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0 people agree with this review 2014/05/19
1988年リリース。「北欧メタル」の代名詞であったバンド&アルバムであるにも関わらず、長いこと入手困難でレアアイテム化していた彼らの1stが限定再発。Virginスカンジナヴィア盤のオリジナルに加え、Virginアメリカから出ていた盤とのカップリングである。 前者と後者の2曲を除き、VoはJim Jidhedが担当。本作発表後脱退し、ソロアルバム[Jim]をVirginスカンジナヴィアから発表(これはHMVで買えます。おすすめ!)、俳優業に。後者の2曲はJim脱退後に加入したPete Sandberg。彼は元Madisonで、次作2nd[Shiftin’ Gear]で全曲Voをとる。こちらもおすすめ。本作における彼のVoは2曲だけだが、1曲はHolliesの1969年のヒット曲のカバー。そしてもう1曲はVirginアメリカ盤にしか入っていないオリジナルの楽曲で共に捨てがたい。 1980年代後半〜1990年代中盤の北欧メタルフィーバーにおいて「北欧メタルとはなんぞや」と聞かれたとき、本作は欠かせないのである。
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0 people agree with this review 2014/01/28
1973年、R.フリップの独裁体制と世界観への反発により脱退したKING CRIMSONの詩人・照明担当の唯一のソロアルバム。未発表曲を冒頭に収録し、アナログレコード時代のアルバムA面B面を逆転させた構成、さらにはオリジナルアルバムのタイトル「Still」を変更したのは不可解だが、今思えば待ちに待った再発であった。 牧歌的かつ透明感のある音世界は、クリムゾンの香りをほのかに漂わせているが、暴力性はなく、ひたすら美しい。ゲスト参加のG.LakeのVoが力強いタイトル曲の圧倒的な存在感は否めないが、P.Sinfield自身のVoは音の雰囲気に合っており悪くない。これで抜群の歌唱力であったら…なんて野暮ったい。 先に2人がレビューを書いているがきちんと彼の世界観を汲み取っているのか疑問だ。書いていることが頓珍漢もいいところ。 同胞のユニットMcDonald and Gilesも合わせてお聴きになられることをお勧めする。
0 people agree with this review 2014/01/06
Dream TheaterのKeyのソロ。かの[TARKUS]のカバーを収録。Kip Wingerらがサポートしていますが、手数が多いのと音の厚みとは比例しないのが露呈した。 TARKUSの原曲はELPがクラッシックの脱構築と、彼らなりの再構築の賜物だったのだが、ここにあるのはどちらでもない。音が散らかっているだけ。もはやカバーでもない。自慰的に「音遊び」を楽しんでいるだけなら、これに金を払う価値があるのかどうか悩む1枚だ。リズム隊は打ち込みのように聞こえるし、これくらいのアレンジなら今や素人でもやっている。期待しただけに残念。
0 people agree with this review 2013/09/02
本作の特筆すべき点は、なんといってもあのNEW TROLLSが全面バックアップという点でしょう!単にANNAのアルバムというだけではなく、しっかりとした演奏に支えらえれた「バンドっぽい」音作りを目指した1枚なのではないでしょうか。 M1[L’ombra]のベースラインに鳥肌を立たせましょう。そしてタイトル曲。Keyの印象的なバッキングが印象的です。 本作と次作[Live con i New Trolls(2CD)]と一緒に聴きましょう。
1 people agree with this review 2013/06/03
いいですなぁ。1980年発表の彼のソロ。彼の姿勢は単なるハードロックという範疇に縛られない音作りの探求にあったのですよ。なので当時のNew Waveのミュージシャンの起用、若手ミュージシャンの活用といった1人を除いてほかのだれもやってなかったことをしていた。「1人を除いて」というのは、言わずもがなかのGary Mooreである。Garyもまた様々な、またはあらゆるジャンルの音楽との融合を果たそうとしていた。その影響は計り知れない。もちろん本作をもって融合・探求は完成したわけではない。それをとやかく言うものではなく、そこを汲み取ってレビューは書かれないとね、SOWさん?(笑)
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0 people agree with this review 2013/01/03
Polydorでも早いうちにCD化されたアルバムのひとつ。YESのJon AndersonとVangelisのコラボ作の1st(1976)。「Vangelis、YESに加入」情報はアルバム[China]日本語版LPのライナーに詳しく書かれているが、おそらくJon and Vangelisの間違いだったのではないだろうか。 単にVangelisの曲をJonが歌うのではなく、互いの世界観がうまく合った成果として本作があるように思える。Vangelis独特の音作り・曲作りと、Jonの「永遠的ボーイズ・ボイス」とのシナジーが昇華した傑作である。 やはり名曲[One More Time]に極まるが、どの曲もすばらしい。おすすめです!
