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Review List of レインボー 

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     2016/09/20

    ナクソスのシューベルト交響曲全集の一枚。
    未完成の愛称で有名な第7番(このCDは昔の第8番で表記)と第5番、ロザムンデからバレエ音楽第2番を収録している。
    指揮者はミヒャエル・ハラースで、他のシューベルトの交響曲全集はファイローニ室内管弦楽団が演奏を担当しているが、この盤のみスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団が担当しています。
    オケは多少傷もありますが、いずれもシューベルトが書いた美しく繊細で優しいメロディーを堪能できる、奇をてらう事のない正統派の演奏で、特に第5番はCDの中で最も良い演奏でしょう。
    1988年にモイゼス・コンサート・ホールで録音された物で、当時のナクソスにありがちな音質です。

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     2016/09/19

    ワーグナーのオペラの序曲を集めたCDです。
    最後のファウスト以外はポピュラーな選曲と言えるでしょう。
    演奏は、アルフレッド・ショルツ指揮、フィルハーモニア・オーケストラ・ロンドン(タンホイザー)ユリアン・アームストロング指揮、ロンドン・フェスティバル・オーケストラ(その他)です。
    クラシック音楽界にはピルツという、買い集めた音源に架空の演奏者の名前をクレジットし、発売していたレーベルがあったのですが、この盤の収録音源もその流れを組む音源で、指揮者のアームストロングもショルツ(この人は実在らしく、何を隠そう架空の名義をつけた人物らしい)存在せず、またオケも実在するロンドンのオケとは違う団体で、実際の演奏者は東欧あたりの演奏家の物だと思いますが、良いのから悪いのまであたり外れが大きいように思います。
    また音質も曲によりバラバラであまりお勧めできない一枚です。

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     2016/09/18

    ナクソスのモーツァルトの交響曲全集の一枚。
    第41番、第25番、第32番を収録。
    バリー・ワーズワース指揮、カペラ・イストロポリターナの演奏で1988年に録音された物。
    41、25番は良くも悪くも安全運転の大人しい演奏で、オケの技量もイマイチとあまり良くない。
    一方32番は同じオケながら、明らかにオケのサウンドが違う上に、室内オーケストラらしい軽快で爽やかな演奏に仕上がっている。
    まぁ、名盤が安くで出回った今は、値段が安いと言う以外ではあまりお勧め出来ない盤ではありますが…
    尚、現在HMVのサイトでは6枚組となっていますが、実際は一枚組です。

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     2016/09/17

    ベートーヴェンの交響曲第3番、第8番を収録したCDである。
    アレクサンダー・ラハバリ指揮、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏で1990年に録音された物。
    ナクソス初期において、スロヴァキアやハンガリー等の東側国のオケの演奏が大半を占めていた時代に唯一西側のオケの団体がこのベルギー放送のオケだが、全体的に技量はまずまずだが、イマイチな演奏も多かった。
    このCDも第3番は、技術はまあまあだがわりと散漫な演奏でイマイチ記憶に残らない。
    第8番は最初こそ悪くないが、後に行くにつれてやはり印象は薄くなる。
    録音はブリュッセルのベルギー放送コンサート・ホールにて、音質は初期ナクソスによくあるサウンドである。
    基本的には収録曲が好きでもよほどのファン以外はお勧めしにくい。

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     2016/09/16

    エリック・カンゼルとシンシナティ・ポップス管弦楽団による、ヘンリー・マンシーニの作品集です。
    稀代のメロディーメーカーであったマンシーニは、ピンクパンサー(表ジャケットにもカンゼルとマンシーニと共にいる)を初めとしたジャズを始めとした様々な曲調の曲を書きましたが、この盤でもポップスや北極大冒険に置けるクラシックスタイルでの曲、華麗なるヒコーキ野郎でのスタンダードなアメリカ・マーチ等、どの分野でもしっかりと書かれているのは凄い所です。
    クラシックではイマイチなカンゼルもこの手の作品は水を得た魚のようにノリノリ、かつ美しく演奏しており、一部の曲はヘンリー・マンシーニ合唱団の歌入り。
    1988年9月録音で、音質はさすがテラークだけあり、良いです。

