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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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0 people agree with this review 2010/03/01
初めにお断りしておきたいのですがこのレビューを書き込む際HMVサイドのシステムメンテナンス時間帯だった為レビュー受付がダブってされているかもしれませんのでその場合はご容赦下さい。さて本題、CSOにとって重要なレパートリーというか当楽団との録音話で各指揮者が取り上げ易い「展覧会の絵」、古くは1951年のクーベリックからライナー、小澤、秋山、ジュリーニ、ショルティ、アバド、ヤルヴィ等々での録音盤があるようです。ショルティに到っては1981年ライブ盤や1990年収録LDなどもかつてあったということです。ブロムナードテーマのトランペッターが本盤演奏1980年位まで同一人であったとも伝えられてもおり、確かにCSOのややダイナミック・メカニカルな音色と完璧なアンサンブルそれにショルティの統率があれば相当レベルの演奏が出来上がり後はその演奏への聴く者の好みということになってこようかと思われます。1980年録音の本盤演奏は所謂ロシア指揮者によるような土俗っぽいものではなくかと言って洒落てはいないけれどシャープな感じを持ちました。演奏タイムとしては33’32とそんなに長く引っ張ったという印象は持ちませんが各曲の色合い分けが鮮明で先ずもたれず聴く事が出来ました。私はラブェル「クープランの墓」(15’59)とのセット盤で聴いていますので本盤収録曲で「展覧会の絵」以外は未聴であります。そういうことも勘案しても素晴らしいランクは確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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CSOにとって重要なレパートリーというか当楽団との録音話で各指揮者が取り上げ易い「展覧会の絵」、古くは1951年のクーベリックからライナー、小澤、秋山、ジュリーニ、ショルティ、アバド、ヤルヴィ等々での録音盤があるようです。ショルティに到っては1981年ライブ盤や1990年収録LDなどもかつてあったということです。ブロムナードテーマのトランペッターが本盤演奏1980年位まで同一人であったとも伝えられてもおり、確かにCSOのややダイナミック・メカニカルな音色と完璧なアンサンブルそれにショルティの統率があれば相当レベルの演奏が出来上がり後はその演奏への聴く者の好みということになってこようかと思われます。1980年録音の本盤演奏は所謂ロシア指揮者によるような土俗っぽいものではなくかと言って洒落てはいないけれどシャープな感じを持ちました。演奏タイムとしては33’32とそんなに長く引っ張ったという印象は持ちませんが各曲の色合い分けが鮮明で先ずもたれず聴く事が出来ました。私はラブェル「クープランの墓」(15’59)とのセット盤で聴いていますので本盤収録曲で「展覧会の絵」以外は未聴であります。そういうことも勘案しても素晴らしいランクは確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/03/01
1964年から1965年にかけて録音されたブランデンブルグ協奏曲はシュヴァルベ、ツェラー、コッホ、シェルバウムといった主にBPOの各名手が夫々独奏部分を担当しカラヤンの幾分緩やか且つ華麗な演奏運びが今のトレンド演奏からするとやや大層な感じがしないではありません。当時ブームにより雨後の筍の様に立ち上げられた諸バロック室内管弦楽団によるバッハに耳慣れていた私などはこのカラヤン演奏に対して幾分色眼鏡で見る傾向があって何でも進出して来るカラヤン/BPOに対してその一辺倒ぶりを恐れたのも事実であります。各名手ですからそれは見事な華やかさで録音がサン・モリッツで行なわれたというのもカラヤン時代開幕を象徴しているようでした。第5番第1楽章後半活躍するチェンバロはエディト・ピヒト=アクセンフェルトが受け持っていますがほぼ同じメンバーで同じくサン・モリッツで1967年撮られたDVD分はカラヤン自らのチェンバロで進めているようです(カッコいいですね!)