LOUDインタビュー: LIL
Saturday, January 29th 2011
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4オクターブの声域、パワフルさと繊細さを兼ね備えた歌唱力を誇るボーカルucioと、ロック、ファンク、ハウス、アシッド・ジャズをはじめ様々な音楽に造詣が深く、バンドのギタリストとしての活動をルーツに持つトラックメイカー、TSUGEからなるダンスミュージック・ユニット、LIL。'05年に活動をスタートした彼らは、クラブ・ミュージックのエッジーなサウンドをポップにしたスタイルで、人気を獲得している注目株だ。'09年には、配信限定でリリースしたシングル、「me, too」、「LESSON ONE」を、iTunes Storeのエレクトロニック・チャート1位へ送り込み、躍進を遂げている。
そんなLILが、3月にアルバム『LIPS IN LUSH』を引っさげ、メジャー・デビューを果たす。コンスタントにライブを重ねてきた経験が結実した本作には、時代を象徴するエレクトロの要素が、随所に散りばめられている。
“コアな歌もの”ってマニアックなものでしかないから、僕らの音楽は行き場所が無かったっていうのも事実でした。
「me, too」は、そこをこじ開けていかなきゃいけないな、と思って制作した一曲ですね。
- --- まずは、お二人の音楽的バックグラウンドについて聞かせてください。TSUGEさんはこれまでに、様々なジャンルを通過してきたそうですね。
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TSUGE: そうですね(笑)。僕が小学生の時に、兄がマイケル・ジャクソンやデュラン・デュラン、カルチャー・クラブとかを聴いていて、その影響が始まりでした。楽器に興味を持ち出したのは中学生ぐらいで、そこからギターを始めましたね。
- --- R&Bのバンドをやっていた時期もあったそうですね。
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TSUGE: R&Bのバンドをやったのも、いろんな音楽に興味を持つ傾向があったからですね。当時って、ニューウェイヴからアシッド・ジャズへ流れた人もいましたけど、僕らは彼らより若干後の世代なので、ヘヴィー・メタルやハードロックからそっち方面へシフトしていったんです。ある意味自然な流れでしたね。バンドをやっている中でオシャレな人は、打ち込みやDJを始めたりと、枝分かれしていった時期でしたから。
- --- なるほど。ucioさんは、いかがですか?
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ucio: 父親がギタリストだったので、'70年代のUKロックは、昔から結構耳にしていましたね。歌を始めたのは、高校生ぐらいの頃に、実力派のR&Bシンガーが日本でも多くなってきて、歌の魅力を感じたのでボイス・トレーニングを受けたのがきっかけでした。その後、遊びに行ったイベントでTSUGEさんと出会って、一緒に活動をすることになったんです。
- --- TSUGEさんの幅広いバックグラウンドに、ucioさん自身驚くこともありましたか?
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ucio: 話を聞くと、毎回感動しますね。最近、'80sリバイバルが起こっているのもありますけど、'80年代をリアルタイムで通っている人って、うらやましいです。TSUGEさんの家で制作していると、得体の知れないCDや、ギター、ブーツとかがたくさん出てくるんですよ(笑)。私自身は新しいと思っていたものも、“これは昔の○○から影響を受けたものだよね”とか、系譜を教えてくれるし。すごく面白いです。
- --- 現在のLILには、エレクトロを主体とした音楽性がありますが、こういったスタイルに行き着いたきっかけは何だったのですか?
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TSUGE: 僕らのスタイルが、以前はピアノ・ハウスだったっていうイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実はそうとも限らないんですよ。ちょうど、'02年にベニー・ベナッシが「Satisfaction」で、今で言うエレクトロ・テイストの音を発表して話題になっていた頃、僕らもそういうサウンドに挑戦はしていたんですけど、なかなか周りからは受け入れられなくて。で、結果として世に出た楽曲は、わりとハウスっぽいものが多かったんですよね。だから僕らとしては、スタイルが大きく変わったという感覚はあまり無いんです。
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ucio: これまでに様々なスタイルに挑戦してきましたけど、“LILの音楽って何系なの?”って言われることも多かったんですよ。でもエレクトロって、ジャンル関係なく、いろんな要素を取り入れられるものじゃないですか。エレクトロが盛り上がってきたことで、自分たちのやってきたことが認知されやすい、良い時代にやっと巡り合えたような気がしますね。
- --- そんな中、'09年には「me, too」、「LESSON ONE」、「"MOSHI MOSHI" RADIO」、「SUPERSONIC」の4曲を配信限定でリリースしましたが、いずれもiTunesのエレクトロニック・チャートでヒットを記録しましたね。
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TSUGE: いきなりの出来事で、ビックリでした(笑)。まずは、自分達の中にあるエッジーな楽曲を配信限定で出そうということで、完全フロア仕様で自分たちを表現したのが、「me, too」だったんですよ。コアな音楽性のインストは、クラブ・ミュージックとして認識されるけど、“コアな歌もの”ってなると、マニアックなものでしかないから、僕らの音楽は行き場所が無かったっていうのも事実でした。「me, too」は、そこをこじ開けていかなきゃいけないな、って思って制作した一曲でもありますね。
- --- 「me, too」は、シーンに風穴をあけようという、意欲が詰まった楽曲なんですね。曲づくりにおいては、どんなところに重点を置いていますか?