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     2016/09/14

    ミヒャエル・ハラース指揮、ファイローニ室内管弦楽団によるシューベルト交響曲全集の一枚。
    交響曲第4番とヨーゼフ・ヨアヒムが大二重奏曲を編曲した交響曲ハ長調を収録している。
    ガスタイン交響曲の名前でも知られるヨアヒム編曲の交響曲は割と録音は珍しいはず。
    オール・ハンガリー勢の演奏家による演奏で、シューベルトが書いた美しいメロディーを丁寧に爽やかに演奏した好演だと思います。
    録音も過不足なく、作品を知るには十分な演奏でしょう。

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     2016/09/13

    ユリウス・ヘルマン指揮、ホッホ・ドイツェマイスターカペルによる演奏で収録されたオーストリアのマーチのです。
    オーストリア=ハンガリー時代の歴史ある同名軍楽隊の名前を引き継いだこの吹奏楽団、ユリウス・ヘルマン時代に多数の録音を残した事で知られます。
    この盤はその一部ですが、オーストリアマーチの特徴的なサウンド、演奏方法を色濃く残した演奏です。
    繰り返し効きたくなる程ではないですが、マーチ好きな人は一度は聴いておくべきでしょう。
    音質は録音年代もありあまり良くありません。

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     2016/09/12

    ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタで最も有名であろう、ヴァイオリン・ソナタ第5番と第9番『クロイツェル』を収録したCD。
    アルトゥール・グリュミオーのヴァイオリン、クララ・ハスキルのピアノで1957年に録音された物である。
    グリュミオーの美しい音色、ハスキルの ソリスティックなピアノ、有名音源の一つだけあり、やはりそれなりに聴かせる演奏だと思います。
    この盤は1997年に発売されており、録音から丁度40年という時期に出た物ですが、年代を考えれば十分聴ける音質だと思います。

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     2016/09/11

    モーツァルトの『フルートとハープのための協奏曲』と『協奏協奏曲K297』を収録したCD。
    リヒャルト・エトリンガー指揮、カペラ・イストロポリターナ演奏、ソリストはハナ・ミュラロヴァー、イジー・ヴァーレク、ズデニェク・ティルシャル、イジー・クレイチー、ヴァーツラフ・キジヴァト、イルジー・セイドラで、チェコ・フィルの大物メンバーが中心の初期ナクソスではかなり豪華なといって良い演奏家が揃えられています。
    当然、ソロも見事で、またオケの伴奏もしっかりとしていて、有名音源にも引けを取らない演奏です。
    初期ナクソスの名盤の一つでしょう。
    1988年録音で音質はまずまず。
    尚、カペラ・イストロポリターナの演奏となっていますが、CDの解説書にはスロヴァキア放送交響楽団とかかれている上、録音場所はスロヴァキア放送交響楽団コンサート・ホール(カペラ・イストロポリターナはスロヴァキア・フィルのメンバー中心と言う事もあってかスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団コンサート・ホールでの録音が多い)と書かれている事もあり、実際にはカペラ・イストロポリターナの演奏ではなくスロヴァキア放送交響楽団の演奏の可能性があります。
    誤記の可能性も十分にありますが、私の所有している盤にはピルツの名前もクレジットされておりちょっと怪しい。
    但し、演奏は素晴らしいと言う事は代わりありませんが…

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     2016/09/10

    ベートーヴェンのヴァイオリンとオーケストラのための作品を集めたCDです。
    ケネス・ジーン指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、ソリストは西崎崇子。
    1988年7月ににブラティスラバのレドゥタ・コンサート・ホールで録音。
    収録曲は大変ポピュラーな物で、音源は沢山出回っていますが、この盤は西崎の良く歌うヴァイオリンが聴き所。
    特に第2番が有名なふたつのロマンスが良いです。
    ただ、初期ナクソスにあった録音がイマイチという点が難点でしょうか。

