松田美緒 インタビュー 【2】
Friday, January 15th 2010
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「これはひとりの女性のノートでもあります。
いろんな歌詞が、一人の女性が書き留めた言葉のように自然に伝わったらいいなと思います。 」
- --- 今回は松田さんの作曲は1曲、「真珠のモレノ Moreno de Perola」です。この歌にはどのような思いが込められていますか。
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これは8年ほど前にできた歌です。当時東欧によくいた私は、マケドニアやギリシャなどの7拍子が大好きで、日本語の歌詞で、誰もが気持ちよく踊れる曲を書きたいと思っていました。宇宙的でジプシー的でブラジル的な・・要するに私が受けたインスピレーションをすべて持っているラブソングです。
大切にとっておいた曲でしたが、ウーゴを初めて聴いた時、この幻想を形にしてくれるのは、この人しかないと思いました。 - --- 「Un Canto Para Mama」「Moreno de Perola」「Templando Momentos」での松田さんの歌が特に好きです。選べないかもしれないですが、中でも思い入れのある曲と理由を教えて下さい。
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私もどの曲も思い入れがあって大好きなので、なかなか選べませんが、最初と最後は特に大切な曲です。
1曲目エドゥアルド・マテオの「ママに贈る歌」は、聴いてから耳に残って離れず、選びました。最近周りにママになる人が多いこともあるのか、これは歌いたいと思いました。ウーゴも、演奏してみて、これは入れなきゃだめだ!と言ってくれたので、録音直前に選びました。ふと浮かんだ詩をウーゴが冒頭で読んでくれて、私にとってまるで天からの贈り物のような曲です。
最後の曲「すべての人があなたのようだったら」は、純粋な心を大切に生きているすべての人々に捧げたい、祈りです。希望に希望をかけるそんな美しい歌です。今回ウーゴの編曲で録音できて、本当に幸せです。 -
--- 松田さんの歌声にこれまでにも増して気品や気迫、またあたたかさを感じます。ふくよかで官能的でもあり、まるで自分よりも何年も年齢を重ねた女性と話している時のような安心感・・・。
今回、歌う上で大切にしたかったことや、何かイメージしたものがあれば教えてください。 -
そう言っていただけて嬉しいです。やっぱり少し大人になったのかもしれません(笑)。
数年間いろいろな歌を歌ったり、いろいろな人たちと共演して、自分のありようを楽しくも真剣に模索していました。今回、ウーゴという「音楽的生命体」に出会い、いろいろな縛りから自由になって歌えたと思います。コンセプトよりも、歌になりきりたかったし、いつものように特に歌詞を大切にしました。
また完全にコミュニケーションありきのレコーディングでしたから、一人で「こういうふうに歌おう」とか事前に作り込んだりせずに、ウーゴ&ヤヒロの音に身を委ねてことばを声に乗せた、そんなイメージです。 歌っていてとても楽しかったです。
- --- アルバムタイトルは『クレオールの花』です。タイトルに込められた意味をお聞かせください。
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「クレオール」というのは、スペイン語でいうと「クリオージョ(またはクリオージャ)」ですが、「新大陸生まれの」という意味もあります。ポルトガルから船出した(笑)私にとって、南アメリカは新天地。もう心の半分を置いている土地でもあります。
いろいろな人種、文化が混ざり合った大陸で生まれたクリオージョの歌は、母なる大地に咲く希望の花のようで、そんなイメージをタイトルにしました。生命力溢れる花です。 - --- これから『クレオールの花』を聴かれる皆さんに、聴きどころや「こんなふうに聴いてもらいたい」というポイントをお願いいたします。
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これは私とウーゴとヤヒロさんの作品です。即興で語る物語のように、そのときの空気が詰まっていますから、ぜひ何度も聴いてほしいです。
それから、これはひとりの女性のノートでもあります。いろんな歌詞が、一人の女性が書き留めた言葉のように自然に伝わったらいいなと思います。ぜひ歌詞を読みながら聴いてください。 - --- 今後勉強したい、歌ってみたい音楽は具体的にありますか。
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これからも縁あっていろいろな歌に出会えると思います。自分と響きあう歌を大切に歌ってみたいです。
1月にベネズエラをツアーする予定があるので、またむこうの音楽を身体中で吸収してこようと思います。
また、あらためてファドのコンサートをやっていきたいですね。
2010年から、鬼怒無月、ヤヒロトモヒロ、佐野篤志さんと松田美緒ユニットを始めます。今までいろいろ散らばっていたレパートリーを即興も含め、ぜんぶ表現できるバンドにしたいと思っています。
まずは、ウーゴが来日するCD発売記念ライブで、アルバムの歌をこのメンバーで歌えることが今からとても楽しみです。 - --- ライヴで『クレオールの花』の歌を聴けることをとても楽しみにしています。ツアーなどでお忙しい中、ありがとうございました!
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ありがとうございました。
( 取材協力:オーマガトキ )
レコーディングメンバーでのツアーが決定!!
