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Review List of 好事家 

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  • 4 people agree with this review
     2013/04/28

    国内盤SACDと輸入盤CDのどちらにするか迷いましたが、価格の差に惹かれて輸入盤CDを購入しました。ライブと記されており少し雑然とした音場の雰囲気はあるものの、音質は鮮明かつダイナミックで不満はありません。メインの『春の祭典』については、切れ味の鋭さ、圧倒的な迫力、細部まできっちり神経の行き届いた彫りの深さが一体となった素晴らしい演奏です。このレベルに比肩できるのはシカゴ交響楽団くらいしか思い浮かびません。それと『ミューズの神を率いるアポロ』が『春の祭典』に勝るとも劣らぬ出来栄えで、ベルリン・フィル弦楽セクションの自在な表現力を駆使したニュアンスの塊りのような仕上がりになっています。このディスクは現在のラトル〜ベルリン・フィルが到達した高い境地をまざまざと見せつける、大変聴き応えのあるおすすめの一枚といえます。

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     2013/04/21

    シベリウスの『交響曲第5番』の美しさを最初に教えてくれたのがこのディスクに収められた演奏でした。以来、シベリウスは最も好きな作曲家の一人としての位置を占め続けています。今回SACDシングルレイヤー化されて、どの程度音質が改善されているか、演奏の印象が変化するかどうかを念頭に置いて聴きました。全体的に細部の明瞭度が上がり、音場が左右・奥行ともに拡がっていますが、録音年代の新しいものほど響きが柔らかく、ライナーノートにも記されている通り『交響曲第6番』は印象が一変するほどの変化でした。アグレッシブでありながら彫りが深く細部のニュアンスも豊かで、完全に手中に入った演奏という感想を抱きました。カラヤンのシベリウスというと「大言壮語した演奏でシベリウスの本質から遠い」という人もいますが、私は雄大にして精妙な表現に惹かれます。『第3番』と『第7番』が録音されなかったのが残念です。『第5番』を締めくくる六つの和音のうち最後の二つを楽譜を変更して演奏しているのも、このSACDの明瞭なサウンドだとはっきり確認できます。

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  • 0 people agree with this review
     2011/12/05

    日本人奏者二人が引退するという報道に接し一抹の寂しさを禁じえませんが、このSACDは演奏・録音とも出色の仕上がりと感じました。シューベルトの弦楽五重奏曲はラサール四重奏団+リン・ハレルの演奏以外、どれも満足できない状態が続いていました。抑揚を付けすぎたり、冗長に感じたりと作品の真価を引き出せない演奏を聴かされてきましたが、当盤は表情豊かでありながら決して気品を失わず、スケールの大きな構築も見事の一語です。どこにも肩を怒らせたような気負いがなく、それでいて寸分の弛緩も感じさせません。私は最近リリースされたベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲よりも感銘を受けました。弦の美しさを堪能できる録音の素晴らしさも特筆できます。

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  • 2 people agree with this review
     2011/09/13

    聴く前は「なぜこのような選曲なんだろう」と少し疑問に思っていましたが、鑑賞後は「これは素晴らしい出来栄えだ」と興奮すら覚えました。『ラズモフスキー第2番』とウェーベルンが隙のない造形とシャープなアンサンブル(それに加えて音の美しさ)が一体となった演奏なのは予想通りでしたが、私にとってこのSACD最大のポイントはモーツァルトです。『第16番』がまるで後期のベートーヴェンのような深遠な作品だったとは。それは悲しいとか嬉しいとかいった次元ではなく、精神の最深部を覗き込むような幽玄な境地を感じさせてくれました。他の方も指摘している通り録音の素晴らしさも相俟って、75分ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。

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  • 1 people agree with this review
     2010/11/08

    いずれも難度の高いテクニックが要求される作品が収められていますが、アムランは鮮やかにハードルをクリアしています。リットンの指揮もアムランに触発されたのか、いつもの彼より燃焼度の高い熱演となっています。このCDのセールスポイントはシチェドリンの第2番が入っていることで、特に第3楽章(第3部?)は私のツボにぴったりはまり、思わずニンマリしてしまいました。具体的には聴いてのお楽しみということで、種明かしはしないでおきます。

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  • 2 people agree with this review
     2010/06/27

    最近BSで放送されたN響定期公演でも巨匠の風格を漂わせた演奏を聴かせ、今この指揮者は充実の時を迎えていると感じましたが、本SACDも全く同様の感想を持ちました。自然体なのにスケールが大きく力感にも溢れ、そして細部にまでしっかり神経の行き届いた表情豊かな演奏は、北欧の音楽の素晴らしさを満喫させてくれます。またセッションで入念に録られた録音もホールの響きの美しさを余すところなく捉えています。余談ながらもうすぐ尾高さんは新国立劇場のオペラ芸術監督に就任されますが、ぜひオペラも聴いてみたいと思います。

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  • 3 people agree with this review
     2010/05/28

    期待して聴きましたが二つの点で物足りませんでした。まずは録音。オーケストラの音場が奥まっていて弦の厚みや生々しさが感じられず、そのため全体が平板な印象を受けました。次は演奏(というかオケが発する音そのものについて)。欧米のトップオーケストラと比較するつもりはありませんが、音に彫りの深さやコクが全くないため、ただ大音量を発しているだけという結果になっています。そのためシーンごとの描き分けができていない一本調子の演奏、というのが正直な感想です。この結果は指揮者にも問題があるとは思いますが。

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     2010/05/01

    新ウィーン楽派は難解な音楽ではなく、多彩な表現が詰め込まれた傑作揃い。ということを教えてくれたのがこのセットです。磨きぬかれたアンサンブルでありながら、少しも硬質なところのない、むしろ軽妙で自在な表現は他の追随を許さないレベルかと思います。指揮者で同じことを感じさせるのがジェイムズ・レヴァインなんですが、彼の振る『ルル』のなんと多彩で表情豊かなことか。こうした演奏で聴く新ウィーン楽派は、無類の楽しさを提供してくれます。

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  • 1 people agree with this review
     2010/04/22

    エステ荘の噴水さんの感想に全く同感です。私は彼らの残した録音は全て聴きましたが、定評のある新ウィーン楽派はもちろん、シューベルトの弦楽五重奏曲とベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲に見られる軽妙な演奏には、他のアンサンブルにはない練達の味わいを感じます。彼らが「なぜベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を演奏するのですか」と問われて、「演奏せずにおくには曲が良すぎるから」と答えたのが忘れられません。

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     2010/03/17

    4月にニューヨーク・シティ・オペラで観ることになり、予習しようと思って購入しました。声楽、器楽とも達者な顔ぶれが揃っていて、全3幕正味3時間かかる大曲がとても短く感じられました。通常のDVDですが画質、音質とも良好で、ヘンデルのオペラをもっと観ようという気になりました。

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  • 0 people agree with this review
     2010/03/17

    これまでに出たゲルギエフとLSOによるマーラー・シリーズの中で一番優れた出来と感じました。最近は超多忙のせいか味気ない演奏も散見されますが、ここでは深く作品に共感した丁寧な仕上がりで、ゆったりとしたテンポで進む第4楽章が特に印象的です。ソプラノ独唱はやや年を感じさせる声ですが、響きは美しく過度でないビブラートも好感が持てます。「パロディとしてではなく歌ってほしい」と希望したマーラーもこの演奏を聴いたら喜ぶのではないでしょうか。

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  • 12 people agree with this review
     2010/02/25

    個々の奏者の技量、練り上げられたアンサンブル、表現の彫りの深さ、音の美しさ、いずれをとっても最高レベルではないでしょうか。少なくとも私には全く批判の余地が見つかりません。特に『第7番』と『第16番』はこれまでに聴いた演奏で最も感動しました。普段は敬遠するEMIの硬質なサウンドが、ここでは別のレーベルのように素晴らしい響きで堪能できます。

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  • 6 people agree with this review
     2010/02/13

    音質重視の私が購入したのは某書で絶賛していたからですが、残念ながら私の許容範囲をはるかに超える劣悪な音質のため、最後まで聴いているのが辛かったというのが正直な感想です。カペー・ファンの方には怒られそうですが、盛大な雑音の彼方から想像力を駆使して演奏を楽しむのは、私の音楽鑑賞の基本線を逸脱してしまいます。

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  • 2 people agree with this review
     2010/02/08

    ドヴォルザークの弦楽四重奏曲は第12番「アメリカ」だけが有名で他の作品はほとんど演奏されませんが、この全集を聴いて認識を改めました。第10番・13番・14番はドヴォルザークの隠れた一面を垣間見るような奥行きの深い作品で、名旋律の宝庫ともいえる第12番がむしろ例外的で外面的な印象すら受けました。ただし第3番は演奏時間69分超という長尺モノで少し退屈しましたが。

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  • 3 people agree with this review
     2009/12/30

    2枚組のCDを既に持っていましたが、リマスタリングに惹かれて購入しました。実は2枚組の方は1度しか聴いておらず、今回久しぶりに聴いてなぜかが分かったような気がしました。この演奏、現場に居合わせたら金縛りにあったような感動を受けたと思いますが、リスニングルームで楽しむには凄すぎるというのが率直な感想です。音質は広大なダイナミックレンジと弱音の美しさが両立した、この時期のライヴとしては秀逸なものと思います。

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