0 people agree with this review 2012/12/28
ツインG.を擁する4人組NWOBHMバンドが’85年にリリースした2ndアルバム。ボーナス・トラックとして’84年リリースの3曲入りEP「We Got The Edge」の全3曲を収録。1stに比べかなりメロディアスになりましたが、これはこれで名作です。NWOBHMマニアマスト・アイテム。
0 people agree with this review 2012/12/26
1985年の作。かの70年代初頭に[Look at yourself][July Morning]といった名曲を生み出した名ブリティッシュロックバンドの本作は、その面影は見られない。しかし、ポップな楽曲に絡む憂いを帯びたメロディが最大の武器となって聴くものを襲う。 今も現役バリバリの彼らであるが、本作の発表には時代が悪すぎた。こうしたスタイルに評価が高い今のHM/HRファンは必携・必聴の一枚。Grand Prix、Shy, Tobrukが好きなら一発ではまる。本作の口ずさめるくらいの優しさあふれる旋律を再評価すべきであろう。 本作だけColumbia系レーベルからの発売というのも非常に貴重でもある。
0 people agree with this review 2012/09/09
うは〜!「プログレッシブ・ソウル」とか言われてた一枚。これが再発されたとはね。”プログレッシブ〜”の所以は、タイトル曲で10分超、6分〜7分の曲が3曲もある。オリジナル盤では6曲収録されていたうちの4曲でこんなに長いんだから、ってことらしい。まぁプログレというよりもBS&Tや初期CHICAGOあるいはFLOCKといったブラスロックとソウルの融合といった印象であります。彼の声自体はそれほど力強くはないけど、雰囲気で聴かせてしまうのがうまい。SEっぽくシンセサイザーを使ったり、ハモンド、フェンダーローズも多用してバックの演奏も楽しめる。歌詞は完全にキリスト崇拝で、まぁいかにもといったところ。70年代初期のミクスチャー・ミュージックの傑作でしょう。
0 people agree with this review 2012/08/17
カナダのJeff Cannataによる1人ユニット。70年代頭には初期YES風のバンドJasper Wraithに参加。83年にEpic/PortlaitからARCANGEL名義で1枚出しているマルチプレーヤーである。本作はCANNATA名義になっての1枚目。オリジナルはなぜかフランスのEpic系レーベルCarrereから発売された。 ほぼ全パートを彼が演奏しており、アレンジ力やプロデュース力は超メジャー級の出来である。時にキラキラしたKey、哀愁を帯びた泣きのgは、聴く者の胸を熱くする。 前作ほどのとびぬけた楽曲はないが、どれも粒ぞろいのシンフォニック・ハードとなっている。M1, M2はともかくM3の壮大さ、M7の情感こもった美しさは前作にない魅力である。 本作の再発に際し、ボーナストラックとしてM1のリミックスバージョンが収録されている。
0 people agree with this review 2012/08/01
かの飯島真理さんの夫、J.Studerと、W.Nelsonによるユニット。1993年にToshiba EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から日本のみで発売。しかしプロモ失敗(いわゆる企画モノだったので力が入るわけがない)により話題にすら登らず、欧米でも知られないまま廃盤を迎える。 しかし1998年にドイツのレーベルAOR HEAVENが再発するやいなや限定1000枚はあっという間に売り切れ、レアアイテムと化した。そして今回、2000年代になって再再発。これまた限定1000枚なのでご注意を。 収録曲10曲中、5曲は日本人アーティストのカバー、1曲が日本人ライターによるもの。4曲がオリジナルである。やはり気になるのは日本人アーティストのカバーだが、M1はアン・ルイスの「Woman」、M2はカルロストシキとオメガとライブの「君は1000%」、M3はEPOの「2人のメロディ」、M7は飯島真理の「It’s A Love Thing」、M8は杉真理の「いとしのテラ」である。 