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TOP > My page > Review List of レインボー
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1 people agree with this review 2025/11/25
エルガー・ハワース指揮、フィリップ・ジョーンズ・アンサンブルの演奏による世界の行進曲集。 1986年に解散したこのブラス・バンドは今持って旧譜がリリースされるぐらいに人気は高い。 このアルバムは解散直前に収録された音源にそれまで収録された音源を追加したもので、世界の行進曲で、やはり何度もリリースされ続けている。 基本的に実用的作品や演奏会用のクラシック・マーチを吹奏楽用に編曲した選曲であり、著名な作品が中心。 リリブレロは日本では馴染みがないかもしれないが、イギリスでは軍楽隊のレパートリーとして有名だし、日本からは團伊玖磨の祝典行進曲が収録されていて海外バンドの演奏は珍しい。 普段は金管オンリーのフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルだが、ここでは木管や打楽器も入った吹奏楽編成。 演奏はメリハリの付いたコンサート・スタイルのもの。 イギリスらしい深い音色も時折聴けて悪くはないが、行進曲アルバムとしてはややパンチに欠ける内容だと思う。
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0 people agree with this review 2025/11/24
2002年チャイコフスキー国際コンクールの優勝者、上原彩子のデビューアルバム。 オール・チャイコフスキープログラムというちょっと珍しいもの。 チャイコフスキーのピアノ曲は作曲家としての活動初期から晩年まで書かれているが、本CDの収録曲はそれぞれの年代から満遍なく集めた選曲となっている。 チャイコフスキーのピアノ曲はあまり有名とはいえず、四季がかろうじて知られているぐらいだ。 交響曲や協奏曲、バレエと言った色彩豊かな管弦楽作品に比べて、地味な作品が多いのも知名度が低い要因だろう。 このCDでも作品の地味さは感じてしまうが、ピアニストのパッションでだいぶ聴ける。 タッチは硬めだが、緩急の付いた演奏で、タイトルのグランド・ソナタやドゥムカ等は中々の演奏だと思う。 録音は、最初こそちょっと悪いかなと思ったが、聴き進めていくうちに中々優秀な録音であることが分かる。 輸入盤と国内盤が発売されているが、国内盤には一曲追加で曲が収録されており、買うならこちらがおすすめ。
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1 people agree with this review 2025/11/22
サミュエル・フリードマン指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団によるビゼーのオーケストラ作品集です。 組曲『カルメン』組曲『アルルの女』を収録しています。 この組み合わせのCDはいくつもの有名、無名のアルバムが発売されているクラシックの人気アルバムの一つで、名盤も多数ある。 指揮のフリードマンはウクライナのハルキウ出身のイスラエルの指揮者で、1995年頃からアルティノヴァに録音を開始、主にロシア物を中心に録音していました。 ロシア・フィルはプロフィールがないため詳細は不明ですが、ナクソスにヤブロンスキー等が振っていた団体と同一ではないでしょうか。 フリードマンとロシア・フィルは幾つか録音があり、評判は今ひとつですが、いずれも奇をてらう事のない安定志向の演奏です。 その中でもこのビゼーは良い演奏で、最後に収録されたファランドールは推進力があって良いです。 オケは洗練はされず、それでいてロシアらしい骨太サウンドも出さないと言った所ですが、時々はロシアらしい野太い響きが聴こえてきたりします。 1996年7月8日から14日にかけてロシア放送第5スタジオで収録。 ホールなので残響は少ないが、楽器は良く聞こえ、良い録音だと思います。
