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HMVインタビュー:Mayer Hawthorne

URBAN FLAVA

Wednesday, February 17th 2010

interview

Mayer Hawthorn

Mayer Hawthorne インタビュー(2009年12月)
インタビュー、訳:Kota Yoshioka、Take Shimizu

I love Pillows!日本ではどのぐらい人気なのか分からないけどPillowsが大好きなんだ。

--- まず出身地と生年月日を教えて下さい。

ミシガン州のアン・アーバーっていうところで2月2日に生まれたんだ。デトロイトの町から40Kmぐらい西に行ったところさ。

--- 最近はどんな音楽を聴いているのですか?

最近はソウルやヒップホップよりもロックのバンドモノをよく聴いてるんだ。何故かPから始まるバンドが多くて、例えばPhoenixやPolice、それに大好きな日本のバンドでPillowsとかね。

--- 子供のころからシンガーになりたいって思っていたのですか?

子どものころはシンガーよりもミュージシャンになりたいって思ってたね。なぜかシンガーには興味なかったんだ。

--- お気に入りのシンガーやプロデューサー、影響を受けたアーティストがいたら教えて下さい。

クリエイティヴだと思えるアーティストならジャンルの関係なしになんでも好きなんだ。それにちょっと変わった個性のあるアーティストが好きだな。例えばSmokey RobinsonやCurtis Mayfield、Barry White、それにBeatlesやPolice、Steely Dan、Smashing Pumpkinsとか。最近はノルウェーのアーティストでHanne Hukkelbergも好きだね。

--- いつごろからR&Bやソウル、ヒップホップを聴くようになったのですか?

両親の影響もあって子どものころはずっとモータウン・サウンドばかり聴いてたんだ。ハイスクールに入ったころからヒップホップを聴き始めたんだ。例えばPublic Enemy、NWA、LL Cool J、Mobb Deepとか、みんなも知ってる黄金期のヒップホップさ。とってもクリエイティヴでフレッシュだっただろ。

--- いつごろから歌い始めたのですか?また作曲やプロデュースについては?

ずっとバンドをやってたから楽器はもうずっと弾いてるんだ。ロックからパンク、ファンク、それにヒップホップのグループでも楽器を弾いてたよ。でも歌についてはまだ2年ぐらいしかやってないんだ。作詞や作曲もさ。

---制作については自分で学んだのですか?

そうさ。誰も教えてくれる人がいなかったからね。Pete RockやJ Dilla、それにロックのプロデューサーのButch VigとかRick Rubenとか自分のリスペクトするプロデューサーから見よう見マネで覚えたんだ。

---シンガーとして正式にデビューする前は何をしていましたか?

ありとあらゆる仕事をしてたよ。グラフィック・デザインから電気製品のセールス、道路工事、それに国税調査員までやってたよ。 

---デビューすることになったきっかけを教えて下さい。

何年か前にLAに引っ越したんだけど、パーティーでPeanut Butter Wolfに会ったのがきっかけさ。ちょうどそのころNow Onっていうローカルのヒップホップ・グループに参加していたんだけど、Wolfはオレが遊びで作ったソウルのデモに興味を持ってね。それでアルバムを作ってStones Throwからデビューすることになったんだ。

---アルバム『A Strange Arrangement』についてご自身ではどう思いますか?

とても誇りに思うし、今の自分自身の集大成といえるグレートな作品さ。

---このアルバムが日本でもリリースされていることについてはどのように感じていますか?

とにかく多くの人に聴いて欲しいからとてもエキサイトしてるし、日本でのリアクションも凄く楽しみなんだ。

---アルバムのコンセプトを教えて下さい。

このアルバムはオレのホーム、デトロイトのルーツ・ミュージックに今っぽさを加えて作ったものなんだ。それにオレと同じジェネレーションならきっと何かを感じ取れると思って作った。でも何よりも楽しみながら作ったっていう感じかな。

---アルバム・タイトル『A Strange Arrangement』に込められた意味を教えて下さい。

このタイトルには色んな意味があるんだけど、アルバムに収録されている曲はほとんどがオレ自身と女性について歌ったものなんだ。ホラ、人間関係っていつでもストレンジ(不思議、奇妙)なものだろ。それになによりこのアルバムの音楽自体がストレンジだと思うんだ。

---いつも作曲はどのように進めるのですか?メロディーが最初?歌詞?ビート?

曲を作る時のインスピレーションってどこからともなく来るって言うか、例えば宇宙のどこかから突然頭の中に光線でも打ち込まれたように湧いてくるんだ。まずは頭の中でいったん曲を完成させてそれから全てバラバラにしてそれぞれのパートを頭の中で構築するんだ。実際に楽器を弾いたり歌ったりするのはその後さ。 

--- いつもどんな時、どんな風に曲のアイデアが浮かんでくるのですか?

オレの場合、飛行機に乗ってる時や車でドライヴしてる時、旅をしている時にアイデアが湧いてくることが多いかな。

---制作をしている時に特に留意している点があったら教えて下さい。

とにかく全てにおいて型にハマらないってことかな。

---将来コラボレイトしてみたいアーティストはいますか?またその理由も教えて下さい。

沢山いすぎてとても答えきれないよ。クリエイティヴで面白いアーティストなら誰とでもコラボしてみたいよ。それにフレッシュでオリジナルなアーティストかな。

---アナタのバンドを紹介してもらえますか?

