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Review List of zaionji 

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     2010/08/16

    これは酷い音である。5つのトラック中、かろうじて鑑賞に堪えうるのは1と3のみで、他のトラックは回転系に起因すると思われる歪みでとても汚い。協奏曲は1944年の録音ということだが周波数レンジがかなり狭く、特に低音のほうは何をやってるのかサッパリわからない。第2楽章などバックでシューシューゴボゴボ鳴ってる伴奏音の残骸はシュールですらある。その上なぜだか音量が異常に大きく入っているので、いつもの状態から聴き始めると驚き慌てることになる。このように音質的に最悪であるゆえ、レーガーのVn協奏曲を初めて買う人には絶対にお勧めできない盤である。(ちなみに初めての方には→ https://www.hmv.co.jp/product/detail/830034 をお勧めしておきませう)   
       
    と、音質面での警告はした上で、演奏内容につても少しばかり感想を述べさせて頂くと、これは素晴らしいものであった。どうやら私はクーレンカンプの術中に嵌ったらしい(笑) 第1楽章の幾分子供じみた(ワイワイした)オケの伴奏が終わって現れるソロVnはフルトヴェングラー指揮の下、シベリウスでハジケたあのクーレンカンプそのものである。相変わらずの情熱と饒舌ぶりで堂々と弾き捌いてゆくその勇姿は凛々しい。しかしながら、この手の曲は情熱的に弾かれたからといって分かり易くなるものでもないらしく、彼を以ってしても晦渋な音楽であることに変わりはなかった。この辺りは少しガッカリもしたので、いつも聴いているシェルツァーのと聴き比べてみた。こちらはスッキリした音で細かなニュアンスまで抑揚に富み、分かり易さならこちらだろうか?などと考つつ第2楽章まで聴いて、またクーレンカンプに戻った時、何とも言われぬ安堵感に浸れたのは驚きだった。たっぷりと大きなヴィブラートで包み込む、この懐の深い歌い方こそクーレンカンプの魅力なのだ。ともあれ、歌唱力の差とは大きなものだと実感した。もうシェルツァーには戻れないかも知れない。(それにつけても酷い音だが!)

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     2010/07/21

    データを作ることとCDを作ることは違う。せっかくの超高価なイコライザ(解説より)を使った作業も、こう曲間が狭すぎてはのべつ幕なしに聴かされ続ける感じで興醒めである。自分たちの仕事を見届ける役の人がいなかったのかな?と少し残念に思う。どうかすると楽章間の間のほうが曲間より長かったりするので、流し聴きではどの曲まで進んだかプログラムを見失いかねないのだ。あと、最後のトラックが終わった後にもせめて5秒や10秒の無音時間がほしいものだ。追い立てられるように現実に引き戻されるというのは無粋だからね。これらの配慮が行き届き、安心して鑑賞できる時間を提供できてこそ「オーディオCD」を名乗ることが許されると私は思う。 ところでコダーイのソナタだが、我が家にあるLP(日本コロンビア盤。同じ50年代にピーター・バルトークが録音を担当したもの)と聞き比べてみたが、これはもう音の抜けといい生々しい臨場感といいLPの圧勝であった。本盤のほうはスクラッチ音はほとんど聴かれないものの、ドルビーを効かせすぎたテープみたいな音で、アピール度としてはいまひとつの感。ということで、音質的にも私はこの盤はあまり買わない(実際はHMVで買ったのだが)が、CDとして初出のものも多いので興味深い商品ではある。(個人的にはヒンデミットのソナタが入っていてよかったと思う)