0 people agree with this review 2025/11/20
チェロとオーケストラの作品を収録したもの。 演奏はハワード・ウィリアムズ指揮、ペーチ交響楽団。 チェリストはピーター・レイトです。 オーケストラはハンガリー南部の街、ペーチのオーケストラ。 この街出身者にピアニストのイェネー・ヤンドーがいるが、ヤンドーが大量に録音したナクソスレーベルから出たライタ交響曲全集で、ペーチ交響楽団を知った人も多いだろう。 ウィリアムズは1989年首席指揮者に就任したイギリスの指揮者。 ペーチ響との録音は少ないながら、ここでも良質な演奏を聴かせてくれる。 まず最初に登場するのはローザの『チェロ協奏曲』で、こちらはもう幾つか録音のある名曲だが、このCDの演奏も十分良い演奏だ。 次に登場するのは、ジェラルド・シャーマンの『亡命の庭』という28分程の単一楽章の作品。 この曲はウィリアムズが、ボーンマス交響楽団とレイトのチェロで初演した作品で、オケ以外は初演者の演奏という事もあってか、ソリストはこちらの方が素晴らしい演奏。 ただ作品は一度聴けば充分と言った所。 CDの録音、音質は共に良い。 基本的には作曲家のファンか演奏家のファン向きの一枚だと思う。
0 people agree with this review 2025/11/19
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と序曲『1812年』を収録したアルバム。 演奏はサミュエル・フリードマン指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団、ピアニストはアルカディ・セヴィドフ。 フリードマンは1995年頃よりアルディノヴァ・レーベルに登場して、ロシア物を中心に録音していたウクライナ出身のイスラエルの指揮者、ピアニストは1947年生まれのロシアのピアニストだそうです。 このCDは1996年にロシア放送第5スタジオで収録されたもの。 ピアノ協奏曲はバランス良く整えられた演奏と言えますが、ロシアのオケとして聴くと物足りない部分もあります。 ピアニストのセヴィドフはメロディア等に録音があるものの、CDはアルティノヴァでしか見たことがありせん。 全ては聴いてないですが他の録音では評判は高いとは言えず、本CDの演奏も洗練されたピアノであるものの、やはり今ひとつ。 オケのみの1812年も全体的にはバランス重視の安定志向の演奏。 ただこちらはトランペットの鳴らし方などにロシアらしい太さを感じさせる所もあるが、1812年の演奏という事を考えると少し大人しい。 当たり外れの大きいアルティノヴァらしい一枚と言えるだろう。 本CDはアルティノヴァ原盤の国内盤で、輸入盤なら新品が今も手に入るがCD-R盤仕様になっているので、新品の入手は難しいが、日本語解説も付いたプレス盤仕様のこの国内盤を手に入れるというのもありだろう。
1 people agree with this review 2025/11/07
イェルク=ペーター・ヴァイグレ指揮、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で収録されたCDで、ロシアの作曲家による管弦楽作品を集めたアルバムです。 選曲としてはタイトルにもなっている、チャイコフスキーの『ロメオとジュリエット』の他、グリンカ『ルスランとリュドミュラ』やムソルグスキー『禿山の一夜』と言った19世紀に活躍した作曲家の代表的な作品を集めた内容です。 ヴァイグレは1953年生まれのドイツの指揮者で、1986年から1994年まで、ドレスデン・フィルの首席指揮者を務めており、録音も幾つか残しました。 この音源は在任中後期の1992年12月から1993年1月にドレスデン・ルカ教会で収録されたもの。 