ビート・キャラバン 『めかくしプレイ』
2010年8月18日 (水)
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ビート・キャラバンがゴキゲンだ。
2010年6月9日(ロックの日!)に発売された『On Parade』がHMV渋谷店で売れ続けている(文字通り、ロングセラー)。キュートでスウィートで甘酸っぱくって、ほろ苦い懐かしさを感じさせる、オネストなサウンド。悲しみさえも笑って空に投げ飛ばす、そんな光景が詰まった『On Parade』は間違いなく今年の夏のサウンドトラックになるであろう、とびっきりでゴキゲンな一枚だ。もしあなたが、BIG STARやキンクス、NRBQやロッド・スチュワート&フェイセズ、エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズ、ウィルコetc….ほかにも、奥田民生や曽我部恵一、などなどが好きなら、この男女がヴォーカルを分け合って歌う、ロッキン&ロマンスなバンド、ビート・キャラバンのことをきっと気にいって貰えると思う。今回、ビート・キャラバンのみなさんをお招きし、「めかくしプレイ」方式でCDをかけつつ、お話をお伺いした。読んで頂ければ分かるが、とにかくこの人達自身が重度の音楽ファンであり、有名無名を問わずに音楽の話をしだすとキリがない。そんな自由なおしゃべりの中でたびたび出てくる良い曲へのこだわりは、ビート・キャラバンの真摯な音楽性にも繋がっていると思う。かつて、トム・ウェイツがロイ・オービソンの逝去に際して、「好きな女の子のハートを射止めるのに欠かせないのが、バラと観覧車とロイ・オービソンだった」と感動的なコメントを寄せていた。
ビート・キャラバンの音楽の魔法を信じるかい?
愉しんでいただければ幸いです。
2010.7.4 HMV 渋谷店 ロック&ポップス フロアにてインタビュー
- --- じゃ、早速かけちゃいますね。
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Matt(以下、M): おっ、これはもう!
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Bob(以下、B): Yo La Tengoがバックの”The Summer Sun”だ。たまにバンド内で、シングルを持ってるか持ってないかで、罵り合いが始まるんですよ。大体この人(Matt)主導で、「あれは持ってる、持ってない」の話が。CDで聴けるやつでもオリジナルが7インチで出てたら大変ですね(笑)。
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Shuji:(以下、S) 持ってないと、愕然とドン引きされるんですよ。「そんな奴らとはバンドできない」って(笑)。
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M :そんな大人げないこと! まあ、シャレですよ(笑)。
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S :もちろん冗談なんですが、冗談では済まされないところも多分にあります。
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M :(笑)。でも、これのオリジナルはAlex Chiltonがプロデュースしてるし、メンバー4人全員一枚は持っててほしいよね。
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B :もちろん、ジャケ違いでね(笑)。
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一同 :(笑)。
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M :Yo La Tengo自体は実はあまりピンとこないんですよ。
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B :2枚くらい持ってるけど、Yo La Tengoで一番聴いたのはこれ(笑)。
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M :Chris Stameyはやっぱり、ベスト12には入りますね。Sneakersは大好きで、昔ひたすら聴いてた。
- --- 最初にステイミー関連を聴いたきっかけは?
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M :やっぱ、あれじゃないですか。
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B: RhinoのAmerican Power Pop D.I.Y.シリーズで。
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S:あれは素晴らしいね。曲が良過ぎる。
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B: 凄いよね。
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M:これ入ってたんじゃないかな?”The Summer Sun”。
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B: 入ってる入ってる。
- --- ステイミーは、バンドやソロ活動以外でも、Yo La TengoやRyan Adamsなどのプロデューサー、エンジニアとしても知られていると思うんですが、今回、『On Parade』のプロデュースは自分達でやったんですか?
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M:プロデュースは…そうだね。自分達かな。っていうか、プロデューサーって何する人?
- --- 何するんですかねー?(笑)。
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一同:(笑)。
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M:お金を出す人って意味だと、矢田くん(●注:BEAT CARAVAN所属のレーベルPower Elephantを主宰する、平成のクレイジーホースことMOD LUNGを率いる矢田圭伸氏)なんですけどね。
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S:「もうちょっと丁寧に弾いてよ」、とか、そういうことを言う人?
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M:それ、ディレクター? 知らないけど。
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S:何だろうね? プロデューサーって。
- --- アルバムを作るにあたって、「この人に頼みたい」とかあったんですか?
