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Review List of ユローヂィヴィ 

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     2018/12/17

    決して難解な音楽ではないが、ロシアの詩人マリア・ツヴェターエヴァの詩の世界と切っても切れない音楽なので、音楽だけを聴いていてもいまいち分からないかもしれない。

    ティシチェンコの声楽(ここでは合唱)に関する作曲技術は素晴らしいものだと感じた。

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     2018/12/16

    これは名曲・名盤です。

    ランゴーという聞きなれない名前に、難しい音楽を書いた作曲家なのかと勝手に想像していたが、いざ音楽を聴いてみるとその美しさに心奪われた。

    『天体の音楽』はオルガンや声楽を取り入れた意欲的な作品。
    天体をテーマにした音楽作品としてはホルストの組曲『惑星』がまず頭に浮かぶ。組曲『惑星』では一つ一つの惑星に神話の物語やイメージをあてはめているが、ランゴーの『天体の音楽』は天体の動きのイメージを抽象的に音楽で表現したように感じた。

    『4つの音の絵』も、R.シュトラウスの『4つの最後の歌』とつい比較したくなる。『4つの最後の歌』と同じくソプラノと管弦楽のためのとても美しい作品だ。

    ロジェストヴェンスキイとデンマーク国立放送交響楽団他による澄みきった音がランゴーの音楽にピッタリだ。

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     2018/12/16

    この2つの交響曲は細部までじっくり味わいたい作品だ。

    交響曲第14番のModeratoでは金管楽器による強いメッセージ性を感じたが、ヴァインベルクは何を伝えようとしたのだろうか?

    交響曲第16番はこの録音が世界初となった。
    ところでフムーラ指揮ポーランド国立放送交響楽団のコンビによるヴァインベルクの交響曲シリーズの続きは今後発売されるのだろうか? 

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     2018/12/13

    メインの『くるみ割り人形』は意識的に実際のバレエのテンポで演奏しているのか、間延びしているとまでは言わないが単調に聴こえてしまう所がある。
    主旋律以外の旋律も聴こえてくるのは面白いが、全体的に地味な印象はぬぐえなかった。

    ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音色は華やかさより渋みが感じられて、『くるみ割り人形』という作品との相性が必ずしも良いとは思わなかった。
    それに比べてストラヴィンスキイの『ディヴェルティメント』はチャイコフスキイの作品のメロディーを引用して作られたバレエ音楽『妖精の接吻』の抜粋版だが、第一楽章などはとても雰囲気が出ている。

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     2018/12/12

    スヴェトラーノフにとって2度目のリムスキイ=コルサコフ交響曲全集。

    細かい細工をしたり、気をてらうことなく堂々としたゆったりしたテンポで、いわば淡々と指揮しているように感じられた。オーケストラに委ねているような感じもする。

    交響曲第1番は作品番号1(後に改訂しているものの。)になるが、なかなか魅力的な作品だ。

    交響曲第2番もスヴェトラーノフのこれまたゆったりしたテンポで始まって行くところがたまらない。
    『アンタール』という標題の通り、物語が目の前に広がるような演奏だ。

    交響曲第3番はあっさりとした軽い作品で、ローカル色豊かな旋律に溢れている。シンフォニーというよりシンフォニエッタという感じがする。

    その他、オペラの序曲など管弦楽曲も力が抜けたおおらかで余裕を持った演奏だ。
    歌劇『皇帝の花嫁』の序曲に関してはスヴェトラーノフらしいテンポの急な落とし方があった。

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     2018/12/12

    『交響曲第4番』は始めはいったいどういう曲なのか掴みにくかったが、全曲を聴き通してみると、とても良かったという感想が持てた。

    『モルダヴィアの主題による狂詩曲』はソヴィエト時代に数多く生まれたソヴィエト連邦の各地にある民族音楽を推奨した作品の一つだが、ヴァインベルクの手にかかるとひと味違ったものになっている。

    『シンフォニエッタ第2番』は同第1番のような表面的な派手さはなく、短いながらも深い内容の音楽になっている。

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     2018/12/11

    NHK交響楽団のクールな音色がマーラーの音楽特有のあく(しんどさ)を取り除くようで、『悲劇的』というタイトルの印象とは違うものを感じた。

    交響曲が終わった後も、もっと聴いていたい、音楽が終わらないで欲しいと思った。

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     2018/12/11

    個人的にルビンシテインの交響曲や管弦楽曲など規模の大きい作品にあまり興味をひかれなかったが、美しいメロディーを生み出す才能に恵まれていたと感じていた。

    このような声楽作品ではルビンシテインの最も良い面が現れているように思う。

    『12の歌op.78』ではメゾ・ソプラノとバリトンの二重唄曲になっていて、オペラの場面のようなドラマティックな音楽だ。

    ところで、この『歌曲集』第1巻が発売されてからだいぶ時間がたったが、一向に第2巻が発売されない。ルビンシテインの歌曲全集が完成されることを望む。(このシリーズでは選集となっていて全集とは銘打っていないが。)

