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　2006/08/09

'78年発表｡｢火の鳥｣､｢惑星｣と長編作品が続いた後の小休止といったところで､当時のﾊﾘｳｯﾄﾞSF映画ﾌﾞｰﾑを意識した､小品を集めたもの｡｢ﾂｧﾗﾄｩｽﾄﾗはかく語りき｣や｢ｽﾀｰ･ｳｫｰｽﾞのﾃｰﾏ｣､｢ｿﾗﾘｽの海｣など､ﾃｸﾉﾎﾟｯﾌﾟ時代を意識してか､軽めのﾘｽﾞﾑ･ﾎﾞｯｸｽなどを交えて編曲している｡

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　2006/08/09

'74年発表｡14ヶ月をかけて完成した冨田勲のﾓｰｸﾞ作品第1作｡ﾄﾞﾋﾞｭｯｼｰのﾋﾟｱﾉ曲を題材に､ｱﾆﾒｰｼｮﾝ的な音の動きを加えてﾘｱﾗｲｽﾞ｡後にｸﾞﾗﾐｰ賞4部門にﾉﾐﾈｰﾄされる成功を収めるが､当時の日本で理解できる者はおらず､米国のRCAと契約､｢洋楽扱い｣で日本に紹介されることになる｡

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　2006/08/08

47〜71年作品｡ｹｰｼﾞの電子音楽作品集｡玩具のﾋﾟｱﾉと山羊の鳴き声を素材にした｢Music for Amplified Toy Pianos｣(60年)のこの凄まじき無意味さはなんだろう｡｢Radio Music｣(56年)にしても､騒がしい｡だからこそ､そのなかに配置された｢4分33秒｣(52年)の無音が深い感動を呼び起こす｡

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　2006/08/08

'70年発表｡ﾃｨﾑ･ﾎﾞｶﾞｰﾄとｶｰﾏｲﾝ･ｱﾋﾟｽが､｢ｳﾞｧﾆﾗ･ﾌｧｯｼﾞ｣と｢ﾍﾞｯｸ･ﾎﾞｶﾞｰﾄ＆ｱﾋﾟｽ｣の間に作ったﾌﾞﾙｰｽを基調としたﾊｰﾄﾞ･ﾛｯｸ･ﾊﾞﾝﾄﾞの1st｡ｶｸﾀｽならこれ!1曲目のﾂｰ･ﾊﾞｽがｶｯｺいい｡

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　2006/08/08

'66〜'84年作品｡代表作｢Aspekt｣(69年)は､WDR〜ｿﾉﾛｼﾞｰ研究所で制作され､汚物処理のような雑音が続くｲﾝﾊﾟｸﾄ｡｢Apocalipsis Com Figris｣(84年)のｹﾞｯﾌﾟ音と女性の悲鳴の変調など､悪趣味な作風はﾉｲｽﾞ世代に多大な影響を及ぼす｡

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　2006/08/07

'92年発表｡ﾄﾆ嬢のﾐｽﾃﾘｱｽなﾑｰﾄﾞのｳﾞｫｰｶﾙが作り出す､むせかえるような空間を､ﾌｧｽﾞやﾃﾞｨｽﾄｰｼｮﾝのきいたｷﾞﾀｰが､幻想的で混沌としていて､静謐な響きの空間に､ﾒｶﾆｶﾙで緻密なﾄﾞﾗﾑ･ﾏｼﾝのﾘｽﾞﾑが絶妙にとけこむ｡90年代初頭にして､この完成度!

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　2006/08/06

'92年発表｡元ﾚｯﾄﾞ･ｳｫﾘｱｰｽﾞのｼｬｹこと小暮武彦が元VOWWOWの厚見玲衣､さらにｵｰﾃﾞｨｼｮﾝの末､捜し当てた3人のｱﾒﾘｶ人のﾒﾝﾊﾞｰからなる5人組のﾃﾞﾋﾞｭｰ盤｡ﾒﾛﾃﾞｨｯｸなﾌﾚｰｽﾞと70年代的なﾊｰﾄﾞ･ﾛｯｸのぶ厚いｻｳﾝﾄﾞが魅力｡

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　2006/08/05

'06年発表｡ﾏﾝﾁｪｽﾀｰ出身の新人4人組ｷﾞﾀｰ･ﾊﾞﾝﾄﾞということで､ｻﾞ･ｽﾐｽという遺産をいい按配で継承｡とはいえ｢良質のﾎﾟｯﾌﾟ･ｿﾝｸﾞ｣以上の感触があるのは､90年代ﾊﾞﾝﾄﾞの栄枯盛衰を学習した結果だろう｡23歳という未知数が殻を破るとき､本当にｽﾘﾘﾝｸﾞな展開に｡