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M: 今回、中村公輔くん(●注:リミキサー、アレンジャー、レコーディングエンジニアとして、TOE、フルカワミキ、BACK DROP BOMB等、数多くの作品を手がける奇才。自身もKangaroo Powという宅録プロジェクトとして活動中)っていう、自分でもポスト・ロック、エレクトロニカみたいなユニットをやってる人がいて…彼のことはもともと大学で同じサークルで、同い年ということで気心も知れていたし、「こいつに頼んだら面白いかな?」って前々から思ってて。それで頼んだら最初のミックスであがってきた音が凄く良かったので。
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B & S: うん。
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M: じゃぁ、これでって(笑)。だから、バンドの方から、こんな風にとかはあえて言わず。
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B: かなり仕上がった段階で、楽器のバランスとか、「ここはちょっとこうして」というような凄く細かいところはありましたけど、それ以外の大枠は公輔さんに任せてた。
- --- さっき、フロア(HMV渋谷)で『On Parade』がかかってた時に、Mattさんが、「ヘッドホンで聴くよりも、こうして、でっかい音で聴いてほしい」 って言ってましたけど、今回、アルバムを作るにあたって、できあがった時の理想の音(これまで聴いてきたレコード、好きなレコードとか)はあったんですか?
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M:いや、理想は勿論ありましたけど…例えば、60年代とか70年代の機材を使った音。でも、それって再現できないじゃないですか。機材も楽器も違うし。まぁ、演奏技術も違うし(苦笑)。そこで、一番今の時代により多くの人がいいと思える音にしたかった。漠然と。だから、僕らのこだわりよりを優先するよりも第三者にまかせたほうが面白くなるかもという期待はありました。正直に言うと、こだわりなんかあんまりないんですけど(笑)。そこで、中村公輔くんに頼んだ。そういう意味では、狙い通りになったというか、ほとんど達成できた。
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B:公輔さんも、Beach Boysなんかの60年代の音がもともと凄く好きな人なので、そういう部分で言わなくても通じるものがあったと思う。大体の自分たちの嗜好を分かってもらって、あとは「ロック・バンドだから、こんな感じで」ってやってくれたと思う。
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M: ジミヘン好きだからね。
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S: ロック好きだよね。
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M: 逆に聞きたいんですけど、Chris Stameyみたいなテイストを、ビート・キャラバンに感じたということですか?
- --- 『On Parade』を聴いて感じたのは、昨年出た、Peter Holsappleとのアルバムの冒頭の曲(Familyのカヴァー、”My Friend The Sun”)で聴けた、あの感触と通じるものがあるなぁ、と。心にもない、ひけらかしの音楽センスなんかは微塵もない、咀嚼された誠実な音楽だけが鳴っているなぁ、と。そういった人たちが出している音だなぁ、と。
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M:ああ、なるほど。それは嬉しいかも。それにしても、Chris Stameyって変わんないよね。
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B:変わらないね。曲の作り方から何から。
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M:彼が出してる音って、多分、Big Starとかを聴いてビックリした音だと思うんですよ。若いときにBig Starを聴いて「なんだこれは!?」って思ったのが出てるサウンドかなぁ、と。そういう意味では、例えばTeenage FanclubとかはBig Starのフォロワーって言われたりするけど、全然そう感じない。
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B:(笑)。それは、そうだね。決して悪いバンドという意味ではなくね。
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M: そうそうそう。あれはあれで凄くいい音楽なんだけど、Big starのフォロワーって言い方には違和感がある。むしろ、StameyとかHolsapple、そういった人達によりBig star的なものを感じる。
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B: 家にありそうなレコードだね(笑)。
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B & S: いい声だね。
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M :音は80年代っぽいね。
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B :PlimsoulsとかReplacementsとか。
- --- そうですね、過去に、Paul Westerbergと一緒にツアーを廻った事もあります。
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B: あっ!Tommy Keeneだ。
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S:Tommy Keeneかぁ。
- --- はい。さっきのStameyの話を聞いていて、Tommy Keeneがカヴァーした曲、”Shake Some Action” “Kill Your Idol” “Einstein's Day”とかを聴くと、Stameyの感覚に近い人なのかなってことでかけました。
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B :“Hey Little Child”もやってるしね。
- --- 今回出たベスト盤は、昨年急逝した、Titanic Love Affair〜WilcoのJay Benetteに捧げられていて….ライヴ盤で聴ける、Tommy KeeneとJayのギターは鳥肌ものです。
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M:そういやこの前、Wilco見に行ったんですけど、音すごい良かったです。Zeppだからあんまりかな…って思ってたんだけど良かった。
- --- Wilcoと言えば、いまや、マルチ・タレント集団というか、全員がソング・ライターという感じですが、ビート・キャラバンは曲作りはどうやってるんですか? みんなが持ち寄る感じですか?
