トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > ロック > UK/インディ > 【インタビュー】Frightened Rabbit

【インタビュー】Frightened Rabbit

2010年4月21日 (水)

interview

ブライトンのミュージック・シーンで2010年最も飛躍が期待されるバンド、フライトゥンド・ラビット、遂に日本デビュー!!!

--- まずは“おびえたウサギ”を意味するバンド名の由来を教えてください。

バンド名は僕のニックネームに由来するんだ。親に付けられたんだけど、僕は小さいころ、まわりの子供たちが怖くて、部屋の隅に座っているようなシャイな子だったから。今もたまにそういうことがあるよ(笑)

--- 2003年、まずはソロでフライトゥンド・ラビットを始めたそうですが、当時、ステージで自己紹介をすると、観客はどんな反応を?

今でもバンド名を言うと、フロアで笑いが起きることがある。でも僕は、人前でライヴをするのを怖いと思ったことは一度もないんだ。僕にはステージ用の別の人格があるんじゃないかな。このステージネームが、僕を手助けしてくれているのかもしれないし

--- 2作目『THE MIDNIGHT ORGAN FIGHT』の評価が非常に高かっただけに、3枚目となる新作へのプレッシャーは尋常ではなかったはずです。スコットランド東部の田舎町クレイルにひとりで赴き、曲作りをしたとか…。

プレッシャーはもちろんあったし、むしろそれを意識するようにしていた。ファンからいいレコードを期待されていると思えば、そのレベルに達することを目標にするようになるし、僕をがんばらせてくれるいい意味でのプレシャーなら、僕は大好きだ。ひとりでクレイルへ行ったのは、慌ただしいこの世界から離れたかったし、そうすることでまた元気になりたかったから。身を潜めて、自分がこのバンドをやっている理由を再び見出すための時間が必要だったんだ

--- 新作には、海や波を彷彿とさせるメロディや歌詞が多いですが、やはり、海沿いの町クレイルで曲作りをした影響でしょうか?

海のそばに住んでみたいとずっと思っていたから、クレイルでは毎日海まで散歩し、そんなときに曲のアイディアが湧いた。自分が想像していた以上に強烈な影響を受けたね

--- それにしても、新作のスケール感には驚きました。古いファンにもなじみやすいパワフルな曲ではなく、静かなイントロで始まり、洗練されたドラマティックな楽曲“Things”を1曲目に持ってきた理由は?

僕は今回のアルバムをサプライズのあるものにしたかったし、この曲は新作のテーマをかなりよく打ち出している。なじみのないタイプの曲をアルバムのオープニングにするのはおもしろいし、アルバム全体に、これまでとは違う光を当ててくれるんじゃないかな

--- では、このアルバムのテーマとは?

曲を書き始める前から“Swim Until You Can't See Land”というキーワードがあったんだけど、実際にテーマになったのは、人生で必要ないものを大事にするのではなく、実際に必要なものにフォーカスしろっていうこと。だから、ゴミのようなものを集めるのはやめろと歌っている“Things”が、アルバムのいいオープニングになると思った

--- 7曲目の“Man / Bag of Sand”は、2曲目の“Swim Until You Can't See Land”のサビを反復した、リプライズのような曲です。インターミッションのようでもあるし、アルバムのいいアクセントになっていますね。

後半に向かうにあたり、みんなに出発点を再認識してほしいと思ったんだ。僕は曲の一部を他の曲でも使ったりすることで、アルバム全体をひとつにまとめるのに興味があってね。だから、テーマを繰り返し提示したり、多少の変化をつけて反復しているんだ。それに、“Swim Until You Can't See Land”には、曲としてもインパクトがあったしね

--- そういった曲作りの段階から、新作にチェロ、ヴァイオリンなどのストリングスを導入することを考えていたんですか?

新作は映画的で雄大な風景が浮かび上がるような作品になると、曲作りの段階でわかっていたし、ストリングス、チェロ、ヴァイオリンなどの楽器は、なによりもそういう雰囲気を作る手助けをしてくれる。僕はこれまで以上に、曲にそういったエモーショナルな側面を加えることに夢中になっていたから、今回はレーベルメイトのハウシュカ(HAUSCHKA)と一緒に仕事をすることにしたんだ。彼は腕利きのアレンジャーで、僕には思いつきもしなかったストリングスの要素を、作品に加えてくれたよ

--- そういったストリングスを含め、新作はこれまで以上にスタジオで作り込んだ音なので、ライヴでの再現が容易ではないですよね。新メンバーのゴードン・スキーン(g,key)を新作完成後に迎え入れたのは、今後のツアーのことを考えた上での増員なのでは?

そのとおりだよ。ライヴでアルバムをそっくりそのまま再現する必要はないにしろ、アルバムにある、エネルギーやフィーリングをステージで出すのは不可欠なことだと思っているんだ。新メンバーを加えたのは、僕たちの可能性を大きく広げてくれるから。ゴードンは楽器をいくつも扱える、いいミュージシャンでさ。だから、彼が入ったことでバンド・サウンドはよりよいものになった

--- 今年はコーチェラをはじめとする大きなフェスへ参加し、夏には欧米各国でツアーを行うようですが、日本でのライヴの予定は今のところないのでしょうか?

日本にはぜひ行きたいんだけど、今はまだ可能性を探っているところ。日本のファンが僕たちのライヴを見たいと思ってくれたらうれしいし、今夏、日本に行けたら本当にいいな。僕たちにとって、夢の実現だからね

動画コメントが届きました
profile

2003年、スコットがソロ・プロジェクトとしてFrightend Rabbit名義で音楽活動を開始。ライブではスコットとともにアートスクールの生徒だった、Shitdiscoがサポート・メンバーとして参加していた。 2004年、スコットの兄弟、グラント(ドラムス)がメンバーに加わる。Fat Cat RecordsのMP3/ demoウェブサイトで楽曲を発表し話題を呼ぶ。その後、ビリー(ギター。キーボード)が加入。2月に、グラスゴーをベースにしているMarus Mackayをプロデューサーに迎え、1stアルバムをレコーディング。デビュー作『Sing The Greys』をHit The Fanより1000枚限定で発売。これが口コミで話題となり、またたくまに評判となる。 2007年にはこのアルバムを携え、USツアーを敢行。2008年初頭、アンディ(ベース、キーボード)が加入。4月、セカンド・アルバム『Mitnight Organ Fight』をリリース。よりポップになったこの作品で大きな飛躍を遂げた。2009年、更に新メンバーとしてゴードン・スキーンが参加。ギター、マンドリン、キーボードなどを担当し多才ぶりを発揮している。(メーカーサイトより抜粋)