LOUDインタビュー: SAWA
Tuesday, March 30th 2010
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ダンス・ミュージックとポップスの結びつきを象徴する、アイコン的シンガー、SAWA。これまでに、FreeTEMPO、福富幸宏、☆Taku Takahashi、瀧澤賢太郎をはじめ、実力派クリエイターとのコラボレーションを通じ、その音楽性を磨き上げてきた注目株だ。ユニークな視点の歌詞と、個性的なキャラクターも相まって、多方面のリスナーから支持を獲得している。
ここにご紹介する『あいにいくよ』は、そんなSAWAの通算5作目となるミニ・アルバム。ダンス・トラックの枠に縛られず、より幅広い解釈のガーリー・ポップが展開された意欲作だ。プロデューサーに、SAWAの楽曲ではおなじみの、RAM RIDER、Jazzin'parkに加え、ANAの大久保潤也、数多くのアーティストへの楽曲提供や、m-floのライブ・サポートなどでも幅広く活動する、Hisashi Nawataが名を連ねている点も注目だ。
ここでは、新作で表現されたSAWAワールドを探るべく、本人に対面インタビューを行った。なお、本作の初回限定盤には、中塚武がリミックスを手がけた、「Samba de Mar」がボーナス・トラックとして収録されている。
自分では真面目なつもりだったんですけど、周りからは、気まぐれとか、自由で気ままな存在って思われているみたいです。
- --- 今作で、ミニ・アルバムも通算5作目になりますね。今回は、どんなイメージを描きましたか?
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SAWA: 3枚目の『I Can Fly』がすごくポップで、前作『Swimming Dancing』は、かなりダークなクラブ・トラックだったので、その中間をイメージしました。あとは、その中にちょっと、原田知世さんやピチカート・ファイヴ的な“渋谷系”の要素を入れてみようと思ったんです。
- --- SAWAさんの根底にある魅力が引き出されているな、という印象を受けました。
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SAWA: それは、歌詞や声に関して、自分のキャラを自分でわかってきたからかもしれませんね。今作では、自分をモデルに、それをデフォルメして歌詞を書くことにも挑戦してみたんです。
- --- 今までは、自分をモデルにした歌詞ってあまり無かったですよね?
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SAWA: はい。今までは、リアルではなくエスケープ感のあるものを書きたいと思っていたんですよ。でも、意外と自分自身がエスケープ体質なんだな、人とはちょっと違うんだなってことに気付いたんです(笑)。
- --- 自分の性質に気付いた、きっかけが何かあったんでしょうか?
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SAWA: いろいろリリースをしてきて、こうやって取材を受けるようにもなったし、“周りから言われること”について、統計が取れてきたんですよ(笑)。自分では真面目なつもりだったんですけど、周りからは、気まぐれとか、自由で気ままな存在って思われているみたいです。
- --- 統計ですか...(笑)。それをもとに、今作でトライしたことは何でしょうか?
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SAWA: そのイメージを、裏切ってみたり(笑)。あとは、ファンの客層を考えてみたり。
- --- あはははは(笑)。
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SAWA: アルバムの曲順は、だんだんクラブ・ミュージックの要素が強くなっていくようにしました。同じ声なんだけど、曲が進んでいくうちに、どんどんトラックのテイストが変わっていくのが楽しめますよ。
- --- 表題曲「あいにいくよ」は、Hisashi Nawataさんがプロデュースを担当していますね。
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SAWA: はい。Nawataさんは、エレクトロっぽいアレンジがすごく上手いんですけど、曲の構成にはポップ感があるんですよ。柔軟で、SAWAのポップ感をわかってくれている方ですね。
- --- この曲は、一見、“会いたい”という切ない気持ちを素直に表現しているように見えますが、歌詞は、SAWAさんのキャラが炸裂した異次元ワールドになっていますね(笑)。
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SAWA: いわゆるラブ・ソングではありません(笑)。私だったら、どうやって会いにいくかな? っていう方法を提示したんです。ここには、“瞬間warp”、テレポーテーション”、“幽体離脱”とありますが、私が一番やってみたいのは“幽体離脱”ですね。
- --- やってみたいと思っても、できることじゃないですよ(笑)。2曲目の「JetCoaster」は、先ほど話していた、統計で判明したSAWA像を描いた楽曲なんでしょうか?
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SAWA: そうですね。歌詞には、“いつだって気まぐれ 嘘もついたりして”ってあるんですけど、普段の自分も、これぐらいユニークでもいいんじゃないかって思うんですよ。でも、嘘ばっかりついていると、生活に支障がありますしね(笑)。
- --- “一緒にさあ”って言いつつも、“戻ってこれないかも”とか“傷つけてしまったら I'm sorry”って...ちょっと突き放したような歌詞ですよね。
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SAWA: あり得ない状況をあえてテーマに選んで、リスナーを傷つけてみたり(笑)。共感ではなく、想像の中でいかに楽しむか。みんなが妄想する、手助けをしている感じですね。
- --- Jazzin'parkさんがプロデュースした、ブラジリアン・テイストのトラックはいかがでしたか?