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S: んー…。僕はあんまり書いてないですけど(笑)。まぁ一応そういうことに。
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B: できたら持ってく、みたいな。
- --- ライナーのクレジットで、”Matt/Miho” のようになってるのは、曲/歌詞ですか?
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B: そうですね。あれが、曲と歌詞。
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S: 左が曲で、右が歌詞。
- --- ヴォーカル分けはどうやって決めてるんですか?
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M: 曲の感じによって、これはShujiが歌ったらいいとか、Mihoが歌った方がいい とかは分けてる。
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B: けっこう曖昧だけど。
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M: 僕たちのライヴ、だいたい半分くらいがカヴァーなんですよ。ライヴ中心というか、ライヴ前提に考えているから、ライヴでこういう曲をやりたいって曲があればカヴァーするし、こういうのがやりたいな、って思って探してもなければ作る、って感じなんで。だから多分、ライヴとアルバムだと受ける印象が結構違うと思うんですよね。アルバムをそのままライブのレパートリーを元に作る手もあったのですが、権利とか面倒くさかったので、ほぼオリジナルを収録しました(笑)。
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S:確かにライブは雰囲気が違うかもしれません。演奏力の問題でも(笑)。
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B: 面白いと思いますよ。僕らが好きな曲を色々とやるので、カヴァーを通じてそのアーティストに興味を持ってもらえれば嬉しいし。
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B:あ、Nikki Suddenじゃなくて? Nikki Suddenだ。違うかな? かなりNikki Suddenっぽいね…Jacobitesか。
- --- Alex Chiltonとはまた違うカルト・ヒーローの一人だと思うんですけど、Johnny Thunders的なロックンロールというか….。Jacobitesは聴かれていますか?
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B: 僕、大好きです。Johnny Thundersの延長で聴き始めたわけではないですね。弟のEpic Soundtracksも大好きで。あの兄弟が好きです。
- --- 最初に聴いたのは?
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B: 最初はSwell Mapsが好きだったんですけど、その頃はこんなことやってるって知らなくて。Jacobitesはかなり後になって。
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M: 俺もBobにEpic Soundtracksを教えてもらって聴くようになったんですけど、なんか伝わってくるんだよね。
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B:あの人もかなりBig Starの影響を受けてる人の一人だよね。
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M:Big Starだったり、Brian Wilson好きってのがビシビシ伝わってくる。キチ●イっぷりがすごい好き。
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B:WondermintsとかよりBrian Wilsonっぽい感じですよね。曲の雰囲気はぜんぜん違うけど。自分の理想の音を追究する執念みたいなものは凄いですよね。
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M:すごいよね。なんか歪なんだよね。
- --- Nikki Sudden的な弾き語りっぽい曲も個人的には作られたりするんですか?
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B:そういうのもできたら楽しいと思いますけど、絶対にこんなにかっこよくはならないですから。声もかっこよければ、顔もかっこいいみたいには(笑)。Johnny ThundersやKeith Richardsみたいに、皆が思い浮かべるロックの典型、ヒーローみたいな人っていると思うんだけど、Nikki Suddenは僕の中で完全にそういう人ですね。
- --- じゃ、そういうのはビート・キャラバンの中ではやろうとは思わない?
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B:いや、曲ができたら、それは一人でもできるような曲になってると思います。よくMattが「アコギ1本でも歌えるような曲じゃないとダメだ」とか言ってるんですけど。それと基本的には一緒です。だから、今回のビート・キャラバンのアルバムに入ってる曲をShujiが一人で全部やっても、それはそれですごくいいものになると思います。しかし全然、Nikkiの話してないですね(笑)。一人だったらいくらでも喋るんですけど(笑)。
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M: この声は! 中村まりさんだ。ほー!
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B:イントロ聴いた瞬間にJoni Mitchellかと思いましたが。
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S:「中野のJoni Mitchell」ですよね(笑)。
- --- 中村まりさんは面識ありますか?
