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TOP > My page > Review List of 小川バッハ
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Showing 16 - 29 of 29 items
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0 people agree with this review 2025/03/22
ゆっくりと一音一音かみしめながら心を込めてヴァイオリンを弾いている。気負ったところのない自然体の演奏。ズスケの真摯な人柄が伝わってくる。オケもズスケと呼吸を合わせて協奏している。聴き終わると、穏やかな暖かい気持ちになる(以上、トラック1〜3の協奏曲についてのレビュー)。トラック6のハ長調のヴァイオリン協奏曲(断片)は、ベートーヴェン20〜22歳の年の作。余りベートーヴェンらしい感じがしないが、軽快な良い曲で、途中で終わってしまうのが残念。
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0 people agree with this review 2025/03/20
悠然たる演奏。重厚であるが重苦しさは皆無。聴いていて、自然を満喫しながら鬱蒼(うっそう)とした森の中をゆっくり歩んでいるような気分になった。
0 people agree with this review 2025/03/19
00番、0番を含む全集。習作期からのブルックナーの交響曲の進化の過程を聴ける。1楽章は静かに開始し、2楽章または3楽章をアダージョまたはスケルツォとし、スケルツォに穏やかな色調の中間部を置き、4楽章は長調で盛り上がって終わる、というスタイルは習作期から一貫している。ティントナーは、それぞれの旋律を慈しむかのようであり、ブルックナーと対話しながら指揮をしているという印象を受ける。初期の交響曲も充実した演奏。2番は、2楽章と3楽章が通常の順序(=2楽章アダージョ、3楽章スケルツォ)と逆。通常の順序の方が流れが良い感じがするが、4楽章でアダージョ楽章の旋律を回想する部分が時々現れることに鑑みると、本盤の順序も納得できる。3番、4番では、ゆったりしたテンポで旋律を丁寧に解きほぐし、音色を絶妙に変化させて細かいニュアンスが表現されている。5番は、きめ細かいテンポ変化、丁寧なフレージング、レガートとテヌートの対比など、表情豊かな演奏。9番は3楽章が良い。テンポと音色の微妙な変化、独特な間のとり方を通して、この曲を作曲中のブルックナーの心の動きを垣間見るような思いがする。聴く機会が少ない版を使用した演奏が多く、CD3の3番1楽章、CD11の4番4楽章は、同じ曲の異版というよりも、通常の版の旋律を多用した別の曲のようで新鮮。CD8〜9の8番1楽章フィナーレ、2楽章の中間部、3楽章の終わりの方のシンバルが鳴る箇所なども、通常の版との大きな違いに驚かされる。2番、8番、0番はアイルランド国立響、6番はニュージーランド響。それ以外の番号を演奏したロイヤル・スコッティッシュ・ナショナル・フィルは、柔らかくふくよかな弦の響き、充実した管の響き、最弱音から迫力満点のクレッシェンドまで表現の巾が広いティンパニーなど、素晴らしい。ブルックナーを聴く喜びを感じることができる名ボックスだと思う。全曲とも終了後のトラックの余白時間が若干長めにとられており、余韻を味わえる点も良い。
0 people agree with this review 2025/03/11
1楽章と2楽章ではテンポがきめ細かく変化するが、不自然ではなく、これによって曲の構造が明瞭になっている。3楽章では一貫してゆったりしたテンポがとられ、1・2楽章とは別の世界に来たような印象を受ける。楽器ごとの音量のバランスに独自の解釈が施されていて(木管の強調など)、旋律同士の意外な関連に気づかされるという点で、新たな発見に満ちた演奏。表現の巾も広く、スクロヴァの意気込みが感じられる。
0 people agree with this review 2025/03/08
それぞれの旋律を丁寧に響かせながら、埋もれがちな内声部を強調したり、曲想に応じてテンポを絶妙に変化させるなど起伏にも富んだ熱演。スクロヴァがブルックナーを指揮することに大きな喜びを感じていることが伝わってくる。
0 people agree with this review 2025/02/12
往時の演奏スタイルを堪能できる。ポルタメントが多用されているが、古めかしさはなく、むしろ味がある。メンゲスは、多様なヴィブラートを使い分け、魅力ある音色(ねいろ)を奏でている。バッハのソナタでは、ピアノのハロルド・サミュエル(1879〜1937年。バッハを専門にしたイギリスのピアニストでメンゲスの14歳年長。)がイニシアティブをとっており、メンゲスは控えめな感じ。全曲とも録音は古いが、ヴァイオリンの音は明瞭で、鑑賞に支障はない。
ここぞというときには極限まで旋律を歌わせ、また、所々でテンポを微妙に変化させながら楽想の転換を明確にしている。両端楽章の非常にゆっくりしたテンポによって間延びするどころか、ウィーン・フィルの美しい響きと相俟って祈りのようなものが感じられる。第2楽章は力強く激しい演奏で、それが第3楽章の深々とした崇高さを一層際立たせている。彼岸に至る道程を思わせるこの曲の唯一無二の世界を十二分に味わうことができる名演。
0 people agree with this review 2025/02/10