。参考までに各曲演奏タイムをメモしておきますと第1番(@4’24A5’04B4’58C12’14)、第2番(@5’23A4’09B2’58)、第3番(@6’47A0’20B6’01)、第4番(@8’06A4’00B4’51)、第5番(@11’00A5’58B5’49)、第6番(@7’04A5’53B5’52)となっております。なお、カラヤンはBPOを振って1978年〜1979年に同じDGにこれら協奏曲を再録(独奏メンバーは勿論変わっております・・・)しております。先述しました様にやや時代がかってはいてもマァ肩のこらない演奏ということでOKランク以上にさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/02/28
マゼールには「展覧会の絵」を1962年にPHOと、1971年にNPHOとそして本盤演奏である1978年CLOと録音が残されております。本演奏は演奏タイム的には30’16とやヽあっさり目でテラークの優秀な音作りには感心しつつCLOのメカニカルさが先行してしまったように聴きました。マゼールは1930年生まれだから今健在なら80歳、あの1950〜60年代初めの才気走った演奏・・・バッハ、シベリウス、チャイコフスキー等・・・が懐かしく思います。多分この「展覧会の絵」といった曲目自体が次々場面が変わる曲なので交響曲のように一楽章演奏でハッとするマゼール「才気」節を見せるタイミングが少ないのではないのでしょうか。全く一分の隙も無く一応聴かせますが言ってみればスリリングさ、興奮度の類いが伴なってこない様に思えました。もう一曲、タイム10’24の「禿山の一夜」も不気味さがもうひとつ伝わらず・・・しかし最後の静けさの戻りは流石と思いました。もう少し聴き込む必要が私にはある様で当面OKランクにさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
ベーム/VPOの1972年録音でのベートーヴェン交響曲、この第1、2番組み合わせの盤は販売されていないようです。以前私は第1,2,4,5番組み合わせの盤でのHMVカタログで「運命」交響曲についてその重厚さ等々コメントした事があるのですが例えば本盤演奏の第1番、実にゆったりとして現代感覚からすれば弛緩した演奏に聞こえるかもしれません。演奏タイムは@9’39A8’45B4’00C6’21と如何にも想像出来ると思います。第1楽章あたりはソフト・・・VPOのゆかしい懐かしいサウンドから始まり展開部へのアプローチも階段状になっております。おっとりとしたという表現しか浮かばぬ第2楽章、トリオがウィーン風丸出しの第3楽章を経て最終楽章は最初伸ばし気味に入り割とキツいアタックでベームの剛直さがうかがえます。後半の畳みかけもさすが先に述べた「運命」演奏を連想しました。第2番の方が一般に評価が高いようですが残念ながらまだ聴いてません・・・何となく評価が高いワケがこの第2番の構築性からベームにより良くマッチしているとも言えそうで分かる気がします。私にはこれらは素晴らしい演奏盤には違いありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/02/27
ティーレマンが2002年VPOを振ってのR.シュトラウス演奏ライブ録音です。多くの小さな歌劇場の仕事をキャリアに積んだティーレマンはこれからドイツ楽壇を背負って行く如何にも頑迷そうなドイツ指揮者で曲へのアプローチは独特の響きを放ちます。この「英雄の生涯」にしても例えば英雄の戦い等でやや大味な処もありますが元々のオーケストレーション色彩の豊かさをVPOというこれまた美しい響きが持ち味の手段でもって双方の特徴を充分引き出しております。ティンパニーの使い方も小細工演出も含め中々のものです。なお、ヴァイオリンはVPOコンサートマスターのR.ホーネックで単に何かいぶし銀の艶やかを聴かせてくれます。演奏タイムとしては47’04とどちらかと言えば長めに属するわけですが絶妙な溜めというか間合いが次の爆発フレーズなり反対の静寂フレーズを効果的に映えさせます。録音が素晴らしいのも魅力であります。私自身は1959年録音のカラヤン/BPO盤がこの曲の本拠なのですがこのティーレマンのこの曲の持つ流れ的なトーンを上手く引き出した腕前は前述のこれまでのキャリアとそしてこれからのドイツ楽壇における責任自覚がなせる業なのでしょう。カラヤン盤がカラヤン50歳を超えていたのにティーレマン盤はまだ40歳代前半・・・ライバル多き厳しい業界ですがこういうタイプは生き残っていけるタイプかと思われます。「影のない女」は私自身そう多くの演奏を聴いてはいないのですがやはりドラマ性を語りつくした演奏かと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/26