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S: 一度ライブで共演したことがあるだけです。その随分あとに企画への出演をお願いして断られました(笑)。
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一同 :(笑)。
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S:フジロックとかにも出てたからね。しかしこれ、凄まじいですね。
- --- 中村まりさんも、オールドタイミィなブルースとかフォークをルーツに持ちながらも、Ron Sexsmithのカヴァーをやったりと、古臭いだけではないアップ・デイトされた音を鳴らしているひとだと思うんですが、どこか、ビート・キャラバンとも通じるところがあるなぁ、と。ライヴ一緒にやって欲しいなぁ、って。
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S: あの一回きりですからね。
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M:もう、十年位前にね。一言も話さなかったけど。
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一同:(笑)。ファンなのに。だってその時、リハとかも見てるんだけど、凄すぎるんだよ。
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S: 凄いよね。何だろうね?
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M: とりあえず、歌がもの凄くうまい。
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S:歌が本当、異様にうまい。こういうのやってる人はたくさんいると思うんですけど、なんか全然違いますよね。
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M: 違う。エイモス・ギャレットとかと一緒にやった時の映像をYouTubeで見たんだけど、中村まりさんが歌い始めると空気が変わる。ゾワッと来るよね。
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S: いや、ゾクッとくるね。
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M: 実は、僕らのサークルの部屋の向かい側のサークルにいた人なんで、すれ違ったことはあると思うんですけど、まったく面識はない。
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S: 僕らの方のはどっちかと言うとパンクのサークルだったからかな?
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M: SlimefisherとかLife Ballとか、Swipe(現Z)とか。そういう人がいた所だから。
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S:別にパンクやハードコア一辺倒ではなかったんですけど、傍から見れば、割とそういう色の濃いサークルだったと思いますね。
- --- フジロックとか野外フェスに興味はありますか?
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B:フェスとかには特に興味ありませんが、外ではやりたいですよね。
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S :ですねー。
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M: 楽しいんだよね、外でやるの。何回かやったことあるんですけどね。稲毛海岸の海辺にある音楽堂があって、10バンドくらい出て真夏にやったんですけど、すごい楽しかった。
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S: あれ、すごい楽しかった。あと、日比谷野外音楽堂の野音じゃない方(笑)でSaddlesの周りの人たちが企画したのとか。それも楽しかったです。
-
B: あと、法政大学のね。
-
S :法政の外でやったね。
-
M: 日比谷でやったときに、ふらっと見に来たらしいおじさんに「サザン・オールスターズみたいだった」って言われたね(笑)。
- --- そーいえば、店内でビート・キャラバンをかけてたら、バイトの子に「パフィーみたい」って言われたんですが、こういう反応ってどう思いますか?
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全員: へぇー。面白いですね。
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S :民生っぽいってこと?
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B:奥田民生っぽいってことだよね。
- --- ビート・キャラバンをストア・プレイしてて、「今かかってるの何ですか?」って聞いてくれるお客さんって、ビート・キャラバンを全く知らない人だったりすると思うんですね。そういった、何も知らないで手にとって聴いてくれた人たちの反響の方が、いろいろと広がっていく気がするんですが….。
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S :そうそう、いや、もうホントそういうの嬉しいですよ。
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M: 一回…なんだっけ? 20歳そこそこの若いバンドと対バンしたときに、「ビートルズみたいで良かったです」って言われた。多分、洋楽はビートルズしか知らなかったというだけなんだと思うんだけど(笑)。
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一同 :(笑)。
-
S :英語で歌ってる、ってだけだよね(笑)。
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M: あと、サザン・オールスターズみたいってのはよく言われます(笑)。でも、パフィーは初めてですね。
- --- 特に、シーンだとかジャンルだとかには構わず、誘われれば企画(ライヴ)には出る、って感じですか?
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S: もう、構わず出ますよ。
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B:予定が合えば100%出ますね。
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M: 例えば中村まりさんと一緒にやるとして、中村さんを観に来た人の興味をひくような、そういうライヴをもっとやらなきゃとは思う。目当てのバンド以外って、みんな身構えちゃうというか、なんていうか…そういうのあるじゃない?