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TSUGE: どんなにヘヴィーなトラックでも、その真逆でも、歌が中心になるようなプロダクションを心がけていますね。
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ucio: TSUGEさんは、歌に対するこだわりがすごく強いんですよ。あとは、常に新しいもの、二人が感動できるようなものを追求していますね。
- --- TSUGEさんは、ucioさんの歌にどんな魅力を感じていますか?
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TSUGE: 普段から厳しく、ケンカしながら制作をやっているのもあって、いろんなことができる子だと思いますよ。あとは、いろんな音楽に興味を持つから、順応性があると思う。
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ucio: そうかなぁ...。器用貧乏みたいな(笑)? 以前は、歌うことにひたすら一生懸命だったんですけど、今は、楽曲における歌の役割や、歌でどう楽曲をプロデュースするかを考えているので、歌唱法やリズムの取り方もかなり意識していますね。
- --- ところで、LILはライブ活動も精力的に行っていますが、パフォーマンスでは、どんなことを大事にしていますか?
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TSUGE: 今はDJスタイルのライブなんですが、それだけじゃつまらないので、今後は生っぽい要素も入れてみたいですね。あと、LILの音楽って、ポップな部分とエッジーな部分が共存していると思うので、自分達のスタイルを信じて、強いイメージでやっていきたいです。
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ucio: ファッションやアートなどのカルチャーも、もちろん好きですが、歌を通して何かを伝えられるようなパフォーマンスを心がけています。
- --- 3月にリリースされる、メジャー・デビュー・アルバム『LIPS IN LUSH』も楽しみにしています!
【LIVE INFORMATION】
● E-TRiPPER 5
4/22 (木) @duo MUSIC EXCHANGE(東京)
http://www.myspace.com/etripperofficial
- 新譜Lips In Lush / LIL
- 次世代エレクトロ・ディーヴァ ucioとトラックメーカーTSUGEによるユニット"LIL"(リル)による待望のメジャーデビューアルバム!iTunes エレクトロニック・チャート連続1位に輝いた「me,too」はもちろん「LESSON ONE」、「SUPERSONIC」など全9曲を収録。突如表舞台に姿を現したLILのデビュー盤にしてベスト盤的アルバム!
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- Lips In Lush
LIL - 2010年3月3日発売

2009年4月、第一弾配信シングル「me, too」のiTunes エレクトロニック・チャート1位登場を皮切りに、LIVEでも既にアンセムとして名高い第二弾配信シングル「LESSON ONE」も連続してチャート1位を獲得!
さらに数々の名曲がiTunes チャートにランクイン...。突如表舞台に姿を現したLIL(リル)。 4オクターブの声域とそれを自在に操る圧倒的な歌唱力を持つucio(ユシオ)とロック、ファンク、アシッドジャズ、ハウスなど様々なジャンルをルーツに持つトラックメイカーTSUGE(ツゲ)によるユニット。
2005年結成後、Rasmus Faber、Kaskade、Hernan CattaneoらがRemixを手がけ、2006年にインディーズデビュー。Remix収録のアナログ12inchは、Manhattan RecordsのHouseチャートで1位、DANCE MUSIC RECORDのチャートで2位獲得など、多くのDJたちに支持された。
その後、刻々と進化を続けていた彼らは、ハウス、エレクトロ、ニュー・ウェイヴ、ダンス、ロックを取り入れたオリジナルサウンドで新たな境地に達する。 現在、都内随所のクラブを中心にLIVE GIG、DJ活動を精力的におこなっている。
<オフィシャル・サイト プロフィールより>