このショパン・ピアノ全集/チェルニー=ステファンスカというカタログタイトルを見て思い出した事を書き込みます、直接的なこの商品コメントにはなりませんが今年も又?ショパン・イヤーということなので少し以前のキャーンペーン「ケース」を紹介する形になります。なお、この全集に対する評価はこれから申します以前の「ケース」とある意味同傾向なのでそれには私も賛同するということで結論的にOKランクにしておきます。以前の「ケース」というのは・・・日本コロンビアからショパン没後150年記念として1000セット発売されたCD18枚組、収録曲数は歌曲も含めた232曲という膨大な資料的性格も兼ね合わせたアルバムがありました。添付解説書も200ページを超え更に各ショパン肖像集、各曲譜例集まで付いている、ちょっとした文庫本イメージでした。元々ショパン全集楽譜出版クラクフ版という原典版楽譜使用してポーランドの演奏家を殆ど動員してのものでショパン協会、ポーランド国立音楽出版局が現地国営レコード会社ムザと協力してショパン生誕150年記念事業として1960年立ち上げた事業物であります。先述の解説にはショパン年譜、生涯、作品、響き、楽曲等々各題目毎に佐藤克彦、辻井英世、大宮真琴、藁科雅美そして歌詞対訳の吉上昭三の各氏が夫々筆をふるって参加されておりこうした盤は本当は大変貴重なものでありました。演奏者は私には余り馴染みの無い人が多く名前もポーランドの演奏家名なので能力上覚えるのも混乱するほどでありますがポーランドでは当時中堅以上の実力派の面々でその中でもチェルニー・ステファニスカというこのアルバムのトップ番組「前奏曲集」から担当する女流ピアニストは懐かしい名でもありました。彼女はそのアルバムにおいてその他のショパン作品でも登場をしていますがロヴィツキー指揮WPOSOとピアノ協奏曲でも実に聴かせてくれました。なお、録音年月については言及されていなかったと記憶しております。さて、このショパン・ピアノ全集/チェルニー=ステファンスカ商品では演奏ピアニストは世代がずっと若返ってもう私など彼女の名だけ知っているというだけでその彼女の演奏曲目も以前の「ケース」と異なっておりますがショパン弾きの彼女からすれば幾らでも音源はあることでしょうから当然なのかも知れません。ただ以前の「ケース」ほどでなくても90ページ近い解説書や譜例がついているのは多分以前の「ケース」の趣旨が活きているということなのかと勝手に解釈して好感を持っています。
0 people agree with this review 2010/02/25
昔、「オーケストラの少女」(1937年製作)や「ファンタジア」(1940年製作)という音楽映画でストコフスキーがPPOを振っていた頃前後に録音されたバッハ・トランスクリプション盤から何種類も同企画物がリリースされ、最近ではストコフスキーの編曲品という処に目をつけて別の演奏家がバッハ/ストコフスキー作品ということで演奏録音しているのも有るようです。ストコフスキー本人の演奏物では私は本盤以外に1972年CPOとのライブ録音を聴いております。さて、本盤は有名なBWV565(演奏タイム9’36)とシュメッリ歌曲よりのBWV487(5’02)が1958年収録、その他お馴染のBWV578(同3’54),BWV582(同14’41)等9曲が1959年収録ということで1882年生まれでも比較的まだ先ほどの往年の色香が残っている頃の演奏盤であります。1974年のLSOとの録音はまだ聴いてはいないのですがその二年前の1972年CPOライブ盤でのBWV565が10’22、BWV582が15’02とやや弛緩気味?・・・これはこれで引っ張り具合が心地良いと私は思っています・・・なのに比すると演奏ってことバッハ・トランスクリプションに限定してもストコフスキーの芸術の到達点は何れなのか面白いものがありますね。私は本盤でシュメッリ歌曲よりのBWV487「甘き死よ来たれ」がソプラノ歌唱よりも恍惚感を伴っていたことや結構他の小品でも単に力技だけではやっていないストコフスキー芸術を感じました。なにはともあれ今の時代では聴けなくなった粘っこい・・・それもある普遍性を含んだ演奏がこれらにはありそこに価値を見出すのであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/24