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B:言ってることは分かるよ。
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M: 無関心な人たちの耳を引き寄せるだけの演奏、パフォーマンスをしていかなきゃいけない。だから、最近はマジメに練習してます(笑)。
- --- アルバムの反響は如何ですか? 他のインタビューなんかでは…。
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S :「友達がサイコーって言ってます」って答えてます(笑)。
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一同:(笑)。
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B:メンバーが知らない僕の友達から「すごいよかった」って聞いて、それを彼らに伝えたりしてます。でも普通に考えて、本人たちへの感想として「サイコー」とは言っても「よくなかった」とは言ってこないですよね(笑)。
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M: 正直なとこは分かんないよね。僕も、ケミカル・ブラザーズとかが好きな友達に「全く邪魔にならない」って言われました(笑)。
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一同 :(笑)。
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M:「仕事しながら聴ける」って。複雑でした。
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S :「恥ずかしいことしてない」みたいなことも言われたんじゃなかったっけ?
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M:変なことやってないから、素直にスッと入ってくる、ってニュアンスで受け止めています(笑)。
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S :Qですね!
- --- NRBQは、やはり特別なバンドですか?
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S: あー、それはもう。特別ですね。
- --- 一番最初に聴いたきっかけは?
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B: 僕は完全にビート・キャラバンですね。
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S :なんだろう?『Grooves In Orbit』とか『At Yankee Stadium』を最初に聴いたと思うんだけど。何で知ったんだろう?サークルかな?大学に入ってからですね。大学の友達。
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M:僕がまだ20歳くらいの頃にRockbottomの稲垣君が作ってくれたテープに、Young Fresh Fellowsとかと一緒にQが入っていたのがきっかけかもしれない。でも、みんな、NRBQってどういうきっかけで知るんですか?
- --- 僕は、YFFとかReplacementsの兄貴的な存在として紹介されていたり、後は、Yo La Tengoが『FAKEBOOK』で”What Can I Say”をFlamin’ Groovies、Kinksとかと一緒にカヴァーしてて。何年か前に吉祥寺で観た来日公演、サイコーに愉しかったです。
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S :いや愉し過ぎるね、あれは。もう踊らざるを得ないね。
- --- やっぱり、ジャズとかにも精通してますし。
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M:そう! ジャズメンだからね。Terry Adamsは。
- --- そこが奥深い。アメリカの大衆音楽を全部飲み込んで、かつ前衛音楽の要素も入ってる。
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M: もともとThelonious Monk好きでしょ、Terryって。でも、Beatlesを聴いて、「ロックもなかなかやるじゃないか」とロックに目覚めた。Al Andersonもちっちゃい頃からジャズをやってたような人だから。だから、どうしたってこういうスウィング感は出ちゃうんだよね。
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S :出ちゃうんだね。
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M: で、我々からはね、いくら頑張っても出ないんだよね、それが。
- --- (笑)。
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S :友達が付けてくれた、僕らのお薦めキャッチ・コピーに“ジャズ以外”っていうのがあって(笑)。ジャズ以外はあるっていう意味なんですけど、ジャズ以外にもないものはいくらでもあります(笑)。
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一同 :(笑)。
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M: でも、ジャズはできないね。4ビートでこれを表現できたら…。
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M & S :すごいね。
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M: 多分、あと3〜40年したら…(笑)。
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一同 :(笑)。
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S :大分かかるね(笑)。もうみんな死んでるかもね(笑)。
- --- 今度、NRBQが来日したら、是非ビート・キャラバンに前座をやって欲しいですね!
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S :前座は無理でしょうけど、100%見に行きます。
- --- ところで今、日本のバンドで好きなバンドはいますか?
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M:Saddlesとか…たくさんいますが、Supersnazzは本物ですね。
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S:Supersnazzはホントすごいですね。ちょっと特別かも。
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B:世界的に見てもすごいバンドだよね。
- --- A-BONESの来日の時に見ましたよ。楽しかったです。
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S: 下北沢のシェルターでしょうか? 僕らも新宿ロフトで共演したんですよ。
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M:ドラムのMiriamに「すごい良かった」って言われて、すごく嬉しかったです。
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S :嬉しかったねー。
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B: Big Starの未発表音源とかも出したりしてるし、さすが奥深いですね。
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M:Flamin’ Grooviesのファン・クラブ初代会長だよね。
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S :サイコーだね。ずっと聴いていたいね。
- --- NRBQはライヴでカバーしてますか?
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M:NRBQは7、8曲はやってますね。
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S:いや、もっとやってんじゃない?
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B:一度、NRBQの曲だけでライヴやったこともありますし。
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S:あれは面白かったですね。僕らが愉しかった(笑)。
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M: おっ、聞いた事あるな。
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S :『Vol.2』だ、コレ。
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B: いい音だよね、これ。
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S :なんだろ、この音。
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M: いい音でしょ。
- --- 『Vol.2』のオープニングを飾るこの曲を、今回再録されていますが、Bobさんが加入する前と加入された後だと、バンドとしていろいろと変化はありましたか?