冒頭から、柔らかくコクのある弦の響きに魅了される。的確なテンポ設定のもと、重なり合う複数の旋律の関連(対位法)や部分ごとの楽想の対比がバランスよく表現されている。本盤の一番の聴き所は第2楽章だろう。14分30秒頃からのヴァイオリンとフルートの静かな掛け合いを聴いたときは幸福感に満たされた。他の楽章も素晴らしく、全曲を聴き終えて、良い時間を過ごしたと感じた。半世紀以上前の録音(1974年録音)だが、音の状態は良い。ブルックナーの交響曲2番は、3番以降に比べて軽く見られがちだが、このような演奏を聴くと、2番も大変な名曲であることが分かる。ブルックナーの交響曲が2番までしかなかったら、0番〜2番は現在よりもずっと高い評価を得ていたのではないかとも想像される。ジュリーニには、ブルックナーの交響曲の全曲を録音してほしかった。
0 people agree with this review 2025/01/09
本盤は、ベルリン・フィルとのブルックナー交響曲全集中の7番と比べると印象がかなり異なる。ベルリン・フィル盤は、大変な名演ではあるものの、壮麗かつ精緻なアンサンブルとカラヤンの統率力とが前面に出てきて威圧感があり、かつての共産圏の国の軍事パレードの映像を連想させる。それに対して、本盤(ウィーン・フィル盤)は寂寥感のある演奏であり、羽毛のような温かく柔らかい響きが心にしみる。このような感じは、特に2楽章で強い(2楽章はベルリン・フィル盤より約2分長い)。この寂寥感は、カラヤンが、ウィーン・フィルを指揮できる期間はもう長くないと考えていたことから生じているようにも思われる。2つの演奏の間の違いは、曲についてのカラヤンの解釈の変化からではなく、カラヤンの心情の変化から生じたものであろう。オケを統率して完璧な演奏を追求したベルリン・フィル時代の姿勢が、最晩年には、オケとともに心ゆくまで曲を堪能するという姿勢に変わったのではないだろうか。カラヤンは、晩年に、ブルックナーの7・8、チャイコフスキーの4〜6、ドヴォルザークの8・9など、有名交響曲をウィーン・フィルと再録音したが、本盤を聴いて、カラヤンがもっと長生きしていたら、ウィーン・フィルと、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、チャイコフスキーの交響曲全集を完成したかもしれない(自身の寿命を考えて、ウィーン・フィルと、有名交響曲を優先的に録音したのかもしれない)、と想像した。
0 people agree with this review 2024/11/16
クナらしい悠然たるスケール感は、1949年ザルツブルク音楽祭ライヴを上回る。特に3・4楽章にクナらしさが出ている。7番は、1・2楽章に比べて3・4楽章が内容的にも時間的にも軽い感じがするが、クナは、3・4楽章で、遅いテンポを設定したうえで低弦楽器やチューバを強調するなど濃い味付けをしており、3・4楽章が軽いという感じが解消している。3楽章の展開部での過去を懐かしむかのような幸福感ある響き、4楽章の超遅テンポから生まれる雄大な響きが素晴らしい。
0 people agree with this review 2024/11/11
二人の奏者が全身全霊をかけて達成した偉業。ブルックナーへの愛と敬意がひしひしと伝わってくる。1年に1曲ずつのライヴ録音だが、毎年、演奏後に感無量だったことだろう。楽章の合間をほとんど編集していないため(8番の1と2、3と4、9番の2と3の各楽章間は編集ありか?)、楽章間で休まずにすぐ次楽章を弾き始めていることが分かる。驚くべき集中力だ。テンポ、強弱の変化や強弱の幅などが、残響を考慮して設定されている。最強音でも音が濁らず、7番と8番の各4楽章のフィナーレなど、音を濁らせずに最強音を維持して頂点に達するところなどは迫力満点。7番1楽章、8番4楽章、9番3楽章での深々とした静けさの表現も見事。8番と9番で譜をめくるような音が聞きとれるが、暗譜で全曲弾いたのかどうか気になるところ。編曲も良い。目をつぶって聴くと、大聖堂でブルックナーの10曲のピアノソナタを聴いているように感じられる。3番はマーラー18歳の編曲だが、早熟ぶりに驚かされる。5番の編曲者は聞かない名前だが、全曲をピアノ用に編曲しているそうで、5番は曲の荘厳さが伝わってくる良い編曲だ。奏者が5番でこの編曲を選んだのも頷ける。8番4楽章の冒頭の編曲は軽過ぎる感じ。もっと低音を使って重量感を出してほしいところ。全曲とも、編曲の際にオクターヴのトレモロを多用する箇所が散見されるが、トレモロによって曲が軽くなってしまうことがあり、音を少なくした方がよかったと思われる箇所もある(9番3楽章の初めの方など)。拍手ありは、0〜2、8番のみで、その他の曲では拍手開始前に切ってあって余韻を欠く。聴衆と感動を共有できるように、全曲とも拍手を入れてほしかった。
1 people agree with this review 2024/05/27
曲に対する深い愛情が伝わってくる名演ぞろい。ライブのほうのバッハ・シャコンヌは、すべてのフレーズに心を込めて最後まで弾き通した熱演で、現代では聴くことができないタイプの演奏。
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0 people agree with this review 2024/05/27
自由闊達な演奏からケンプの暖かい心が伝わってくる。ケンプ絶好調という感じ。2枚目の最後の方(バッハの前)にフランス語によるケンプのインタビューが入っている。
歌手もオーケストラも熱い演奏を繰り広げている。録音状態は、歴史的音源に関心のある者なら鑑賞には十分。11枚聴き終えたときに、良い演奏を聴いたと感じさせるCD。
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