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Review List of Dinkelbrot 

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     2021/02/18

    HMV店頭で購入してから20年近く経つ。CDプレーヤを新しくしてから昔のCDを聞きなおしている。この全集は5人の奏者で分担しているが、いずれも水準以上だと思う。個人的には、力強いHooglandと颯爽とした福田が好みかな。録音もなかなか良いと思う。廉価版でなくとも推薦できる内容だ。但し当方所有の初出の10枚組の個別のブックレットは値段相応だ。

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     2021/02/15

    コレルリの流れを汲む合奏協奏曲だ。演奏はビアンキーニとアンサンブル415で、極めて激しい演奏というわけではないが、生々しい演奏に驚いた。ZigZagの録音が素晴らしいせいもあるのだろう。昔の仏Harumonoa Mundiでの録音と比べると各段に良くなっている。Alphaのグループに移籍すると共に演奏に力を入れているということなので、注目している。

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     2021/02/10

    30年前にVirgin Classicsで出ていたものを購入し、当時はそれ程感心しなかった。最近Letzborの旧版を入手したので思い出して聞いた。CDプレーヤとアンプを新しくしたせいもあるのか、素晴らしい演奏だと再認識した。Letzborの生気溢れる演奏よりややゆっくりだが、しみじみしていてこれもよい。録音もよい。最後のパッサカリアを聞くと、大バッハもきっと影響を受けたに違いないと思う。ロザリオのソナタは他にもいくつか演奏が出ており試聴してみたが、良い演奏が多い。この曲自体が素晴らしいのだろう。ビーバーは他のバイオリンソナタもあり、これらも佳曲ばかりだ。もっと評価されるべき作曲家だろう。

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     2021/02/08

    もう30年以上前にそれぞれバラで購入した。静透な心地よい音楽が流れてゆく。昨今に過激な古楽とは無縁の演奏だが、精緻で素晴らしい。疲れた時にはうってつけの誰にでも進めたい癒し系クラシックだ。

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     2021/02/08

    HMVのコメントにあるように作曲当時のフォルテピアノあるいは作曲当時に近い古いピアノで演奏したものをセットにした好企画で、いずれも十分楽しめた。近代ピアノで演奏したものと比較するのも楽しい。とりわけフォルテピアノの濡れたような滲んだような音色に引き付けられ、CD1~4,6いずれの演奏も堪能した。ただフォルテピアノは小音量の響きが特に美しいので、CD4のパシュチェンコはちょっと鳴らし過ぎではないかと思った。CD1のエマニュエル・バッハの2本のバイオリンのためのソナタをビオラダガンバ1本用に編曲したものは響きが柔らかく、演奏者がフランス人だと雰囲気もそうなるのだろうか。原曲の2本のバイオリンのためのソナタの演奏のCDがないか探してみたが見つからなかった。CD5のde Berangerの歌曲を聞いて、最初これらは20世紀に入ってからのシャンソンではないかと思った。この作曲家の最初のシャンソン曲集が1821年に自費出版されているので、このCD5の曲は全て19世紀前半ということになりそうだ。19世紀前半にこんな古さを感じさせないシャンソンが作られていたとはちょっと驚きだ。いつも思うのだがボックスセットCDの難点は、ブックレットが貧弱で歌詞が付いていないことである。歌詞が良く分からないと歌曲の楽しみは半減するので、CDメーカーはOn-Lineで提供するなど配慮してほしいところだ。特にde Berangerのシャンソンの歌詞などはインターネットでもまず見つからない。CD5の単売のものを購入するしかないのか。古いプレイエルの柔らかく少し霞のかかったような音色も独特だ。CD7のプレイエルで聞くショパンは、選曲や演奏者のせいもあるのか、ゆったりと甘くやや健康的に響く。こんなショパンもいいものだ。ショパンはプレイエルを好んでいたというから、こんな音色で弾いていたのだろうか。CD8,9のシューマンは録音レベルがやや低いのでボリュームをちょっと上げた。ピアノは1875年製のスタインウェイで、現在のような切れの良い音ではなく、このような柔らかい音だったのだろうか。バイオリンの音がやや細いが、他のチェロ、ピアノのパートが比較的落ち着いた音色なので、これらの対比がシューマンの精神状態を表しているようにも思え、興味深く聞いた。定番のボザールトリオの演奏と比較すると、バイオリンの影響か神経質に聞こえるが、全体としては生気のある緊張感のある演奏だ。録音音質はボザールトリオのものよりも圧倒的に良い。CD9のカノン形式の6つの練習曲、Op.56は、聞いたことがなく、シューマンにこんな曲があったのかと不思議に思った。ペダルフリューゲル連弾用の練習曲を編曲したものらしい。シューマン自身が編曲したということは見つからなかったので、この演奏のために編曲したのだろうか。元々ピアノ連弾用の練習曲でそれほど難しい曲ではないようだ。編曲されたクラリネットを加えた演奏は、ゆったりとした佳曲に仕上がっている。CD10はリストが好んだというプレイエルでのリストのピアノ曲集だ。元々当方はリストはあまり好みではないが、良く知られた曲ばかりであり、古いプレイエルのおかげか、リストのロマン派的な面や、おどろおどろしい響きが良く分かり興味深かった。
    以上珍しい曲も聴けたし、いずれのCDもAlphaならではの録音の良さで、昔のピアノの音を色々楽しめる本セットは魅力的でお買い得だ。