その演奏はヴァイグレの誠実な正統派の解釈に、いかにもなドイツ的な響きを持った演奏と言えるでしょうか。 ルスランとリュドミュラやリムスキーのスペイン奇想曲等はベースの重いサウンドや、オケのもつ暗い響きも相まって余計その様に感じます。 タイトルにもなったロメオとジュリエットは色々と手を入れられていて、それなりに劇的になっており、このCDの中で最も良いのではないでしょうか。 ヴァイグレの前任としてドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団を振っていたのはあのケーゲルで、それだけにオケはだいぶ鍛え上げられており、技術的には不足はありません。 また録音もデジタル期なので、不満はなく聴けると思います。 本CDは徳間がドイツ・シャルプラッテンの音源を国内盤として発売していたうちの一つで、後にシャルプラッテンの日本での発売はキングに移り徳間で出ていたCDも再発されましたが、このヴァイグレのロシア管弦楽集はキングではCD化されておらず、国内盤としてはこれのみのようです(但し、海外まで目を広げればドイツ・シャルプラッテンの音源を発売しているベルリン・クラシックスが再発売しています)
0 people agree with this review 2025/11/01
このCDはチャイコフスキーの交響曲第5番を収録したアルバム。 演奏は大沢可直指揮、トルコ国立チクロヴァ交響楽団。 指揮の大沢可直はビクターに録音された吉田正の作品を交響組曲化した東京シンフォニーシリーズの作曲、指揮で知られていますが、他の録音は日本コロムビアに入れた2枚のマーチ集ぐらい。 ベーシックなクラシック作品の録音は本CDのチャイコフスキーぐらいではないかと思われます。 録音が行われた1990年代当時はイズミール国立フィルハーモニー交響楽団等のトルコの団体と関わりがあったようなので、このCDもそう言う関連で録音されたのでしょう。 オケはライナーによれば1992年に設立された(録音当時)新しいオーケストラで、1997年より大沢が指揮者に就任したようです。 この録音は翌1998年6月28日に日本に来日した際、田園ホール・エローラにで収録された物だそうです。 演奏は良く言えば癖の少ない物なのですが、通常よりテンポが遅い所や唐突に音楽が変わる部分があって、流れがスムーズ出ないところがあり、聴いていて時気になるところがあります。 オーケストラの技量はまずまずでしょう。 またこのCD録音が良くない。 基本となる基準の音が小さくダイナミックさに欠ける上にあまり奥行きの感じられない録音。 記録目的で録音されたライヴ音源を、CD化した様な感じと言ったらわかりやすいか。 尚、1日で録音はされているがライヴではないようです。 チャイ5の録音は山の様にあり、名盤、珍盤多数ある中で、あえてこれをおすすめはしません。 指揮者のファンか、オケのファン、もしくは珍盤マニアなら聴いても良いと思う。
1 people agree with this review 2025/10/30
ムソルグスキーの代表作、展覧会の絵を収録したアルバムです。 本CDは原曲のピアノ版と、オーケストラ版を一枚に入れ、聴き比べ出来る様にしたアルバムです。 この様な企画の盤は他にもいくつかありますが、1000円以下で買える廉価盤はこの盤ぐらいでしょうか。 音源はアルティ・ノヴァが原盤であり、ギャラを抑えるためか、オール・ロシア勢のあまり有名でない人物が起用されています。 ピアノ版の演奏者はアルカディ・セヴィドフというピアニスト。 1947年生まれだそうでLP録音もありますが、CD時代の録音はアルティ・ノヴァぐらいしかないようです。 オーソドックスな聴きやすい演奏なのですが、全体的にあっさりとした演奏なのでちょっと淡白に聴こえます。 時折このピアニスト独自の解釈も入りますが、迫力不足でちょっと残念。 オケ版はラヴェルの編曲による譜面を使い、サミュエル・フリードマン指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録しています。 