20代前半の若さ溢れるスタン・ゲッツの演奏を聴くことができる、1949年と1950年の3つのセッションから選び抜かれた録音集。タイトルにあるように、複数のカルテット・メンバーによる、当時のビバップに背を向けるような都会的でクールな演奏で、特に「My Old Flame」や「What's New」等のスタンダードは聴きどころ。

ノーマン・グランツお得意の大物同士のセッションの一環で実現した、スタン・ゲッツとディジー・ガレスピーの双頭リーダー作。バックにはオスカー・ピーターソン・カルテットという豪華盤で、元祖ビバップのホットなガレスピーと、クール・バップとも言える技巧派なゲッツの、一見異色に思われる組み合わせが、功を奏した名盤。

こちらもノーマン・グランツによる大物同士のセッションで実現した、スタン・ゲッツとジェリー・マリガンという二人の人気サックス奏者による、1957年の貴重な競演盤。抜群のコンビネーションに加えて、曲によっては両者がお互いの楽器を交換して吹くなど、遊び心もありながら、朗々としたブロウを披露している人気盤。

芸術性、哲学、テクニック、個性という点で限りなく近いビル・エヴァンスとスタン・ゲッツによる、ドラムのエルヴィン・ジョーンズ、ベースのロン・カーター(SIDE A)、リチャード・デイヴィス(SIDE B)と、1963年に録音された未発表セッション。キャリア絶頂期にあった両雄の強烈な個性と感性が完璧なハーモニーを奏でている。

テナー・サックス奏者スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの見事なコラボレーションで贈る、ジャズ、ポピュラー音楽に多大な影響を与えた1964年の大名盤。ジョアンの妻アストラッドが歌う「イパネマの娘」の大ヒットにより、世界中にボサノヴァ・ブームを巻き起こした。6曲をボサノヴァ大家、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲。