でも群を抜いてかっこいいです。これは間違いなく大合唱ですよ。涙を流しながら! 一朝一夕の民族具合じゃないなー、と思ったら、彼らはトールキンの『シルマリル物語』を題材とした作品も出しているのですね。聴かなくては!
 楽曲解説や歌詞もきちんと読んでみると、いかに彼らがファンタジーの世界を学び、愛し、それを奏でているかがわかります。メタルの醍醐味は聴いておいしい、知っておいしい、深ーい味わいの音楽であると改めて思いました。今まで避けてきてごめんなさい。
 今や、ファンタジー・メタルの代表格となったRhapsody Of Fireは大げさすぎるなーとか、速すぎるなーとか、もっと「漢」度が欲しいと感じる方は 是非聴いてください。そしてスピーカーの前で、拳を握りしめ、その拳を天高く突き上げながら合唱するといいと思います。
 でね、でね、ゲーム・ヲタクな私としては「自由度が非常に高いRPG」と評判の『Sacred2』の主題歌として、1曲目の”Sacred World”が使われていることにも感動しました。数々のファンタジー作品からインスパイアされたメタル・バンドや楽曲は数え切れないほど存在すると思うのですが、映画やゲーム、アニメなどの他のメディアとコラボレーションしたものは本当にひと握りだと思うのですよ。ファンタジーから生まれた音楽がファンタジーの世界を形成する要素の1つに「還れる」なんて、まさに「冥利に尽きる」というヤツではないでしょうか。
 最後に、またアートワークの話に立ち戻って恐縮なんですけども、CGを駆使した豪華さに、「さすが大御所!」と唸らずにはいられませんでした。ブックレットの最後のページ、ミイラに見事になりきっているメンバーさん達も素敵です。これを見開きにしてほしかった(笑)。海外の方が作るアートワークの光の加減って、日本人が日本のモノだけ見てきたら絶対作れない独特の色合いですよね。キレがあるっていうか、エッジが効いているというかね。デザイナーさんの作風、見た事あるなと思ったらそれもそのはず、これまでのBLIND GUARDIANの作品はもちろん、数々の著名アーティストを手がけてきたお方でした。 彼のサイト(http://finalfrontier.thunderblast.net)には沢山の美麗なアートワークが! さて知ってるアルバムは何枚ありますか?


Ancient Myth 1stフル・アルバム、遂に降臨!

  • Ancient Myth 1stフル・アルバム、遂に降臨!

    Ancient Myth 1stフル・アルバム、遂に降臨!

    シンフォニックなキーボードをフィーチャーしたクラシカルかつ印象的なメロディーと哀愁を感じさせる楽曲を聴かせる Ancient Myth 待望のフル・アルバム。星の光を纏った幻想綺譚が今、君の胸に届く…。古より語り継がれた「神話」が、未来へと紡がれる…光り輝く星々を散りばめた、メロディアスかつシンフォニックな「珠玉の物語」。

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ANCIEN MYTH 他が所属するジャパニーズ・インディー・メタルの雄、Black-listed Records!

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