ニルヴァーナの悲劇的な幕切れから、デイヴ・グロールの去就を世界中のロック・ファンが注目する中で発表された1stアルバム。デイヴ・グロールが単独でスタジオ入りし、書き溜めていた楽曲をレコーディングしたデモ・テープを基に、このアルバムは制作されたと言われている。

レコーディング中にウィリアム・ゴールドスミス(ds)が脱退、代わりにデイヴ・グロールがドラムも担当している。ヘヴィでパンキッシュなサウンドとポップなメロディーが両立した、その後のフー・ファイターズの方向性を明らかに決定付けた作品とも言えるだろう。ロック・アンセム「モンキー・レンチ」、永遠の名曲「エヴァーロング」、ライヴの定番「マイ・ヒーロー」など名曲揃い。1997年リリース。

前作リリース後、新しいドラマーとしてテイラー・ホーキンスが加入したが、ギタリストのパット・スメアが脱退、フランツ・スタールを迎えツアーを続行するも、ツアー終了後にフランツはバンドを去る。このアルバムはその後デイヴ・グロールとテイラー、ネイト・メンデル3人で作り上げられた。当時CMでも使われた大ヒットした「ラーニング・トゥ・フライ」、メランコリックでメロディアスな名曲「ネクスト・イヤー」等を収録。1999年リリース。

バンドは新ギタリスト、クリス・シフレットを迎える。ツアーとレコーディングの最中、バンド内で衝突が勃発し解散の危機を迎えるが、「コーチェラ・フェス」での見事なライヴを成し遂げた後に和解し、それまで出来上がっていた楽曲の半数以上をレコーディングし直して出来上がったのがこのアルバム。クイーンのブライアン・メイ、ニルヴァーナの盟友クリス・ノヴォゼリックが参加。

ハードなロック・サウンドをDisc-1に、アコースティック・サウンドをDisc-2に収録というこれまでにない構成で制作された冒険的なアルバム。ノラ・ジョーンズ(Vo)、レッド・ツェッペリンのジョン=ポール・ジョーンズ(b)などがゲスト参加している。ライヴを大きく盛り上げる名曲「ベスト・オブ・ユー」等を収録。