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Review List of 音と光 

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  • 3 people agree with this review
     2012/08/18

    9番が作曲された1910年当時、摩天楼はちょうど高さを競い合いはじめ、タクシーのクラクションが鳴り始めています。ニューヨークで完成されたこの9番には、これまでのマーラーの作品を踏まえれば、当然、聳え立つ建造物、都会の昼の喧騒や夜の静寂がサウンドスケープとして入ってきていると私は考えます。そうした場合、このジュリーニやクレンペラーの演奏が一番マーラーのイメージしたものに近いのではないでしょうか。終楽章についてもバーンスタイン等の慟哭ではなく、ワルターが「この世に訣別を告げ、その結尾は、あたかも青空に溶けいる白雲のようである。」と表現したように、澄んだ諦観、涅槃寂静が感じられます。なお小澤・ボストンやアンチェル・チェコもあまり見かけませんが、ひんやりとしたものが組みあがっていき、そのはるかかなたに溶けいる白雲の姿を仰ぎ見るような「上下」の広がりを感じる演奏だったと思います。

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  • 4 people agree with this review
     2010/08/26

    疲れ気味(夏バテとか)でバーンスタインは重い、メータやショルティでは刺激的過ぎるというときには最良の全集となると思います。威圧的、刺激的な音は丁寧にパステル調にしてあり、ゆったりと流れるような音楽に浸れます。美しい天上の大伽藍を見るような感じがするときがたまにあります。マーラーをウィーンフィルを使ってゆったりとした典雅な古典調でひどい言い方をすればBGM調にまでしたという功績は大です。最初の全集としては薦められませんし、ワルターの有名な1番ほど典雅を感じるわけではないですが、あまり代わりがない貴重な全集です。ジャケットは残念ですが、破格なのでゆったりとした気持ちで聴けば元は十二分にとれると思います。

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  • 1 people agree with this review
     2010/07/25

    評価が四季折々変わってしまうのが申し訳ない気もしますが、夏場はクールで見通しのよいマゼールのマーラーが聞きやすいです。こんなメロディーが隠れていたのかと発見することもありますし、5番などは「サロン・ミュージック」(たしかクレンペラー評)のような聞き方ができる点も良いです。帝国は瓦解し、神は死んだとされ、絶頂期とはいっても自身ウィーン・フィルを辞任せざるを得なかった当時、「闘争→勝利」をパロディ化し、コラージュ技法を取り入れて作曲されたこの曲にふさわしいのは実は、マゼール盤で聞ける漂うような空虚感や「根無し草」感なのではという気もしてきます。

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  • 2 people agree with this review
     2009/09/06

    交響曲として聞きたいとき、トスカニーニのものと同じくらい、よく聞く演奏です。こんなにも水面のように揃った完璧なアンサンブルがあるものかとまず感心します。全体的な印象はトスカニーニのように剛直なのですが、よく聞いてみると第二楽章の弦などにつや、緩急自在を感じ名演です。よくある民族的な情緒いっぱいのチェコpo.などとは違うアプローチであるためか、日本盤がすぐ廃盤になるためか、評価はあまりされないようですが、指揮者の時代の演奏のひとつの頂点だと思います。

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     2009/05/03

    恐らく不滅の名盤。それぞれの背景も手伝って、指揮者にとっても楽団にとっても特別な楽曲演奏であったと感じられます。4番はいきなり強い日差しを浴びるような鮮烈な演奏で始まり、サルタレロまで謝肉祭の熱狂・雑踏、終幕がめくるめくように展開されていきます。鮮烈な演奏という点では他に、寒空のイタリアを描いたようなコンドラシンも同様にいいのですが、今は入手困難。RCOのHPを辿って配信先から参照は可能ですが・・・一方好んで取り上げていたという5番は優美な流れで始まり、最後大河になるような、そんな崇高な雰囲気が感じられます。

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