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0 people agree with this review 2009/09/26
'02年発表。まいったなぁ。予想以上にいい。絶対ダメになると思っていたし、スケールダウンすることは目に見えていたのだけど、意外にしぶといというか、結構底力があったというか。基本的にはほとんど変わってないのだけど、3年前のデビュー・アルバム「パズル」よりも曲の粒は揃っているかもしれない。 結局、タヒチ80の魅力はポップ・ミュージックの気楽さ、フェイクなB級っぽさを、優雅さ、甘美さで包んであるところだろうと思う。彼らの音楽は力み過ぎていないし、彼ら自身あくまでフェイクを自覚している。ノーザン・ソウルやボサノバはもちろん、そうした音楽をフェイクな感覚で吸収してきた80年代のネオアコに対してでさえ、タヒチ80はすでに俯瞰した立場にいるだろう。だが、そうした"真似"の姿勢が安っぽくない。何年か前のスウェディッシュ・ポップや、スペインやイタリアあたりのB級ギタポ連中と比べても圧倒的な仕上がりを見せているのは、これはもう、リーダーでソング・ライターのグザヴィエ・ボワイエのセンスによるとしか言えないだろうが、要は音楽に求めるロマンティシズムの違いがこういうところに出るということだ。共同プロデュースはアイヴィーのアンディ・チェイスで、エリック・マシューズもゲスト参加、と周辺人脈はほぼ前作と同じ。本国フランスとニューヨークで録音、ロンドンで仕上げられた。オーケストラ・アレンジやムーグなどの使い方は相変わらず上手くはないが、その素人臭さがギリギリで嫌みになっていないのがいい。別格だったと再認識。
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0 people agree with this review 2009/09/22
'89年発表。アルバムに先駆けて発表されたシングル@は、エクスタシーのカプセルをモチーフに用いたジャケットが暗示するように、アシッド・ハウスを大胆に導入。ただし、それはあくまでもニュー・オーダー流の取り入れ方であり、典型的なアシッド・ハウスにはなっていない。本作にしても同様。ほとんどの曲は彼ら特有の哀愁メロと歌を主軸にしたニュー・オーダー・サウンドだ。クラブやレイヴをダンス・カルチャーの最先端とする時代の流れと逆行するかのように、Fなんて曲もある。
1 people agree with this review 2009/09/19
'09年発表。自身初のセルフ・プロデュースによる5thアルバム。 そのセルフ・プロデュース体制が、バンドにさらなるクリエイティビティとケミストリーをもたらしたことは間違いない。今作でミューズは、もはやロックを超えたとも言えるほどの大飛躍を遂げている。ショパンの「ノクターン第2番」をフィーチャーした曲や、3章からなる組曲も含め、クラシック、グラム・ロックにハード・ロック、エレクトロ・ポップ、中近東音楽、賛美歌など、ありとあらゆるジャンルを取り込みつつも、過去最高にポップで耳なじみがいい、まさにワン&オンリーの音世界が創造されているのだ。
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'03年発表。アルバム・デビューから4年目を迎えた彼らの3rd。編成はトリオだが、キーボード類を大々的に駆使した壮大なアレンジで、メランコリックなメロディを聴かせつつ、ヘビーな音作りで新生面を発揮している。以前は時に押し付けがましく響いたボーカルが、説得力を増したあたりにも成長が感じられる充実作だ。
0 people agree with this review 2009/09/19
'00年発表。とても面白いアルバムだ。どの曲もニッコリするようなアイデアが盛り込まれていて、くるり特製の"おもしろ図鑑"という感じ。飽きさせることなく魅きつける。 @からして何が始まるのと思わせるストリングス。歴史巨編か文芸作品の映画のオープニングみたい。そこからガツンとAに入る。マーチってタイトルなのに、3拍子。足が3本ある人用のマーチなのか。途中から普通のリズムに変わるのだが、いきなり笑わしてくれる。Cは、"♪時代が変わるほら5秒間"とミレニアム・カウントダウンをオチョクリながら、しっかりしたビートを刻む。楽器がややこしく絡み合うイントロのFは、棒のような一本調子のボーカルが却って印象に残る。かと思えばGはドロンとしたピアノの弾き語りで、ロマンチックに迫る。あの手この手、あの足この足を使って、くるりの世界が描きだされる。それらは鋭い皮肉や熱い心情を含みながら、どこかノスタルジックな気分を漂わせているのも不思議だ。 後半も名曲が続く。続の大いにロックのJ、ペンペンしたギターが重たいビートを持つK。Lはなんとシャバダバダ・コーラスで始まってしまう。スーパーカーのナカコウがリミックスしたMは、"♪僕の電波は何ガロン"と歌いだす。単位が違うよ(笑)。しかし、なぜかしみじみしたものが伝わってくる。ラストのNがのんびりしたいいメロディを打ち出す。また@に戻りたくなる。 曲順も含めて、絶好調のくるりワールドが展開されるこのアルバムは、2000年最初の音楽の収穫だ。
4 people agree with this review 2009/09/15
'80年発表。村井邦彦音楽の「悪魔の手鞠唄」へのシンセ参加、映画「火の鳥」の音楽と続いた、アルファレコード時代の集大成的作品。同時期に結成したキープとは対称的なリズムレスの実験的音楽で、タンジェリン・ドリーム的なシークエンスとピアノのみの多重録音により、ゲストは一切なし。心拍音などを配置したコラージュが恐ろしくも美しい。鍵盤にトーキング・モジュレーターを通したブルージーな弾き語りは、デヴィッド・ヴォーハウスの作品のよう。エンジニアはYMOで知られる小池光夫で、当時、日本でもスタジオAでしか稼動していなかったという、APIのコンソールを使った最初期のコンピュ・ミックス盤である。