フリードマンはウクライナはハルコフ生まれのイスラエルの指揮者で、アルティ・ノヴァでは、チャイコフスキー交響曲全集等のロシア音楽を中心に録音を残しました。 演奏団体のロシア・フィルハーモニー管弦楽団はライナーに記載が無いため詳細は不明ですが、録音場所的にもナクソスに2000年代に録音を入れていた団体と同一ではないでしょうか。 フリードマンとロシア・フィルの演奏は高く評価されているのは見た事がなく、大抵褒められては無いのですが、本盤の演奏も全般にテンポやリズムが遅く、これで珍しい版を使っていればまた評価は変わったかもしれませんが、残念ながらラヴェル版という普及版の譜面で、他に良い音源も多数あるため、あまりおすすめしません。 キーウの大門等で、突き出たトランペットの響きからロシアを感じさせるサウンドだったのは良かったですが。 1996年10月1日から4日にかけて、ロシア放送第1スタジオ、ロシア放送第5スタジオで録音されたもので、録音自体は普通に優秀なもの。
1 people agree with this review 2025/10/29
1990年代半ば頃にナクソスと並ぶ廉価盤レーベルとなったアルティ・ノヴァから出たチャイコフスキー交響曲全集。 元々バラバラで出ていたのも一枚にまとめたもの。 1995年から1997年にかけて収録されたもので、指揮者は全てサミュエル・フリードマンだが、オーケストラは3団体を振っています。 フリードマンはウクライナのハルキウ出身のイスラエルの指揮者で、アルティ・ノヴァではロシア物の録音を中心に担当していました。 それぞれの感想を書きますと、CD1→交響曲第1番と組曲第4番『モーツァルティアーナ』を収録。 オケはニジニノヴゴロド・フィルハーモニー管弦楽団。 1995年6月ニジニノヴゴロド・コンサート・ホールで録音。 割と小さな編成の様でバランスの良さが売りだが、交響曲は薄味の演奏。 ロシア色の薄い演奏ではあるのでそう言う色の強い演奏が苦手な人は良いかもしれない。 モーツァルティアーナも薄味ではあるが、曲の構成やオケの響き的に悪くないと思う。 CD2→交響曲第2番と幻想的序曲『ロメオとジュリエット』を収録。 オケはロシア・フィルハーモニー管弦楽団。 1995年7月ロシア放送第5スタジオで録音。 ロシア・フィルと言う団体は幾つか同じ名前の団体があるが、本CDの団体がどの団体かはわからないが録音場所的にナクソスにヤブロンスキー等が振っていた団体と同じだろうか。 交響曲はバランスこそ良いが、テンポがイマイチ。 それよりもロメオとジュリエットは中々良くて、ロシアのオケらしいブラスの力強い演奏が聴ける。 CD3→交響曲第3番とロココ風による主題による変奏曲を収録。 オケは2枚目と同じくロシア・フィルハーモニー管弦楽団。 1996年5月25日から29日、ロシア放送第5スタジオで収録。 交響曲は時折テンポの悪さが感じる所もあるも、ロシア・オケならではのブラスの咆哮や勢い、それでいてバランスの良い響きと中々悪くない。 ロココ風による主題による変奏曲は、キリル・ロディンのチェロのソロを取っている。 こちらはソロは控えめで抒情的、オケも伴奏に徹していて水準か、水準より少し上の演奏で、多数ある名盤を押しのけて紹介する程ではないが、これはこれで良い演奏。 CD4→交響曲第4番、組曲『くるみ割り人形』を収録。 オケはタタールスタン国立フィルハーモニー管弦楽団。 1997年11月、カザン大コンサート・ホールにて収録。 全集では最後に録音された物。 交響曲、くるみ割り人形ともに覇気がなく、テンポ感の良くない演奏。 録音もどこか遠く、音も迫力がなくボックスの中で1番イマイチなCDだ。 オケのタタールスタン国立フィルの録音は珍しいので、オケを聴くアルバムと言えるだろうか。 CD5→交響曲第5番、スラヴ行進曲、戴冠式行進曲を収録。 オケは再びロシア・フィルハーモニー管弦楽団。 1995年7月、ロシア放送第5スタジオで録音。 