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     2010/06/01

    摩訶不思議な音楽である。クラヴィコードの音色はギターのように温かいが構造的に音立ちはパーカッシヴである。いや、それはそれで魅力的でいいものだが、この盤の問題はクレマンシックの前ノメリ調の演奏スタイルにある。テキストがタブラチュア(楽器独自の文字譜)であることが関係しているかは分からないが、タクト(拍子)を追いながら聞くのに非常に苦労する。これは概して付点音符が寸詰まりの傾向が強いことに起因しているようだ。だがしかし、この演奏から立ち昇る詩的なオーラは非常に強いものがある。奏者は前述のような演奏の(通常言われる)欠点には委細目もくれず、まるで即興演奏の如く没我没入の境地で弾きまくるのである! 2CD全29曲の演奏クオリティは見事に均質であり、全くブレないのはさすがだ。客観的に耳で追い駆け辛い演奏であるにも拘らず、「かくあるべし」との強い意思を感じさせる演奏であり、素直に導引されるならば聴く者をして不思議な楽興の時の魔法に魅惑幻惑されるという凄い盤である。ただし、醒めた知性の耳で聞く限りでは全くわけの分からない、茫漠たる2時間を彷徨うことになるであろうと思う。こういうものをお勧めしてよいのかは分からないが、何故か無性に誰かに勧めたくなるものでもある(笑)

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     2010/06/01

    確かに個性的な演奏で、いわゆる優等生的とは言えない類のものだが決して雑な神経ではなく、時折不思議な詩情すら醸せる程の精緻な魅力もある。リファレンスとしてのファーストチョイスとしてはお勧めしがたい盤かもだが、この作品の更なる可能性を求める向きには参考になる部分も多いかと思われる。形として崩しながらも凛とした精神を保った佳い演奏であり、このファーなりの咀嚼の結果は本作への一般的な既成概念とか偏狭な個人の好み等の次元を超越して、一定の説得力を持つものではある。賢明なリスナーにはそれはファーがこの楽器に与えた、リュートのでもなくチェンバロのものでもない独自な表現の仕方なのだと理解されよう。一聴して風変わりな演奏ではあるが決して凡演ではない。またストップ操作によるものか編曲なのかは分からないが、フレーズのオクターブ移動や重複ユニゾンなど音響上の工夫も凝らされているので飽きずに楽しめることであろう。また今日では偽作とされ陽の目を見なくなった「サラバンドと変奏 BWV990」が収録されているのも嬉しい。

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     2010/05/15

    バラで買い揃えるより1枚に付き¥500ほどお得なBOX。 機械的な後処理(エフェクト)に頼らず現場の自然な残響の収録を目指したとされる録音は、奥行きのある美しさでバランスも良く落ち着いて聴ける。演奏は室内楽コンクールの覇者だけにテクの切れ味も鮮やかだがそれのみならず、良好な音響を持つホールの特性に合わせた音色と音質の選択にまで気を回せるまでの音楽性を持つグループである。この四重奏団の美しく豊かな音色と歌唱力は、ややもすると冷たい響きを作りがちなレーガーの音楽にロマン派の温かみを与えている。これは最もリッチなレーガーであろう。大満足である♪

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     2010/04/29

    弊録されたヴァイオリンソナタ第2番のほうは曲も演奏も録音もよく、聞き応えのある力作の力演で楽しめた。散文的なピアノ曲とは違って構成力を発揮した素晴らしい佳曲と思う。一方、ピアノ五重奏曲のほうは録音バランスが致命的によくない。スヴェトラーノフのピアノを聞かせるためのマイクセッティングだったのか他の楽器がまともに聞き取れないという、ピアノ五重奏曲のCDとしては売り物にならないレベルのものである。というわけで、このCDは前半のヴァイオリンソナタのみで鑑賞を終了するのがよいが、それでも★4つ差し上げてもよいと思えるほどこのソナタは良かった。これは貴重な録音かもしれない。

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     2010/04/28

    ドイツ的でもロマン派的でもない透き通った演奏。ブルックナーの意図は、この深くて長い残響込みで表されるものだったのだと納得される。5番が特に名演だったと思う。指揮者の個性について、あえて言うならばブルックナーの使徒みたいな・・・

