RPGメタル・ウォリアー登場!

2010年9月4日 (土)

くさめろ
Knights Of Round

Profile / YAZIN [KNIGHTS OF ROUND, EYES OF FENRIR guitarist]



11月8日生まれ、東京在住。メロディック・スピード・メタル・バンド KNIGHTS OF ROUND のギタリストとして、関東を拠点に活動中。KNIGHTS OF ROUND では、ほとんどの楽曲の作曲を担当。YAZIN以外のメンバーを一新して2010年4月にリリースされた2ndアルバム 『The Book Of Awakening』 は、音楽雑誌「BURRN!」で日本人アーティストながらも好評価を獲得。他にも関西のハイトーン・シンガー Leo Figaro とのユニット Eyes Of Fenrir が好セールスを記録する等、国内メタル・シーンにとって欠かすことのできない存在となりつつある。「ギター最速決定戦」でファイナリストとなった速弾きのテクニックと、Yngwie Malmsteen や John Sykes に影響を受けたという情熱的なヴィブラートで奏でる哀愁のギター・ソロを最大の武器とする。

第一回 『旅立ち! 未知なるクサメロを求めて!!』

こんにちは。メロディック・スピード・メタル・バンド KNIGHTS OF ROUND のリーダー兼ギタリストのYAZINです。

ALDIOUS さんや LIGHT BRINEGR の Fuki さんなど、華やかな女性陣がコラムを連載する中、野郎が1人混じって恐縮ですが(笑)、暖かい目で見守ってください。

まずは簡単に自己紹介でも…。
僕は KNIGHTS OF ROUND(「円卓の騎士」の意)というバンドを組んでいるだけあって、ファンタジックな世界観、そしてメロディアスな音楽が大好きです。「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」等のRPGは、その世界観もさることながらBGMも大好きで、ゲーム音楽作曲家の植松伸夫さんやすぎやまこういちさん、伊藤賢治さんは今でもフェイヴァリットな作曲家です。

そんな僕がヘヴィ・メタルという音楽にどっぷりハマっていった際に一番衝撃を受けたバンドが Rhapsody (現Rhapsody Of Fire) でした。メロディック・メタルにオーケストラ・サウンドをフィーチャーしたそのサウンドと、ファンタジックな世界観に出会ったときの衝撃は今でも忘れられません。神曲「Emerald Sword」は僕の中でのメタル・アンセムです。

その Rhapsody の来日公演の際、知人が模造品のソード(剣)を腰に指して入場しようとしたのですが、係員の方に「お客様…こちらのソードは受付でお預かりします」と引き止められた事件がありました(笑)。係員の方がわざわざ「剣」ではなく「ソード」という単語を使った機転には脱帽ですが、そこで思いついたのが、ライヴへのソードの持込を容認し、むしろお客さんにレンタルしてライヴでもソードを掲げてもらうことで、お客さんもパーティーの一員になれる「参加型ライヴ」です。今では秋葉原の「武器屋」などで手に入れられる高価な模造品のマイ・エクスカリバーを持ち込む猛者もいます(笑)。

Knights Of Round


そんなわけで我々 KNIGHTS OF ROUND はお客さんと一丸になってストーリーを作り上げる「RPGメタル」を目指しておりますので、このコラムを読んでいる方で、「いったいどんなライヴなんだ?」と気になった方は、是非一度足を運んでみてください!

KNIGHTS OF ROUND Live Schedule

10/10(日) 東京・目黒ライブステーション
12/18(土) 宮城・仙台パークスクエア
12/25(土) 東京・吉祥寺クレッシェンド

【INFO】 Black-listed Productions

メロディック・スピード・メタルでクサメロ(クサいメロディー)の素晴らしさに目覚めた僕は、アニソン(アニメ・ソング)やK-POP(韓国のポップ・ミュージック)にも手を伸ばしました。アニソンはメロディーのクサさは言わずもがな、歪んだギターやときに疾走するドラムなど、メタル・リスナーも気に入りそうな曲がたくさんあります。またK-POPは韓国特有の極限のクサメロが最高です。哀愁のコード進行の中に韓国語でのラップが挿入される様はなんともカオスですが、ツボにはまるとなかなか抜けられません(笑)。KNIGHTS OF ROUND のようなメロディーが好みの方は、実はかなりの確立でハマってしまうのではないでしょうか(笑)。

クサメロといえば、最近日本でも、これまでのいわゆる「ジャパメタ路線」とは明らかに雰囲気の異なる、北欧の影響を受けたメロディアスなメタル・バンドがたくさん登場していて嬉しいです。特に GALNERYUS や SERPENT と初めて出会ったときは、思わずガッツ・ポーズしてしまいました(笑)。北欧メタルと日本人独特のメロディー・センスが融合した国産クサメタルを、是非洋楽メタル・リスナーの方にも聴いていただきたいです。

というわけで、このコラムでは国籍やジャンルを問わず、グッときたクサメロを紹介していければと思います。

という訳で、8月にリリースされた、現在僕の涙腺を刺激しているクサメロ満載のCDを3枚紹介します。!