カラヤンは修行時代からR.シュトラウス作品に何かと縁づいていたらしく彼にとっては重要なそして独壇的なレパートリーに挙げられております。事実、「英雄の生涯」に関しても残された録音だけでもHMVカタログで7〜8種類の演奏盤があります。私は多分多くの方がそうであったように1959年DGへの初録音のBPOを振った演奏(演奏タイム45’01、シュヴァルベ)に接したのがカラヤン盤の最初でありました。それはもう今でも最高ランクのものとして愛聴しております。その後主な録音盤でいえばEMIへの1974年録音(BPO同44’59、シュヴァルベ)そして本盤演奏の1985年分(BPO同46’40、シュピーラー)となるわけですがこの曲に対してはカラヤン自らを思い浮かべた如くと誰でも言える様な月並みなコメントを私も受け入れるほど各年代の演奏でその特徴らしきものが聴き取れるあくまで聴き手の自己満足ベースが手伝う事となりましょう。そういう意味ではありませんが本演奏は過去の人工的極まるものからやや無為自然体へと方向感が変わって来たようにも思えるもので「回想」シーンなどは妙に神妙な出来上がりになっております。1959年演奏分以前には1958年NYPSOを振ったものが珍しくあるようです。又ライブのものとしては1969年モスクワ、1972年と1985年のロンドンライブなどが残されております。本盤演奏前後の1985年にはDVDもあるようでこれら1985年演奏のものが全て先ほどの無為自然体なのかは全てを聴いているわけではありませんので判断できませんが先ず正直そういう事はないと思われ結局聴く側の先入観なり評論家の受け売り的な処も否定出来ません。いずれにしても私は1959年演奏がトップ、あとは素晴らしいランクということで頭が固まっているようです。なお、1982年収録の「死と変容」は聴いておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
カラヤンは修行時代からR.シュトラウス作品に何かと縁づいていたらしく彼にとっては重要なそして独壇的なレパートリーに挙げられております。事実、「英雄の生涯」に関しても残された録音だけでもHMVカタログで7〜8種類の演奏盤があります。私は多分多くの方がそうであったように1959年DGへの初録音のBPOを振った演奏(演奏タイム45’01、シュヴァルベ)に接したのがカラヤン盤の最初でありました。それはもう今でも最高ランクのものとして愛聴しております。その後主な録音盤でいえばEMIへの1974年録音(BPO同44’59、シュヴァルベ)そして本盤演奏の1985年分(BPO同46’40、シュピーラー)となるわけですがこの曲に対してはカラヤン自らを思い浮かべた如くと誰でも言える様な月並みなコメントを私も受け入れるほど各年代の演奏でその特徴らしきものが聴き取れるあくまで聴き手の自己満足ベースが手伝う事となりましょう。そういう意味ではありませんが本演奏は過去の人工的極まるものからやや無為自然体へと方向感が変わって来たようにも思えるもので「回想」シーンなどは妙に神妙な出来上がりになっております。1959年演奏分以前には1958年NYPSOを振ったものが珍しくあるようです。又ライブのものとしては1969年モスクワ、1972年と1985年のロンドンライブなどが残されております。本盤演奏前後の1985年にはDVDもあるようでこれら1985年演奏のものが全て先ほどの無為自然体なのかは全てを聴いているわけではありませんので判断できませんが先ず正直そういう事はないと思われ結局聴く側の先入観なり評論家の受け売り的な処も否定出来ません。いずれにしても私は1959年演奏がトップ、あとは素晴らしいランクということで頭が固まっているようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/22