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S :不安定でしたね(笑)、この頃は。訳分かんないギター・ソロ弾いて(笑)。
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M:確かに、Bobが作った曲もそうだけど、彼が作ってない曲に関しても、彼が弾くリード・ギターによってサウンドとしての幅は135%…170%、ぐらい言っとく?(笑)そのくらい広がった気がしますね。しない?
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S :するする。Bobはそうしたかったんだよね。
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B: それはありましたね。でも、一番オリジナリティがあったのはこの頃だと思う。客観 的に見て。
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S :いや、そんなことはないと思うけど。
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B: それくらい衝撃を受けた。ライブ見て。
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S :所謂、「バンドマン」みたいな奴が作ってる音楽じゃないからね。
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B: そうだね(笑)。怒ってたよね。
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M:やっぱこの頃は頭でっかちなところがあったんだと思う。こういうサウンドが出したい! ってのが最初に明確にあって。で、エンジニアにも「こういう音にしたい」って言うと、「えっ、こんなかんじになっちゃうけどいいの?」って言われて、「いいです」って言いながらやってたんだけど。今回はまるっきり180度違うアプローチですね。もう好きにやってくれ、って。
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S :結果、もうちょっとポピュラリティを得られる感じになったと思います。
- --- 『On Parade』を聴いて、パワー・ポップ、パブ・ロック、カントリー・ロック、そして、スウィート・ソウル・ミュージックといった音楽性を咀嚼しながらも、確実にそういったジャンル的な括りから突き抜けたポピュラリティがあるな、と思いました。
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M: 咀嚼っていうか…ただ好きなだけですよ。
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S :それがどのくらい受けるかなんですけどね。
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M: 受けるというか馴染むとは思う。だって、思いっきり日本っぽいロックだと思うんだけど。アメリカとかイギリスの音楽が好きな日本人が作る、日本ならではの音楽だと個人的には思っているので。共感を得られるんじゃないかとぼんやり思ってます。アメリカン・ロックでもないじゃない。イギリスでもないし。
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S :そうだね。確かに。
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M:自分たちでこんなこと言うのはおかしいのかもしれないけど、やっぱどっからどうきいたって日本産だと思うんだよね。言語なんて微々たる問題で、これはもう日本のロックだと思うんですよ。日本語の歌詞を乗せて、これぞ日本のロックだ! みたいなのたくさんいるじゃないですか。そういうのってロックですらないし、音楽ですらないじゃない、大体が。日本に生まれ、主にアメリカの音楽を聴いて育ちましたが、でも根底には日本の音楽があるわけですよ。どうしたって。僕個人でいえば、ルーツ的なものだと3〜4歳のときに聴いたゴダイゴだったり、小学生の頃に夢中だった松田聖子だったり、安全地帯だったり。そういうのが凄い好きだったし。
- --- そういった影響は、ぜんぜん否定しない感じですか?
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M: そうですね。幼少の頃の影響は抜けませんよ。
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S :玉置はすごいよね。実はいい曲も作る。
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B:Mattが安全地帯聴いてたというのにびっくりしましたね。僕も幼稚園の送り迎えで聞かされてたので(笑)。
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M:(笑)。松田聖子の7インチはまだほとんど持ってるしね。
- --- 松田聖子、死ぬほど良い曲いっぱいありますよね。歌謡曲の一番良い時代を集結してる。
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M: この間、松田聖子がNHKに出てたのを見たんだけど、当時のレコーディングでは、ほとんどその場で初めて曲を聞いて録ってたらしいよ。すごくないですか? それであの表現力っていう。どんだけ勘がいいんだよ、っていう。
- --- 確かに、松田聖子が海外に行って録ったアルバムよりも、日本で歌謡曲全盛の時代に録ったアルバムの方が全然、洋楽っぽさは感じますよね。
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M: そうそう、緊張感も違うしね。
- --- ―Big Star “Nighttime”を流し始める。―
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M:10代の後半ぐらいですかね、曲を作ろうと思ったのは。ただ単純に、BeatlesとかBrian Wilson、Burt Bacharachとかの曲の素晴らしさにびっくりして。僕も「あんなの作りたい」と。きっかけはそうでも、ルーツは昭和のポップスだったりするし。そういや今度、BrianがGeorge Gershwin集出すでしょ。
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B:あれは相当にやばい。
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M:多分、自分のルーツに立ち返ってやるような感覚なんでしょうかね。彼の1、2位を争う作品になると思う。
- --- じゃ、2010年夏のサウンドトラックは、Brian Wilsonとビート・キャラバンで決まりですね!