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1 people agree with this review 2009/09/15
'75年発表。ジャズ〜ロックを越境する個性派プレイヤーの印象を決定づけた。村上"ポンタ"秀一、大村憲司、小原礼、浜口茂外也、村岡健の6人で結成した21stセンチュリー・バンドの唯一のアルバム。タイトルは諸行無常の教えでもある、6人の個性を"六喩"と例えたもの。大村憲司のソロはハードだし、小原礼のチョッパーもパワフル。深町純はクラヴィネット、ミニ・モーグ、アープなどを絶妙にプレイして、まさにやりたい放題の若々しい演奏ぶり。「迷宮」は変拍子の応酬によるプログレ・ジャズ。「波照門」はバラード曲だが、深町印のトーキング・モジュレーターで自身の歌を披露している。制作は川添象郎(アルファ&アソシエイツ)。
0 people agree with this review 2009/09/13
'09年発表。08年ロンドンで開催された"メルトダウン・フェスティバル"での演奏と、スペインのヒホン公演を収めた2枚組。あらゆる電子音楽を咀嚼し尽くしたグループの"肉体性"は、静かだが確かな興奮を呼び起こす。高田漣のつま弾くペダル・スティールも印象的だ。特典映像はマッシヴ・アタックのメンバーによる濃密取材。使用機材のアップもうれしいリハーサル映像など。
1 people agree with this review 2009/09/13
'09年発表。ヌードにこだわった肌色の曲線に、鍵盤や自らを写したフィルムを投射した、柔らかな色合いの@。黒いドレスのドレープがハード・エッジなA。レトロなアニメとの自然な"競演"に目を見張るCなど、アイデアとトリックに溢れたPV集。なかでも空から地上に落下するテレビの空中爆発をハイスピード・カメラで捉えたBはため息ものの美しさ。楽曲の世界観を120%に伝える。
'09年発表。ザ・ストロークスのニコライ・フレイチャーが、サウスの協力を得て作り上げたソロ・アルバム。ガレージ風のバンド本体とはだいぶ異なり、アコースティックなアプローチも積極的に行い、力みのないボーカルを飄々と披露している。ソロならではの気ままな風情が印象的だ。
'06年発表。ザ・ストロークスのギタリストであるアルバート・ハモンド・ジュニアの1stソロ・アルバム。ザ・ストロークスのメンバー、ショーン・レノン、ベン・クウェラー、ジュディ・ポーター(ファウンテンズ・オブ・ウェイン)らがゲスト参加。バラエティ豊かなナンバーの数々は、どの曲もみずみずしいメロディを響かせ、温かくピュアな音風景を広げている。
2 people agree with this review 2009/09/12
「パラレリズム」…'84年発表。前作はあくまでレーベル・プロデューサーで、演奏には不参加だった細野晴臣が本作ではフルに加わり、編曲・演奏は2人共同の"Miharuomi"名義(2曲のみTUTU&松武秀樹)。細野晴臣とデュエットしている「Image」は、本作のデザインを担当している浅羽克巳の番組「面白予約ショー」(フジテレビ)の主題歌となり、TUTUはレギュラー・バンドとして毎週出演していた。アンジェロ・バダラメンティ的なヨーロッパの頽廃サウンドで、表題曲はまるで大貫妙子が歌うYMO「キュー」続編みたいな曲。ベルギーのミカドに感銘を受けた細野晴臣にとって、「YMOでやり残したこと」を、越美晴をパートナーに実践したようなアルバムに。
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3 people agree with this review 2009/09/12
「チュチュ」…'83年発表。デビュー時は歌謡アイドル路線だったが、実は両親とも演奏家のクラシック一家出身。本人が熱望してテクノポップ路線で作ったRVCでの第4作がオクラ入りになり、その音を聴いた細野晴臣が\ENレーベルに招いて正式リリース。ちょっと大貫妙子風の「日曜日は行かない」など、大村憲司、川島裕二編曲の4曲はRVCからの流用で、当時のバックを務めていた、岡野ハジメ、RAらスペース・サーカス(後のTUTU)が演奏している。細野晴臣が当時気に入っていたテレックス「ラムール・トゥジュール」は、作曲者本人と共演したベルギー録音。同曲のシンプルさに心を打たれた細野晴臣は、越美晴に"テクノポップの再生"を託した。
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0 people agree with this review 2009/09/09
'09年発表。NYのポスト・ハードコア・バンド、バトルスの司令塔のソロ。しかしながら、そういうインフォメーションなしに楽しんで欲しい、全く別世界を描いたソロらしい内容に。ストラヴィンスキーから多大なるインスピレーションを受けて制作したと言う本作はオーケストラの演奏を意識した彼の新境地を見出だせる斬新なもの。良い意味でバトルスが彼のワンマンバンドでない事も知れ、また同時にどういう部分を支えているのかも垣間見れる。
0 people agree with this review 2009/09/06
'01年発表。ボーカル&ギターのジャック・ホワイトとドラムスのメグ・ホワイトからなる姉弟デュオ。一応ダビングは行われているが、基本的にはシンプル極まりない編成をアピールするかのようなスキだらけの音作りで、ニール・ヤングのデモ・テープでも聴いているような気分にさせられる。形を整えたらこぼれ落ちてしまう純粋さをきちんと見極めることができる者ならではの説得力に満ちた作品だ。
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