交響曲は真面目に正統的な解釈なのがわかるが、第4楽章がわかりやすいがテンポが速く、全体的にあっさりした演奏。 弦楽も荒れ気味な所があり、せっかくトランペット等にロシアン・ブラスの響きが聴けるのに勿体無い演奏だ。 スラヴ行進曲もテンポは速めの淡白系の演奏なのだが、終結部分から急にオケがスピードアップし、最後の最後に台無しになっているのが残念。 戴冠式行進曲は特に小細工もなく、機会音楽らしい華やかな作風も相まって、この5枚目の中では1番良い。 CD6→交響曲第6番と組曲『眠れる森の美女』を収録。 オケはロシア・フィルハーモニー管弦楽団。 1997年10月、ロシア放送第5スタジオにて録音。 第6交響曲は他の交響曲の録音と同じく、バランスは良いが軽い演奏。 重苦しさはないが、さらっと流れていき印象には残りにくい。 一方で眠れる森の美女は、この軽さが良い方向に向いた佳演だと思います。 上記に特記したタタールスタン国立フィルを除くと、普通にデジタル録音としては優秀で、問題なく聴ける。 このCDの売りは、最新デジタル録音で安価で手に入る事なので、廉価盤が幅を聴かせる現代ではやや2軍落ち感はあるが、安く手に入るなら購入してみても良いと思う。
1 people agree with this review 2025/10/26
このCDはソヴィエトとロシアの行進曲と題されたアルバムで、名前の通り行進曲アルバムです。 と言ってもいきなり冒頭から国歌や愛国歌が出てくるのですが。 タイトルからしてソヴィエト時代の行進曲と帝政ロシア時代の行進曲を半々に収めた様なタイトルですが、ソヴィエト時代の作品はコンチャコフが書いたロシア行進曲ぐらいで、後はソヴィエト時代の編曲もあるものの、帝政ロシア期に書かれた作品です。 演奏者は複数いまして、1番多く演奏しているのが、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊。 第3代軍楽総監、ニコライ・ナザロフ少将と軍楽隊指揮者のニコライ・セルゲーエフ大佐とアナトリー・マルツェフ大佐の指揮で収録されています。 ナザロフ&セルゲーエフ時代のこの軍楽隊は黄金期を迎えていたと言ってもよく、力強いロシアン・ブラスと大編成ならではの荘厳なサウンドのメリハリある演奏が聴ける。 ナザロフのものでは『プレオブラジェンスキー連隊』『ペチョラ連隊』がずば抜けて良いし、『ソヴィエト国歌』『愛国歌』『インターナショナル』と言った愛国歌のパワーのある演奏も良いし、セルゲーエフは『英雄』『速歩行進曲第5番』『飛び行く荒鷲』『イズマイロフスキー連隊』『擲弾兵』あたりが良い。 マルツェフは2曲だけだが、縦線がバシッとそろったメリハリが効いた好演奏。 ソヴィエト式に編曲された双頭の鷲の旗の下にが聴きどころ。 モスクワ・クレムリン司令部付軍楽隊はLPでは幾つか録音があるが、CDはこれぐらいだろうか。 イヴァノフ大佐は1980年代にこの軍楽隊の指揮者をしており、本CDの収録曲の録音もそれぐらいだと思われる。 いかにも軍楽隊と言ったサウンドで、国防省軍楽隊に比べると人数が少ないようだが、その分小気味の良い快演が続く。 ボリショイ劇場吹奏楽団は名前の通りボリショイ劇場のメンバー中心に集められた団体らしい。 このCDでは1曲のみで、力技に頼らない正確な演奏を聴かせてくれます。 CDには1978ー1994年の収録となっていますが、実際には1969年収録のものもあり、あまりあてになりません。 また全体的に復刻の状態が悪く、音質は良くない。 特にナザロフの勝者の帰還は非常にレベルが低い(と言うよりナザロフの音源はどれも良くない) ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊の音源は後にヴィスタヴィラやカペルマイスターから再発されており、それらの方が音質は良い。 尚、音源の原盤はオリンピアではなく、メロディア原盤である。 今となっては2軍落ち感はあるが一応このCDでしか復刻していない音源もあるので、ロシア行進曲好きには注目かもしれない。 