ホロヴイッツが一時休止していた演奏活動後CBS籍でのライブ録音を含むショパン曲集です。ホロヴィッツの歴代演奏史には全く暗いのですがこの頃の演奏はただもう強烈な音量と抜群のテクニックで緩急自在なテンポでそれまでの病的に神経が研ぎ澄まされた段階からの解放的な感じが味わえるらしいのです。彼の奏法は指を伸ばして主に打鍵のみ?でペダルはごく制限してその響きを表出していたというのですから相当なものだったのでしょう。彼はピアノという楽器を知り尽くし、ともすればテクニックが優先されがちなアメリカでの活動の為有名な曲(例;「展覧会の絵」)でも編曲して披露したとの事で本盤収録分でも全体にテンポは速い印象はあります。東京都の方も書かれていますように体系的ショパン作品集を録らなかったホロヴィッツ・・・本盤で曲名愛称のあるものだけでもサンプリングしますとエチュード「別れの曲」(1972年録音)が3’34、同じく「革命」(同前)が2’36そしてポロネーズ「軍隊」(同前)が4’53といった具合なのです。六曲のマズルカの大半は1973年、ワルツOP64-2が1968年録音と言う程度のメモにしておきます。とにかく凄い演奏でまだ以降RCA復帰、DG等への移籍と晩年活動が続くのですから演奏活動生命の長かったピアニストの一つの代表的な盤には違いないでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/02/22
本盤との関連で私は「日本の洋楽1923〜1944」杉浦雅太郎SPレコードコレクション(CD五枚盤組)の一部を聴く機会がありましたので参考メモとして書き込みさせていただきます。先ず杉浦氏という方は家業の傍ら京都交響楽団のヴァイオリニストとして1940〜1945年に居られた方で1945年に若くして亡くなった人なのですがSPレコードを4500枚も収集されていたらしいのです。そして杉浦氏のご子息からこれらのSPレコードの活用策としてローム社のサポートを得てCDへの復刻版二千セット製作したのが冒頭のCD五枚盤組(CDジャケットには竹久夢二の挿絵を使用)であり、○日本のオーケストラ・・・三種、○日本の音楽家 ○ 日本で活躍した外国人音楽家 から構成されており、音楽教育への支援及び音楽文化の普及のために、音楽学校等へ寄贈されたものであります。本盤は今述べたCD五枚盤組の収録内容を含めた更に範囲の広いものでやはり戦前を中心として活躍などした日本をKEYとした各音楽家の貴重な記録・資料であり戦中生まれの私の年代よりは勿論古いのですが懐かしい音楽家の名前がずらりと揃っております。もう絶対取り返しの出来ない時代の音楽演奏記録の大成アルバムとしてローム社はじめ関係者が製作した意義は大変大きいものと思います。サンプリングで先のCD五枚盤組から「日本の音楽家」を紹介いたしますね。ヴァイオリンで巌本真理が演奏するベートーヴェンの「ロマンス第2番」(演奏タイム8’20)は斉藤秀雄指揮東京SOのバックで何と1944年の戦争最中の録音ですが毅然とした演奏であります。私などは安川という姓で知っていた草間加寿子のピアノ演奏でこれも戦争中1943年収録の「サン・サーンス; ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」」は尾高尚忠指揮東京SOの伴奏で演奏タイムは@10’41A8’23B5’49と第二楽章が少し簡略化されていますがあの時代にこの曲が日本人によってしかも相当な出来栄えで演奏されたなんて信じがたいですね。日本人による古いこの曲の演奏と言えば私などは田中希代子(バックはデルボー指揮NHKSO)が思い当たったのですが・・・。諏訪根自子のヴァイオリン(ピアノ伴奏は上田仁)による二曲「ドヴォルザーク;ユーモレスク」(タイム3’23)、「クライスラー; プニャーニのスタイルによる序奏とアレグロよりアレグロ」(同3’03)は1933年の収録でこれも昔の懐かしい味わいがします、その他平岡養一(木琴でエネスコ、バッハ、シューベルト)、澤田柳吉(ショパンのピアノ曲)や松隈陽子(リストのピアノ曲)を聴いた次第です。澤田柳吉は関東大震災後私の地元に転地して音楽教授活動をしていたらしく1924年まだ白砂青松だった(私も勿論戦後なのですが泳いだ)芦屋浜の貴志邸で貴志康一のヴァイオリン演奏会で伴奏を勤めたプログラムも残っているようです・・・古き良き時代だったのですね・・・。本盤に帰って私のサンプリング曲以外若干の出入りはありますが実に上手く沢山の演奏を盛り込んだもので素晴らしいアルバムと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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