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     2016/09/09

    ヴェルディ、プッチーニに並ぶイタリアのオペラ作曲家、マスカーニの代表曲、『カヴァレリア・ルスティカーナ』の全曲盤。
    アレクサンダー・ラハバリ指揮、チェコスロヴァキア放送交響楽団の演奏で収録されています。
    合唱はスロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、歌手はジャコモ・アラガル、アルズベータ・ミカルコワ、エドゥアルト・トゥマジャン、アンナ・ディ・マウロ、ステフカ・エフスタティエヴァ。
    ラハバリと言えばベルギー放送交響楽団のイメージがありますが、ここではスロヴァキアの3大オケの一つを振っています。
    あまり期待してませんでしたが、歌手、演奏ともになかなか良い演奏で、良い意味で期待を裏切られました。
    解説書には英文でオペラの内容と、台詞が載っています。
    録音年は1992年で、音質は良好。

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     2016/09/08

    ナクソス初期に発売された一枚で、ブルッフの『ヴァイオリン協奏曲第1番』とブラームスの『ヴァイオリン協奏曲』を収録した物である。
    ヴァイオリンのソロは西崎崇子、バックはステファン・ガンゼンハウザー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で1989年に録音された物である。
    演奏者はこの頃のナクソスの常連だが、なかなか良い演奏をしている。
    西崎女史のヴァイオリンはたっぷりと歌う事で知られるがこの盤でもそうである。
    特にブルッフは雄弁なオケの伴奏も相まって、なかなかの演奏に仕上がっていると思う。
    千円盤としては十分元は取れるだろう。
    録音は良くも悪くもこの頃のナクソスらしいと言った所だろうか。

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     2016/09/07

    ナクソスはベートーヴェンの交響曲全集を幾つか完成させましたが、一番最初に完成させたのがこのミヒャエル・ハラースとリヒャルト・エトリンガーによる全集です。
    この盤はそのシリーズの分売で田園の愛称で有名な第6番と第1番を収録しています。
    第6番はハラースの指揮、チェコスロヴァキア放送交響楽団の演奏で収録されています。
    良くも悪くもムラの多い団体ですが、この盤ではスロヴァキアのオケらしい弦楽の美しさ、ハラースのスタンダードな解釈に熱い演奏で良いです。
    第1番はエトリンガー指揮、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、こちらも奇をてらう事のない解釈ですが、ハラースの演奏より幾分か重厚なドイツ的な響きで、時にダイナミックな演奏です。
    録音は共に1988年で、ナクソス最初期の安かろう悪かろう的な音質なのが残念ですが、まぁ値段を考えれば仕方ないでしょう。

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     2016/09/06

    アンドレ・メサジェのオペレッタ『ヴェロニク』の全曲盤。
    1955年に録音された物で、ピエール・デルヴォー指揮、管弦楽団&合唱団の演奏である。
    歌手はロジェ・ボルドン、ジェオリー・ブーエ他。
    オーケストラは固有の名称がなく、恐らくこの録音のために集められた団体だと思うが、わりかし小さい編成とメリハリのついた音楽、更に当時のフランスオケ独自の音色が出ていて良い。
    録音年代のわりに音質は聴きやすく、現在手に入るほぼ唯一の音源としてお勧めである。

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     2016/09/05

    ヨハン・シュトラウス2世の作品を集めたCDです。
    ヨーゼフ&ヨハン1世の作品が一曲ずつありますが、どれもシュトラウスの作品では知られた作品です。
    EMI系列の音源から集められた編集盤であり、現在も現役盤として発売されている音源や、この盤以外ではCD化されていないような音源と、コレクターも注目の一枚。
    演奏もスタンダードながら味わいのある、ヘンリー・クリップス指揮、フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団の『皇帝円舞曲』『トリッチ・トラッチポルカ』、ハープも入ってやたらと豪華になったジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の『ラデツキー行進曲』等、聴き応えのある演奏が多いです。
    録音は年代のわりには良いほうではないでしょうか。

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