エンリコ・ピエラヌンツィ再びのNYCヴァンガード録音


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エンリコ・ピエラヌンツィ再びのNYCヴァンガード録音 ダニー・マッキャスリンをフロントに迎えたダイナミズム溢れる快演を


現代最高峰のピアノの詩人エンリコ・ピエラヌンツィのヴィレッジ・ヴァンガード・ライヴをCD化。

リーダー・アーティストとして初めてヴィレッジ・ヴァンガードのステージに立ったのが2010年。そのステージはズバリ!『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』となってCD化され、エンリコ自身もジャズの殿堂ヴァンガードに出演できたことに対しての震えるような感動を言葉にもしていましたが、その後、2013 年の第2 回目のステージを経て、この2015年4月、3回目の出演を果たしました。

今回の新しい魅力は、前2回と異なりカルテット編成となったこと。しかも、フロントに立つのは、今最も熱い注目を集めるサックス奏者ダニー・マッキャスリンを迎えていることでしょう。今や、デヴィッド・ボウイのバック・バンドで活躍、エレクトリックな路線でも評価を集めるマッキャスリンは、同時にジャズの伝統を基礎にすえながら、複雑なフレージングも楽曲的な演奏で歌いあげられる奏者。決して形式にとらわれることなく、柔軟かつダイナミックに展開していく演奏は、エンリコ・ピエラヌンツィの演奏と、美しいコントラストを描きます。

エンリコ・ピエラヌンツィのキャリアをみると、管楽器奏者との共演は、ヨーロッパの奏者/ヨーロピアンなテイストの奏者が多いですが、名盤『フェリーニ・ジャズ』では、クリス・ポッターが参加。一見意外にも見える組み合わせながら、知性と直感的な瞬発力/骨太な力強さをもったアーティストとエンリコは、好相性といえます。




今回は2曲をのぞいて全てがエンリコ・ピエラヌンツィの楽曲。セロニアス・モンクのナンバーを皮切りにブルージーな演奏が収録された第一回目の出演の時の作品とはうって変わり、オリジナルを全面に出しているのも興味深いところ。特に、ニュー・トリオの始動を強く印象づけた作品タイトルともなったM4「パーミュテーション」での演奏は聴きどころ。鋭角的なフレージングを繰り出すピエラヌンツィのピアノに対し、ドリルで穴をあけるかのように、うねるフレーズを吹き連ねるマッキャスリン。振り返れば、ダニー・マッキャスリンは、エンリコ・ピエラヌンツィの現在の中核のトリオのドラマー、アントニオ・サンチェスを迎えて作品を制作/サンチェス・バンドのフロントもつとめた奏者であることも思い出され、つながりも見出されます。

繊細かつ、美的な世界ももちろんもちつつ、NYのコンテンポラリーなメンバーと渡り合い、個性を見せるエンリコ・ピエラヌンツィは、国境を越えて、現代の第一人者であることを改めて証明。

今回もヴィレッジ・ヴァンガードのオーナー、ロレイン・ゴードンも見守る中行なわれたとのことです。(※一説では、クラシックも愛聴するロレイン・ゴードン自らが、ピエラヌンツィの“スカルラッティ集”を聴いて、演奏にほれ込んで、出演を望んだのが、エンリコ・ピエラヌンツィの最初の出演のきっかけとのうわさもあります)。

収録曲


01. Amsterdam Avenue (7:22)
02. New Spring (6:55)
03. Out Of The Void (9:16)
04. Permutation (8:58)
05. Loveward (7:53)
06. I Hear A Rhapsody (9:36)
07. The Waver (10:40)

Enrico Pieranunzi (p)
Donny McCaslin (ts)
Scott Colley (b)
Clarence Penn (ds)



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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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