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     2021/02/04

    25年前に購入したものだが久しぶりに聞いた。録音レンジはそれ程広くなく、あまりクリアとは言えないが、各楽器のバランスが良く安心して聴ける。特にOp.47のアンダンテカンタービレはゆったりと心和む演奏であり、当方にとってこれを超えるものにまだ出会っていない。もしオリジナルマスターテープからリマスタリングしたら、もっとクリアーになるのだろうか。

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     2021/01/30

    最初にAstreeから発売されたものに3曲加えて編集し直したものらしい。Astreeのものは歌と純器楽合奏が交互に配されていたが、この編集し直した版では純器楽合奏の曲はほぼ前半に集中している。Astreeの版を30年前に購入した時には、素晴らしい録音・音質での哀愁を帯びたカタルーニャ民謡に感激し、何回も繰り返し聞いた。今でも時折聞いている。この新しい版では編集し直されてSACDとなり、さらに音質が良くなっているそうだが。Astree版のブックレットにはカタロニア語の歌詞のみであったので意味は良くわからなかったが、美しい響きは十分楽しめた。

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     2021/01/22

    バレンボイムの平均律第1巻が出た時にすぐ購入して衝撃を受けた。従来のどちらかといえば禁欲的なバッハ演奏とは全く対極に位置するものだ。これほど美しく官能的な演奏はないのではないか。対位法とか構成とか、音楽理論的なことは捨て去って只この美しさに浸ることも時にはいいものだ。そのうちに第2巻も買おうと思っていたが、20年近く過ぎてしまった。価格も手頃になったことだし、今度こそ購入しよう。

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     2021/01/21

    もう十何年前にVol.1, Vol.2として発売された時に店頭で購入したものだが、久しぶりに聞いた。前半のVol.1は生気溢れた演奏でなかなか良いと思う。Vol.2の方はVol.1よりも録音レベルがやや低いのか、また録音場所も違っているせいか、かなり大人しく聞こえる。第40番は違う版で2つ入っているが、後のクラリネットの入った物の方がさらに大人しく聞こえるがどちらも、この曲を優雅に演奏しなくてはならないというような思いに囚われているような気がする。全体としてみればまずまずの内容ではないか。特に前半はおすすめできると思う。

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     2021/01/20

    10年以上前に買ったもので暫く聞いていなかったが、なかなか良い曲で演奏も丁寧で生気があり、バランスが良いと思う。Vivaldiより前のしみじみとしたリコーダー主体の合奏曲で心地よい。あまりなじみのない作曲家だが、最近はあちらこちらから色々なCDが出てこのような作品が聞けるのは有難い。良い時代になったものだ。

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     2021/01/20

    随分前に購入したものだが、あまり印象に残っていなかった。一言で言えばあまりテレマンらしくない曲だ。解説にあるようにイタリアやフランスのトリオソナタの影響を受けているのだろう。特に短調の曲は聞いただけではテレマンとは思わないだろう。演奏はおだやかで、もう少しテレマンらしく楽しそうにやったら良いと思うのだが。録音は定位は良いが、レンジがやや狭いように感じる。しかし所々にテレマンらしさも聴けるのでテレマンファンなら楽しめるだろう。

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     2021/01/18

    昔買ったCDを聴きなおしている。この忠実な音楽の師は、テレマン自身の曲と他の作曲家の作品を編集して構成されている。テレマンの作品は本来もっと愉悦感を感じるように演奏するのではないかと思う。カメラータケルンの演奏もやや真面目過ぎると思う。しかし解説書の文章はドイツ語英語共に分かり難い。この曲集は、中上流階級の音楽愛好家の練習用に編集されたらしいが、解説書を読んでも分かり易く書いてあるとは言えない。

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     2021/01/02

    当方が今ハマっているのが、選曲と録音の良さでAlpha, FraBernardo,そしてこのArcanaだ。これだけ色々な曲が入っていて、楽しいし、このお値段はお買い得だろう。いつも素晴らしいハーモニーを聞かせるDunestreも入っている。手元に届くまでにあと何週間かかかるだろうが楽しみだ。

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     2020/12/01

    購入してからもう18年も経つが、今も時々聞いている。しみじみとした佳曲ばかりで、技巧を見せつけるものでもなく、物思いにふけりながら、本を読みながら、そっと寄り添ってくれる。これだけ聴き飽きないアルバムはそうそうないだろう。わざわざクラシックに分類することも、聞くのに身構える必要もない。

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     2020/11/01

    昔購入したCDを聴きなおしている。サキソフォンの曲はエキゾチックでなかなかしゃれている。音場感が良く、各楽器の位置が良く分かる。中央のサキソフォンを取り囲むようにように聞こえる。ケルケゾスの他のCDも聞いてみたくなった。

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