演奏者と収録曲目は以下の通り。 1.ソヴィエト国歌(アレクサンドロフ) 2.愛国歌(グリンカ) 3.インターナショナル(ドジェーテル) 4.望郷行進曲(作者不明 arrルノフ) 5.ロシア行進曲(コンチャコフ) 6.サラトフ第108歩兵連隊行進曲(作者不明 arrミハルコフ) 7.古い隊列行進曲(作者不明 arrチェルネツキー) 8.双頭の鷲の旗の下に(J.F.ワーグナー) 9.飛び行く荒鷲(ブランケンブルク) 10.速歩行進曲第5番(ソコロフ) 11.英雄(作者不明) 12.第16ラドガ連隊行進曲(作者不明) 13.擲弾兵(作者不明) 14.1815年のパリ入場行進曲(作者不明) 15.イズマイロフスキー連隊行進曲(作者不明) 16.勝者の帰還(作者不明) 17.リャオヤンでの戦い(エファーノフ) 18.ペチョラ連隊行進曲(作者不明) 19.プレオブラジェンスキー連隊行進曲(作者不明) 20.パンジャブ(ペイン) 21.トートレーベン(作者不明) 演奏 ニコライ・ナザロフ少将指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 1~3、16~21 アナトリー・マルツェフ大佐指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 7、8 ニコライ・セルゲーエフ大佐指揮、ソヴィエト国防省第1模範軍楽隊 9~15 ヴィクター・イヴァノフ大佐指揮、モスクワ・クレムリン司令部付軍楽隊 4、5 V.アンドロポフ指揮、ボリショイ劇場吹奏楽団 6
1 people agree with this review 2025/10/25
テオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団の演奏によるムソルグスキーの管弦楽作品集だ。 ムソルグスキーの管弦楽作品というと、組曲『展覧会の絵』そして交響詩『禿山の一夜』である。 本CDには両方とも収録されているが、注目すべきは禿山の一夜だろう。 通常はリムスキー=コルサコフのオーケストレーション版が演奏され、このCDの一曲目もこれですが、更にこのCDには原典版と言われるムソルグスキーがオーケストレーションをしたバージョンが収録されています。 リムスキー=コルサコフ版を聴きなれるとかなりメロディが違い、こちらの方が魅力的に思えてきます。 展覧会の絵は有名なラヴェル版です。 クチャルは1994年から1999年までウクライナ国立交響楽団の音楽監督をしており、ナクソスへの録音はこの時期が多いですが、退任後にも幾つか録音をナクソスに入れ、これもその一つです。 クチャルとウクライナ国立響の特徴である透明感のあるサウンド活かした聴きやすい演奏で、前述の禿山の原典版などはムソルグスキー独自の野太さはちょっと後退してはいる物の展覧会の絵は中々充実した良い演奏と言えます。 とは言えその他の作品の演奏も充分合格点の演奏であり、禿山の原典版、リムスキー版の聴き比べが出来る入門用廉価盤としておすすめ。 2001年8月15日から18日に、ウクライナ放送大コンサート・スタジオで収録されたもので、音質は良好。
1 people agree with this review 2025/10/24
ナクソスが1990年代に製作したロシアの作曲家、チャイコフスキーの交響曲全集シリーズの一枚です。 ポーランド国立放送交響楽団を起用して製作されたこのシリーズ、5枚出ているアルバムのうち、3枚はアントニ・ヴィトがタクトを取っていますが、本CDを含む残り2枚はエイドリアン・リーパーが指揮をしています。 リーパーはナクソスが活動初期にスロヴァキアのオケを振ってイギリス物を中心に録音していますが、ロイヤル・フィルを振ったチャイコフスキーの管弦楽作品集も残していて、中々力の入った演奏で良かったのですが、このCDも良いです。 『交響曲第1番』幻想序曲『ハムレット』が収録されています。 リーパーの演奏は気をてらう事のないスタンダードな、真面目で曲自体に魅力を語らせる演奏です。 パンチはないけど、これはこれでありだと思いました。 ポーランド国立放送交響楽団の演奏は機能的なサウンドをしていますが、時々金管の咆哮にスラヴを感じさせます。 1991年9月7日から12日にかけて、カトヴィツェのポーランド放送コンサート・ホールで収録されたもので、柔らかな響きに収録されており、音質等も問題ないと思う。