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　2006/08/05

'72年発表｡ｱﾙﾃﾐｴﾌ個人がANSｼﾝｾｻｲｻﾞｰで録音した､ｻｳﾝﾄﾞ･ｽｹｰﾌﾟが主体｡主題曲はﾊﾞｯﾊ｢主ｲｴｽ･ｷﾘｽﾄよ､私はあなたに呼びかけます｣の教会ｵﾙｶﾞﾝでのﾘｱﾗｲｽﾞ｡ﾓﾁｰﾌである水の音､不安な心理状態､宇宙ｽﾃｰｼｮﾝ内のｱﾗｰﾄ､ｿﾗﾘｽの海の描写音などを､ANSｼﾝｾｻｲｻﾞｰの重厚な電子音で表現している｡

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　2006/08/05

'67年発表｡ｼﾞｬｯｸ･ﾆｺﾙｿﾝ脚本によるﾛｼﾞｬｰ･ｺｰﾏﾝ制作のﾄﾘｯﾌﾟ映画に､ｼﾞ･ｴﾚｸﾄﾘｯｸ･ﾌﾗｯｸﾞらが音楽を付けた｡ﾎﾟｰﾙ･ﾋﾞｰｳﾞｧｰがﾓｰｸﾞで絶妙な音付けを担当している｡｢The Other Ed Norton｣はｺﾐｶﾙなﾓｰｸﾞ･ﾎﾟｯﾌﾟ｡｢Flash,Bam,Pow｣はﾌﾘｯﾊﾟｰｽﾞ･ｷﾞﾀｰ｢Groove Tube｣のｲﾝﾄﾛの元ﾈﾀとしてもおなじみ｡

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　2006/08/05

'68年発表｡ｻｰﾘﾝｸﾞ脚本による､ﾁｬｰﾙﾄﾝ･ﾍｽﾄﾝ主演の著名なSF映画｡ｺﾞｰﾙﾄﾞｽﾐｽはここで､ﾚﾅｰﾄﾞ･ﾛｰｾﾞﾝﾏﾝが｢ｴﾃﾞﾝの東｣などで試みた12音音楽の手法を取り入れ､打楽器､弦､金管類によるﾀﾞｲﾅﾐｯｸな前衛ｽｺｱを書いた｡皆が驚愕したｼｭｰﾙで不条理な結末を暗示させた｡

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　2006/08/03

'76年発表｡LAﾎﾟｯﾌﾟ･ﾛｯｸ界の重鎮ｼﾞｮﾝ･ﾎﾞｲﾗﾝ･ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽによる1st｡ｲｰｸﾞﾙｽ風ﾎﾟｯﾌﾟ･ﾊﾞﾗｰﾄﾞ〜ﾊｰﾄﾞ･ﾌﾞｷﾞにﾌﾟﾛｸﾞﾚｯｼﾌﾞなｻｳﾝﾄﾞを取り込んでいる｡絶対的な歌ﾒﾛ､ｺｰﾗｽ･ﾜｰｸが堪能できる｡

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　2006/07/30

'68年発表｡ﾋﾟｰﾀｰ･ﾔｰﾛｳ制作のｻｲｹ映画のｻﾝﾄﾗで､ﾀｲﾆｰ･ﾃｲﾑ､ｼﾞ･ｴﾚｸﾄﾘｯｸ･ﾌﾗｯｸﾞらが曲を提供｡音楽監督はCBSのｼﾞｮﾝ･ｻｲﾓﾝで､ﾃｰﾌﾟ･ｺﾗｰｼﾞｭを聴かせてくれる｡ﾏﾝﾌﾚｯﾄﾞ･ﾏﾝの有名曲の自作自演版は､ﾃｰﾌﾟ変調などを駆使した最高の仕上がり｡

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　2006/07/30

'72年発表｡古典ｸﾗｼｯｸからの選曲だが､半分は楽団演奏で､残りはｳｪﾝﾃﾞｨ･ｶｰﾛｽによるﾓｰｸﾞ編曲｡ﾃｰﾏ曲のﾊﾟｰｾﾙ｢ｸｨｰﾝ･ﾒﾘｰ葬送曲｣の冷たい機械の響きがもの悲しい｡｢ｳｨﾘｱﾑ･ﾃﾙ序曲｣の倍速ｳﾞｧｰｼﾞｮﾝが圧巻で､尻切れﾄﾝﾎﾞな演出は音だけでも笑える｡｢ﾀｲﾑｽﾃｯﾌﾟ｣は､唯一のｸﾗﾌﾄﾜｰｸ風ｲﾝｽﾄ｡

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　2006/07/30

｢鏡｣'74年､｢ｽﾄｰｶｰ｣'79年発表｡35ﾐﾘのｼﾈﾃｰﾌﾟからの音源ゆえ聴き苦しいが､｢惑星ｿﾗﾘｽ｣から深化した､複雑な電子音楽ｽｺｱを提供している｡｢ｽﾄｰｶｰ｣で聴けるﾄﾛｯｺの長いｼｰｸｴﾝｽの催眠効果は保証付き｡