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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2012/04/28

    毎年秋に行われるイギリス空軍の音楽祭、以前はライブ盤がリリースされていたのですが、この1997年からアックスブリッヂでのスタジオ録音に変わりました。
    ライブ録音の熱気はなくなった物の、ミスも無くなり、演奏の充実度は上がりました。
    ただ録音は旧式のままのようで20ビットリマスタリングもされておらず、翌年以降に比べ少し悪いです。
    選曲面で珍しいのは、マーチング・ウィズ・スーザで、まぁ題名から分かる通りスーザのマーチのメドレーなのですが、なかなか音源のない曲ゆえ、貴重です。
    また吹奏楽ファンにはC.T.スミスのフライトの数少ないプロの演奏という点でも貴重ではないでしょうか。
    これら全15曲を、イギリス王立空軍合同軍楽隊が、R.ウィルキンソン中佐指揮の元演奏しています。(尚、T9〜T11はスクアドロン軍楽隊による演奏)
    1997年はアメリカ空軍50周年記念と言う事もあってか、アメリカの楽曲が多く取り上げられているのが大きな特徴です。
    演奏についてはもちろん、不満のない出来です。

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     2012/04/27

    グラズノフ管弦楽選集の最新盤。
    といっても元々はマルコポーロ・レーベルで発売されていた音源の復刻(マルコポーロには他にもグラズノフの秘曲集とも言える音源がある。復刻しないだろうか)
    この『恋愛合戦』は初めて聴いたが、グラズノフらしい美しいメロディが随所に流れ、なかなか良かった。
    演奏は、ルーマニアの、ルーマニア国立フィルハーモニー管弦楽団で、ナクソスで東欧オケ(特にスロヴァキア)の演奏はイマイチだったりするが、このCDは可もなく不可もなくと言った所で、名演とは言えないが、あまり知名度のないこの曲を聴く上では十分な水準だと思う。
    1986年の録音で、音質は良好だと思います。

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     2012/04/26

    ロシア5人組の一人、バラキレフの管弦楽曲集です。
    このCDでは交響曲第2番と交響詩『ルーシ(ロシア)』を収録。
    イゴール・ゴロフスチン指揮、ロシア国立交響楽団演奏。
    ゴロフスチンの降っているオケと言えば、モスクワ交響楽団というイメージがあるのですが、ここではロシアの最強オケのひとつ、ロシア国立交響楽団と言う事でどんな爆演が聴けるのかと思ったのですが、意外にも洗練された普通の演奏でした。
    所々に金管の咆哮が聴けますが往年のサウンドは期待出来ないでしょう。
    このCDでしか聴けないというならまだしも他にも音源があるので、おすすめするほどではありません。
    しかし、過剰に期待しなければ悪くない演奏だと思いますし価格もそんな高くないので、興味があれば手にとってみるのも良いのではないでしょうか。

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     2012/04/24

    イギリス王立空軍創立80周年を記念して制作されたCDで、イギリス王立空軍中央軍楽隊、ロブ・ウィッフィン空軍中佐の指揮による演奏。
    グッドウィンの『バトル・オフ・ブリテン』のテーマから始まり、軽騎兵序曲(スッペ/arrゴトフリー)や『ダム・バスターズ』(コーツ)といったクラシック物からジャズ等のポピュラーまで幅広く収録。
    『フェスタ!』他2曲のスパークの作品も収録されているが、これはこのCDのプロデューサーの一人がスパークだからだろう。
    所で肝心の演奏だが、イギリスらしい落ち着いた演奏で、のびのびと楽器も鳴っていて悪くない。
    ポリフォニックの録音も悪くはないし、20ビットリマスタリングされているので以前のこのレーベルの録音に比べて確実に良くなっている。
    惜しい事にイギリス空軍分列行進曲は収録されてないのが残念だが、軍楽ファン、吹奏楽ファンは持って置いて良いかも知れない。

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     2012/04/23

    エリック・コーツと並ぶ、ブリティッシュ・ライト・ミュージックの大家、アルバート・ケテルビーの作品集です。
    彼の作品は『ペルシャの市場にて』は今も演奏される物の、その他大部分の作品は全くといって良い程知られておらずまた、作品集も少なくこのCDは貴重な一枚と言えます。
    ケテルビーの作品は題名通りの描写的な作品が多く、メロディも親しみやすい物が多く気軽に聴けます。
    このCDではランチベリーとフィルハーモニア管弦楽団による演奏で、ツボを心得た楽しい演奏を聴かせてくれます。
    ケテルビーを初めて聴くのにも良いと思います。
    1977年の録音ですが、リマスタリングはされているようで、音は悪くないと思います。