1 people agree with this review 2025/10/23
エルガー・ハワース指揮、グライムソープ・コリアリー・バンドの演奏による、マルコム・アーノルドのブラスバンド作品集。 アーノルドがブラスバンドのために書いた作品と、管弦楽曲をブラスバンドに編曲した作品を集めたアルバムです。 作品としては比較的知られた作品で、アーノルドのたくさんある作品の中でも聴きやすい作品を集めた内容です。 演奏団体のグライムソープ・コリアリー・バンドは、イギリスを代表する英国式ブラスバンドの一つ、映画「ブラス」のモデル・バンドにもなり、もちろんその他に録音も多々あります。 ここでは、フィリップ・ジョーンズ・アンサンブル等で活躍した、エルガー・ハワースの指揮で収録されており、確かな演奏を繰り広げています。 最後の『パドストー・ライフボート』のみ、アーノルド自身が棒を取った、いわゆる自作自演で、ちょっと荒削りながら、作曲者が自作をどう解釈していたかがわかります。 アーノルドのブラスバンド作品の国内盤は珍しく、アーノルド入門におすすめです。 録音は1993年で、音質は良好です。
0 people agree with this review 2025/10/22
このCDはスティーヴン・ガンゼンハウザー指揮、チェコ・スロヴァキア放送交響楽団による演奏で録音されたセルゲイ・ラフマニノフの『交響曲第2番』幻想曲『岩』を収録したアルバムです。 ナクソスがまだマイナーだった活動初期に発売されたアルバムで、当時よく起用されていたチェコ・スロヴァキアの放送交響楽団と、アメリカ出身でナクソス初期に多数の録音を残したガンゼンハウザーのコンビによる演奏です。 交響曲はスロヴァキア勢の演奏にありがちなオケの非力さが随所に出ています。 ナクソス初期に良くある曲に語らせるタイプで、丁寧に演奏されていますが、軽めのサウンドで、例えば第4楽章冒頭等は推進力がもっと欲しい所。 しかし3楽章、この作品の1番の有名所は作品に語らせる演奏が独特の雰囲気を出し、旋律美を堪能でき、CD中1番の出来。 岩も線は細いが同じく丁寧に演奏されていて、作品を知るには悪くない。 録音は1989年5月、ブラスチヴァのチェコ・スロヴァキア放送スタジオにて収録されたものです。 デジタルですが当時のナクソスらしい可もなく不可もなくと言った音質です。
1 people agree with this review 2025/10/21
アントニ・ヴィト指揮、ポーランド国立放送交響楽団の演奏によるチャイコフスキーの『交響曲第5番』序曲『雷雨』を収録したアルバム。 ナクソスが1990年代に制作したチャイコフスキー交響曲全集の一枚です。 ヴィトとポーランド国立放送交響楽団のナクソス録音はかなりの録音があるが、高い技術力と音楽性で、評判の良い演奏が多く、このチャイコフスキーの録音も中々に良い。 交響曲は堅実な音楽として解釈されているため、チャイコフスキーが書いた旋律美や構成が手にとる様に分かる。 交響曲も名演と言って良いのだが、演奏機会の少ない雷雨も充実した演奏であり、この作品の手に入りやすい入門用音源としてもおすすめ。 録音は1992年11月23日から25日にかけて、カトヴィツェのポーランド放送コンサート・ホールにて収録された物。 録音は当時のナクソスらしい、可もなく不可もなくといった所。 現在のナクソス・レベルの収録だとより良いアルバムになっただろう、そこが唯一の難点だ。
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