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S:いいですね、それでいきましょう。片方は誰だこいつらって感じですけど(笑)。
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ビート・キャラバン大好きです!
『On Parade』 / BEAT CARAVAN
もしあなたが、アレックス・チルトンやNRBQ、ロッド・スチュワート&フェイセズやエルビス・コステロ&ジ・アトラクションズ、そして、ヤング・フレッシュ・フェローズやカクテルズ、ウィルコetc….兎に角、ゴキゲンでFunなバンドが好きなら、この男女がヴォーカルを分け合って歌う、ロッキン&ロマンスなバンド、ビート・キャラバンのことをきっと気に入って貰えると思う。キュートでスウィートで甘酸っぱくって、ほろ苦い懐かしさを感じさせる、オネストなサウンド。パワーポップ、パブ・ロック、カントリー・ロック、そして、スウィート・ソウル・ミュージックといった音楽センスを咀嚼しながらも、確実にそういったジャンル的な括りから突き抜けた、最高に愛らしい名盤。「都会の夜のカントリーロックをパワーポップと呼ぶこともある」ビート・キャラバン大好きです。
めかくしプレイ!1枚目!
THE CHRIS STAMEY EXPERIENCE『Question of Temperature』

めかくしプレイ!2枚目!
TOMMY KEENE『Tommy Keene You Hear Me: Retrospective 1983-2009』
めかくしプレイ!3枚目!
JACOBITES『Jacobites』

めかくしプレイ!4枚目!
中村まり『Beneath The Buttermilk Sky』

めかくしプレイ!5枚目!
NRBQ『Kick Me Hard』
めかくしプレイ!6枚目!
BEAT CARAVAN『Vol.2』
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- On Parade
BEAT CARAVAN - もしあなたが、アレックス・チルトンやNRBQ、ロッド・スチュワート&フェイセズやエルビス・コステロ&ジ・アトラクションズ、そして、ヤング・フレッシュ・フェローズやカクテルズ、ウィルコetc….兎に角、ゴキゲンでFunなバンドが好きなら、この男女がヴォーカルを分け合って歌う、ロッキン&ロマンスなバンド、ビート・キャラバンのことをきっと気に入って貰えると思う。キュートでスウィートで甘酸っぱくって、ほろ苦い懐かしさを感じさせる、オネストなサウンド。パワーポップ、パブ・ロック、カントリー・ロック、そして、スウィート・ソウル・ミュージックといった音楽センスを咀嚼しながらも、確実にそういったジャンル的な括りから突き抜けた、最高に愛らしい名盤。「都会の夜のカントリーロックをパワーポップと呼ぶこともある」ビート・キャラバン大好きです。
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- Vol.2
BEAT CARAVAN - 2004年にTARGET EARTHからリリースされた、五曲入りのミニ・アルバム。先ごろ発売された『On Parade』でも再録された” Back to the Sweethearts”をはじめ、粒揃いの曲が詰まった最高にゴキゲンな一枚。激しく、かつ切なく揺れ動く、そして時には挑戦的でもある10代の少年のような気持ちが刻み込まれた、尖っていながらも甘酸っぱいパンク・ロック・サウンドが素晴らしい。CDの帯の文句「都会の夜のカントリー・ロックをパワーポップと呼ぶこともある」と併せて忘れ難いアルバムです。
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- Question of Temperature
THE CHRIS STAMEY EXPERIENCE - フィーリーズ〜ヨ・ラ・テンゴ〜リアル・エステイトと綿々と紡がれていく、ホーボーケン・ポップの兄貴分として、言わずと知れた、スニーカーズ〜dB’s、そして、ウィスキー・タウン〜メガファウンのプロデューサー/エンジニアとしても名高い、クリス・ステイミーが、かつて、ステイミーからサン・ラやビッグ・スターの魅力を伝授されて音楽活動を続けてきた、弟分ヨ・ラ・テンゴを迎えて発表した2005年作。ヤードバーズやクリーム、そして、テレヴィジョンといったカヴァーやエクスペリエンタルなサウンドのカッコ良さもさることながら、何と言っても、アレックス・チルトンがプロデュースした1stソロ・シングル”Summer Sun”の再録が素晴らしい。