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     2018/12/10

    スヴェトラーノフのファンで、マーラーが特に好きというわけではないので、贔屓の引き倒しになるかもしれないが、これは名演奏ではないだろうか?
    演奏が終わった後のお客さんの反応から考えても、あながち間違いではないのかもしれない。

    この交響曲第5番は、アダージェットが取って付けたようで分かりにくい作品とこれまで感じていたが、スヴェトラーノフの指揮は分裂症ぎみな印象が全くなく、全体の流れも自然でとても丁寧に、分かりやすく演奏しているように聴こえた。
    この作品ってこんなに分かりやすかったかなと思ったほどだ。

    ちなみに第5楽章の冒頭の田舎ののどかな風景を表したと思われる部分がロシアの片田舎に聴こえてしまうのはスヴェトラーノフのファンだけだろうか?

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     2018/12/09

    歌劇『クリストファー・コロンブス』。音楽だけ聴いて解説や台本は読んでないのだが、音楽だけを聴いていたら現代のオペラの中では成功した作品に入るのではないだろうか。

    作曲家バラダだけでなく、カバリエとカレーラスという二大スターもこの作品の初演を成功に導いた立役者だろう。

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     2018/12/09

    チャイコフスキイの『フィレンツェの思い出』と、グラズノフの五重奏曲を収録している。

    アカデミー室内アンサンブルによる磨きあげられた演奏におもわず目が覚める。

    『フィレンツェの思い出』がこれまでと違った曲のように聴こえた。
    チャイコフスキイはフィレンツェでいったい何があったのかと心配になるような深刻な演奏がよくあるが、この録音ではどちらかというと明るさも感じられる。

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     2018/12/08

    この先、日本で歌劇『セミョーン・コトコ』が上演されることはないかもしれない。そのことを考えても、商品として世に出してくれたゲルギエフに感謝したい。しかも日本語字幕付きで観ることが出来る。

    ただ、個人的にはここに描かれているパルチザンの物語に入り込む事が出来なかった。強いて言えば、コトコの恋愛の部分のみ共感ができた。
    とはいえ、プロコフィエフの音楽も歌手たちやゲルギエフの指揮も素晴らしい。
    また、演出も作品世界の雰囲気を良く表現しているが、最後の場面で急に皆が踊り出すような、取って付けたような奇妙な振り付けに違和感をおぼえた。それまでのシリアスな世界からシュールな世界に急変してしまったように感じた。

    今後はプロコフィエフの作品では『真実の人間の物語』、『修道院での婚礼』や『炎の天使』。
    リムスキイ=コルサコフの『見えざる街キーテジ』、『五月の夜』、『サトコ』や『プスコフの娘』、『モーツァルトとサリエリ』。
    チャイコフスキイの『チャロデイカ』、『マゼッパ』、『チェレヴィチキ』などなどを日本語字幕付きで発売してほしい。

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     2018/12/04

    シュルホフの作品がとにかく素晴らしい!

    『フルート・ソナタ』は知られざる作品で演奏される機会も録音も少ないと思うが、プロコフィエフの『フルート・ソナタ』には及ばないものの、現代のフルート奏者のレパートリーに是非入れて欲しい作品だ。

    『フルート、ヴィオラとコントラバスのためのコンチェルティーノ』は変わった編成で、洒落の効いた面白い作品だ。

    フェンウィク・スミスが難曲をそれと感じさせないくらい自然に鮮やかに吹いてしまう所も驚きだ。

    シェーンベルクの作品はオリジナルの木管五重奏曲は聴いたことがないが、それほど難解でなく、このフルートとピアノ編曲版の方が作品を理解するのに分かりやすいのかもしれない。

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     2018/12/04

    さすがゲンナディ・ロジェストヴェンスキイの息子だけある、注目すべき選曲。
    ヴァシリイ・ネチャーエフという作曲家は今回初めて知った。
    そしてミャスコフスキイの「ヴァイオリン・ソナタ」の第1楽章の美しいこと!

    母、ヴィクトリア・ポストニコワのピアノによる強力なサポートを得てサーシャのヴァイオリンも的確な演奏をしているように感じられる。
    幾つか聴いた彼の演奏の中では一番いいと思う。

    今後も知られざるロシア・ソヴィエトのヴァイオリン作品を録音して欲しい。

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     2018/10/16

    マイスターは読売日本交響楽団を指揮したのを2回、生で聴いたことがあるが、そのうちマーラーの交響曲第1番はとても素晴らしい演奏だった。
    この録音でもマイスターの知的で交通整理が行き届いた指揮を味わう事が出来る。

    ヴァインベルクの『ヴァイオリン協奏曲』ではスピードに乗って攻撃性と美しさとを表現している。
    伴奏部分までクリアに録音されていて、マイスターが丁寧に音楽を作っているのが分かる。

    珍しいのはカバレフキイがシューベルトの『幻想曲 へ短調』をピアノと管弦楽団のために編曲した作品だ。(それほど独創的な編曲とは思えなかったが。)

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