60年代スウィンギン・ロンドンを象徴するサイケデリック感に溢れた1967年リリースのピンク・フロイドのデビュー・アルバム。 日本での発売時の邦題は「サイケデリックの新鋭」。サウンド的にもプログレッシヴ・ロックというより、完全にサイケデリックである。アルバム収録曲の11曲中8曲をシド・バレットがひとりで書いている。全英6位。

デヴィッド・ギルモアの加入、シド・バレットの脱退に揺れたフロイドの変換期を捉えた1968年リリースのセカンド・アルバム。制作途中で脱退したシド・バレットに代わり、デヴィッド・ギルモアが加入。ロジャー・ウォーターズとリック・ライトが主導権を取りパーカッシヴかつディープなサイケデリック・サウンドを展開。全英第9位のベストセラーを記録。表題曲「神秘」は10分間を超える壮大なプログレッシヴな実験作。

ヒッピー・カルチャーを描いた映画のサントラ盤。多彩な音楽性を交えた異色作！バルビ・シューローダー監督による同盟映画「モア」のサントラ盤として1969年に発表されたアルバム。シド・バレットは既に脱退しており、デヴィッド・ギルモア色の出た新生ピンク・フロイドの出発作となった作品。全英9位。(69年発表）

24人のソロ楽曲を収録したスタジオ盤とライヴ盤で構成した重厚な2枚組。Disc1がライヴ、Disc2がスタジオ録音という2枚組アルバム。ライヴでは4曲中3曲が1stと2ndアルバムからのセレクト。スタジオ録音は曲ごとにピンク・フロイドの各々のメンバーの世界を曲ごとに分けて表現している。全英5位、全米74位。（69年発表）

ロックと現代音楽を融合させ、新たなプログレの方向性を確立した名盤！ピンク・フロイドの名をプログレッシヴ・ロック・グループの頂点に押し上げた名盤中の名盤！現代音楽の作曲家ロン・ギーシンと組み見事なオーケストレーションを完成させた２３分強のロック・シンフォニー「原子心母」は、プログレッシヴ・ロックの金字塔となった。初の全英１位に輝いた名作！(70年発表）

様々な楽器やエフェクターなど、新機材を駆使して作り上げた画期的な〈音響作〉。ライヴ活動と同時進行で断片的に録音が進められた作品。ライヴで演奏された「Return To The Sun OfNothing」が23分半の大作「エコーズ」へと形を変え収録された。日本での大ヒット「吹けよ風、呼べよ嵐」も収録。『原子心母』と並ぶ初期の傑作アルバム。全英3位、全米70位。(71年発表）

パリで録音された映画『La Vallee』のサントラ盤。サウンドの多様性が光る作品。「モア」の監督バルビ・シューローダーによる映画「ラヴァレー」のサウンドトラック・アルバム。パリ近郊のシャトー・デル・ヴィルで約2週間という短期間でレコーディングされたアルバムでニック・メンソンのフェイヴァリット・アルバム。全英6位、全米46位。（72年発表）

人生に潜む様々な〈狂気〉を文学的な詩と思慮深い音で描いたロック史に輝く超名盤！ピンク・フロイドの名を神格化させた最高傑作アルバム！ビルボード・チャート200位以内に15年に渡ってランクインするというロングセラーのギネスを打ち立てた。“人間の表と裏に潜むマッドネス”を生と死、宿命、時への怖れ、命の歓び、現実の苦悩、狂的な叫びなどをテーマにした楽曲を重ね上げ構築したロック史に輝くトータル・コンセプト・アルバムの大傑作。20世紀最大のプログレ文化！全米1位、全英2位。(73年発表）

バンド初期の精神的支柱だったシド・バレット=クレイジー・ダイアモンドに捧げた入魂の作品。前作『狂気』の世界的ヒットを受け、このアルバムも全英・全米第1位という大ヒットを記録。シド・バレットに捧げたM-1，5を含んだ、人間的で美しいメロディにあふれた傑作アルバム！M-3ではロイ・ハーパーがリード・ヴォーカルを担当。(75年発表）

ジョージ・オーウェルの「動物農場」のロック版ともいわれる社会風刺のコンセプト作。人間社会への警告とも捉えられる、一大コンセプト・アルバム。豚、犬は支配者、羊は大衆と捉えられている。歌詞はいっそう複雑、難解になり、深い迷宮に導いていく。CGではなく実際に豚の気球を飛ばし撮影したアルバム・ジャケットも衝撃的であった。全英2位、全米3位。（77年発表)

孤独なロック・スターの疎外感を壮大な手法で描いたロック・オペラ超大作！ロジャー・ウォーターズが周囲の人々との間に感じる疎外感、そして各々の人間に存在する壁について描いた一大コンセプト・アルバム！2枚組にも関わらず、アメリカだけで2300万枚以上（全米歴代3位、ビルボード・チャート15週1位）を売り上げた。1973年発表の「狂気」と双璧をなす、ロック史上に燦然と輝く歴史的コンセプト・アルバム！全米1位、全英3位。(79年発表）

ロジャー・ウォーターズの極私的思考を込めた異色作。ロジャー在籍最後のアルバム！超ベスト・セラー・傑作アルバム「ザ・ウォール」で描ききれなかったロジャー・ウォータースの心象風景をとらえた作品。ピンク・フロイド分裂の引き金になった作品にして、フロイド作品に通低する狂気を集約させた１枚。(83年発表）

デヴィッドのソロ作を出発点に制作された新生ピンク・フロイドの再開作。多彩なゲストも導入。ロジャー・ウォーターすズ脱退後、残りの３人によって制作された新生フロイドのアルバム。デビッド・ギルモアを中心にしたサウンド重視の内容でかつてのフロイドを思わせるものとなった。ゲスト・ミュージシャンにトニー・レヴィン、ジム・ケルトナー、カーマイン・アピスが参加。アルバム・デザインにストーム・トーガソンが復帰！(87年発表）

＜コミュニケーションの欠如と対立＞をテーマにした現時点でのピンク・フロイド最終作（94年発表）。

CD16枚組/14タイトル。限定盤。豪華BOX仕様。豪華アート・ブック付。 1967年シド・バレット参加のデビュー・アルバム「夜明けの口笛吹き」から1994年の「対（TSUI）」まで常に進化し続けるピンク・フロイド全14タイトルを収めたお買い得価格のBOXセット。アルバム・ジャケットをデザインしたストーム・トーガソンによるピンク・フロイド・アートワークについての貴重なコメント入り豪華カラー・アートワーク・ブック付（日本盤のみコメント翻訳付）。

アーティスト公認の最新ベスト・アルバム。初の１CDベスト盤！