CD Import

Violin Concerto: Kulenkampff Otterloo / Concertgebouw O (Kulenkampff Vol.7 )

Reger, Max (1873-1916)

User Review :3.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
POL1024
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
☆
☆

3.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
これは酷い音である。5つのトラック中、か...

投稿日:2010/08/16 (月)

これは酷い音である。5つのトラック中、かろうじて鑑賞に堪えうるのは1と3のみで、他のトラックは回転系に起因すると思われる歪みでとても汚い。協奏曲は1944年の録音ということだが周波数レンジがかなり狭く、特に低音のほうは何をやってるのかサッパリわからない。第2楽章などバックでシューシューゴボゴボ鳴ってる伴奏音の残骸はシュールですらある。その上なぜだか音量が異常に大きく入っているので、いつもの状態から聴き始めると驚き慌てることになる。このように音質的に最悪であるゆえ、レーガーのVn協奏曲を初めて買う人には絶対にお勧めできない盤である。(ちなみに初めての方には→ https://www.hmv.co.jp/product/detail/830034 をお勧めしておきませう)        と、音質面での警告はした上で、演奏内容につても少しばかり感想を述べさせて頂くと、これは素晴らしいものであった。どうやら私はクーレンカンプの術中に嵌ったらしい(笑) 第1楽章の幾分子供じみた(ワイワイした)オケの伴奏が終わって現れるソロVnはフルトヴェングラー指揮の下、シベリウスでハジケたあのクーレンカンプそのものである。相変わらずの情熱と饒舌ぶりで堂々と弾き捌いてゆくその勇姿は凛々しい。しかしながら、この手の曲は情熱的に弾かれたからといって分かり易くなるものでもないらしく、彼を以ってしても晦渋な音楽であることに変わりはなかった。この辺りは少しガッカリもしたので、いつも聴いているシェルツァーのと聴き比べてみた。こちらはスッキリした音で細かなニュアンスまで抑揚に富み、分かり易さならこちらだろうか?などと考つつ第2楽章まで聴いて、またクーレンカンプに戻った時、何とも言われぬ安堵感に浸れたのは驚きだった。たっぷりと大きなヴィブラートで包み込む、この懐の深い歌い方こそクーレンカンプの魅力なのだ。ともあれ、歌唱力の差とは大きなものだと実感した。もうシェルツァーには戻れないかも知れない。(それにつけても酷い音だが!)

zaionji さん | 京都府 | 不明

0

Recommend Items