The Countryっていうのはオレがライヴの時に一緒に演るバンドなんだ。彼らは全員デトロイト出身で世界中でもベストと言えるミュージシャン達さ。彼らはいつもライヴでマジックを起こしてくれるし、個々のスキルやフレーヴァーも素晴らしいんだ。ホントに信頼できる連中だよ。

---アルバム中で一番気に入っている曲を教えて下さい。

今のお気に入りは「Green Eyed Love」さ。この曲はとてもソウルフルでメロディック、それに凄くストレンジ(奇妙)な曲なんだぜ。

--- 今回のアルバム制作を通して一番の収穫は何ですか?

自分の歌声についてホントに多くのことを学んだよ。まるで楽器を弾くみたいにね。

---アーティストとして常に心がけていることがあったら教えて下さい。

オリジナルであること。それに楽しむってことかな。

--- 将来はどんなアーティスト/シンガーになりたいですか?

アーティストとしてもビジネスとしてもサクセスしたいね!

---最近のUSのR&Bやヒップホップシーン、また音楽シーン全体についてはどう感じていますか?

あえずグレートなアーティストから話にならないダメな連中まで山ほどいるし、その中でどうやって良い作品やアーティストに出会えるかは個々のリスナー次第だと思うんだ。そしてビジネスの細かいことはよく知らないけどユニークでクリエイティヴ、そしてフレッシュなアーティストがいつだってサクセスするのさ。

---日本のシーンについてはどう思いますか?また日本のアーティストとコラボしてみたいと思いますか?

I love Pillows!日本ではどのぐらい人気なのか分からないけどPillowsが大好きなんだ。 モチロン日本のアーティストとも機会があれば一緒にやってみたいよ。それに今回の作品が日本でどんな風に評価されているか自分の目で確かめられるのが今からとても楽しみなんだ。

--- あなたのファッションやスタイルについても教えて下さい。好きなブランドはありますか?

ブランドについてはあまり興味はなくて普段は古着と最近のものを組み合わせて着ているんだ。クラッシーで自分が気に入れば何でもOKさ。それとオレは間違いなくスニーカー・オタクだね。 

---どんな女性がタイプですか?

笑っていること、それに料理や食べることが大好きな女性かな。あと情熱的で自分のスタイルをちゃんと持っている人さ。

---俳優業には興味はありますか?

フィルムを作ったり観たりするのは大好きさ。でも今は音楽に集中していたいんだ。

---日本についての印象を教えて下さい。

何年か前に日本に行ったことがあるんだけどとても楽しかったよ。住んでみたい国の一つだね。

---日本のファンにメッセージをお願いします。

ハジメマシテ! オレのTwitterもぜひチェックして欲しいな。Twitter.com/MayerHawthorne 

Strange Arrangement
デトロイト育ち、歌はもちろん、プロデュースから楽器演奏までこなすマルチ・プレーヤーMayer HawthorneがPeatnut Butter Wolfに見出されStones Throwからアーティスト・デビュー。音楽愛好家らしくSSWぽい「A Strange Arrangement」で早くも引き込まれ、決してうまくはないものの味のあるファルセットに自ら重ねたであろうコーラスワークがまるでロックステディ期のヴォーカル・グループのように染み入る「Just Ain't Gonna Work Out」、ドリーミーなイントロからノーザンソウルに流れ込む「Maybe So, Baybe No」、ど真ん中モータウン・ダンサー「Your Easy Lovin Ain't Pleasin Nothin」、Raphael Saadiqが最新アルバムでもトライしたアーリーソウルな「Make Her Mine」「One Track Mind」など収録。が、しかーし、敢えてオススメしたいのはコアなソウル・ファンも真っ青なDelfonics路線なやるせないスウィートソウル「Shiny & New」と「I With It Would Rain」。気持ち悪いくらい(褒めてます)のファルセットとあの時代の音世界を現在に蘇らせたMayerに脱帽です!

profile

世界中のクリエイター達が激押しする現代に蘇ったスウィート・ソウル!ジャスティン・ティンバーレイクやジャイルス・ピーターソンを始め世界中のアーティストやメディアから今期最大の“台風の目” と注目されているブルー・アイド・ソウル期待のニュー・カマー。ロサンゼルスを拠点にヒップホップDJ/プロデューサーとして活躍していたメイヤーが遊び心で始めたプロジェクトを気鋭のヒップホップレーベルが注目、2008年にデビュー。スモーキー・ロビンソンを彷彿とさせるノスタルジックなスウィート・ソウル「ジャスト・エイント・ゴナ・ワーク・アウト」や60年代のヴォーカル・グループ、ザ・ニュー・ホリディズのカヴァーが話題を呼び、2009年9月にファースト・アルバム『ア・ストレンジ・アレンジメント』をリリース。ナードなルックスもヒトクセあり。

●Mayer Hawthorne来日公演●

メイヤー・ホーソーン & ザ・カウンティー
Mayer Hawthorne & The County

2/27(土) 東京Billboard Live 
3/1(月) 大阪Billboard Live

問:http://www.billboard-live.com

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