そして目玉はM10の[Something In My Heart]大島ミチル(「武士の家計簿」とか…)による楽曲。TOTOのJoseph WilliamsによるVoのしっとりとしたバラードでアルバムの最後をしめる。ちなみにこの曲は1928年アムステルダム・オリンピックにおいて800mで銀メダルをとったはじめての日本人女性アスリート、人見絹枝のドキュメンタリー・ドラマ「紅い稲妻 人見絹枝」のテーマソングとしてシングルカットされた。 M6で日本語が飛び出たりするのもご愛嬌だが、どれもアレンジがすばらしい。オリジナルの4曲の出来がすこぶる良い出来なので、逆に日本人アーティストにカバーさせたいくらいだ。おすすめはM7。
0 people agree with this review 2012/06/05
オーストラリアの男性AOR歌手。2曲目の[You’re The Voice]が大ヒットした。この曲はイタリアのMatia Bazarがカバー、近年ではColdplayがライブで本人とのデュオで演奏している。Voの声質や曲調からJohn Parr、John Milesを連想してしまう。大陸的な壮大さ、透明かつ甘美なメロディは聴く者の心を打つ。ハードポップが好きな方も、ぜひ。
0 people agree with this review 2012/05/28
のちにBlue Murderに参加するVo, Kelly Keelingが在籍していたバンドの2nd. 彼のブルージーでソウルフルな声、正統派メタルにふさわしい力強さと哀愁を帯びたメロディが織りなす完成度の高い音だ。 インスト面ではそれほど特筆すべきものはない…全般的にソロは短い…が、言い換えればKellyのVoが屋台骨であり、このバンドのウリだったのだ。 その活動期間は長くはなかったが、記憶にとどめるべきバンド/アルバムである。 それにしてもKellyは名ギタリストとの相性がよいのか、John Sykes(Blue Murder)だけではなく、後にJohn Norum、Michael Shenker、George Lynchといった名だたるギタリストたちの作品でそのノドを聞かせている。
0 people agree with this review 2012/04/17
本国では過小評価され、日本ではネット住民によって再評価されているポンチャック歌手。「もしかしたらテクノポップの発祥は韓国にあるのか?!」と思わせる(いや、そんなことはないw)ほど、この男はノリノリである。 M1は、内に込みあげる情熱を歌ったようなバラード風な曲。彼にしては珍しいんじゃないかな?M2は逆にノリノリ。金さんによるチープなキーボードではないので今までのファンには逆の意味で物足りなさを感じるかもしれない。M3は彼の語り(自分の部屋に招いているシチュエーション?)のバックで流れるあのチープなキーボードがたまらない。収録曲は3曲ですが、アルバムを気にさせる作風です。嫌韓でも彼は別格!という方も多いんですよ。ぜひどうぞ!!!
0 people agree with this review 2012/02/07
なぜかノルウェーからデビューした英国ユニットCCCPの唯一のアルバム(1986年)。かのASIAのVoであるJohn Payneのデビュー作でもあります。アルバムタイトルはかのストーンズのあの曲と同じですが、もちろんカバーとして収録しています。音は打ち込みを多用してダンサブルになったメロディック・ハードという印象がありますが、ロックンロールあり、バラードあり。なかなかどの曲もそつなくこなしています。言い換えれば決定打がないことは事実。しかしCCCP名義で本作のみというのは実に惜しかった。Johnはこののち、MSGのAndy NyeとのユニットThe Passion, Electric Light Orchestra Part2(音源なし)を経て、ASIAに参加しています。
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