『STUDIO BURNING : JKB 48 』

密かにクサメロ・マニアの間で注目の的になっていた、アイドル・グループ:AKB48の楽曲をメタル・アレンジしたアルバムがついに登場しました! 漢気溢れるヴォーカル、ネオ=クラシカルかつ情熱的なギター、土台を着実に支えるベース、とメタル・ファンなら悶絶間違いなしです! 「AKB参上」はまさに「メタル・アルバムのお約束」と言える疾走ナンバーです。「109」という曲では、乙女の切ない歌詞と哀愁のクサメロ・サウンドが見事な化学反応を起こしています。「虫のバラード」は80年代のメロディアス・ハード・ロック・サウンドを彷彿とさせるパワー・バラードです! B'zのTak松本氏を彷彿とさせる泣きのギター・サウンドには感動間違いなしです! アルバムを締めくくる「転がる石になれ」では、DRAGON GUARDIAN『VELGA』でヴォーカルを務めたIZNA嬢がゲスト参加、実力派男女2人によるツイン・ヴォーカルが堪能できます! 余談ですが、ミキシングは僕が担当しました(笑)。

『Five Rings / LIGHTNING』

元Gargoyle、アニメタル、現VOLCANOの屍忌蛇氏の一番弟子として知られるギタリスト:IRON-CHINO氏率いるメロディック・パワー・メタル・バンド:LIGHTNINGの2ndアルバムです! 全編に渡ってこれでもか!というぐらいに哀愁のギター・ソロが炸裂してます。テクニックに固執した単なる速弾きに終始するのではなく、きちんと聴かせるIRON-CHINO氏の哀愁のクサメロは、ギターを弾かないリスナーの方にも是非聴いて欲しいです! 新撰組の近藤勇や土方歳三などの流派として知られる剣術の天然理心流を修めたという新ギタリスト:KOUTA氏とのギター・バトルはまさに宮元武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘を連想させる真剣勝負です!! まるで歌謡曲かと思うようなキャッチーで哀愁に満ちたクサメロと、パワー・メタルに影響を受けた骨太サウンドが見事に融合しており、まさに「侍」「漢の背中」という表現がふさわしい、日本人にしか成しえない唯一無二のサウンドです!

『けいおん!!」エンディング・テーマ NO, Thank You! / 放課後ティータイム』

話題のTVアニメ「けいおん!!」エンディング・テーマです。アニメの内容は、高校の軽音楽部を舞台に女子高生達が音楽活動を行なっていくストーリーで、様々な演奏シーンが登場しますが、楽曲のクオリティーが非常に高いです! 特にこの「NO, Thank You!」はメタル・リスナーにもオススメです! 冒頭のもの静かなオルゴールで油断していると突如始まる、まるでIN FLAMESを彷彿とさせるメロディック・デス・メタル風の攻撃的リフにヘドバン間違いなしです! その後も哀愁のクサメロとヘヴィ・サウンドの融合が、切ない乙女心を見事に表現しています! それぞれのキャラが弾いてる設定のギター、ドラム、ベース、キーボード・パートはどれも練り込まれたアレンジで、是非チャレンジしてみたいと思わせるマジックがあります。しかし、このクオリティーの作曲、アレンジを女子高生がしていると考えると驚異的です。彼女達は未来のDREAM THEATER、ANGRAの卵ではないでしょうか?(笑)

RPG メタル!ここに極まる!!

  • KNIGHTS OF ROUND 2ndアルバム、絶賛発売中!

    KNIGHTS OF ROUND 2ndアルバム、絶賛発売中!

    リーダー:Yazin(G)以外のパーティーを前作「Eternity」より一新、シンフォニック度200%+クサメロ満載、渾身のメロスピ・アルバム! マスタリングは、ANGRA他著名バンドのプロデュース/レコーディングで辣腕を振るうデニス・ワード(PINK CREAM 69)が担当!!

KNIGHTS OF ROUND 関連 Links

KNIGHTS OF ROUND 他が所属するジャパニーズ・インディー・メタルの雄、Black-listed Records!

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