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Review List of jamyokka 

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     2021/03/06

    Heartが本当の意味でブレークする(全米1位)までの苦しんだ過渡期の2枚がセットになっています。セールス的には彼らとしては大変厳しい結果となりました。デビュー時からこだわったZepサウンドと基本的に全曲オリジナルが聴けるのは、このPrivate Auditionが最後です。ボードヴィル調のお洒落なアレンジの曲もあります。オリジナルファンにとっては、1曲目から名曲揃いです。オリジナルメンバーもこのアルバムを最後に、HawardLeeseを残して全員が脱退となります。そして、爽やかイケメン揃いで分かりやすいポップ路線に切り替えたアルバムがPassion Worksになります。オリジナル曲は減りますが、JourneyのJohnathan Cainの楽曲を取り入れるなど、極めて佳曲揃いです。Heartのその後の飛躍への流れを知るためには、必須の2枚となり、大変意義深い2枚のアルバムセットです。

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     2021/03/06

    イギリス人気質を学べる作品。ポールギャリコの短編としての代表作である。ジャンルとしては児童文学に分類され、海外では教科書に載り、日本でも30年前までは大手の英語の教科書に使われていたので、実は知っている人も多いはずである。そして、この作品は物語だけでなく、その時代背景等をしっかり踏まえて読めば、感動もひとしおである。物語の舞台は第二次世界大戦直前から初期のナチスドイツがヨーロッパ全土で電撃戦を展開する真っ只中、イギリスの南部にある海岸の小さな町、海沿いにグレートマーシュと呼ばれる大湿原で、その容貌のため人目を避け、灯台守としてひっそり暮らす絵描きラヤダーの元に、ある日怪我をした白雁、スノーグースを抱えた女の子が訪れ、やがて友情が芽生え、、、という素朴な展開である。ここで、いわゆる「勇気あるダンケルクの撤退」と呼ばれる第二次世界大戦のその後の戦局を運命づける史実を知っていると多変役に立つ。ナチスドイツにノルマンディの海岸へと追い詰められた実に40万もの連合軍兵士たちを救出するために、軍民問わず、軍用船のみならず、漁船からはしけや小舟に至るまでイギリス人総出でドーヴァー海峡を命がけで渡ったのである。ここでも、イギリス人気質、つまり躊躇なき決断力と行動力を発揮したのである。イギリスが世界に先駆けコロナワクチン接種を進めることが出来るのは理解できる。さて、ラヤダーは決して英雄ではないが、このような人々の姿こそがヒーローであり、歴史を変える原動力なのであることに感動する。そして、結末の衝撃を読んでいただきたい。教科書では省略されているが、このラストシーンこそ、ギャリコ作品に私が魅力を感じる。Nothing really matters. Anyway, the wind blow....イギリスのロックバンドCamelがこの物語にインスパイアされてアルバムを出していますが、大変良いので本作品を読んだ後に聴くとさらに情景が頭の中に広がります。

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     2021/03/06

    今回のタイトルはめずらしく明るく可愛いので、ものすごく売れると思う。人と人、人と動物、人と機械、人と次は、、、カズオイシグロの作品に共通しているテーマは、新しい時代の潮流の受容と去りゆく時間、消しがたい過去の記憶の間に生じる葛藤の克服だと感じる。冷静にならんともがくことが人間の心で、そこが文学的なのである。そして、彼の作品に溢れる想いと読者にもたらされる救いは、作品の主題や結末が決して明るいとは思えない時でも、明るい未来を感じさせる希望が残ることだと思う。希望こそが最後に残るものだ。The Remains of the Day、An Artist of the Floating World 然り、小作品に至るまで、彼の作品を読むたびに、私たちが自らが歩んだ過去を正しくつかみ、しっかりと現実を見つめ昇華して乗り越え、明るい未来を築くことの大切さを感じる。家族関係ですら希薄になりつつある現代社会、年齢、性差、モノを超えて、私たちが確かな信頼関係を築く鍵は、契約やプログラムではなく、感じるという人間的な心しかない。それこそが愛だ。畢竟、私たちは、人として、自立、自律することの大切さと使命をさらに背負って生きてゆかなければならないのだ。

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