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Review List of 蜻蛉 

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     2010/01/20

    本のタイトルから、トスカーナの田舎で今以て昔ながらの伝統的な暮らしを守り続けている民家の暮らしぶりを取材した本、かと想像してしまいますが、内容は農家が運営する民宿・アグリツーリズモから9軒を写真で紹介するものです。
    著者の知識や経験の中からトスカーナの伝統的なスタイルのアグリツーリズモを、選んでまとめたものと思われますが、文章としてはそれぞれのアグリツーリズモの所在地に関する簡単な紹介や、建物やその場所の大雑把な歴史、取材で得られた各オーナーの言葉などを掻い摘んでコメントした程度で、実際に滞在してみてこそ感じるであろう細かい感想や、一定の基準に基づく客観的な評価などは全く無く、ガイド本と呼べる程の情報にはやや希薄と言えます。
    収録された多くの写真も引いて撮った客観的なものが主で、それぞれのアグリツーリズモで目に付いた物を片っ端から撮って載せたという印象を得ました。もう少し収録写真を厳選して、もっと多くのアグリツーリズモを紹介しても良かったのでは? とも思いますし、取材時の感動や思い入れが伝わるような主観的な写真があっても良いかな、と感じました。
    しかしながら、この本をきっかけにして試しにいづれかのアグリツーリズモを実際に訪れて、滞在することで大きな感動や充実感を得ることは大いにあることだと思えますので、それを期待して高評価とします。

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     2009/12/30

    カラヤンの録音は往々にしてホールの比較的後方から聴いているような柔らかい音色と、包み込まれる様なふくよかな中低域がその特色であり魅力でもあるかと思う。カラヤンの70年代のベルリン・フィルとのこの録音を「悲愴」の唯一無比の演奏としてきた私も、80年代ウィーン・フィルとの録音OIBP盤(通称:KARAJAN Gold)を聴く度に、そのダイナミックレンジの広さと金管の煌びやかさ、音圧の大きさを恨めしく思ってきた。08年発売の交響曲全集SHM-CD盤でも何故だかOIBPリマスターは見送られ、更に何故だか今頃になってOIBP盤の登場となったが、このリマスターは見事に功を奏し長年の私の不満は解消された。何よりも目を(耳を)見張るのはそのダイナミックレンジの改善された広さで、特に第1楽章出だしからの弱音部がよりクリアで繊細に聞こえるかと思えば、その後のフォルティシモでの音圧もすっかりデジタル録音に慣れてしまった耳にですら十分な満足感を与えてくれる。ただホルンの音がやや刺々しくなったとか、トロンボーンのバリバリした音、あるいは弦楽器の擦弦音などが気になる人にはお勧めするのに若干の躊躇はあるが、かねてより賛否両論こそあるOIBPリマスターはこの録音にこそ真価を発揮したと言える。

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