江戸末期に流行した花柳界のお座敷唄「奴さん」をラテンジャズ調にアレンジし、ジャズを大衆音楽として広めた昭和を代表する偉大なるシンガー江利チエミの傑作曲。映画「銀座の恋の物語」のワンシーンでも歌われている事でも有名です。日本の伝統曲とラテンジャズを掛け合わせたこの曲は、スカファンには以前からお馴染みのナンバー。

日本全国の民謡をラテン調にアレンジした10インチアルバム「チエミの民謡集」(1958年11月)より、人気曲「おてもやん」と「串本節」をピックアップした奇跡の再発。
「おてもやん」はキングシンフォネット演奏による64年にリリースされた7インチも人気ですが、今回は見砂直照と東京キューバンボーイズによるアフロキューバンなラテン調のリズムと、天才シンガー江利チエミの日本人の琴線に触れる哀愁漂う日本民謡が掛け合わさった魅惑のキラーナンバーを収録!!カップリングの「串本節」もマンボアレンジのトラックと日本民謡の異色の組み合わせがドラマチックな感動的な傑作。
ラテンのリズムにジャズのハーモニー、そこに日本民謡という今ではなかなか考えられないアレンジですが、圧倒的な歌唱力のヴォーカルと哀愁漂うメロディーが不思議とすんなり心に染み渡り、今まで感じた事の無い感情が湧いてきます。スカの「りんご追分」を聞いた時のあの感覚に似たところがあり、レゲエファンには特にお薦め。