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     2012/04/22

    ナクソスのグラズノフ管弦楽選集の一枚で、滅多に聴けない作品ばかりを収めたCDです。
    いずれもグラズノフならではの叙情性が良くでており、ロシア音楽好きには必聴の一枚です。このCDでは、イゴール・ゴロフスチン指揮の、モスクワ交響楽団が1997年にモスフィルム・スタジオで収録された音源が収録されており、1998年に没したゴロフスチンの最晩年の記録です。
    ゴロフスチンとモスクワ交響楽団のコンビは外れは少なく、このCDでもちょっとおとなしめではありますけど、ツボを得た演奏を聴かせてくれます。
    何よりあまり録音のない曲が多いので資料的価値は高いでしょう。
    音質良好。

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     2012/04/21

    20世紀アメリカのシンフォニストと言えば、まずこのウィリアム・シューマン。
    ナクソスのこの交響曲集は、ジェラード・シュウォーツとシアトル交響楽団による演奏です。
    彼の作品はわかりづらい作品もありますけど、この2つの交響曲は彼の交響曲で、最も親しみやすい作品ではないかと思います。
    演奏のシアトル交響楽団はナクソスから大量に録音をリリースしており、その安定した演奏には定評があります。
    このCDも、正統派の解釈で、結構いけます。
    もちろん、音質も良好。

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     2012/04/20

    イギリス空軍に所属するミリタリー・バンドが毎年、ロイヤル・アルバート・ホールで開催する音楽祭、1997年以降はスタジオ録音でしたが、このCDの頃はライブ録音で演奏会当日の熱気そのままに収録しています。
    イギリス空軍にはたしか、中央、士官学校、連隊、西部、4隊の軍楽隊と、スクアドロン軍楽隊というダンスバンドがあり、このCDは全隊の合同編成による演奏となっています。
    指揮は、H.ヒングリー中佐(空軍中央軍楽隊)A.モスフォルド少佐(空軍中央軍楽隊)D.ディビソン大尉(空軍連隊軍楽隊)D.スタッブス大尉(空軍西部軍楽隊)D.コンプトン大尉(空軍士官学校)S.ストーリング(スクアドロン軍楽隊)の合計6人が交互に降っている。
    1993年は空軍創設75周年だったようで、スピットファイアー前奏曲(ウォルトン)や、空駆ける鷲(アルフォード)と言った空軍に縁のある曲が沢山収録されており、戦争映画の音楽が好きな方や行進曲ファンにおすすめ。
    演奏はライブ録音という事もありキズもあるが、先に書いた通り熱のあるすばらしい演奏で、個人的に最後のイギリス空軍分列行進曲はおすすめ。
    ただし、録音が少し遠く、貧弱に聴こえるのは残念。

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     2012/04/18

    カバレフスキーのピアノ協奏曲3番は、作曲家による自作自演のすばらしい演奏もありますけど、音質面で難がある。
    その点このCDは綺麗に録音されており良いです。
    また2つの知られざる管弦楽曲もなかなかです。
    またリムスキー=コルサコフのピアノ協奏曲、この作曲家にピアノ協奏曲があったなんて初めて知りましたが、綺麗なメロディをもつ曲でいいですね。
    ピアニストは初めて聴きましたけど、まずまずと言った所でしょう。
    ヤブロンスキー率いる、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団、こちらもまずまずですが、この楽団の録音では良いほうです。

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     2012/04/17

    ナクソスのグラズノフの管弦楽のラインナップはかなり充実しており、ほとんどが本場、モスクワ交響楽団を起用して録音されている。
    その中でも珍曲とも言ってようようなほとんど聴く機会のない曲ばかりを集めたこのCD、何度も聴きたくなるような曲ばかりではないが、曲を再生している時は、本当に美しくグラズノフの叙情的なメロディを存分に堪能出来る。
    また、もう一人の立役者は指揮のクリメッツで、彼は1939年キエフ生まれ、惜しくも2008年に亡くなられたが、マルケヴィチに師事したという経歴の持ち主で、楽曲の魅力を存分に引き出し、適格な解釈、ツボを心得たその演奏はすばらしいの一言だ。
    時々外れがあるモスクワ交響楽団もこの録音では緊張感があって良い。
    1995年、モス・フィルム・スタジオでの録音、音質も良い。

