偉大なポーランド人ショパン弾き、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ[1922-2001]のドイツでの放送録音集。ハリーナ・チェルニー=ステファンスカはポーランドのクラクフの生まれ。戦後初となった1949年の第4回ショパン国際コンクールで第1位(ベラ・ダヴィドヴィチと同位)、以来20世紀半ばのポーランド人ショパン弾きとして大活躍しました。一方で、たしかに彼女はショパンを中心に弾いていたのですが、他の作曲家の作品の録音が極端に少なくなっています。この2枚組には、ピアノ協奏曲第1番を含めたショパン4曲の他に、リスト、グリーグ、メンデルスゾーン、ラモー、スカルラッティ、マチェイェフスキと、今まで知らなかったチェルニー=ステファンスカの姿が多数。そしてどの演奏も彼女ならではの気高くも激しい情熱で満ちています。グリーグのピアノ協奏曲のあの有名な冒頭の見事な捌きひとつをとっても彼女のファンにはたまらないでしょう。加えてチェルニー=ステファンスカの弾くラモーとスカルラッティ、これもまたたいへんに見事な出来栄えです。(輸入元情報)
【収録情報】
● リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
ハインツ・フリッケ指揮、シュターツカペレ・ベルリン
1964年6月3日、東ベルリン 放送スタジオ録音(モノラル)
● グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
オタカール・トルフリク指揮、ベルリン放送交響楽団
1962年4月7,8日、東ベルリン 放送スタジオ録音(モノラル)
● メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.25
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、NDR交響楽団
1963年2月24-25日、ドイツ、ハンブルク 放送スタジオ録音(モノラル)
● ショパン:夜想曲 ホ短調 Op.72-1/ワルツ ロ短調 Op.69-2/前奏曲 変イ長調 Op.28-17
1958年9月25日、ドイツ、ハノーファー 放送スタジオ録音(モノラル)
● ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
ロルフ・クライネルト指揮、ベルリン放送交響楽団
1971年2月4,5日、東ベルリン 放送スタジオ録音(モノラル)
● ラモー:サラバンド/ガヴォット/タンブーラン/鳥の囀り/優しい訴え/メヌエット/雌鶏
● D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9/ソナタ ニ長調 K.430/ソナタ ハ長調 K.159
● マチェイェフスキ:三連作
1963年2月27日、ドイツ、ハンブルク 放送スタジオ録音(モノラル)
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(ピアノ)
簡易収納紙ケース装丁