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Review List of 胡桃王 

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  • 2 people agree with this review
     2020/03/12

    グリュミオーファンなら必聴のライヴ演奏録音盤。
    特にこの3曲、グリュミオー氏は幾度も演奏されたことだろう。そして彼が求め続けてきた演奏解釈は最終的に「なるほどこのようになったんだ」そう思わせる演奏。

    しかし、なんと健康的な演奏なのだろう。この当日のグリュミオー氏の体調はとりわけ優れていたのだろう。精神面や技術面に衰えなど見られない。むしろパワフルで嘗て無い深い味わいがある。最近になって、それまで未公開だったグリュミオー氏のライブ演奏のいくつかを我々も聴くことが可能になった。その中でも、このパリ公演は最も温かみのある演奏なのではないだろうか。

    共演ピアニストはディノラ・ヴァルシ(1939-2013)。彼女はウルグアイ生まれで主にドイツで活躍したピアニスト。「ルクーのソナタ(二度目)、イザイとヴュータンの小品」という1973年12月スイス録音盤での共演者としてグリュミオーファンには知られている。結果的にこれが最終公演になってしまったのだろうが、伴奏者として選ばれた彼女は、この仲睦まじい演奏を聴く限り、最晩年のグリュミオー氏にとってのとても良き理解者だったといえよう。前年の83年にワルター・クリーンとのモーツアルトソナタ全集の録音を終えたグリュミオーは、このパリ公演で解放感溢れるそれとは対照的な演奏を聴かせてくれている。

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  • 1 people agree with this review
     2015/10/25

    次の2曲は今回この盤で初めて聴くことが出来る。グリュミオー氏まだ32〜3歳の若かりし頃の演奏だ。
    ・ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
    ・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ op.27から第3曲:バラード 二短調
    ラヴェルは曲自体が聴いていても難解な曲。
    グリュミオーのイザイは、第3曲のみだが、数あるイザイ演奏の中でも最高峰の演奏ではなかろうか?グリュミオーファンならこのイザイだけのために購入しても損は無いと思う。

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     2015/10/25

    このグリュミオートリオでのライヴが聴けるとは有り難い!
    どれも貴重な音源で嬉しいのだが、特筆すべきは、ヴィオラのヤンツェルとのモーツァルトDUO。
    これはヤンツェルに注目!このヴィオラの絡みはかなり高度なもの。熟成されたトリオメンバー同士ということもあり、なんとも絶妙な二人のアンサンブルが聴ける。
    (かつてよく聴いた録音盤のペリッチャ(ヴィオラ)との演奏はグリュミオーの美音が聴けそれなりに良いのだが、よくよく聴いてみるとペリッチャのアンサンブル能力の低さに唖然としてしまう。)

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