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     2010/04/16

    「あるはず?」と思いながらも中々出会えなかったマネンの幻想ソナタ(CD2、12T)を目当てに贖った。さんざ聴いてきたセゴビアだったが、それでもこちらの予想を超えた表現が時折現れては驚きと納得とを与えてくれる辺りがこの人の「只者でなさ」である。 ところで音楽演奏とは、「作品の大局的理解の前には個々の方法の選択などは小さな問題であり、何よりも本質に肉薄できる勢いに在るべきものなのか?」 或いは、「磨かれた感性と知性の定めるところにより、個々に最善と判断される方法の集積で以て構築されるべきものなのか?」 セゴビアを聴いた後ではいつもそんなことを考えてしまう。

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     2010/04/16

    ”24 Preludes & Fuges Vol.2” とは何ぞや? 残念ながら(?)予想に反して「平均律ピアノ曲集第2巻」のオルガン演奏ではなかった(笑) 収録内容は、前奏曲とフーガ=9曲、トッカータとフーガ、幻想曲とフーガ、パッサカリアとフーガ=各1曲、コラール=10曲であった。まぁ、よくあるバッハのオルガン曲集だが、問題はその演奏内容である。ニューマンは超高速奏者でもあるだけにラプソディックな表現に懸けては余人の追随を許さぬものがある(もしあるとすれば若き日のヴァルヒャくらいだろうか?)。現代ではほとんど聞かなくなったマッドな演奏スタイルだが、このような荒々しさもまたバッハのオルガン曲が持つ魅力のひとつであった ・・・などということを、懐かしく思い出させてくれた2枚。 . . . ところでこれはVol.2 であるから当然ながらVol.1 も存在するはずだから、HMVさんには是非とも何らかの形でアナウンス願えたら少なくとも私は買いますよ^^

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     2010/04/16

    クラリネット五重奏曲 Op.146と弦楽トリオ Op.77bを収録。ベルアルテ・アンサンブルとは、かのズザーネ・ラウテンバッハーを中心とした室内楽ユニットで、どれを買っても「常に外れがない」と評されたグループ。本盤も多少、厚ぼったい演奏(それは彼女たちのひとつの特徴でもある作品との親密さによりなせる結果)ながら、味わい深い音楽を聴かせてくれた。特にOp.77bの悪戯っぽく色気のある表現が美しく、難解なレーガーを親しみやすいものに感じさせてくれた。尚、録音もこのシリーズにしては悪くないのでお勧めの1枚。

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     2010/04/16

    本曲の本家と思しき顔ぶれながら今ひとつ輝きに欠ける演奏で、かつてのF・ライナー/VPOのような洒脱と炸裂、そして叙情との絶妙なバランスはここでは望めない。ガッカリである。

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     2010/03/24

    実際にルネッサンス時代の華燭の典に招かれたかのような楽しさにひたれる盤。対訳歌詞のおかげで感情移入も容易であるから是非ともスピーカーの前にワインとごちそうなど用意して楽しみたい(笑) 演奏自体は切れ味鋭いセンペ盤やオーソドックスな纏まりのあるコンソートオブミュージック盤よりはゆるいが、そこがまたこのネーヴェル盤のよさである。特にインテルメディオ3「アポロ vs 大蛇ピュートーンの戦い」で、ヴェレコーレのシンフォニア「タレイアの戦い」を持ってきたアイデアは秀逸。これでこのシーンにも繋がりが出来てウンと楽しめるようになった。少しクドいくらいの全曲ラストの盛り上がりもむしろこれくらいのほうがリアルかもしれない(当時の演奏者にもネーヴェルにも酔いが回っていたとするならば)。バロック時代はもうすぐそこという頃の、新しく創造的な時代の活気が感じ取れる。

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     2010/02/10

    明るい劇場で聴いているような感じで私はこれは嫌いじゃないです。

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     2010/02/10

    アールグリムの個性は決して嫌いじゃなかったんだけど、第3組曲の終曲のあの持って回った大袈裟なリズムの取り方には辟易しました。あれさえなければ良い盤なのに、、、ちょっとショックです。

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     2010/02/10

    いまいち音質がよくないのが残念でした。

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