押忍!パンク道場〜第61回

2010年5月13日 (木)

 
『オスパン』


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Text by Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION



第61回〜 押忍!フレッシュかつヤングなデスコア 特集!!


■デスコア、気になりますか?

ちょっとご無沙汰しちゃっております。『オスパン』お抱えライター、Doom Patrol FoundationのDr. Doomでございます。またまた好き勝手に勢いで書き殴らせていただいたので読んでちょうだい!

今回は、いよいよ我が国でも定着し始めたと思われる "デスコア" を特集します。パンクやメタルを聴いててスクリーモに辿り着いた方々、そろそろこの "デスコア" が気になって仕方ないはず! その最もホットでフレッシュな部分に焦点を当ててみたいと思います。見た目やアートワークがチャラかったり、その反対にモサかったり、そんなところも楽しみどころですが、ここで紹介する作品は当然、内容もトップ・レベルのものをセレクトしてみました。


『Chelsea Grin』


Chelsea Grin『Desolation Of Eden』      通常価格(税込) : ¥2,100
カートに入れる
■2010年最大のデスコア新人! 

まず押さえたいのは何を置いてもこのバンド! Chelsea Grin! チェルシー・グリンと読みます。
10代のメンバーも混じったまだ若手の彼らが、いかに現在のシーンにおいて注目度が高いか、それは彼らが所属しているマネージメント、The Artery Foundationが目をつけたことから察せられるわけです。(註 : アメリカのシーンで最前線で活躍するAlesana、The Devil Wears Prada、From First To Last、A Skylit Drive、Impending Doom、Whitechapelなど、スクリーモ/デスコア/メタルコア・バンドなどを抱えてるマネージメントで、このThe Artery Foundationが新たにスタートしたレーベルがArtery Recordings。Chelsea Grinはデビュー・アルバムとなる『Desolation Of Eden』を本国ではここからリリースされております)

完成した本作は、Suicide Silenceの野蛮さ、そこにThe Acacia Strain、Whitechapelの重厚さを加えた正統派デスコア・サウンド! トリプル・ギターからの超重量級サウンドに打ちのめされます.....! ズゴゴゴゴゴゴ.....!!! さらにさらに、このゴリゴリのブルータル・サウンドにして、ビルボードのニュー・アーティスト・チャートにて初登場24位って輝かしい功績を記録。すげーぜ、ヤング・デスコア!!!

 Chelsea Grinスペシャル・インタビュー

 

ヤングたちのニュー・シット


まずは比較的新人バンドの作品を一挙に紹介! モテたいオーラがムンムンなヤングから、ガチでデスメタルに人生捧げる予定のヤングまで、どれを選んでも面白いはず。ルックス、アートワーク、サウンドをすべて把握すると、そのバンドが何となく見えてくるので、気になるバンドいたら個々にチェックしてみてつかあさい。まあ、最終的にはライヴ観てみないとですけど。


Attila
『Rage』
Chelsea Grinと同じくThe Artery Foundation所属のパーティー・デスコア。アートワークもサウンドもカラフル! おバカ全開っす。

Upon A Burning Body
『The World Is Ours』
イケメン・ヴォーカルの繰り出すブルータル・ヴォイスに超凶暴サウンド。このアルバムからのPVもかなりいけてるのでチェックすべし

Son Of Aurelius
『The Farthest Reaches』
ex-Animosityのメンバーがいたり、噂の新レーベル、Good Fight Musicからってので注目のバンド。超絶テクニカルでございます。

Molotov Solution
『Harbinger』
どうしてもチャラいのがダメならこれ! 暗黒ブルータル・デスコア・サウンドです。ラスベガス出身というのがイメージできない......。

Periphery
『Periphery』
Sumerian Recordsお得意のプログレ・デスコア! 歌えるヴォーカルとエフェクト処理が施された楽曲はめちゃくちゃ新鮮です。

Those Who Lie Beneath
『An Awakening』
Rise Recordsデスコア・サイド! 本格ブルータル・デスコア・サウンドにしてすっとぼけたルックス。この絶妙なコントラストが重要!

Dr. Acula
『Social Event Of The Century』
Attilaと同じく、バンド名からしてふざけた空気滲み出ちゃってます。7人の大所帯にしてイケメン不在ってのもポイント高し。

The Eyes Of Traitor
『Clear Perception』
UKからビッグ・ウェーブ! アメリカのバンドだけ聴いてれば良い時代はおしまい。叙情メロディー、テクニカルな展開が聴きどころ。

Her Name In Blood
『Decadence』
噂の東京発デスコア・ヤング! デビュー・アルバムにしてレベル高すぎます! 洋ピン至上主義のキッズこそ聴くべきだぜ。


真打ち〜中堅どころの必携シット


もはや鉄板と言われるバンドの最新作を紹介します! 鉄板の繰り出す作品はやはり鉄板。どれも基本中の基本、というのをセレクトしてみました。我が国ではまだまだの知名度のバンドも、本国ではビッグなメタル・フェスやツアーのヘッドライナー務めたりしてます。日本でももっとデスコアが浸透すれば、いずれLoud Parkにこのどれかが参戦するはず!!!


Suicide Silence
『No Time To Bleed』
デスコア・シーンのトップに君臨する帝王の2ndアルバム。これを聴かずしてデスコアは語れまい。そろそろ来日に期待です.....。

Job For A Cowboy
『Ruination』
先日の再来日も記憶に新しい彼らの最新作。デスコアと言うより正統派なデスメタルへと歩を進めた快作。さすがの安定感です。

Bring Me The Horizon
『Suicide Season』
日本のキッズの間でもブレイクしたUKイケメンズ! 絶賛制作中というニュー・アルバムは果たしてこの作品を越えられるだろうか?!

The Black Dahlia Murder
『Deflorate』
Unearthとのカップリング来日間近! メロデス系デスコアのパイオニアによる最新作。この突き抜ける爆走サウンドはもはや爽快!

Despised Icon
『Day Of Mourning』
非常に残念なことに年内で解散を発表してしまってるのでこれが遺作....。骨太ブルータルなサウンドを欲してるならこれしかない!

Impending Doom
『Serpent Servant』
クリスチャン・デスコア最高峰による2ndアルバム。シャープかつソリッドな切れ味が味わえます。今夏、ニュー・アルバムをドロップ予定。

Whitechapel
『New Era Of Corruption』
Metal Bladeのデスコア部門による最新作。The Acacia Strainをデスメタルに近づけた危険な悶絶ヘヴィー・サウンドでございます。

Through The Eyes Of The Dead
『Skepsis』
The Black Dahlia Murderに追随するメロデス系爆走デスコア。ストレートに耳に突進してくる直線的かつ攻撃的なサウンドが潔し!

As Blood Runs Black
『Allegiance』
同じくメロデス系デスコアのデビュー作。このバンドの持ち味は疾走後の直下型のビッグ・ブレイクダウン! 今夏、新作リリース予定。
 


『Tanakyun』 そんなわけでこれにてデスコア特集は終了です。楽しんでいただけましたでしょうか? デスコア? メタルコア? デスメタル? どっち??? とか、あんまり深く考えずにチェックしてもらえるとうれしいです。 それでは、また何かの機会に『オスパン』に降臨させていただきます。ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ.................!!!!!!!!!!!!