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     2012/04/16

    イギリスの金管バンド界はもちろん、世界の金管バンド界でも有名な、ブラック・ダイク・ミルズ・バンドが1975〜77年にかけて録音したCD。
    現代イギリス音楽の作品が収録されていまして、王は受け継がれゆくで日本で有名になった、グレッグスンの若書きの作品が収録されていたり、R.V.ウィリアムズのヴァリエーションが収録されていたり、ギャルドの元楽長、ギヨーム・バレーの金の王冠が収録されていたりとなかなか聴きごたえのある選曲です。
    指揮は、ロイ・ニューマン、ジェフリー・ブラント、そして近衛グレナディア・ガーズ軍楽隊の元隊長、ピーター・パークス少佐。
    演奏についてはすばらしいの一言につきますね。
    文句なしです。
    ただ、マニアックな内容なので万人向きではなさそうですが。
    音質については特に問題なく聴けると思います。

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     2012/04/13

    ナクソスのウィリアム・シューマン交響曲全集の一枚であると同時に、アメリカン・クラシックシリーズの一枚でもある。
    ゲラルド・シュワルツ指揮のシアトル交響楽団による演奏。
    交響曲はこの作曲家らしい豪華なオーケストレーションが印象的だが、ちょっと晦渋(ただし、現代音楽とかに比べたら遥かに聴きやすいが)に聴こえる。
    『夜の旅』も同じ様な印象。
    『アメリカ変奏曲』が分かりやすく、『女王陛下に万歳』が引用され、様々な楽器で奏でられていくこの曲は面白いと思う。
    演奏も抜群に良く、初めて聴く盤としても良し。
    音質も良好。

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     2012/04/12

    ウィーン・フィルのバス・トロンボーン奏者、ヤイトラーと、同オケの管楽器奏者のお弟子さん達たちによる吹奏楽団、フィルハーモニック・ウィンド・オーケストラ・ウィーンのCDで、オペラからの抜粋を中心にしたCD。
    この楽団、ウィーン式とも言える編成を取っており、(具体的にはサクスフォンが含まれてない等)日本で多いアメリカ式とは違い、柔らかな優しいサウンドが特徴。
    演奏についても申し分なく、またなかなか聴けない曲も収録されている事が嬉しい。
    1998年の録音で、新しい録音だけあり、音質も良好で聴きやすい。
    また再発売にあたり、廉価で発売され、入手しやすくなったのも良い。
    ウィーン・ライトミュージックが好きな方、行進曲が好きな方、そして吹奏楽ファンにこそ聴いて頂きたいCD。

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     2012/04/11

    伊福部昭のCDは日本人の作曲家としてはかなりの数が出ております。
    このCDは1993〜94年にかけてのライブ録音された物で、ラウダ・コンチェルトがベルリンで、その他は東京で録音されています。
    収録曲はいずれも伊福部昭の作品では著名な部類の物です。
    演奏する新交響楽団は、アマチュア・オーケストラでは有名な楽団で、腕前もなかなか、何よりどの曲も熱意のある演奏で聴いていて面白いです。
    特に小林研一郎と共演した日本組曲はCD中、最も良い演奏です。
    伊福部のファンの方は一枚持っておいて損はないでしょう。

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     2012/04/10

    ウィリアム・シューマン交響曲全集の一枚。
    ダラスで初演されたという交響曲第6番は、充実したオーケストレーションが特徴的な曲だが、わかりにくい作品で、初演が失敗したのもわかる。
    戦争時の祈りは交響曲に比べればわかりやすい作品で、レクイエム的な曲調が続き最後は静かに終わる。
    シューマンの管弦楽曲では著名な部類に入るだろう、ニューイングランド三部作はチェスターが特に有名だが、管弦楽版はあまり聴かないのではないだろうか。
    ゲラルド・シュワルツ指揮、シアトル交響楽団による演奏で、1990年〜2008年にかけての録音。
    演奏については文句のない出来。
    ただ、ニューイングランド三部作は少し録音の再現度に不満があるので星は一つ減らしましたが、値段を考えれば合格レベルです。

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