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SAWA: ギターの音色がカッコいい、素敵な楽曲になりました。Jazzin'parkの素晴らしい世界観に、私がちょっとメスを入れる感じでしたね(笑)。
- --- そんな狙いがあったんですか(笑)。ANAの大久保さんがプロデューサーをつとめた「サイダー」は、変則的なリズムが印象的な楽曲ですね。
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SAWA: リズムが楽しいトラックで、メロディー・ラインも伸びやかで歌いやすい曲ですね。この曲で大久保さんは、ANAではできないことにも挑戦してくれた気がします。
- --- 歌詞は、比較的ストレートな内容になっていますね。
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SAWA: そんなに変なことは言っていないと思います(笑)。夏の懐かしい思い出が、よぎるような内容ですね。私の中では、“タンクトップ”っていう言葉がすごくポイントになっているんですよ。学生の頃の友だちと昔の話をすると、“あいつ、タンクトップだったんだよー(笑)!”っていう話が、意外と多いなと思って。事実だけなのに笑いを取れるって、それはタンクトップの力ですよね。
- --- たしかに、見知らぬ通行人がタンクトップを着ていても、そこにフォーカスしたくなりますしね(笑)。ラストを飾る「SuperLooper」の楽曲タイトルは、DJを形容した言葉なんでしょうか?
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SAWA: あー、なるほど。いろんな解釈がありますね。“ウーパールーパーを意識したんじゃないですか?”と聞かれたこともありました。ヤモリとかウーパールーパーの5本指が好きなので、そのカワイさもイメージしましたね。
- --- それは意外ですね(笑)。RAM RIDERさんとの共作は、これが2度目になりますね。
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SAWA: はい。以前「Stars」をRAM(RIDER)さんと一緒に制作した時は、作詞作曲ともにRAMさんで、クラブの空気をテーマに、歌詞を書いてもらったんです。でも今回は、私の視点からクラブに感じるイメージを書きました。
- --- 具体的には、どんなストーリーなんでしょうか?
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SAWA: 普段冴えない男の子が、クラブでDJしていたらカッコ良かった”っていうストーリーです。人には人の特技があるっていうこととか、どこか親近感を感じていたのに、実は遠かった、みたいな気持ちを表しています。あとは、クラブで遊んでいる時に抱く夢も表現しましたね。
- --- 今作をステップに、今後挑戦してみたいことはありますか?
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SAWA: 最近は、自分でもトラックを少しつくるようになったんです。なので、今後はそういう部分も出していこうと思います。ワンマン・ライブができるような、世界観やテーマを重視した曲づくりをしていきたいですね。
【LIVE INFORMATION】
● KENTARO TAKIZAWA “BIG ROOM” Release Party
4/16(金) @club asia(東京)
- 新譜あいにいくよ / SAWA
- FreeTEMPOプロデュースでのインディーズデビュー以来、数多くのサウンドプロデューサーやアーティストとコラボしてきたSAWAが、m-flo/double/Ryohei/木村カエラなどの楽曲に携わってきたHisashi Nawata、Jazzin'park、RAM RIDERなど多彩な顔ぶれを迎えてお贈りする通算5枚目のミニアルバム!これまでにないSAWAの魅力が詰まった一枚です。

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- あいにいくよ
SAWA - 【初回盤】
- 2010年4月7日発売
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- あいにいくよ
SAWA - 【通常盤】
- 2010年4月7日発売

11月6日生まれ(さそり座)のAB型、都心から約1時間のベッドタウン在住。4歳の頃、母親の勧めでヴァイオリンを習い始め、10歳を迎える頃には自らピアノを習い始めて絶対音感を身につける。その後、m-floやJazztronik、FreeTEMPOといったフェイバリットアーティストたちの楽曲に影響を受け、クラブミュージックをベースにした音楽制作やライブ活動をスタート。その透明感とキャラクターを併せ持つミラクルヴォイス、そしてこれまでのクラブ系シンガーにないFRESHでCUTEな存在感で多くのクリエイターに注目される存在に。
08年6月、半沢武志(FreeTEMPO)プロデュースのミニアルバム「COLORS」でインディーズデビュー。12月にはRAM RIDER、福富幸宏、中塚武、A Hundred Birds、瀧澤賢太郎ら豪華プロデューサー陣を迎えた2ndミニアルバム「TIME&SPACE」でiTune Music Storeのダンスチャート1位を獲得した。09年7月22日、Sound Around、福富幸宏、Haioka(BREMEN)、石井マサユキ(TICA/gabby & lopez)、note nativeが参加した5曲入りミニアルバムでメジャーデビュー。
<オフィシャル・サイト プロフィールより>
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