最新アルバム『クレオールの花』発売記念ツアー with ウーゴ・ファトルーソ&ヤヒロトモヒロMio Matsuda "Flor Criolla" Tour with Hugo Fattoruso & Tomohiro Yahiro
予約・お問い合わせ:Buena Vista TEL 089-953-4886
open13:30 start 14:00 入場料:大人¥1,500 小・中学生¥500
予約・お問い合わせ:北コミュニティセンターISTAはばたき TEL 0743-71-3331
open 19:30 start 20:00 前売¥3,500 当日¥4,000(1drink付)
予約・お問い合わせ:TEL03-3354-2024 shinjuku@pit-inn.com
予約・お問い合わせ:TEL 0172-33-8111
※ツアー追加予定あり / 詳細はhttp://www.miomatsuda.com/
- 新譜松田美緒 / クレオールの花
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母なる大地、ラテンアメリカと共鳴した美しい歌。
環大西洋圏を旅し歌い繋いできた歌手・松田美緒。ウーゴ・ファトルーソ、ヤヒロトモヒロとの凄腕最強トリオによる名作が誕生!メキシコ、ペルー、アルゼンチン、ウルグァイ・・・南米大陸各地の名曲たちが大胆に、色あざやかに咲き誇ります。書き下ろしオリジナル曲も絶品。
⇒ さらに詳しい特集記事はコチラ!
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松田美緒の作品 / 関連作品
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- クレオールの花
松田美緒 - 2010年01月20日発売
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- Luar
松田美緒 - 2008年05月21日発売
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- Asas
松田美緒 - 2007年10月03日発売
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- ピタンガ!
松田美緒 - 2006年11月22日発売
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- Vida Calnavalista
松田美緒 - 2006年07月26日発売
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- Suburbia Living
selected by Mio Matsuda - 2005年11月23日発売
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- Atlantica
松田美緒 - 2005年08月24日発売
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松田美緒 最近のフェイヴァリット・アルバム
※一部取扱終了タイトルもございます。ご了承下さいませ。

松田美緒 Mio Matsuda:
秋田生まれ、九州、京都育ち。
2003年からリスボンに住み、ポルトガルの大衆音楽ファドを歌う。2004年、 リスボンから大西洋を渡ってブラジルへ。ミナス・ジェライス州の音楽祭にポルトガル代表グループのヴォーカリストとして出演。また、大西洋にうかぶ諸島国カーボ・ヴェルデに歌手として滞在。ポルトガル語圏の歌を歌う歌手となる。
2005年、リオ・デ・ジャネイロにて、ポルトガル、ブラジル、カーボ・ヴェルデ をつなぐ大西洋の歌を綴った1stアルバム『アトランティカ』をレコーディング(2005年ビクター) 。プロデューサーのホジェリオ・ソウザと兄であるバンドリン奏者ホナウド・ド・バンドリンを招き、大阪、東京にてデビューコンサートを行った。
2006年、ブラジル北東部のリズムと物語をちりばめた2ndアルバム『ピタンガ!』を同じくビクターよりリリース。この作品で作詞作曲家としての才能を見事開花させた。
2007年、日本とブラジルの叙情歌を歌う3rdアルバム『アザス』をリリース。発売後の2007年秋には同作を共同プロデュースしたブラジル音楽の巨匠ジョアン・リラ(g)を日本に迎え、全国ツアーを行った。
2008年5月、3枚のCDの集大成として、ブラジル移民100周年記念アルバム『ルアール』をビクターよりリリース。11月にはブラジルのレシフェにて記念コンサートも行う。 同年、ブラジルにてジョナサン・ノシター監督の新作映画に出演。
2009年1月、アンサンブル・エクレジアのCD「巡礼の歌」レコーディングに参加。ガリシア語の中世の聖歌を歌う。また、ベネズエラのマンドリン奏者リカルド・サンドバルに招かれフランス・ツアーを実施。
8月、ウーゴ・ファトルーソ、ヤヒロトモヒロと、4thアルバム『クレオールの花』をレコーディング。2010年1月20日発売(オーマガトキ)。2010年1月には、リカルド・サンドバルに招かれ、ベネズエラ・ツアーが予定されているほか、2月末からはウーゴ・ファトルーソが来日し、『クレオールの花』発売記念ツアーをする。
在日地球人として、国境を軽々と越え続けるそのスケール感は圧倒的。ブラジル音楽、ファド、その他ポルトガル語圏やスペイン語圏の音楽の歌い手として国内外で活躍する彼女の、言語、ジャンルの垣根を超越した歌は各方面、そして世界中のミュージシャンから大きな注目を集めている。時間と時間、土地と土地を繋ぎ、人々の普遍的な感情を歌うこと・・・これこそが松田美緒がもっとも大切にしていることであり、その歌声には彼女の旅する様々な地域の魂が宿っている。