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- Tommy Keene You Hear Me: Retrospective 1983-2009
TOMMY KEENE - BIG STARとMATTHEW SWEETを繋ぐミッシング・リンク、米グレイト・パワ−ポッパーTOMMY KEENE。30年近くになる活動の音源を纏めた、2枚組み全42曲のベスト盤。ジャングリィ且つドライヴする最高のギター・サウンド、そして、鼻にかかった懐っこい声で歌われる、ビター・スウィートなメロディ。きっと、若かりし頃にザ・フーやラズベリーズ、フレイミン・グルーヴィーズ、チープ・トリックやなんかにガツン!とヤラレた感じをアップ・デイトし続けてきたひとだからこそ鳴らせる最高の曲の数々。ホント素晴らしい、と思う。昨年逝去した、ジェイ・ベネット(TITANIC LOVE AFFIR〜WILCO)に捧げられています。
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- Jacobites
JACOBITES - ニッキ・サドゥンがデイヴ・カスワースと組んだジャコバイツの1st。過剰なロマンチズムをアコースティック・ギターに乗せて無防備に歌う姿が、ジョニー・サンダースの『Hurt Me』を髣髴とさせる一枚。ニッキの調子っぱずれで郷愁を誘う歌声とメロウなメロディ、そして、曲が流れ始めた瞬間に、ジャコバイツのそれ、と分かる、プロデューサーのジョン・リバースの作るアコースティック・ギターの音色、鳴り、が圧倒的に美しい。
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- Beneath The Buttermilk Sky
中村まり - ジョニ・ミッチェルやキャロル・キングを髣髴とさせる、SSW中村まり。安宅浩司(Guitar)、岸本一遥(Fiddle)、原さとし(Banjo)、松永孝義(Bass)、楠均(Drums)をゲストに迎え垢抜けた2nd。フォーク、カントリー、ブルース等のアメリカン・ルーツ・ミュージックをルーツに持ちながら、ロン・セクスミス〜ローラ・ギブソン等とも共振する、アップ・デイトされた、グッド・テイスト・イズ・タイムレスな一枚。何と言っても、アコギ一本で場を魅了する唄が素晴らしい。
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- Kick Me Hard
NRBQ - アメリカの至宝NRBQ。クリス・ステイミー、リプレイスメンツ、ヤング・フレッシュ・フェローズ、全てのゴキゲンなバンドたちの憧れNRBQ。R&Bからブルース、カントリー、ロックンロール、ジャズなど雑多なアメリカの大衆音楽を全て飲み込んで、ユニークな感性で咀嚼して嘔吐したドタバタうるさいサイコーのロックンロール・アルバム。後に、ヨ・ラ・テンゴがカヴァーするテンダーな”What Can I say?”やマジック・ボックスでの素敵なひと時を垣間見れるライヴ音源も収録している。

結成は古く1998年。2002年にはPopball Recordsから4曲入りEPをリリース。Power PopファンやPunkファンの支持を集め、2004年にはTARGET EARTH RECORDSより5曲入りミニアルバム”Vol. 2” を発表。ルーツ、カントリーロック色を帯びたさわやかなパワーポップ・サウンドで、一部で熱狂的な支持を得る。
これまで数々の海外アーティストのフロントアクトをこなし(伝説的パンクバンドModernettesのJapan Tour、Nikki & CorvettesのJapan Tour、Rubber City Rebels Japan Tour、2006 年にはNRBQのギタリストJohnny Spampinanto擁するアメリカの至宝The Incredible Casuals、2007年にはベル・アンド・セバスチャン、2008年にはオーストラリアの重鎮ガレージバンドSTEMSの来日ライブをサポート等)、より幅広い層のファンを獲得している。
2010年5月リリースの今作品は彼らの集大成となる初のフルアルバムである。NRBQ、BIG STARなどのロックとモータウンやスタックスなどのソウルサウンドを絶妙にブレンドし彼ら独自のロックンロールサウンドを鳴らす。Grage Punk、Pub Rock、70’s Power Pop、Alt-Country、Guitar Popのファンのみならず、すべての音楽ファンに幅広くアピールするはずだ。
また、Kinks、Elvis Costello、The Band、Tom Petty、Teenage Fanclub, Velvet Crush, Matthew Sweetといったバンドが好きな方には是非とも聴いていただきたい!


